足あと 爪あと 夢のあと 2017年4月 |
4.30 | 去年のことだけれど、弁護士事務所にチビたちを連れて行ったところ、猫が2 匹いて、しばらくの間じゃれ合っていたが、猫を飼いたいと言い出した。 猫は飼えないけれど見るだけならいいよと、ペットショップを併設しているホー ムセンターに行ったところ、そこには猫はいなくてハムスターがいた。そして今 度は、ハムスターを飼いたいと言い始めた。 今週家に帰ったところハムスターが1匹いた。琉くんが誕生日プレゼントに買っ てもらったという。 そして長女のことに思いを馳せた。 長女がまだ中学生の頃だと思うけれど、ハムスターを飼っていて、可愛がる様 子が微笑ましかった。そして、いつか自分の子供にもこのような対応ができれ ばいいなと思った。 だからそれが実現できて、本当にうれしいのです。 |
4.29 昭和の日 |
何かやらなければならないことがあると、自然に目が覚めてしまう。 今朝なんかは、5時に目が覚めて、明るくなった5時半から外に出た。ア ズキッパを摘むためだ。 先端の柔らかい芽をひとつひとつつまみ取るものだから、これだけ摘むの に2時間はかかった。 今年は例年に比べて1週間以上遅れているから、この連休中にまだ何回 か摘み取ることができそうだ。 |
4.28b | 新宿駅南口の構内のキオスクで、夕刊と「週刊文春」を買っていたときのこと。 私の後ろ側を歩いてきた男が、束にして棚に入っていたタブロイド紙のいちばん 上の一部を素早く抜き取って、瞬く間に人混みに紛れてしまった。これはたぶん 万引きだ。 そこで思ったのは、キオスクは信頼関係で成り立っているということ。人々は、購 入しようとする品物を手に持って並んでいる。 この環境では、悪意を持った人が お勘定をしようとしなくても、店員の人はおそらく気が付かない。冷蔵品が収納さ れている棚は、扉を開けると音が出るようになっているが、これとて店員は確認しようがない。 その男の後ろ姿からは、とうてい130円を払えないとは思えないから、計画的な、しかも日常で繰り返されている 「悪事」なのだろう。 |
4.28a | 2011年に発覚した「オリンパス」の巨額損失隠し事件で、同社と株主1人が菊川 剛元会長ら旧経営陣や相続人計18人を相手に、それぞれ損失隠しに伴う損害額 の全額や一部を同社に賠償するよう求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、菊川 元会長ら8人に計約590万円を支払うよう命じた。 18人は、元取締役15人と、既に死去した元取締役1人の相続遺族3人。判決は、そのうち損失隠しに関与したと して菊川元会長ら元取締役5人と遺族3人の計8人に対する賠償責任を認めた。 「毎日新聞」 4月27日 朝刊から この判決のすごいのは、相続人に対しても賠償責任を認めたこと。 普通に考えれば、本人が亡くなってしまえば、 直接関係のない遺族には責任が及ばないと思ってしまうところだ。 それにつけても腑に落ちないのは、年金の問題が発生したときに、直接責任のある社会保険庁の退職者が、退職 金をもらってのうのうと暮らしている現実だった。もし私の近所にそんなやつがいたとしたら、石を投げつけてやりた いくらい。 |
4.27b | スマホによる撮影は、フラッシュを焚かなければOKということだった。これも時代の流れだね。でも、ここにアップし たように、とても鑑賞できるレベルにはならない。 25日の武道館公演では31曲を演奏したということだけれど、今日もそれと同じプログラムだろう。開始が30分くら い遅れたから、アンコールすべてが終わるのは22時近くになっていた。 ポール・マッカートニー74歳。ベースとリードのギター、ピアノとキーボード、そしてウクレレまで演奏しながらビート ルズナンバーをエネルギッシュに歌う。東京ドームを埋めた満員の観客による「ヘイ・ジュート」の合唱は、涙が出て くるくらい感動的だった。 |
4.27a | 「おじいさんと一緒だ!」という長女からの茶化し気味のLINEにより、正式名称 が「バルーンカテーテル」であることを知った。 朝一番でお医者さんに行き、それを取り外してもらい、あずさに乗って東京にや ってきて、午後からの仕事にはなんとか間に合った。 外してもらったあとが心配されたけれど、どうやらおしっこは出るようで、前立腺 肥大の薬を処方してもらった。 「バルーカテーテル」は、時折、年甲斐もなく愚息が大きくなろうとするときに、引 きつって痛い。 前立腺とは、いつか真剣に向き合わなければならないときがくる。 |
