あと あと のあと 2017年6月

6.30
 彼女がにわかに注目を浴びたのは、6月8日の管義偉の官房長官の定
 例記者会見である。「総理のご意向」文書について、彼女は、「前川(喜
 平=前文科省次官)さんだけでなく、複数の告発が出ています。もう一度
 真摯にお考えになって文書の公開、第三者による調査という考えはない
 ですか」と質問した。
 管
官房長官はいつものように「存否や内容などの確認を行う必要はない」
 と応じる。いつもならこれで終わるのだが、彼女は何度も何度も同じ質問
 を繰り返す。
 「(文科省が再調査をしないのは)安倍総理や
官房長官の管さんたちが
 判断しているのではないか」
 これには「それはあり得ません」と管さんは苦しそう。事務方から「同じ趣
 旨の質問はやめてください」と制止されても、「きちんとした回答をいただけているとは思わないので、繰り返し聞い
 ています」と切り返す。
 実は、通常10分程度の会見が約40分も続いた。
官房長官は記者会見が終わると、逃げるように首相の元に駆け
 つけた。翌9日、文科省は再調査の実施を発表した。
 彼女の質問がなかったら‥‥‥である。彼女は警察や東京地検特捜部などでの事件取材が専門らしい。官邸記者
 クラブの「掟」なんて知らないからズバズハ聞いた。
 これまで、
官房長官の記者会見は「政権のPRの場所」だったが、初めて「政権を追及する場所」になった。
 あっぱれ!である。  

                 「牧太郎の青い空白い雲」  「サンデー毎日 2017.7.9号」からの抜粋です。

 このあと政府は、その女性記者の身辺調査を、警察に指示したという。 恐ろしい世の中になってしまった。

6.29b  
 映画を見終えた人たちは、みんな重苦しい表情をして、無言のまま下りのエレベー
 ターに乗って行った。
 この作品の白兵戦の中で、いったい何百人の人が、傷つき倒れていったのだろうか。
 手足を失ったり、内臓をさらけ出したりしてうめいている兵士が、これでもかというくら
 いに現れてくる。
 場面は太平洋戦争の沖縄だから、それは日本とアメリカの兵士の区別がなく、悲惨
 な状態が描かれている。
 例えばこの場に自分がいたとしたなら、どんな精神状態になってしまうのだろうか。
6.29a

 

    東京は燃えている、かな? 


6.28b  

 東京・八王子駅前の七夕飾りです。

 スマホでこれだけの画像が撮影できると、コンパクトデジカメ
 は売れなくなっちゃう。
 一眼レフには到底かなわないけれどね。
6.28a
                  当初は担当者は政府、東電の一員として交渉に出てくる。組織の一部であり個人ではな
 い。そのためこちらのここの事情なんて、受け入れようともしないのだ。組織の前に立ち塞
 がり、ガードをすることにばかり汲々としている。それでは交渉にならない。
 だからまず
人間に戻してやるのだ。と三浦氏は言うのだった。何年、生きて来た。家庭も
 ある。子供も、何人。そうした個人の背景を表に出させることによって、相手も
人間として
 交渉に当たってくれるようになるのだ、と。初めて
人間人間として、話ができるようにな
 る。
 「でも」成程なぁと内心、感心しながら尋ねた。こちとら、
公務員の事情もよく分かっている
 のだから。「せっかくそうして腹を割って話ができるようになっても、相手は移動してしまう。
 大抵、二年で動きますから。するとまた、
人間ではない担当者がやって来る。話は元の木
 阿弥じゃあないですか」東電の人事がどうなっているのか知らないが、どうせ
役所と似た
 ようなものだろうと察しはついた。あぁいうことはある意味、政府の外郭団体のようなもの
 なのだ。内情も自然、似通っている。


               「最果ての街」  西村 健    角川春樹事務所    から抜粋しました。 

6.27
 赤色系の中でも、真紅から薄い
 ピンクまで、いろいろな色のタチ
 アオイが咲いています。
 白や黄色にしてみても、花弁の
 に加えて中心部のが微妙
 に異なるものがあります。
 こんなに多種類の苗を買ったわ
 けではないから、きっと自然交
 配
をしているのだと思われます。

