あと あと のあと  2017年3月

3.31
 かつてわれらの祖先はこの広大な土地を所有していた。その土地は陽の昇るところ
 から陽の沈むところまで広がっていた。
 偉大な精霊はこの
土地インディアンのために創りたもうた。精霊はわれらが糧とし
 て野牛を、鹿を、その他の動物を創りたもうた。精霊はわれらの着するものとして、熊
 とビーバーを創りたもうた。それらの動物を土地に撒きたまい、狩猟の方法を教えて
 も下さった。大地にはパンのためにとうもろこしを生みだす力をこめても下さった。
 これらのことはすべて、偉大な精霊がその赤い子供たちのためになさって下さったこ
 となのだ。われらへの愛をおもちがゆえに、われらが狩りの
土地で争うことがあって
 も、さしたる流血なしでおおよそは落着をみたのだ。

 しかし、不吉な日がわれわれを襲った。あなた方の祖先が大海を越えてこの島に上
 陸したのだ。その数は少なかった。彼らは友人を見いだした。敵ではなかった。彼ら
 はわれわれに語った。よこしまな人びとを恐れて母国を逃れ、信仰の自由を求めてこ
 の地にやってきたのだ、と。
 彼らはわずかな
土地を求めた。われらは同情して、彼らの願いをきき入れた。彼らは
 われらの中で暮らすこととなった。われらはとうもろこしと肉を与えた。彼らが返礼によこしたものは麦だったのだ。
 われらの
土地を見つけた白人たちは、その知らせを母国に伝え、もっと多くの人びとがやってきた。しかしわれらは
 彼らを恐れず、友人として迎えた。彼らはわれらを兄弟と呼んだ。われらは彼らを信頼し、いっそう
土地を与えた。
 ついに彼らの数は巨大にふえ、もっと多くの
土地を求めた。われらの領地を要求したのだ。われらは驚き、不安にな
 った。戦争が起こった。
インディアンを敵に戦争をするためにインディアンが雇われ、われらの多くが滅ぼされた。彼
 らは強い酒をもちこみもした。その酒は強く、何千人もの
インディアンの命を奪った。
 兄弟よ、昔、われらの領地は広く、あなたがたのは狭かった。しかしいまやあなたがたの領地は広くなり、われらに
 は毛布を広げるほどの
土地も残されていない。あなたがたはわれらの土地を奪い、しかもそれで満足せず、あなた
 方の宗教をわれらに押しつけようとしている。


   「コロンブスの不平等交換~作物・奴隷・疫病の世界史~」   山本紀夫  角川選書  からいただきました。

3.30  
 左の画像は、東京の千鳥ヶ淵の今日の状態。
 東京のの開花宣言が、全国のトップを切って3月21日にされたので、
 今日あたり満開になることを予測して、今週は一眼レフを持って出掛けて
 きた。
 ところが、お目当ての千鳥ヶ淵は、開花したものがチラホラと見られ
 る程度でほとんどが蕾。来週も、おそらく立ち寄る時間が取れそうだから、
 それまで散らずに待っていて欲しい。
3.29
 昨夜は東京から名古屋に、そして今夜は名古屋から東
 京に、新幹線で移動した。
 夕方の新幹線は、なんと3分おきにやって来る。私は窓
 際に、それも3席が並んだA席に座りたいから、いつも
 5本くらいをやり過ごすことになる。
 グリーン車に乗って、そばにAKBのメンバーがいないか
 とドキドキするのもいいけれど、グリーン車には足置きが
 あって、大きなキャスターを持っているときは置き場所がないので、最近は普通の指定席を確保することが多い。

3.28  
 今度は弁護士たちが、「B型肝炎給付金」なるものに取り組み始
 めた。
 幼少期に受けた集団予防接種等の際に、注射器が連続使用さ
 れたことによってB型肝炎ウイルスに持続感染したとされる人た
 ちを対象にして、給付金が支払われることになったためだ。
 そして、このあたりが不可解なのだが、給付金を受けるのには、
 国を相手とする「国家賠償請求訴訟」という訴訟を提起すること
 が必要で、基本合意書に定める要件を充たすと認めると国が和
 解をし、その和解調書を国の窓口に提出することによって給付金
 を受け取ることができるのだという。
 つまり訴訟をしなければならないから、これは弁護士の専権事項となってしまう。さらに、弁護士を通じて訴訟をし
 た場合には、給付金とは別に給付金の4%相当額である100万円(給付金が2500万円の場合)を、訴訟手当
 金として国からさらに支給されるというのだ。
 「過払い金請求」を大々的に宣伝していたことにも違和感を感じていたが、今回の件はそれ以上に疑問が伴うもの
 だ。 弁護士の社会的使命って、いったい何なんだい?