4.26 | 昨夜は、調子に乗って、伊那のスナックで3時近くまでお酒を飲んでいた。 そして運転代行で帰って来たのだが、はずんでいるのにおしっこが出ない。もう少し詳 しく説明すると、チョロチョロと少し出るのだが、そこで止まってしまう。結局、ベッドの 上で尿瓶をセットしたまま、おしっこを出す「作業」にかかりきりになり、朝を迎えた。 かかりつけ医に通院したところ、膀胱がパンパンになっているという。そこでオチンチ ンの先端からカテーテルを入れて、1.4リットルもの尿を抜き取った。 明日の朝までこれで様子を見ようということだから、いまは尿が入る袋を下げた、なん とも滑稽な姿のままだ。 |
4.25 | 今日4月25日は、琉くんの7歳の誕生日。 家にいられない私は、土曜日にプレゼントを渡した。 それは「電脳サーキット」というもので、抵抗やコンデ ンサやスイッチなどのパーツを組み立てることにより 510通りの回路が構成でき、ラジオまでもが完成す るという優れもの。 琉くんは、すぐに使いこなしていたから、もしかしたら 頭脳は理工系なのかもしれない。 |
4.24 | 映画を観るときは、売店で生ビールとポテトを買ってから席に座る。 予告編を見ながらビールを飲んでしまうから、映画始まってすぐに眠たくなってしまう。 夜は全然眠くならなくて困っているのに、これはどんな現象なのだろう。 「3月のライオン・後編」は、期待にそぐわぬ内容だったが、「映画.com」のランキングで は20位だ。一昨日封切りになったばかりなのに、みんなこういう作品には興味がないの だろうか。 将棋という、一般の人たちの日常とはかけ離れた世界を描いているのがその理由かもし れないが、決して派手ではない、このような作品が、もっと受け入れられて欲しい。 驚異の中学生・藤井四段が、羽生三冠を破ったというニュースが、いま流れている。 |
4.23c | 琉くんがばあばに向かっていった。そして蹴りを入れた。 「スマホばっかりまた見ていて」、「何時まで見ているの」、「こんな変なものを見て」、「もっといいものを見なさい よ」と、私のスマホを使っていたこともあるのだろうが、しつこくきつい口調で言われたため、堪忍袋の緒が切れた ようだ。 そのあと、べそをかいて私のところにやってきたけれど、今は抱きしめてあげることしかできないよ。 ごめんね。 |
4.23b | 今日はほぼ一日中畑にいたのに、トマトの棚と、雨よけを1セットしか組み 立てることができなかった。 JAから買った雨よけは、説明書が簡単すぎてよくわからなかったので、お 隣のご主人に詳しい内容を訊いた。 パイプを地中に30センチほど埋めなければならないのだが、石が多くて 固い土壌のため、穴を空けるのに苦労した。 全部の支柱を同じ高さにしないと、横に渡すパイプとの固定がうまくいか ない。もう一セット組み立てるのは今週末の作業だけれど、この経験が活 かせるだろうか。 紫外線の強い屋外にいたから、ずいぶん日に焼けているかもしれない。 |
4.23a | 昨夜は、チビたち二人が、「じいじと一緒に寝る」と言い出した。 琉くんなんかは、自分の枕と目覚まし時計を抱えてやってきた。 私は、おじいさんが住んでいた、6畳の畳の部屋を寝室に使っている。 そこにあるシングルベッドは、チビたち二人で一杯になる。 仕方がないので、畳の上に毛布を2枚敷き、私が寝る場所を作った。 畳の上は固くて、それに冷えるため、足が朝まで冷たいままだった。 琉くんの目覚まし時計が、6時半に鳴っても困るから、それだけは部屋の 外に出して、なんとか3人とも無事に朝を迎えました。 |
4.22 | トマト 14本、キュウリ 18本、ピーマン 13本、ナス 14本、カボチャ 3本の苗を植え付けた。 産直市場には、様々な種類の苗が出荷されており、今が盛りという賑わ いを見せていた。 そのうち網まで張れたのはキュウリだけで時間切れ、明日はトマトの雨 よけのハウスを組み立てるのに苦労しそうだ。 画像の手前はナス、その向こうにはキュウリが植わっています。 |