6.26
 今年は野菜が不調だ。
 キュウリは途中で先端が丸まってしまい、それ以上は伸びない。
 ナスは葉っぱがカラカラに乾燥していて、採れた実の中身もスカスカだ。
 ピーマンは、未だに花をつける気
 配を見せない。
 そこで、新しい苗を買ってきて、
 植え直すことにした。
 キュウリは、今あるものの間に
 10本、ピーマンナスはダメな
 やつをこいで、それぞれ半分を
 植え直した。 はたしてどうなるかわからないけれど、野菜作り5年目にし
 て、初めての挫折だ。

6.25b  
 この季節の楽しみのひとつは、野良仕事で汗を流した
 あとお風呂に入って、それからビールを飲むことです。

 日が落ちて、辺りがだんだん暗くなってくる黄昏時、木
 戸先に椅子を据えて、しばし至福のひとときです。

 いつもだいたい、舜クンが隣に座ってお付き合いをして
 くれます。
 そしてこの写真を撮ってくれたのは、琉クンでした。
6.25a  
 以前なら、春のG1のレースは欠かさず馬券を買っていたのに、今年はほ
 とんど挑戦しませんでした。なんだか気持ちに、勝ち馬を予想するだけの
 余裕がなかったのです。
 しかし今日の宝塚記念は、3連単をゲットしました。
 キタサンブラックが圧倒的な支持を得ていた中で、サトノクラウンを1着に固
 定し、何頭かを流した結果です。
 これで調子に乗ってまた馬券を買うかというとそうではなく、秋のG1まで手
 を出しません。 
6.24
  キャベツは、寒冷紗で覆っている。その理由は、すぐにモンシロ
 チョウが飛んできて卵を産み付けるからだ。
 青虫クンたちの食欲
 は旺盛で、キャベツ
 が穴だらけになって
 しまう。
 だから今年は、青虫
 クン用のキャベツ
 用意した。    
 というのは嘘で、植え
 付けのときに苗がひ
 と株余っただけのことでした。
 苗を植えるときに時差を設けたのに、どのキャベツも同じように丸く
 なり、今が食べ頃です。 だけど、こんなにも食べきれません。 

6.23  
 1回目に聴いたときは違和感ばかりが残り、2回目の時は少しだけなじみ、
 3回目でやっとそれぞれのアーティストの良さがわかった。それくらい、吉田
 拓郎
自身の歌唱が、私の耳に染みついているのだ。

 「ラジオでナイト」の中で、彼は、このトリビュートアルバムで「流星」を歌った
 「Mrs. GREEN APPLE」を絶賛していた。

 「ラジオでナイト」は、移動中に12回目までの全部を聞いたけれど、毎回、
 吉田拓郎
節が炸裂している。とても、何年か前に「うつ病」に罹った人と同
 一人物だとは思えない。
 残念ながら、今年はコンサートがありそうもないが、どうやらアルバム作り
 を進めているようだ。
6.22  
 「人を裏切ったことがあると、相手を信じられなくなるのよ

 テレビドラマ 「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」が放送されていることは知ってい
 た。 上戸彩が「不倫」をテーマにした作品の主演を務めることに興味がないわけでは
 なかったが、当時(2014年)それを見たことはなかった。

 今日の映画館は、若い女性を中心にした観客でいっぱいだった。
 私は、125分にわたる上映時間を、常に緊張をしてスクリーンに向き合っていた。その
 理由はよくわからないが、とにかく上戸彩がかわいくて、そしてひたむきさが伝わって
 きた。
 井上由美子さんの脚本もよかったのだろうが、私がこの数年間に観た映画の中では、
 文句なしにナンバーワンといえる作品だった。
6.21b  
 <森友学園> 「100万円返す」 籠池前理事長が訪問

 学校法人「森友学園」(大阪市)の籠池泰典前理事長が21日、安倍晋三首相の妻昭恵
 氏が経営する東京都千代田区の居酒屋を訪れた。「昭恵氏から寄付された
100万円
 返すため」というが、店側から受け取りを断られた。
 籠池氏は午後8時すぎに店を訪問。中に入って持参した現金を渡そうとしたが、「従業員
 から『迷惑な話だ』と断られた」という。昭恵氏は店にいなかったとみられる。籠池氏は「家
 宅捜索を受けて(検察の逮捕などで)自分の身が持っていかれる前に、
お返ししたいと思
 った」と報道陣に語った。
 安倍首相と昭恵氏は「渡したことはない」と事実関係を否定している。


