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あと あと のあと  2021年 4月

4.30
 前にも一度書いたが、BS朝日の
 「が食べたい」を毎回見ている。

 日本各地の小さな港を訪ねて、
 そこでしか食べられないを紹介
 するのだが、この番組の特徴は、
 訪問するのはタレントではなく、
 番組ディレクターだということだ。
 その効果もあってか、ローカル色
 に満ちている。

 いつか、前線の北上とともに車
 で移動したいと思っていたのに、全国ほぼ同時に咲いてしまうようになったので、それは叶わなくなってしまった。
 だから代わりに、この番組のように、美味しいを求めて、港巡りをするのもいいかなと思ってきた。それも体がまだ
 動くうちだから、コロナ禍が落ち着いたら、すぐにでも出発したい。

4.29b

昭和の日

 オリンピックの開会式まであと85日だという。
 オリンピックが行われるという実感がなかったが、ホテルの宿泊を予約してい
 て現実を思い知らされることになる。

 オリンピックの期間中、都内のホテルはほぼ満室で、首都圏のホテルで空室
 があるところも特別扱いになっている。
 まず、クレジットカードでの前払いであること。当日から7日前以降はキャンセ
 ルができないこと。そして料金がシングルで9900円になっていることだ。

 これで思い出したのは、昨年は早めに予約をしたけれど、やっぱり特別扱い
 料金設定だった。だから、オリンピックの中止が決定してからは、一旦解約して
 予約をし直した。たとえば今年、無観客で開催ということになったら、この特別扱いの設定はどのようになるのだろう。
 
4.29a

昭和の日

 「TYIS」というのは、吉田拓郎のファンクラブの名称。
 明日、4月30日をもって閉会するという。

 不定期ではあったけれど、質の高い会報が届き、会員に
 なっていたおかげでコンサートチケットを確保することがで
 きた。
 ひとつの時代が終わるということは淋しいことだ。

4.28b
 大学の先生と話をすると、今の若い子は何でも許容する、受け入れてしまこ
 とが話題になります。

 保守的傾向だけではありません。選択制夫婦別姓はもちろんOKだし、同性
 婚、LGBT(同性愛者)とかに対しても何が悪いの?という反応です。極端な
 話、すべてOKです。非常に多様性について寛容です。

 でも、それと同じように政治的な問題につい
 て、「森友」も、「加計」問題も何が悪いの、と
 考える
学生も多いんですね。何でもOK。許
 容の幅がものすごく広いというのは、悪いこ
 とでも認めてしまうことにつながります。

 もちろんすべての
学生がそうだと言っている
 わけではありません。主体性を持って活動す
 る
学生も増えています。今の大学生は自分
 のやることが見つけられないと、安定した大
 企業へ就職しますが、そうではなくベンチャ
 ー企業を選んだり、最初からNOP法人を作
 ったりする
学生も少なくありません。これは、
 明るい兆しだと考えています。

                                           (津田大介)

   「なぜ、日本人は「空気」を読んで失敗するのか」  辰巳出版 からの抜粋です。       誤植はダメ!
 
4.28a  
 昨夜の12時ちょっと前に、私が離れの部屋でクリント・イーストウッドの
 「ミリオンダラー・ペービー」を見ていると、舜クンがぼけ眼(まなこ)で
 やって来た。
 「どうしたの?」って訊くと、「れない」と言った。

 舜クンは、二階の小さな部屋で一人でている。その日も9時半ころ、
 廊下の階段の下までいっしょに行って、「おやすみ!」と言い合いながら
 別れたので、朝まで目が覚めないとばかり思っていた。

 「じいじの部屋でるか」と言っておんぶをし、私の室の手前まで行っ
 たところ、おんぶを振りほどき階段を上り始めた。そして「言われるから」
                             とつぶやいた。
 結局、自分のベッドに入り込んだ舜クンを、ベットの階段の途中に足をかけて見守っていた。しばらくのあいだ瞬きを続
 けていたけれど、しっかりったのを確認してその場をあとにした。

 金曜日の夜9時過ぎに私が家に帰ったところ、舜クンはもうお風呂に入ってパジャマに着替えていた。そして私の部屋 
 に来たところ、「もうなさい」とすぐに連れて行かれた。舜クンは、いったん自分の部屋に入り、みんなが居間にいな
 くなったころ抜け出してきて、結局その夜は私の部屋でた。

 欧米では、まだ小さな子供のうちから一人でかされる。その理由は、独立心を養うためかどうかはわからないが、子
 供が甘えたい時期にそれを取り上げると性格がゆがんでしまう。だから無理矢理私と引き離さなくてもいいではないか
 と思うのだが・・・・。 琉クンは、いまでもばあばといっしょにている。

4.27b
 ジャガイモは、が10~
 15cmくらいになったとこ
 ろで欠きをする。

 平均で5~6本出ている
 を2本にして、土寄せ
 まで完了させました。

 心配されていた遅霜は
 今のところ大丈夫です。
 
4.27a
 地域保健課 ワクチン接種対策室 様

 お疲れ様です。

 今回のコロナワクチンの優先順位の取り組みを評価致し
 ます。
 それは、高齢者について、社会生活を行っている年齢層を優先したことです。
 世間では、「平等」ではないとの批判があるようですが、限られた数量の中で最大限の効果を生み出すには、この方
 法がベターだと思います。