4.21 | あるとき私の上司は、「たまには俺に仲裁をさせてくれ」と言った。何を言いたかったかというと、工場の立 ち上げという困難な時期にあるのに、みんなが大人しくて自己主張をしないから、もっとぶつかり合えとい うことだった。 これは日本人の特徴でもあるが、「和」を大切にして、相手の気持ちを慮るあまりに、言わなければならな いことさえも我慢をして、物事を無難に納めようとする傾向がある。 それが一般社会の中でならまだしも、こと企業の中においては、活性化を妨げる要因になっている。かつて、隣の 席にいる人に対してもメールでやり取りをすることを批判したことがあったが、最近は「サイボーズ」なるクラウドサ ービスを使っている企業によく出会う。 これが情報を共有するためのツールになっているうちはいいが、パソコンの画面を使って「コミュニケーション」まで 図ろうとするから、実体を伴わないものになってしまうのだ。今日なんかは、私が間に入って社員間の本音のやり 取りをしてもらった。 今に始まったことではないが、上司には言えないことでも、私に対してはさらけ出すことができるようだ。だからこそ、 この仕事が成り立っているといえます。 |
4.20b | もうひとつ借金の話。 今よりも経済の成長が堅実だったころは、何かのローンを組むときには「ボーナス 払い」を組み込むのが一般的だった。年に2回だけ、月々の返済金額よりも多く返 すことにより、月々の支払いが少なくなり、それが精神的な負担も軽くさせていた。 しかし、ボーナスは出ないときもあるということにまでは、考えが及ばなかったよう だ。そのために苦労をした人を何人も知っている。 同じように、変動金利を採用するのも、将来何が起こるかわからないという意味で はたいへん危険なことだ。 そういう私も、55歳の時に10年の住宅ローンを組んだのだから、今から考えるとず いぶん恐ろしいことをしたものだ。 |
4.20a | サラリーマンを辞めてこの仕事を始めたときに、移動するための自動車が欲しくなった。そ のときの拙い知識から、リースにすれば経費にすることができると思い、あちこちにお願い をしたのだが、実績のない自営業にリースを組んでくれる金融機関はなかった。 長期の住宅ローンを組むときも、借主がどんな組織に在籍しているのかが重要視される。 30年先のことなどどうなるかわからないのに、「同年代のサラリーマンよりも、私の方がよ ほど『安定』していますよ」と主張しても、それは説得力を伴わなものだった。 なんらかのお金を借りる時には、担保物権の有無とか、保証協会の関わりだとかいったい ろいろな要素があるにしても、そのときに安定した収入があることが前提になってくる。 不自由な安定を捨て、自由な不安定を選んだというのが、自営業の現実の姿だ。 |
4.19 | 「大般若波羅蜜多経」とは、唐代の玄奘三蔵が大乗仏教の基礎的教義 が書かれている長短様々な「般若経典」を集大成した経典。全16部(会) 600巻に及ぶ膨大な経典群である。 大般若法会は、導師が説草を唱える合間に、大般若経600巻を複数の 僧侶で転読し、地区の安全、五穀豊穣、また地区住民の厄災消除、家内 安全を祈願するものです。 転読とは、経本を1巻1巻正面で広げ流し読むことで、それによって清らか な「般若の風」が起きるとされています。 お寺の総代を仰せつかって2年目。この行事に出なければ、総代をしてい る意味がない。だから、とんぼ返りしてきました。 「大般若波羅蜜多経」を、10名のお坊さんが正面で広げ流し読み、 「大般若波羅蜜多経 巻第◯◯ 唐三蔵法 師玄奘奉詔訳ー!!」と、大音声で経巻数を唱えるさまは壮観です。 |
4.18 | 連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から40年余。 その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判に より、12名がリンチで死亡した。 西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。 親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通い ながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流は あるが、佳絵には過去を告げていない。 そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくし て、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。 永田洋子(ながたひろこ)は、2011年2月15日に東京拘置所で亡くなった。19 93年2月19日に最高裁判所の判決で死刑が確定し、2001年に再審請求して いたが、東京地裁が2006年11月28日に請求を棄却する決定をしてから、ほぼ 10年が経っていた。 その年に、東日本大震災が発生したことを、この本を読んで初めて認識した。あの 時代に「生きた」人たちに思いを馳せながら、一気に読んでしまった。 |