                   「毎日新聞」  6/21(水)  21:44 配信
6.21a
  群馬県の籠原から、東京に向かう高崎線の車内での出来事。
 気が付いたら、私の向かい合いの座席に少女が座っていた。その少女は、
 ペットボトルを口に当てたまま放そうとせず、異様な雰囲気を醸し出してい
 た。そしてふた駅先で、太った若い男が乗り込んできて、その少女の隣に
 座った。
 二人は会話をするわけでもなかったが、どうやら知り合いらしく、体をくっつ
 け合っている。しばらくすると、その男の人が、バッグに隠れた少女の下腹
 部をまさぐり始めた。そして、ズボンの中に手を突っ込んだではないか。
 体勢が不安定なまましばらくその動作を続けていたが、こんどは襟元から手
 を入れて乳にさわり始めた。おいおいどうなっているんだい。
 雰囲気から察するに、二人はどこかに通っていると思われるから、こんな行
 為が車内で毎日繰り返されているのだろう。 やがてふたりで手をつないで降りていった。 困ったもんだね、モン
 ゴちゃん(たぶん)たち。 
 
6.20  
 日曜日に、今夜の新日本プロレスの後楽園大会で、「G1クラ
 イマックス」の出場者の発表があることをとのさまに聞いたの
 で、ネットでチケットがまだあるかどうか確認したところ、まだ
 残っていた。
 特別リングサイドだったけれど、会員のルートで手に入れない
 と、鉄柵の枠内ではないが、リングから5列目だった。
 プロレスは、選手と観客が一体となってスイングできる唯一の
 スポーツ。まさにその通りの盛り上がりだった。 
6.19b  
 梅雨だというのに雨がちっとも降らないから、先週植えたサツマイモの苗
 がこのありさまだ。
 水分が少ないことに相まって、日中の照りつけるような太陽が生み出す暑
 さが、強いはずのサツマイモさえも枯らせてしまったようだ。
 土曜日には、エンドウの畝(うね)を壊して管理機で耕したのだが、土煙が
 もうもうと立ちこめるような状態。
 こんな日照りは、未だ経験したことのない現象だ。
6.19a  
 今年は、「AKB48選抜総選挙」のテレビ中継を見なか
 った。
 島崎遥香と小嶋陽菜がいなくなり、山本彩と柏木由紀
 が立候補しない総選挙では、ちっとも興味が湧かなかっ
 た。私の中でのAKB48は、高橋みなみが卒業したとき
 から、その存在を失っている。
 だから、須藤凛々花の「結婚宣言」はネットで知った。彼
 女は、BSの麻雀番組で知っていた。
 まだ20歳だから無理かもしれないけれど、あれは「プロ」
 としての行動ではないと、私は思う。

6.18
 自宅のまわりのあるタチアオイ
 が、一斉に咲き始めた。
 どうやって拡散したのかわからな
 いけれど、、タチアオイ屋敷の様
 を呈しています。
 徐々に下から咲き出したタチアオ
 イ
の花が、てっぺんまで届いたこ
 ろに梅雨が終わると言われてい
 ますが、雨は全然降りません。
  
6.17  
 富士見町に住んでいる友人と、入笠山にすずらんを一緒に見に行く約束
 をしていた。スイミングが休みだった今日を設定していたのだけれど、舜
 クンは保育参観日のために行かれなかったので、琉くんと二人で行った
 もの。
 ドイツすずらんはもう茶色に変色していて、日本すずらんは一週間早いか
 なという感じ。でも、絶好の行楽日和でした。青空の中に、ハンググライダ
 ーが飛んでいるのがわかりますか。
6.16c
 録りだめしておいた「やすらぎの郷」を週末に観るように
 している。
 主題歌は中島みゆきの「慕情」。今週からのオープニン
 グでは二番が流れている。
 それにしても、野際陽子さんの訃報には驚いた。だって、
 このドラマに、今日も出演していたんだよ。 