 そしてこれは国が優先順位を示していますから、それを覆すことはできないと思いますが、できるなら、高齢者よりも
 高齢者施設に勤務している職員を優先すべきでした。

 今回の取り組みは「行政の仕事」そのものです。駒ヶ根市に住んでいることを誇りに思います。
 
4.26b
 履歴書の様式例を国が初めて発表した。
 従来の履歴書は、性別欄に「」と書かれており、いず
 れかに丸をするのが一般的だった。これは「JIS規格の様
 式例」として提示したものだった。
 しかし今回発表された国の様式例では、性別欄は空欄に
 なっており、 注意書きとして「記載は任意です。未記載とす
 ることも可能です」と書かれ、任意での記入になっている。

 企業は、ハローワークに求人票を出すときに性別を指定す
 ることができない。重い物を扱わなければならないから、
 の人を採用したいのにそうはならないのだ。
 このケースの場合、もし性が応募してきたときには不採用にするしかない。非常に不効率だ。

 最近、性トイレと性トイレの区別が、どんどん小さくなっているという。以前だと、性マークは黒か青い色、
 マークは赤い色となっていたが、「を区分けするもの。性は黒、性は赤という先入観を与えるもの」として排
 除されつつあるというのだ。

 このように、の区別を異常なまでに排除しようとする、今の社会風潮が理解できない。の、そして
 の、性別としての相応しい役割があって、それを活かし合っていくのが社会だと思っているから、何かおかしな方向に
 世の中が進んでしまっていることを憂慮している。
 
4.26a  
 駒ヶ根市のコロナワクチン接種の予約受け付けが9時からスタートしたか
 ら、友だちの応援をいれて3台の電話でダイヤル発信を始めた。

 ところが、ときどき「ただいま回線が混み合っています」というメッセージが
 流れるだけで、全然がりやしない。まるで、有名なアーチストのコンサー
 トチケットを取るときのような状態だ。

 そして約26分後、私の電話が突然がった。
 3週間後の2回目の接種を考えると、スケジュール的に月曜日を充てるし
 かなかったのだが、希望どおり、月曜日の予約を確保することができた。

 この、電話がるということがいかに大変なことかは、12時なってダイ
 ヤルしても、同じメッセージが流れ続けていることからもわかる。
4.25
 今日は琉クンの11歳の誕生日

 じいじからのプレゼントは、本人の希望もあって「進研ゼミ」
 の「小学生講座」でした。
 これは、タブレットを使った通信講座で、国語、算数、英語、
 理科、社会の5科目がフォローされている。

 琉クンは、土曜日は午前中は野球で午後はスイミング、日
 曜日も野球、水曜日は剣道、木曜日は習字といった具合
 に大活躍だ。

 タブレットによる毎日30分の学習。続けられるかな? 
4.24b

 しばらく家にいなかったから、五月人形を飾るのが遅くなっ
 てしまった。

 毎年同じ手順を繰り返しているのに、1年経つとすっかり
 忘れてしまっていて、その都度説明書を見ながらの作業だ
 った。

 夕方撮影したので、琉クンの顔が半分真っ黒だ。フラッシ
 ュを焚けばよかったのにね。 
4.24a  
 菅義偉首相は23日の記者会見で、新型コロナウイルス禍
 の中で東京五輪・パラリンピックを開催する判断基準に関
 し「国民の命を守るのは当然、私どもの役割だ。そこはしっ
 かりやりながら、五輪も対応したい」と述べた。

 首相が官邸で行った
10回目の会見で初めて指名された
 紙が「国民の命を守ることより、五輪開催が優先されてい
 ないか。開催を判断する具体的な基準を示すべきだ」と質
 問したのに答えた。明確な基準は示さなかった。




 東京新聞は、管官房長官(当時)に嫌われ、「あなたには
 答える必要がありません」とまで言われた、望月衣塑子記者が所属する新聞社だ。
 私はこの記者会見を中央道を走る車の中で聞いた。フリージャーナリストの江川紹子さんも指名されたから、少しは開
 かれてきたのかもしれない。

 それにしても、記者の質問に対する管総理答弁はひどい。日本語になっていないから、何を言っているのか、何を
 言いたいのかが聞いていてちっともわからない。だから全く答弁になっていない。これは言葉の問題だけではなくて、
 何を言いたいのかという内容そのものが、存在していないのかもしれないけれど・・・・・。

4.23b
          アトムの今   谷川俊太郎

       アトム
       君はどこへも行かない
       君は生きている
       昨日今日明日と数える
       私たちの時間とは違う時を

       この時代に今
       この地球にいたらアトム
       押し寄せるデータの荒波を
       君は未来に向けて
       どう処理するだろうか
       力から生まれる無邪気を武器に

       君の知らない老いが
       少しずつ私を変えてきたが
       君にひそむリズムとメロディには
       過去の懐かしさとともに
       未来への予感が谺している
     「週刊文春」  4月29日号からいただきました。