4.17 | 移動の途中で、「伊那梅園」に寄ってみた。 入り口の券売機で500円のチケットを買って入場しようとすると、受付の 女性が「まだ早いんですよ」と申し訳なさそうな顔をする。そして「古木に なってしまって」と、「それでも入場しますか?」という雰囲気だった。 大型車が40台も停まれるとい うだだっ広い駐車場の向こうに は、梅の木を切り倒した異様な 雰囲気が展開されていた。場内 の梅の花も少なくて、入場者が 私一人だけということが、現状の 姿をよく現している。 出るときに、「新しい苗を植えないのですか?」と訊いたところ、「徐々には 植えている」とのことだった。何年か前に行ったときにはもっと華やかな雰 囲気だったから、今年こそ行ってみようと思っていたのに、もう「伊那梅園」 は、みんなが訪れる観光地ではなくなってしまったようだ。 「奢れるものは久しからず」。 結局、戦略がなかったといわざるを得ない。常に先を読んで、新陳代謝をし続けなけ ればならないことは、企業経営の基本条件だ。 |
4.16b | 去年は10日に「あずきっぱ」が摘めたのに、今年は影も形もない。それだ け、植物の生長が遅れているということだろう。 ネギの苗も例外ではないようで、何箇所かまわってみたが、どこも品切れ 状態だった。 入荷の予定を訊いてみたが、何ともいえないということだったから、植える のを1週間先延ばしにするしかない。 それに引き換え、畑の玉ねぎはもの凄い勢いで伸びています。 |
4.16a | 昨年は熊本地震で中止になった「KKT杯バンテリンレディスオープン」最終日。地元熊 本県出身の上田桃子は、最終18番ホールを2打差の首位で迎えた。 18番ホールはパー5のロングホールだから、2打差というのはセーフティリードだ。ティ ーショットの結果、2位につけていた西山のボールが、何メートルか先まで転がった。こ こで私が思ったのは、あとで打つ方が有利なのではないかということ。西山は上田の 結果を見て、2打目をどこに落とせばいいのかを判断できるからだ。 そしてその結果は、先に打った上田がなんと池ポチャ。西山は迷うことなく「刻む」こと を選択することができた。 テレビの実況中継の中で、ギャラリーから上田に対して、「桃子気を緩めるな!」との 声援があったことが紹介された。別に気を緩めたわけではないだろうし、残り200ヤー ドを切った距離なら、プロなら2オンを選択することだろう。 でも今回は、初日からリードを守っていた、上田桃子に優勝させてあげたかった。 |
4.15 | 最近は土日しか家にいることができない。 チビたちは、待ってましたとばかりにすり寄ってくるから、その合間をぬって屋外の作業にい そしんでいる。それを効率よく進めるために、事前にこれだけはしようと構想を練って臨むわ けだ。今週のノルマは、畑の残っている部分を堀り割って、1年分の家庭生ごみをそこに入れ ることと、室内の鉢植えを外に出すこと。 そして、できればネギの苗を植えたかった。 そんなわけで、いよいよ朝遅くまで寝ていることができなくなり、6時半から畑に出て行った。 そして、畑の掘り割りと家庭生ごみの処理まではなんとか終わったが、ネギの苗は、農協も グリーンファーム(産直市場)も品切れだった。誰も考えることは同じということだ。 だから、明日の朝は8時からグリーンファームに張り付いて、ネギの苗が入荷するのを待ち 構える予定。 |