6.16b  
 マジェスタの走行距離が10万 
 キロ
になった。だから、その瞬
 間を撮影しようと思っていた。
 ナビをセットしたところ、茅野駅
 に着いたときの数字から逆算す
 ると、伊北インターを降りてから
 5キロの距離だったので、安心
 して中央道に入ったところ、距
 離を示すカウンターは瞬く間に
 積算され、インターを降りてから
 では間に合わないことがわかった。 そんなわけでこんな画像になってしまいました。いったいどっちの表示がが正
 しいんだい?
 この車に乗り始めたのが2011年だから、6年間でこの距離になったことになる。それ前のマジェスタは24万キロ
 で乗ったから、私の運転寿命が尽きるまで、この車とお付き合いができるのではないかと思っている。
 
6.16a
 
 今日から、今年から来年にかけて行われる「夜会工場」のチケットの先行受付が始まった。
 「夜会工場」の第一回目が開催されたのは2013年で、そこには行くことができなかった。たぶんチケットが取れな
 かったからだと思う。だから、「夜会工場」がどんな内容なのかはわからない。
 今度の公演は、東京が7回、大阪が6回、愛知が2回、福岡が3回の全18公演が、今年の11月から来年の2月に
 かけて計画されている。私が行かれるのは東京だけだろうから、またかなり激しいチケット争奪戦になることだろう。
 こういうときのためにファンクラブに入り、年会費を納め続けているのだから、加入していた年数の多さみたいなもの
 も、考慮してほしいものだ。
 
6.15  
 去年は桟敷席を確保していたのに、怪我の療養で東京に行くのが
 不可能になり、知人に代わりに行ってもらうために送ったチケットが、
 郵便局の手違いで行方不明になったという、因縁が深い「熱海五郎
 一座
」の公演。 今年は発売と同時にチケットを確保し、無事に鑑賞
 することができた。
 座席が花道の横だったため、ゲスト出演をした藤原紀香が、手を伸
 ばせば触れるような位置を、2回も通った。
 こうやって東京の演劇に行かれるのも、毎週仕事で上京しているか
 ら。 だから、こんなことができるのは、この仕事をやっているうちだ
 けだろう。
6.14  
骨折したときに 曲がったまま固まってしまった胸椎を少しでも元に戻したいと思っていたが、整形外科医院に勤務していた知り合いのアドバイスをいただいて、「ボディメーカー 姿勢矯正ベルト」を一昨日から装着している。
最初はベルトの圧迫により血液の流れが悪くなったようで、手が痺れるよう
な感覚になったが、位置を調節したことによりいまは落ち着いている。
これで曲がりが矯正されるのかは定かではないが、もうちょっと本格的なも
のを使いたいというのが、今の正直な気持ち。
6.13b  
 去年はトマトが不作だったけれど、今年はキュウリの調子がよくない。最初は順調
 に伸びていたのだが、ここにきて頭の部分が丸まってしまっている。
 この現象は我が家の畑だけのことではなく、この地域全体に見られることなのだ。
 気温の変化だとか天候の状態に対して、植物たちが微妙に反応をする。
 人間である私も、先週の木曜日ころから喉が痛く、日曜日には「のどちんこ」が腫れ
 て大きくなってしまい、今も喉の痛みは治まっていない。
 朝晩はセーターを着なければならないくらい寒くて、日中は汗を流しながら野良仕事
 をしていたから、これは体のまともな反応なのだろう。
6.13a
 まだ年嵩(かさ)もない子供が、親に気を遣っている姿を見ると、なんだか痛々しい気がする。
 昨夜チビたちは、パパに「ホタル祭り」に行くことを誘われた。琉くんは何度となく「じいじ一緒
 に行く?」と訊いてくる。 どうやら行きたくはないらしいが、それを言えないでいる。
 舜クンは「行かない!」と言っていたけれど、結局は「綿あめ」に釣られて行くことになった。彼
 の場合はまだ気を遣うところまでいかない。
 チビたちだってひとつの人格だから、人間力で認められるようにならないとダメだ。子供だって、
 相手の普段の行動をちゃんと見ている。
6.12  
 昨日知ったことだけれど、柊弥クンにはつむじがふ
 たつあるという。 実は私にも、つむじがふたつある。
 つむじがひとつの人の確率は90%以上で、ふたつ
 の確率は7%、3つ以上の確率は3%だから、ふた
 つある人はかなり珍しいわけだ。
 つむじがふたつある人には天才が多いといわれてお
 り、頭頂部に並んであることを「鳥居つむじ」と呼ぶそ
 うです。これは「大物」になる証だということですが、
 柊弥クンはまさしくその通り、頭のてっぺんに並んで
 います。
 それとは違いますが、髪の毛の生え際がじいじにそ
 っくりだと、写真を見た人に言われました。
6.11b
 左の画像は、去年の秋に、枯れ
 たコキアを横に置いておいた場
 所です。苗を自分で用意しようと
 しました。
 それを、例年のように水路の横
 に植えたのが先週のこと。 
 植え替えのストレスで生長が止
 まっているけれど、すぐに追いつ
 くことでしょう。 