 「空をこえて ラララ 星のかなた ゆくぞ アトム ジェットの限り ……」という歌詞の鉄腕アトムのうたが、谷川俊太
 郎さんの作詞であることを、この記事を見て初めて知った。
 
4.23a
 抗原検査で陰性を確認してから帰ってきた。
 去年の首都圏に出ていたときは、検査をしてくれる病院を探してもみつか
 らなくて、わざわざ渋谷の病院まで足を運んでいたのだが、この春は検査
 をしてくれる医院が、各地域においてもかなり増えてきた。
 今日は埼玉県の入間市で仕事をしたから、入間市の医院をあらかじめ予
 約をしておいた。

 昨年の今頃は、空気感染や接触感染の可能性もあったから、今年とは比
 べものにならないくらい恐かった。
 飛沫感染するような状況を徹底的に避けている私が、もし感染するような
 ことがあったなら、もっとはるかに大勢の人が感染することだろうと思って
 いても、やっぱり結果が出るまではドキドキしていた。
 さあ早くワクチンを接種して、コロナの検査からは卒業したい。
 
4.22c
 「新型コロナワクチン」については、なぜ国内で生産ができ
 ないのかという疑問があった。

 ジェネリック医薬品は、特許期間満了後に、条件を満たせ
 ばどこが生産してもいいというものだ。
 たとえばファイザー社の特許があるのなら、それを期間中
 に解除してもらうという交渉をし、もしくは買い取って、国内
 生産をすればいいではないかとずっと思っていた。

 OEM(Original Equipment Manufacturing)という生産形
 態があるが、それを直訳すると、「自社の製品を製造する
 会社」となり、日本語では「相手先ブランド製造」などと訳され、わかりやすくいうと 製造メーカーが他社ブランドの製品
 を製造することを指す。

 日本には生産のための技術や設備は十分あるはずなのに、「非常時」にあって、ワクチンの数量が十分確保できない
 のに、このような動きが伝わってこない理由がよくわからない。
 
4.22b
 私が住民登録している駒ヶ根市から、「新型コロナワクチン」の接種
 についての案内が公開された。
 4月下旬に接種クーポン券を発送し、5月17日から接種を開始する
 というのだ。

 私が駒ヶ根市を評価しているのは次のふたつ。
 個別接種、つまり医院に行ってそれぞれが接種受けるのが大きな
 流れとなっている今、市民体育館で集団接種をするというのだ。
 そしてもっとすごいのは、接種の順番が、① 高齢者(65~74歳) 
 ② 高齢者(75歳以上)とされていることだ。つまり、高齢者の中で
 も、社会活動をしている人を優先しているわけだ。これはなかなか
 できることではないが、とかく「平等」が優先されがちな社会下にあ
 って、素晴らしい判断をしたと思う。

 26日から予約を受け付けるというから、早い時期に接種を受けられ
 るかどうかは、今度は運次第になる。
 
4.22a
 一昨日の夕方は、福島県郡山から東北新幹線の「やまび
 こ」に乗った。 東京までの各駅に停車する便だ。
 それぞれの駅に停車するたびに乗客が乗り込み、自由席
 のほぼ半分くらいが埋まった。私もその中の一人であるが、
 小池都知事が「東京に来ないで!」と訴えている中である。

 東京駅では京浜東北線に乗り換え、蒲田駅で降りたわけ
 だが、駅前の商店街の人出の多さにびっくりした。何かお
 祭りでもやっているのではないかというくらいだ。これも私
 もその中の一人なのだが、「不要不急の外出」を控えるよ
 うにとのメッセージが出されている中である。

 時短のため、飲食店は20時以降は営業をしていないはずなのに、そうではないお店がいっぱいあり、あちこちにポン
 引きが立っている有り様だ。これが「蔓延防止法」に基づく対策の実態なのだ。
 いくら「要請」のメッセージを出しても、もう人々の心には届いていない。こんな中で3回目の「緊急事態宣言」が発出さ
 れるが、効果の面から見ると、「蔓延防止法」との違いがよくわからない。

 昨夜のテレビ番組では、厚生労働省や保健所は「濃厚接触者」をあぶり出そうという取り組みであるが、そうではなく
 て、どのような「濃厚接触」の場面で感染したのかというプロセスを分析して明らかにしないと、具体的な行動としての
 対策には結びつかないとのコメントがあった。私もその通りだと思う。

 私は「緊急事態宣言」を受け入れて休業するが、1年以上経過したコロナ禍にあっては、「人流を抑制する」という抽象
 的な対策では、感染を短期間で抑え込むことは難しい。だから、明日の政府の発表内容に、注目をしながら期待して
 いる。
 
4.21
       千葉にて

     国道16号線沿いの 四畳半の学生アパートは
     屋外の冷気が直接伝わってくる
     ストーブがないから
     布団にくるまり こたつに膝を突っ込んで  本を読んでる

     収入がないので 朝は10時頃パンを食べ 牛乳を飲み
     夕食は早めに 外に出て食べる
     それも 一食500円以内で なるべく量の多いものを選ぶ
     1日2食というのが すっかり定着してしまった

     野田のアパートから 松戸の事務所までは30km
     道がすいているときで40分 ラッシュ時にぶつかると1時間はかかる
     ガソリンの減っていくのが気になって
     少し加速がつくとクラッチを切り 次の信号まで惰性で走らせる