4.14 | 今週は5日間仕事が入っていたから、ずっと出ずっぱりだった。 もう亡くなってしまった私の整体の先生は、「気功」をベースにした治療方法だった から、患者さんの悪い「気」を吸ってしまい、こちらがおかしくなってしまうと、いつも 言っていた。 それと形態は違うかもしれないが、私も、いろいろな会社の、特に管理職の方々の 苦悩と向き合っていると、こっちまで気分がブルーになってくる。 整体の先生は、自分の中にいい「気」をため込むために、滝などの自然に浸る時間 をよく作っていた。それと同じように、私が本を読んだり、映画を観たり、コンサートに 行ったりするのは、自分の中にフレッシュな感性をため込むためのものなのだ。 だけど、仕事の上でのいちばんの治療薬は、改善の成果がきちんと現れて、担当し た方々の喜ぶ顔を目にすることです。 |
4.13 | 2012年と比較的最近の事だから、このニュースを目にした方もいると思う。5歳で迷 子になり、養子としてオーストラリアで育ったインド人青年が、幼い頃の記憶を頼りに Google Earthで自分がかつて住んでいたインドの家を見つけ出した。 この奇跡のような出来事を映画化。5歳のサルーが迷子になる前半と、成長したサル ーを描く後半を時間配分も同じくらいの作りになっている。 成長したサルーが、自分の実の家族を捜す事は養父母に対する裏切りにならないか と葛藤するシーンや、彼の弟(やはり養子)を登場させるなど、養子縁組の難しさを避 けずに描き、作品に深みを与えている。しかし、やはり心を掴まれるのは5歳のサルー が迷子になる前半だ。 とにかくこの少年の眼差しが素晴しく、一気に物語に引き込まれる。 (映画の時間) 「Google Earth」がここまで進化していたとは驚きだ! 出演者にニコール・キッドマンの名前があったから見たくなったもの。 実話の映画化だから、むりやり脚色された部分が少なくて、感動的な作品だった。 |
4.12 | 日本の社会や組織というのは体勢が決まってある方向に回転し始めると、それが危ない とか、本当にこれでいいのかということを、政策決定するグループの中で言えなくなってし まうのです。 あの戦争の時も、アメリカから輸出を止められ石油が入ってこない。このままだとじり貧に なるから、とにかく国力があるうちに早く開戦しようということになっていきました。でも、首 相の東條はじめ陸海軍の首脳たちのなかで、本当にアメリカと戦争をして勝てると思って いた人はいなかったと思います。すでに対米英戦争に打って出ると決まってしまった以上、 あとは戦争に「勝つ」としか言えなくなってしまったんですね。 そうなるともう、途中からこれは勝てないよとか、戦局が悪化したときにこの辺で和平工作 をやろうという意見は「敗北主義者」のレッテルを貼られ、徹底的に排除されちゃうんです ね。 原子力総合防災訓練ではなぜ、電源が回復しなかった場合の住民避難訓練などやってこ なかったのか。核テロ対策訓練でも、どうして放射線被ばく者が出た場合とか放射性物質 がばらまかれたという想定をした訓練がなかったのか。そういった「最悪の事態」に備えて必要な機材を揃えたり、 政府や電力会社が一体となって対応するシステムづくりをしておけば、もっと違った対処の仕方があったように思う のですが。 そうすることができなかったのは、原発が怖いものだということを政府や電力会社が一生懸命になって隠そう、隠そ うとしてきたことにあったんですね。それは「日本の原発は安全です」と言い続けてきた以上、それを否定するよう な訓練、対策を排除するしかなかった。 「昭和の戦争と独立~二十一世紀の視点で振り返る~」 保阪正康 からの抜粋です。 |
4.11 | 学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、財務省は10日、売却の交渉経 緯が書かれた文書の電子データについて、復元できる可能性があることを朝日新聞の取材 に対して認めた。実際に復元できるかは専門業者が調べないとわからないというが、真相 解明へデータ復元を求める野党側の動きが強まりそうだ。 「朝日新聞デジタル」 4/11(火) 8:09 掲載 から抜粋しました。 破棄したとされた南スーダンの日報もそうであったが、「電子データ」を簡単に「破棄」するよ うな時代ではない。 紙の文書にしても、わざわざスキャンして「電子化」することにより、簡 簡な方法で保管できるようにしているわけだ。 こんな時代に、「わざわざ破棄する」ということは、そこに「隠蔽」したいという意思が入り込ん でいると、判断することの方が正しいのでははないか。 |