3.27  
 これだけ世の中にコンピュータが導入されているのだから、パチンコ屋さんもコンピュータ
 で制御されているだろうことは容易に想像できるけれど、なかなか詳細が明らかにされる
 ことがない。
 この小説では、コンピュータで「遠隔操作」をし、「シマ」ごとの出玉をあらかじめ制限すると
 いう動作と、出玉のカウンターに細工をし、何%かをはねる「不正」が取り上げられている。
 パチンコに狂って「依存症」なってしまう人が、決して少ない人数ではないこともわかる。
 でも、社会派の小説ではなく、元刑事二人がその「不正」をネタにして金をせしめるという、
 荒っぽい内容だ。
 その二人が、いつ苦境に追いこまれるのかとヒヤヒヤしながら読み進めるのだが、比較的
 最後まで順調に、悪行を重ねている
3.26
 背中が痛い。正確には背骨の横の筋肉が張っている。昨日、むきになって畑の草を草搔きで取ったか
 らだ。
 花粉の影響で、水が出る、が痒い、がだるい。昨日、ジャガイモを植えたりして、ずっと屋外に
 いたからだ。
 気力がまだ萎えている。今日は午後1時まで布団の中から出られなかった。途中で外を見たら雨が降
 っていたので、キャベツの苗を植えるのをあきらめたからということもある。だから、どこかで自分を甘やかしている
 ことは事実である。このところ、自分の精神の脆弱さを自覚されられる毎日だ。
 来週はびっしり仕事が入っているから、ひと晩寝て気持ちを切り替えねば。 
 
3.25
 畑作業で進んだのは、エンドウ
 の棚作りとジャガイモの植え付
 け。
 エンドウは冬を乗り越えたもの
 を2本に間引き、ジャガイモ
 80個の種芋を植えました。
 この他にも、庭の草をこの時期
 にいったん取らなければならな
 いので、花粉のシャワーを浴び
 ながらの作業です。 

3.24b  
 夕方、チビたちを映画館に連れて行った。来週からの春休みの平日に、じい
 じは1日も一緒にいてあげられないからという、罪滅ぼしの意味もある。
 18時からスタートの最終版になってしまったのは、私が明るいうちは屋外で
 作業をしていたかったことがその理由。
 観客はふた家族で、全部で8名。でも私たち3人でも入場料は3,200円だ
 ったから、結構商売にはなるのだろう。
 始まってしばらく経って、舜クンが席を移動してきたから、結局ほとんど抱っこ
 していたことになる。
3.24a
 「ついにこの日がやってきてしまいました」と、卒園児の
 保護者代表の挨拶にあったけれど、本当はおめでたい
 日なのに、なんだか悲しいね。
 最後の退場のとき、ひとりひとりが将来なりたいものを
 壇上で言い、手前で待っている保護者のところまできて
 お礼を言うのだけれど、琉くんはママの前に来たら、言
 葉が詰まってしまい何も言えなかった。
 こういうところが琉くんの優しさなのだけれど、今はいろ
 いろな思いが、頭の中にあるんだよね。
 
3.23  
 2月5日のブログで「太平洋戦争で、アメリカは文化財保護の視点
 なんかなかったのだ」と書いたが、そのあとで見た「NHK・BS1ス
 ペシャル『美術家たちの太平洋戦争~日本の文化財はこうして守
 られた~』」では、法隆寺に魅了されたアメリカの美術家が中心に
 なり、守るべき日本の文化財リストを極秘に作成し、攻撃計画をす
 る米軍に送られて、攻撃対象から外された経過が描かれている。 奈良や京都の寺院が爆撃対象から外されたり、
 あの大空襲を受けた東京でさえ、点在する美術館が爆撃を受けないでいたのだ。
 はたして日本が敵国に対して、このような配慮をすることができたであろうか。あのなんでもありの悲惨な戦争の中
 でも、人間の「理性」みたいなものが失われなかったことがうれしい。