     師走の街はにぎやかだ
     店頭には物があふれ ジングルベルが道行く人を誘い
     子供たちははしゃいでいる

     「やっぱり 道を間違えたのかな」 と思いながら
     少したって それを打ち消す
     あのままの状態でいたって 決して納得なんかできなかったのだ と
     自分に言い聞かせる

     「働かなければ」食っていけない現実を
     しっかり自分の中に叩き込んで
     どんどん襲ってくる 淋しさや空しさやみじめさに
     打ち勝つだけの 強さを 今持たなければ
     何のための行動だったのか よけいにわからなくなりそうだ               (1980.12.23) 

 今日お伺いした会社の29歳の社員が、会社を辞めることを表明した。彼がすごいところは、会社に迷惑をかけたくな
 いからと、後任者に引き継ぎをするために、辞めるのを年末にしていることだ。
 私は彼に、「若者の決意を支持するよ」と言い、さらに「失敗は若いうちにしなくちゃ」と付け加えた。

 私は30歳のとき、3人目の子供がこれから生まれるというのに、それを放ったらかしにして、さらに安定している「公
 務員」を辞めて、自宅から遠く離れた千葉の地で開業をした。ところが、それまで温室にいたような私が世の中に通
 用するわけがなく、見事なまでに失敗した。

 あの時の挫折がなかったなら、自分の能力を過信して、さらにふらふらしていたことだろうし、それから訪れる幾多の
 困難にも、きっと絶えることはできなかったと思う。だから若者は、もっと大きくなって、できるなら戻ってきて欲しい。
 
4.20
 政治家にとって不可欠で重要な仕事、それは演説である。
 ヒトラーは演説の技術であそこまで行った。
 ただ昨今の政治家の演説は、演説というより、
んでいる、といったほうがい
 いかもしれない。
 原稿をただ
んでいるだけなのだが、それをいかに演説らしく見せるか、そっ
 ちの方の才能が問われている。

 テレビの国会中継を見ているとわかるが、野党の質問をする方も紙に書いた
 ものを
んでいる。
 ただ
んでいるだけなのだが、それをいかに質問らしく見せるのか、その才
 能というか演技力というか、そっちの方が大切なのだ。

 ときどき声を荒げて怒ったりするが、そこのところも実は書いたものを
んでい
 るのだ。
 答弁する方はもっと
む。
 芝居の黒衣(くろこ)みたいに周りを取り囲んだ役人のメモを大急ぎで
み、
 大急ぎで頭にたたきこみ、そのまま自分で考えたフリをして答弁する。
 まるっきり文楽の世界、人形浄瑠璃。人間が人形扱いされている。

 ふつうだと自分が他人から人形扱いされたら怒ったり恥じたりするものだが、
 この人形に限ってそういう感情がないらしいこと、ここがこの場面の一番のポ
 イントである。衆議院予算委員会における質疑、などと、もっともらしい名前がついているが、実態は
みっこ対みっ
 こ、
みっこごっこというごっこの世界なのだ。ごっこというのは電車ごっことか鬼ごっことか、そういうお遊戯のことを言
 います。

                       「マスクは踊る」  東海林さだお    文藝春秋   からいただきました。
 
4.19c
 「スリー・ビルボード」のオスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演を務
 め、アメリカ西部の路上に暮らす
車上生活者たちの生き様を、大自然の映
 像美とともに描いたロードムービー。
 ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「
ノマド 漂流する高齢労働者たち」を
 原作に、「ザ・ライダー」で高く評価された新鋭クロエ・ジャオ監督がメガホン
 をとった。

 ネバダ州の企業城下町で暮らす60代の女性ファーンは、リーマンショックに
 よる企業倒産の影響で、長年住み慣れた家を失ってしまう。キャンピングカ
 ーに全てを詰め込んだ彼女は、“現代の
ノマド(遊牧民)”として、過酷な季
 節労働の現場を渡り歩きながら
車上生活を送ることに。

 毎日を懸命に乗り越えながら、行く先々で出会う
ノマドたちと心の交流を重
 ね、誇りを持って自由を生きる彼女の旅は続いていく。

                                   (映画.com) 

 主人公が、アルバイトとして、巨大なAmazonの配送現場で働く様子が、近
 代化された社会を皮肉っていた。         (TOHOシネマズ日比谷) 
4.19b  


 有楽町の「東京ミッドタウン日比谷」の4階から見下ろした
 日比谷公園です。

 むせかえるような新緑が鮮やかです。
4.19a
 昨夜の「NHKBSプレミアム」の「The Covers」には工藤
 静香
が登場した。
 そして、中島みゆきが作った「誕生」について語るときには、
 歌詞の一節が自分の人生経験に重なりグッとくると、涙が
 こみ上げ声に詰まる一幕もあった。

 先日発売された、中島みゆきのカバーアルバム第二弾の
 「青い炎」 は、2週間前に八王子のレコード店で購入した。
 私は、ダウンロードではなくて、CDを購入するという古い
 世代です。
 車の中で2回ほど聞いただけだから、今度自宅に帰ったら
 タンノイのスピーカーで聴こうと思っています。