4.10 | 保育園と、義務教育である小学校とでは、生活のリズムが大きく変わってしまって いる。 保育園なら、8 時頃起きても十分間に合ったのに、小学校の場合は、6時半に起床 し、朝ご飯を食べて、7時を過ぎたらもう玄関を出なければならない。7時20分に、 集団登校のための集合場所に、行かなければならないためだ。 今朝の私は、8時に出発すればよかったので、布団の中でモソモソしているうちに、 琉くんはもう出掛けて行ってしまった。 もう簡単にお休みをすることができないし、こうやって、どんどん「制約」された世界に 踏み込んでいくんだね。 |
4.9 | 「5年連用日記」見ると、毎年この時期は雨が降って、畑を耕すタイミング がみつからずに苦労している。 そういうこともあって、今年は早くから手をつけたから、畑は夏野菜の苗を いつでも植えられる準備が整っている。 困っているのは、この雨により、いったん浮かせた雑草が、枯れることなく 青々としてしまっていることだ。本当は熊手で集めればいいのだけれど、 この天候ではそれもままならない。 畑には、レタスを10本だけ植えました。 |
4.8b | 「スイミングに行く?」と訊いたところ、「行くよ!」と返事をした琉くん。行くのが嫌なのではないようだ。 送り届けたあと、用事を済ませてから迎えに行って、恐る恐る観覧席から覗いたところ、お兄さん達のク ラスで、ターンの練習をしていた。 そして最後まで固まることなく、コーチのパンツにふざけて手をかけたりする、いつもの人なつこい琉くん に戻っていたからひと安心。 心に刺さっていたトゲが、ひとつだけ抜けました。 |
4.8a | 今日、LINEで送られてきた写真。 左は、今日、生後5ヶ月になったということで、 例によって5円玉を額に乗せている柊弥くん です。 右のやつは鯉のぼり。 午後、とのさまのお父さんが来て、一緒に立て てみたということでした。 真鯉と緋鯉の下で、青いチビ鯉が、風に向か って泳いでいます。 |
4.7 | 一昨日の夜の出来事。 特急あずさが茅野駅に着いたのは、21時20分頃だった。 併設されている駐車場から車を出そうとしたところ、1台の軽 が料金所に停まっていたが、なかなかゲートが開かない。 そのうちにその軽はバックを始め、私の前の狭い隙間を通っ て、駐車場に戻って行ってしまった。 次に並んでいたのが私の車だったから、料金所の横まで進 んだところ、その設備には「エラー」表示がされ、使えなくなっ てしまっていた。 そこで私が取った行動は、表示板の指示に従って、備え付け の電話で警備会社に連絡をすることだった。到着するのに10 分ほどかかるとのことだったが、その場の状況は、いかにも 私に停滞の原因があるような場面だった。 そのうちに、私の後ろに並んでいた車から年配の女性が出てきて、「あの人はあまりにも無責任だ」と言った。つま り、原因を作った人がそのあとの処理をしなかったことに腹を立てているのだ。そして、駐車場の中に戻って行って、 そのうら若きつっけんどんな物言いをする女性を連れてきた。運転席のドアを叩いて出てくることを促したところ、そ の反応は「私がですか?」というものだったそうだ。 こういう「お節介な」ことをする人が最近はめっきり減ってしまい、みんなが無関心さを装っている。ここでだいぶ待 たされたことになるが、私は爽やかな気持ちでその駐車場をあとにした。 |
4.6 | 東伊那小学校の入学式。 当初、5日だと思っていたか ら出るのをあきらめていたけ れど、ちょうど仕事が空いた ので、昨夜遅くに帰って来た。 まだ桜は蕾のままだけれど、 1年生はみんな輝いていた。 入学式に、祖父母が参加す るなんて、私くらいのものだ。 |
4.5 | 脚本家・倉本聡が自ら企画し、脚本を手がけたドラマ 「やすらぎの郷」が3日に始まった。老人ホームを舞台 にした、月~金曜日の昼12時半から20分間の帯ドラ マで、中高年世代が楽しめる「シルバータイムドラマ」 と銘打つ。局側は新たな視聴習慣づくりを狙う一方、 作品には倉本の現在のテレビの在り方に抱く不満も 投影されている。 企画した倉本は、「若者のテレビ離れが」起きているのに、テレビ局は若者向けのドラマばかり作っているから年寄 りは見ても面白くない。だから、ゴールデンタイムに対抗する『シルバータイム』を創ろうと考えた」。 ドラマでは、老いや死への恐怖、遺産相続など中高年層が直面するテーマをユーモアを交えながら描く。登場人物 は恋や再び演じることへの憧れといった話で盛り上がり、今の人生を全力で楽しむ。 3日放送の初回の平均視聴率は8.7%。 この時間帯としては好スタートを切った。 「倉本流 『昼ドラ』 中高年照準」 「朝日新聞」 4月5日 朝刊 からいただきました。 |