6.11a  
 昨日畑でこいだ玉ねぎの、葉っぱの部分を切り取ったものを、ネットに入
 れて吊しました。
 松本に住んでいる義妹と、とのさまが手伝ってくれました。
 実が小粒だったためか、袋の数は去年よりも少なかったです。
 これだけあっても、いろいろな人にあげたりするので、1年間持たないかも
 しれません。
 今年の秋は、もうひと畝増やそうと思っています。
6.10  
 何かやらなければならないことがあると、朝、自然に目が覚めてしまう。
 今朝は5時から玉ねぎの収穫をした。
 本当はこれの葉っぱの部分を切り取って、実だけをネットに入れて吊さな
 ければならないのだが、玉ねぎがあった畝にサツマイモの苗を植えたか
 ったので、管理機で耕してマルチシートを張ることを優先した。
 今年の玉ねぎは、例年に比べて小ぶりのような気がする。でも、冬の寒さ
 に耐えていたあの小さな苗が、ここまで生長したわけです。
6.9
 スマホ用のイヤホーンを購入し、小移動の時には、電車
 の中でYouTubeのお世話になっている。
 嬉しいのは、ニッポン放送で日曜日の深夜に放送され
 た、過去の「吉田拓郎 ラジオでナイト」を聴くことができ
 ることだ。
 この番組は、吉田拓郎がマイクに向かってひとりで語る
 ものだが、その中に挿入された曲は全部カットされてい
 る。本人の曲はもちろん、都はるみやスティービー・ワン
 ダーの曲、そして吉田拓郎がキャンディーズのために作
 ったデモテープなども、すべてカットされている。
 でもこれが本来あるべき姿だと私は納得している。
 YouTube
には様々なアーティストの曲がアップされているが、そのほとんどが著作権の問題をはらんでいるものだ
 と思う。それを聴く側からしたら「タダ」であることにこしたことはないが、音楽の製作を生業にしている人たちにとって
 はゆゆしき問題だ。
 このことを自分に当てはめてみればわかりやすい。自分の生活を維持するために従事している仕事を、はたして「タ
 ダ」で行うことができるかということだ。 だから、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、楽器の演奏や歌謡を教える
 教室に対し、著作権料を徴収することも理解できる。
 私なんか、自分の著書に加藤登紀子が作った曲の詞を掲載したときに、JASRACに申請して著作権料を払ったく
 らいだから。 

6.8
 「おい、失敬だな、君。何処の記者だか知らないが、話にならん。そこをどきなさい」
 南川(
国交大臣)は力任まかせに手を払った。
 「逃げるんですか」 記者は執拗に食い下がる。
 「違うよ。よく考えてみなさいと僕は言っているんだ」
 「はい。何でしょうか?」
 憎らしいほどの開き直りだった。 南川はそれについ引っかかった。
 「犠牲者、犠牲者というがね、君。いくらわれわれが避難勧告を出しても、本人が逃げて
 くれないとどうしようもない。
自己責任だってあるんだ。今回のことは、そういう面も問わ
 れてしかるべき事態なんだよ」
 さほど大きな意味はなかった。南川は、この場をなんとかやり過ごしたいと、ただそんな
 思いで言っただけだ。
 「すると大臣は、荒川の決壊で亡くなった犠牲者たちは、
自己責任だとおっしゃるのです
 ね?」 しまった、と思ったがもう遅かった。


     「大暴落」   幸田 真音   中央公論新社 (3月10日 初版発行) から

 東京電力福島第1原発事故の自主避難者が帰還できないことについて、「基本的には自己責任」などとした今村
 雅弘復興相の発言があったのは、4月4日のことだった。
 この本が発行されたのは3月10日。 ということは、この著者は「自己責任」発言を予測していたのだろうか? 