4.18b
 毎日、朝と夜に血圧を測定している。
 正確には時間が一定していないが、「朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食前、降圧
 剤を飲んでいる場合は服用前」という条件を守っている。
 夜は「就寝前」と決められているだけだから、測定時間はバラバラだ。

 降圧剤を飲み始めてからはずっと許容範囲内収まっており、たいへん安定していたのだ
 が、今月は乱高下が激しい。
 具体的な数字を上げると、あるときの朝の高い方は156もあったが、昨夜なんかは92
 という低さだった。測定器に問題はないかと再度測定してみるのだが、めちゃめちゃ狂っ
 ていることはない。

 これは素人判断であるが、今の芽吹きの時期は自律神経の乱れが起きやすいから、それが原因ではないかと思っ
 ている。
 対策のカギは、食事・睡眠・リラックスだと言われているが、今の生活環境では限界がある。ただ、ホテルの生活でも、
 湯船にゆったり浸かることだけは守っている。
 
4.18a
 筆者も当初は、現政権のロジカルな現実理解力が、前政権に勝ることを期待した。だが、根拠なき精神論の繰り返し
 の多さに、落胆を重ねている。最近で驚いたのは、3月21日の首都圏1都3県の緊急事態宣言解除に際しての、「感
 染拡大を二度と起こしてはいけない」との首相の発言だ。先んじて3月1日に宣言解除された大阪府や愛知県での感
 染拡大は、当時すでに明らかであったではないか。

 全国の病床のうち、新型コロナに対応できるのはいまだに6%だ。これを鳥取
 県並の13%に近づければ、事態は劇的に改善する。同じことが、どうして多く
 の都道府県にはできないのか。いったいこの1年以上の間、
官邸や厚生労働
 省は何をしていたのか。

 察するところ、
官僚機構の現実対応力、事務遂行体制は、相当に劣化してい
 る。その上に立つ
政治家は、精神論を口にするだけで、不備を指摘されれば、
 「誤解を招いたとすれぱおわびする」と、相手が「誤解」したことにするばかりだ。

 しかし、黒船が江戸幕府にそんたくしなかったように、日本の足を引っ張ろうとする国々も含めた諸外国も、原発事故
 処理も新型コロナも、そんな政治にそんたくはしてくれない。

 ワクチンの普及とともに支持率は上がるので、秋なら選挙に勝てると、
政権は踏んでいることだろう。だが「選挙に勝
 てばOK」という発想がもうアウトなのではないか。そうして選挙に勝てば勝つほど、得意技は「上へのそんたくと下へ
 の責任転嫁」で、実務能力はないタイプの
官僚が続々登用され、官僚機構の劣化はさらに進むだろう。

 その先に何が来るのか。ワクチンは変異株にも効くとされ、コロナの先行きは楽観する筆者だが、もはや幕末状態の
 日本政治の近未来には、懸念しかない。幕末と違って、責任も状況を打開する力も、本当は我々有権者側にあるの
 だが。
     「時代の風 ~管政権の統治機構・幕末を思わせる機能不全~」  藻谷浩介(日本総合研究所首席研究員)
                                       「毎日新聞」  4月18日号からいただきました。
 
4.17c
 東京国立近代美術館で、5月16
 日まで開催されている、「あやしい
 絵展
」に行きたいけれど、こんな状
 況なので自粛します。

 お目当ては、甲斐庄楠音という人
 が描いた「畜生塚」で、これは、豊
 臣秀次の妻妾子30余人が処刑
 され、秀次と共に埋められた史実
 に基づいたものだという。

 重厚な裸体像はダ・ヴィンチやミケランジェロの表現を見て描いたといわれており、制作開始は楠音21歳(1915年こ
 ろ)のときで、未完のまま残されていたそうです。
 
4.17b
4.17a

 長女が撮った写真が、南箕輪村観光協会の「フォトグランプリ」に入賞した。3年連続
 のことだ。

 5点の作品を応募したが、そのうちの1点が取り上げられ、村民の投票にかけられた
 もので、1点に絞り込む権利は、主催者側にあるようだ。

 本人は他の作品の方が自信があったようで、その証拠に、私の自宅の壁に、紅葉の
 大芝高原でブランコに乗った写真が、私がいない間に貼り付けられていた。

 もし本格的に写真をやるようなら、一眼レフのカメラを使うことを勧めている。 
4.16b
 小学生の理科のテストにこんな問題が出たそうな。校庭に棒が立っていて影が
 できている。朝、昼、夕で影のでき方が違います。なぜですか?