3.22
 先週の水曜日、保育園から帰ってきたチビたちと無理矢理ハグをして「お別れ」をしたあと家を出
 て、1週間に及ぶ「プチ家出」をしていた。
 食べるものは外食やコンビニでなんとかなったけれど、どうにもならなかったのは着替えである。
 コインランドリーを使うことも考えたが、そんな気力はとても湧かなかった。
 普段の生活では、毎日お風呂に入ることが習慣になっていたし、下着も毎日替えないと気持ち
 が悪かった。
 ところがよくしたもので、着替えるものがないとなると、同じ下着を続けて着ていても何も感じなく
 なってきた。今日履いていた靴下なんかは、もう4日間も同じものを身につけている。
 久しぶりに帰ってきた自宅の私の机の表面は、マジックインクで黒くなっていた。 どうやら、琉くんの仕業らしい。
 
3.21c  
 「3月のライオン」は、原作を読んだわけではないし、テレビアニメも見たことがなかっ
 た。
 春休みの時期の映画館は、アニメや若者が喜びそうな作品のオンパレードで、ネット
 で下調べしたときには、正直言って見たいものはなかった。

 ところが、いい方向に裏切ってくれたのがこの「3月のライオン」だった。そうだよね。
 観客を動員する見込みがない企画が通るはずがないし、それも前・後編といった具
 合に、連続して2本も製作されるわけがない。

 将棋の対局は、負けた側が「負けました」と声を発する。 心の中は決しておだやかな
 はずがないのに、自らがそれを宣言しなければならないという残酷なゲームだ。
 4月22日に公開される後編が、今から楽しみになってきた。
3.21b  
 日曜日に、長女の婿のお母さんの一周忌の法事があり、和尚さんがお経を上げているあい
 だ中、私が柊弥くん抱っこしていた。
 いつもとは雰囲気が違うためだろうか、柊弥くんは終始難しそうな顔をしていたけれど、お経
 から、お墓参りから、直会にかけての長い時間を、一度もぐずらずにみんなから「いい子」だと
 褒められていた。
 左の画像は、翌日に「抱っこをしてくれていてありがとう」というコメントとともに、LINEで届い
 たもの。まだ私は、柊弥くんこんな輝くような表情を直に見たことがないけれど、今度会っ
 たときは笑顔を見せてくれるかな。
3.21a
 私がこの仕事を始めてから、最初にISO9001の認証取得のお手伝いをした会
 社にお呼ばれしたので、先週の土曜日にお伺いした。何でも相談したいことが
 あるということだった。
 当時私を招いてくれた社長はもう退任されていたが、その社長がそのときに指
 名した「管理責任者」の方は、十数年もの長い間、ISOを「守り抜いて」いたこと
 になる。しかし私が経営に役立てるために構築したマネジメントシステムは、様
 変わりしてしまっていた。
 昨年、要求事項の2015年版に対応した更新審査を終了したというのに、その
 「管理責任者」の方は、要求事項を見たことも読んだこともないという。だから、
 マネジメントシステムの内容も、とても2015年版に耐えられものになっていなかった。
 たとえば「リスク」について。2008年版の「予防措置」の要素が「リスク」に置き換えられたのにもかかわらず、そ
 の会社では、「リスク」を「クレーム」であるかのような捉え方がされていた。誰がこんな判断をしたのですかという
 問いかけに、「コンサルタントの先生に2015年版への対応を頼んだ結果」だという答えが返ってきた。そして外資
 系の審査機関に、1日だけの10万円という費用で審査してもらったのだという。
 ISO90012015年版の要求事項の内容が、今までのISOのあり方を変えてくれるのではないかと大いなる期
 待を寄せていたのだが、未だにこのような実態が現実の姿であることに直面してがっかりしている。 ISOは、本質
 的には何も変わっていないのだ。 
 