6.7
 気象庁は7日1:00、中国・四国・近畿・東海・関東甲信地方で梅雨入りし
 たとみられる、と発表した。関東甲信地方では、昨年より2日遅く、平年より
 1日早くなっている。


 近所のおじさんが、犬の散歩で畑の横を通るたびに、「よくやるねえ。
 1本もないじゃん!」と声をかけていく。
 その通り、日曜日までにが1本もない状態にして仕事に出掛けてきた。
 ただ、水分を欠いている野菜たちはしおれ気味だった。
 だからそのことが気になって、ネットで駒ヶ根のお天気をチェックしていたけ
 れど、これでさらに成長が加速することだろう。 その野菜たちに会えるのは土曜日の朝になってしまう。 

6.6
 ハワイに住んでいる関根憲一先生のお嬢さんが、マンションの入居者組
 合の総会に出席するために帰国した際に、私のもとに先生の「遺品」を送
 ってくれた。
 それは、一般的には「鳥獣戯
 画
」と呼ばれている国宝を複写
 したものだ。
 収納されていた箱に書かれてい
 る内容からすると、これは昭和4
 4年に講談社から出されたもの
 で、定価は15万8千円というも
 のである。当時19歳だった私の初任給が1万9千8百円だったから、今
 の貨幣価値に直すと、ほぼその10倍の値段だったことになる。
 今回いただいた「鳥獣戯画」は2巻だけだけれど、京都市右京区の高山
 寺に保管されているものは全部で4巻あり、その長さはすべてを合わせると44メートルにも及ぶという。 ということ
 は、この巻物も、1巻10メートルにもなるのだ。
 だから簡単には鑑賞することができないけれど、大切に保存させていただきます。 

6.5


 「家族はつらいよ」シリーズの第2作目。
 何気ない場面に、山田洋次監督らしさが現れている。
 「感動」を得ることはできないが、たまにはこのようなゆったりした作品を見るのもいい。
 洋画の吹き替え版を見るつもりはないけれど、一方では、字幕を目で追わなくてもい
 いのは、なんて楽なことなのだろう。
 埼玉県入間市のレイトショーの観客は私ひとり。みんなこんな夜は何をしているのだろ
 うか。 

6.4c  
 1年使うか使わないかのうちに、地下足袋がだめになる。
 小鉤(こはぜ)の部分の金具とそれを引っかける紐の部分が、利かなくな
 ってしまった。
 それだけ地下足袋を履いている時間が長く、酷使しているということ。

 このような農作業の道具は、街のホームセンターで買うのでなく、JA(農
 協)で買わないとダメだ。これもJA(農協)で買ったからこれだけもったと
 思う。 過去の経験からいっても、品質にかなりの差があるのです。
6.4b  
 玉ねぎの茎が倒れて1週間経つ。
 野菜作りの指南書には、そのときが収穫の時期だと書かれているが、一
 方では、まだ葉っぱが緑のうちは、実が大きくなると書いてあるから、当
 初予定していた取り入れを、来週に延ばすことにした。

 そのあとにサツマイモの苗を植えたいのだが、市場には苗がたくさん出荷
 されてきているから、それを見せられるといくぶん焦ってくる。
6.4a
 朝起きると、庭にある渋柿の花のおしべが、このようにたくさん落ちている
 状態が、もう3日間続いている。

 問題は、これに気が付いてほうきで掃くことをするかどうかだ。
 気が付いても動作には移さないパターンはあるかもしれないけれど、おそ
 らく気が付くこともない人が身内にいるということが、私にとっては決して
 軽くはないストレスになっている
6.3 
 いつも秋に行われる小学校の運動会が、今年は6月に開催された。
 その理由は、プールが終わってからだと慌ただしいからだというが、新学
 期が始まったばかりなのに、練習を始めなければならないことも大変らし
 い。
 琉くんは、かけっこで一等賞を取った。4月生まれというハンディがあるこ
 とを差し引いても、よく頑張った。
 ちなみに、私の場合は、小学校の6年間ずっとかけっこはビリだった。1回
 なんかは先を走っていた人が転んだから一度は追い抜いたのだが、ゴー
 ル前でまた抜かれてしまった。 だから、運動会は大っ嫌いだった。
 