 答え、太陽の位置が変わるから。ブー!正解は、
地球が動いているから。はたし
 て先生が実際にどう採点したかまではわからないのだが、これはまさに、天動説
 vs
地動説ですよね。

 福岡ハカセの素朴な体験から言えば、太陽の動きも月の動きも、みんな天が動
 いているように感じられる。子どもたちはいつ頃、それは間違いで、実際に動いて
 いるのは自分の方なのだ、と認識するのだろう。ハカセ自身、どのようにして天動
 説から
地動説にパラダイム・シフトできたのか、全く思い出せない。

            「パンタレイ パングロス」  福岡伸一  「週刊文春」  4月22日号 からいただきました。

 もし、理科のテストの問題が事実ならば、なんと夢のないことかと思う。小学生の段階で、地球が動いているからなど
 ということを認識しなくてもいい。実感として自覚できない現象を、わざわざ教えなくて、どこかで書物を読んだりしたと
 きに、自分で気が付けばいいのだ。

4.16a
 今日お伺いした会社は、コンビニの中食を作る工場だ。
 中食とは 外食と内食との間の、惣菜や弁当などを買って帰り、家で食べ
 ること、あるいはその食品のことを指す。一年360日間1日もお休みがな
 く、昼も夜も24時間稼働している。

 1日に3回注文がきて、おおよそその4時間後に全数を納品しなければな
 らない。その日に何個の注文がくるかわからないけれど、食品だから前も
 って作っておくわけにはいかない。今日の仕事を明日にまわそうなどとい
 う発想が入り込む余地がない、常に緊張感に満ちた現場なのである。

 調理や盛り付けなど、人手に頼ることしかできない業務形態だから、いま
 企業に求められている「テレワーク」を導入することなどできない。
 一方では、人が社会生活をするうえで必要不可欠なライフラインを維持す
 る仕事、つまりエッセンシャルワーカーのひとつだと言える。
 だからコロナ禍の中にあっても、私が応援したくなるのです。
 
4.15b  
 私と同地区に住む人たちは、私のように重症化率の高い
 高齢者が、こんな時期にわざわざ首都圏に出て行くことは
 ないではないかと思うことだろう。 私もそう思う。

 昨日、明日から来週にかけてスケジュールが入っている、
 首都圏のお客さんの担当の方に電話をしたところ、私が出
 て行かないことなど想定していなかった。
 だから、「飛沫感染」の可能性のある環境を徹底的に避け、
 来週の週末にはいつものように陰性を確認してから、自宅
 に帰るつもりです。

 昨日の長野県の新規感染者は62名。この数字を人口対
 比で考えたり、飲食店の密集度や人口密度の濃さなども
 考慮すると、もはや首都圏だけが「感染の多い地域」だと
 特定することはできない。

4.15a
 3月26日に80玉を植えたジャガイモの種芋から、が出始めた。

 我が家の畑の土の質は
 あまりよくなくて、雨が降
 るとコチコチになってしま
 うけれど、その固い土を
 こじ開けて、一斉に
 出したのです。

 一昨日は雨降りだったの
 ですが、それ前に、まわり
 雑草は取っておきました。これで残る心配事は、遅霜が来てそれにやら
 れてしまわないかということです。
 
4.14
 「マスターズ」の松山英樹は18番ホールで、2メートルのパーパットを外した。
 もしこれが、優勝を決めるパターだったなら、おそらく決めただろうと解説者は言っていた。
 2位と2打差あったから、これを入れなくても優勝できるので、距離を合わせにいったのだ
 ろうということだ。 それは誰にも共通するあたり前の心境だ。

 先週の金曜日にあった「オールナイトニッポンGOLD」を聞き逃して、昨夜になってやっと
 聞いた。
 今は「radiko」という便利なものがあって、1週間以内なら「タイムフリー」の機能を使って
 聞くことができるから、どうしても緊張感が欠けることになる。

 今回の「オールナイトニッポンGOLD」では、吉田拓郎が「ペニーレインでバーボン問題」
 を語るのではないかと思い、ブログの表紙にその曲を入れた。前々から、いつか話さなけ
 ればならないと言っていたからだ。

 「ペニーレインでバーボン問題」とは、歌詞に「つんぼさじき」という言葉が入っていたため
 に、アルバムが販売自粛に追い込まれたものだ。
 夫婦別姓とか、同性結婚とか、同一労働同一賃金とかいったことなど、私が納得できな
 い
事例が最近多々発生しているので、追々この場で語っていきます。 

4.13
 腰の治療で入院中のアントニオ猪木がYouTubeで動画を公開した
 が、変わり果てた姿を見て愕然としてしまった。痩せ細ってしまい、あ
 まりにもやつれた顔をしていたからだ。
 
 少し前のことになるが、これと同じような体験をした。
 私が最初に入った会社の頃に知り合った業者さんと、仕事の関係が
 なくなってからも、プライベートのお付き合いをしていた。
 御年90歳。2年くらい会わないだけだったが、げっそりと痩せてしま
 い、最初は違う人かと思ったくらいだ。

 歳を取り体が衰え、それが外観にはっきりと表れるということは残酷
 なことだ。田中邦衛があるときから世間に姿を見せなくなったのは、
 「北の国から」の黒板五郎のイメージを崩したくなかったからだという。

 は、体の衰えが明確に他人からもわかるようになる前に「生」を終えたい。だから残されたあと10年くらいを、どう生
 きようかともがいているところなのです。
 
4.12  
 朝4時から「マスターズ」を見た。
 目覚ましをかけてはなかったが、自然と目が覚めた。

 前日までの2位とのスコア差が4打もなかったなら、生放
 送
で見たいとは思わなかっただろう。
 松山茂樹に限らず、日本人選手にはがっかりさせられたこ
 とが多かったからだ。