4.4b | 先週からもう5日も経っているの に、千鳥ヶ淵の桜はまだ五分咲 きでした。 でも、都会の喧噪の中で、桜た ちは春の訪れを告げていました。 いくつかの画像を「GALLERY」に アップしました。 |
4.4a | 今朝届いた長女からのLINEは、「じぃじお はよう。こんなにお尻が上がるよ」というも の。 生まれてからもうすぐ5ヶ月になる柊弥クン は、丸々と太って健康そのもの。画像にあ るように、ハイハイするのも時間の問題だ。 それにしても、このはじけるような笑顔には、 「希望」が満ちあふれているね。 |
4.3 | 今日4月3日は、あちこちで入社式があった。 私が管理者だったころ新入社員に言ったことは、3年間はなにがあっても 辞めずに「辛抱」しろということ。3年間くらい「辛抱」できない人は、どの会 社に行っても同じことだから、我慢ではなくて「辛抱」することを身につける ようにと言った。 「我慢」は単に自分を殺すことだけれど、「辛抱」は、自分自身にテーマを与 えることができるのだ。そして、それを乗り越えることによって、人間としての 成長を実現させることができる。 生産ラインに入る人には、「慣れるまでは、朝、水分を採るのを控えるよう に」と言った。なぜならば、作業中にトイレに行くことができなくなるからだっ た。 しかしながら、今お伺いしている会社では、新入社員をどうやって定着させるかがテーマのひとつになってい るし、作業中にトイレに行く時間を、どうやって生み出すかということに苦慮している。 時代は変わってしまった。 |
4.2 | 紫色の「ムスカリ」は、単独で見ると綺麗な花だけれど、田んぼの土手に 飛んでいって、増え始めると手がつけられない、 昨年は、繁殖の進行を止めるべく、実ができる前に、草刈り機で花の部 分だけを刈り取った。そのためもあってか花弁は小さくなったが、去年より も土手を占めている面積は増えたような気がする。 私は除草剤を使うのがあまり好きではなかったが、対策のひとつとして、 今朝散布して見ました。 その後の経過を見ながら次の手を打ちます。 |
4.1b | 毎週土曜日は、チビたちをスイミングに連れて行っている。 2月4日のブログに、琉くんの様子がおかしい様子を書いたが、あれ以来毎回最後の 方になるといじけたようになってしまい、みんなから離れて座り込んでしまう。 そのクラスにやかましい人がいるのではないかと上のクラスに入れてみた先週も、最 後の方にはうずくまって泣いていたようだ。 今日担当してくれた、もう5年以上のお付き合いになっているコーチは、始まる前に「大 丈夫だよ!まかせておいて下さい」って言ってくれたけれど、最後の最後になって、こ んどはプールの中で動かなくなってしまった。 いつも明るい琉くんが、スイミングに行ったときだけ別の人のようになってしまう。いったいどうしてしまったのだろう か。しばらくスイミングを休まそうかとも考えているが、結局は、自分の力で解決していくしかないんだよね。 じいじは、こんなことで、心を痛めているよ。 |
4.1a | サラリーマンを辞めて、この仕事を始めたのが1999年の4月でしたから、今日から19年目に 突入することになります。 50代になってしまうとパワーが衰えてしまうだろうし、ましてや定年後のおまけみたいな考え方 でできる仕事ではないから、40代でスタートさせたいという気持ちがどこかにありました。つまり、 会社という組織の中での、自分の立ち位置に限界を感じていたわけです。 最終的には、そのときの様々な境遇が私の背中を押してくれたわけですが、それにしても、この 間どの組織にも属さずに、ひとりぼっちで、よくやってこれたものです。そしてこの仕事は、まだま だ続けていくことができそうです。 口には出さなくても、こんな自分を支えてくれたまわりの人たちには、感謝の気持ちで一杯です。これからも「楽を したい」という自分の怠け心に鞭打ちながら、坂道を登っていきます。なぜならば、自分自身に対して厳しくできな い人が、他人に「厳しさ」を要求することなんかできないからです。 |