6.2
 青野 もうちょっとクオリティーを落としてもいいんじゃないかと感じるのは、
     教育現場です。長男は小学校2年生ですけど、昨年はほぼ毎日の
     ように連絡事項が書かれた大量の
プリントを持ち帰ってきた。
 野田 親が見るプリント
 青野 はい。それって読む親も大変ですが、作る先生も大変なはずです。
 
野田 勉強を教えるよりも大変かも。

  「『働き方』をこう変えれば女性は輝く」  「サンデー毎日」 6.11号
          青野 : 青野慶久(サイボウズ社長)  野田 : 野田聖子

 小学校一年生の琉くんも、毎日プリントを持って帰ってくる。そこには、当日の活動内容と、連絡事項、そして翌日
 のそれぞれの授業の内容、さらには持ち物のリストにチェックができるようになっている。
 私は学校に慣れるまでだと思っていたけれど、こんなことが延々と続いていくのだろうか?

6.1c
 加計学園に関する内部文書に
 関しては、
NHKが不可解なニ
 ュースを放送している。なんと
 朝日新聞が一連の報道をする
 前日16日深夜の「
ニュースチ
 ェック11
」で既にこの文書を紹介しているのである。ところがその際、「加計学園」の名前は出さず、「国家戦略特
 区」も「規制緩和」と言い換え、肝心の「官邸の最高レベル」という文字は黒塗りで消し、放送では全くそのことには
 触れなかった。「文科省は設置予定の獣医学部に課題があるとしている」というだけの地味な扱いだったが、この
 文書の持つ意味を
NHKの記者たちが分からなかったとは到底思えないので、その報道姿勢が理解できない。
 17日に朝日新聞が報じた文書についても、
NHKは同日の正午のニュースで最初に取り上げたものの、ニュース
 の順番としては5番目の扱いで時間も2分46秒と短く、夜のニュースでも扱いは3番目、トップ項目はどのニュース
 も「眞子さま婚約」であった。
 同日の民法のニュースを見てみると、
テレビ朝日系の「報道ステーション」は文科省文書の問題を冒頭14分、TB
 S
系「NEWS23」でも冒頭で8分30秒取り上げ、両番組とも獣医学部新設が突然認められたということについて
 安倍晋三首相に説明を求めていた。比較してみると
NHKの消極姿勢が際立っているように思える。

    「メディア時評 ~際立つNHKの消極姿勢~」   浮田 哲(羽衣国際大学教授) 
                               毎日新聞   6日1日号からの抜粋です。

6.1b
 日本の役所にどれほど文書がたまっていたかを裏側から示す出来事に終戦時の公
 書
焼却がある。玉音放送前日の閣議決定で公文書の焼却を命じられた内務省の官房
 
文書課の事務官はこんな回想を残している。
 「後になってどういう人にどういう迷惑がかかるか分からないから、選択なしに全部燃
 やせということで、内務省の裏庭で、三日三晩、炎々と夜空を焦がして燃やしました」。
 焼却指令は退職者が所持していた
文書にも及んだ。
 さてひそかに何か命令でもあったのか、それともそんたく上手が焼いたのか。そうもか
 んぐりたくなる財務相や文部科学省の
文書管理である。国有地の格安売却や特区の
 獣医学部新設で世の関心を集める
文書がことごとく出てこない。
 国民が注目する国政の意思決定に記録がないのならば、その経緯を含め国会で解明
 せねばならない。記録のないことはなかったということというのは終戦時の
文書焼却の論理だ。

                 「余録」    毎日新聞   6日1日号からいただきました。 

6.1a  
 「あわせ鏡」という言葉を聞いて、どんな場面を思い出すでしょうか?
 私が思い描くのは、着物を着た女性が鏡台の前に座っていて、髷の様子を確認す
 るために、手鏡を頭の後ろにかざしている光景です。

 今月この曲を取り上げたのは、「明るい顔ができるまでにはクスリたくさん必要よ。
 大丈夫よって言えるまでには お酒必要よ」という歌詞が、私の精神状態にぴったり
 のときがあったからです。
 でも、もう元気になって自分を取り戻しています(たぶん)。治してくれたのは、クスリ
 でもお酒でもなく、「時間」でした。