 録画は3時半からしていたので、少しの間早送りをして、
 間もなく生放送に追いついた。
 それから表彰式とインタビューが終わるまで付き合ったけ
 れど、私は男子選手には不思議と感動を覚えないのです。
4.11
 長ネギの植え付けは、当初の計画では来週の予定だった。
 ところが、お隣さんとか下の家が相次いでを植えていたので、購
 入するがなくなってしまったら困ると思い、急遽取り組んだもの。

 の数は750本。これだけあればひとつの家庭では十分なのに、
 春先の早い時期になくなってしまう。
 その理由は、この何年か長ネギがうまく成長しないからです。
 野菜は、気候まかせの部分がかなり大きいです。

 右側の畝間が広いのは、真ん中を管理機で掘り割って土寄せをし
 たいから。本当は左側もそうしたかったのですが、そんな広さの余
 裕はありませんでした。
 
4.10
 桜の花が散ると、今度は花桃の花が開く。

 桜の花が全国一斉に咲いたように、今年はいろいろな種
 類の花が乱れ咲いている。

 花桃は、このところどこの家でも積極的に植えられている
 から、鮮やかそのものである。

 画像の花桃は、まだこの花が流行る前からある年期もの
 だ。 自宅の近くには「花桃の里」があるが、今年は行か
 れそうもない。
4.9
 1週間振りに帰ってきた自宅のま
 わりは、様変わりしていた。

 が本格的にやって来ていて、
 いろいろなが咲き乱れていた
 のだ。

 そして畑には、たくさんの雑草
 芽吹いていた。だらか今日から
 は、君たちとの闘いです。
 
4.8b
 飲食店が悪いわけではないけれど、飛沫感染がメインだから、やっぱり
 感染する場所は会食の場が多いと思う。
 私が道路を歩きながら飲食店の中をのぞいても、アクリル板の仕切りが
 ない近距離で、マスクを外したお客さんが密集している状態だから、時
 短による効果は限定的なのだろう。

 ここまで至っても、まだ検査数は圧倒的に少ないし、どこでどういう人た
 ちを対象に検査を行っているのかがわからない。限られた資源をどこに
 投入するのかという戦略が行政側にないのだ。

 今回のコロナ禍ではっきりしたことは、官僚をコントロールしなければな
 らない国会の力不足だ。それを解消するためには、閣僚の半分くらいを、
                              民間の「優秀な」経営者に任せることくらいしかないと思う。
 
4.8a
 今日は土浦での仕事が入っていたけれど、茨城県で変異
 株
感染した人が何人か出たことから、「高齢者」である
 私を気遣ってくれたお客さんの会社が予定を取り止めてく
 れたので、昨夜は急遽八王子のホテルに宿泊し、今日は
 自宅に帰ってきた。

 八王子のホテルの11階の部屋から盛り場を眺めていた
 が、東京の飲食店は21時までの営業しか認められてい
 ないから、それを過ぎるとほとんど人通りがなくなった。1
 週間前に比べると、明らかに緊張感が増したことを感じ取
 ることができる。

 たぶん、大阪に1週間遅れるかたちで、東京の感染者も増
 加するだろう。だから、またしばらくは、首都圏に行くことが
 できなくなると思う。
 
4.7
 心配性の私は、何かショックなことがあると、いつまでもクヨ
 クヨして落ち込んでいる。
 だけど、天性の忘れっぽさが幸いし、少し時間が経つと何
 もなかったかのように、気持ちは元に戻っている。

 ショックがやっと癒えた日曜日の「大阪杯」のことを書こう。
 しばらく馬券は買ってなかったが、春のG1は挑戦してみよ
 うと、3連単の馬券を買った。

 1着に①を固定し、2着と3着に3強だった②、⑦、⑫と、
 無敗だったに流した。投資額は1,200円だ。
 1着に①を据えたのは、その日の朝買った「サンケイスポー
 ツ」に、「大穴ならこれ」という記事があったからだ。無敗のも気になっていたから入れた。

 私の3連単の買い方はふた通り。その日のように1着固定の流しをする場合と、もうひとつは何が来てもいいようにボ
 ックスにする場合とがある。しかし5頭のボックスだと馬券は6千円になるため、このレースは3強で固いと読んでいた
 から、投資額の安い方を選んでしまったのだ。

 結果は、-①-⑦で、配当が106,210円もついた。 だからこのショックは今日まで消えなかったのである。

4.6
 あれだけ長い間自宅にいたのに、だから時間はいくらでもあったのに、なぜか全然
 読まなかった。              
 いつものように、「サンデー毎日」と「週刊朝日」と「週刊文春」は買っていたけれど、
 出しをるくらいで、中身に入って行かれなかった。 なぜだろう?

 外に出ていると、そして今のようにホテルの部屋から出ないようにしていると、テレビを
 るかを読むくらいしかやることがない。
 テレビは、バラエティ番組をボーっとているという趣味はないから、自然とを読むこ
 とになるのだが、なかなか集中力を維持することができない。

 日曜日にプロレスをに行く気力がなかったように、確実にパワーがなくなっている自
 分を感じている。
 そんな中でも、この「グリコ・森永事件」の全課程をたどり直した「キツネ目」は面白い。
4.5
 池袋の眼科医からは、レーザー治療後1週間経ったところで通院するように言われて
 いた。しかし上京しても通院に充てる時間がなかったので、2週間後の今日にして貰っ
 ていた。

 ひと通りの検査をした結果は問題なく、今回レーザー治療をした左目は、正常だと思っ
 ていた右目よりもよく見えるようになったくらいだ。右目にも薄い膜ができているけれど、
 治療はもう少し経ってからでいいと言われた。

 担当の女医さんは、私の自宅が長野にあることを知っているから、もし病院を移すよう
 だったら紹介状を書くとおっしゃってくれたが、こんなに技術の高い病院を手放すことは
 できません。
 
4.4b
 今週自宅に帰らなかったいちばんの理由は、新日本プロレ
 スの試合が、両国国技館であるためであった。

 4月になれば「緊急事態宣言」も収まりそうだからと、発売
 になったときに手に入れていた。でも結局行かなかった。

 人混みに出たくないとか、雨模様だからとか、池江璃花子
 が出るレースを見たかったからとか、いろいろな理由は付
 けられるけれど、最終的には片道1時間以上かかる移動
 に出かける気力が湧かなかったのだ。

 プロレスの試合はネット配信で見て、池江璃花子が100Mバタフライで優勝したシーンは生放送で見た。今日の両国
 国技館
の枡席は2人掛けだったから、相席になった人はゆったり座ることができたことだろう。

4.4a
 さまざまなことがあった春であった。
 二月の初めに、“古稀”(七十歳になること)を迎えた。
 満の年齢を迎える十日前、私は大病を患った。大病というものは、これにかかった
 ものにとっては自覚がない。
クモ膜下出血である。私は手術後、意識が回復しな
 いまま十日余りが過ぎていた。

 私が生還し、百五十日振りに原稿が書けるほど元気になったのは、担当医師、看
 護師たちの昼夜おかぬ懸命な奮闘もあるが、何より、誰よりの貢献者は、実は家
 人(妻)である。あの物静かでおとなしい、人前に出るのが苦手な仙台のお嬢さん
 が病室のドアの前に仁王立ちし、鬼神のごとく指示を出し、手術の判断を医師と堂
 々とやり合ったというのである。廊下の隅で涙ぐむ編集者、嘆きの声を上げる親族
 ……家人はその中で一人気丈に、“必ず
生きて仙台に帰し、もう一度仕事をして貰
 います”と決心していたそうだ。

 “
生きて仙台に帰し”と書いたが、この病気、生きて帰る人はたまにいるが、ほとん
 どの人は重度の後遺症をかかえて余生を送る。
 ともかく厄介な病であるようだ。

 意識が戻り、リハビリをはじめ、回復振りのめざましさに、奇跡だ、こんな人初めて
 見た、素晴らしい、と言われても、私は何とも応えよえがない。現実、今も同じ病気
 で戦っている人、その人の家族、もしくは残念なことのなった人と家族、友人の方
 がいるのだから自分一人が喜んでいられるはずがない。
 この状況をどうとらえ、どう受け止めて
生きていけばよいのか、その対処法に或る程度の答えを出すのに二ヶ月近くを
 要した。この病気は他の癌疾患や血液の病気、糖尿の方も全員そうだが、再発した折、または症状が進んだ時への
 覚悟を持たねばならないからだ。

 結論、“
生きよ、と与えられた生命であろう”。
 “天命”でもかなわぬが、私は若い頃から長く無神論者であったので、早々わかりきったような、悟ったことを口にでき
 ない。

              「大人の流儀10 ひとりをたのしむ」   伊集院 静   講談社  からいただきました。
 
4.3
 八王子のホテルで巣ごもりしている私は、朝か
 ら晩までテレビのスポーツ観戦三昧。

 朝はWOWOWの「ANAインスピレーション」で
 渋野日向子の予選落ちを悲しみ、そのあとは
 大谷のホームランで喜ぶといった具合だ。

 午後は、「ヤマハレディースオープン葛城」の名
 前を知らなかった選手たちの躍進に感心し、池
 江璃花子の泳ぎを身を乗り出して応援した。

 私にも、こんな一日の過ごし方があるのです。
4.2
 将来の夢のひとつに、前線といっしょに移動したいという
 ものがあった。
 軽四のキャンピングカーを仕立てて、九州から北海道まで
 を、1ヶ月間くらいかけて移動するのだ。

 ところが今年は、九州から関東まで一斉に満開になり、南
 から北に徐々に開花するというパターンがくずれてしまって
 いる。

 もう長野にはいないけれど、高遠公園の満開らしい。
 画像は、自宅にいるときに撮影した、我が家の桜です。 
4.1
 私の花粉症は杉には反応するけれど、ヒノキによる影響はない。だからもう峠を越したと思う。

 気温の寒暖差の影響だと言われているが、体のどこかがおかしいのではないかと思われるほど
 るいときがあれば、逆にこの上なく調子がい
いときがあり、その差が極端だ。

 一年の始めが元旦であるように、この4月1日もまた、気持ちを新たにしてスタートをするきっかけに
 なります。