3.20

春分の日
 
 今週は、ホームページの表紙の写真を更新することができない。一眼レフを持ち歩いているわけで
 はないから、撮影する機会を得られなかったからだ。
 それでも、お客さんに迷惑をかけることができないから、祭日の今日も工場に入ってきた。そう、そ
 の会社の社員の方々には、日曜日も祭日も関係ないのです。
 「無理しないで」とみんなが言ってくれるけれど、どうすれば「無理のない」人生を送ることができる
 のだろうか。
 そう簡単に自分の生き方を変えることができないから、こうやって悩み苦しんでいる。
3.19b  
 新横綱・稀勢の里の強さが際立つ中、鶴竜と日馬富士の両横綱が、中日ですでに2敗し
 てしまったから、このままさらに負けが込めば、引退しなければならなくなってしまうので
 はないかと心配しながら、今はテレビの前で応援している。
 稲田防衛大臣が、国会で滅多打ちにあっている。初の女性宰相かと期待された頃の面影
 は失せて、この状態を食い止めなければ、引き立ててくれた安倍首相に迷惑がかかってし
 まうからといった姿が、哀れになってくるくらいだ。
 地位ある人が他人(ひと)に同情されるようになってはおしまいだけれど、本当に困ったと
 きは、誰かに「同情」してもらいたいという気持ちは湧いてくるものである。
3.19a
 心が「風邪」に罹っていた(いる?)。いい年をしてと思われるかもしれないが、「風邪」に罹るのに年齢は関係ない。
 ブログを書く気力が伴わなかったし、また書いても本当のことを書けなかったことだろう。
 胃のあたりに思い塊があるような感じがして、歩いていても雲の上にいるようだった。 着替えるのも、ましてやお風
 呂に入ることもおっくうで、新聞や本も読む気になれず、テレビさえ見る気にならなかった。スマホは電源を切り、届
 いたLINEやメールも開くことをしなかった。
 まだ「風邪」を自覚することができるだけましだと思いながら、何時間も布団に潜ってうとうとし、おじいさんやおばあ
 さんの夢を見ていた。だから、木曜日と金曜日の仕事はきつかった。
 こういうときは、傷ついた小鳥が岩陰で羽根を休めるように、「何もせず」にじっとしているのがいちばんいいという、
 自分自身の判断でした。
 
3.15
 舜くんの容姿は、とはちょっと違った雰囲気を持っているけれど、悪いところはいくつか受け継いでいる。
  ① 乾燥肌だ。
  ② 人見知りをする。
  ③ 難しい。       もかなり難しい子供だったらしい。
 琉くんは、見ただけで確実にの孫だとわかるという。のほほんとした表情をしているけれど、神経質でナイーブな
 面がある。

 今日は、お彼岸のためのお掃除ということもあって、お墓参りに行った。おじいさんがまだ生きていた最後の方の4
 年間。 おじいさんもかなり難しい人だったけれど、おだやかな日々や幸せを感じる瞬間が、確かにあったよね?
 しばらくの間(?)、ブログを休みます。

3.14  
 日曜日の「宮田村ふれあい広場」でのこと。
 そこにも「ジャンボすべり台」があって、またまた舜クンが「じいじと一緒に
 すべりたい」と言う。 このすべり台は全長70mもあるのだ。
 ただ岡谷の「やまびこ公園」と異なるところは、すべる部分がステンレスで
 はなくて、ローラーでできている。 だからスピードをコントロールし易い。
 しかしながら、すべり出す時には勇気がいった。そしてゆっくりと、恐る恐
 るすべっていった。
 この恐怖心は、しばらくはなくなりそうにない。
3.13c  
 同じアニメでも、「君の名は。」は心に残らなかったが、「この世界の片隅に」には、思
 わず見入ってしまった。

 当初は見る予定ではなかったが、観客動員数が130万人を超えたことと、あまりにも
 主演声優を務めた「のん」の評価が高かったので、見る気になったもの。

 今日の映画館では、結構若い人たちの姿が見られた。この映画の中で表現されてい
 る、空襲や、機銃掃射や、原爆投下の場面を、目にするだけでもいいことだ。

 この作品が「君の名は。」と違っているのは、アニメだけれど、現実の姿をきちんと描い
 ていることだ。実写版に比べる生々しさがないため、それがかえって効果的だったの
 かもしれない。
3.13b  
 昨夜は、WBCのオランダ戦をみていた。
 試合内容はオランダが圧倒していた中、「侍ジャパン」1点リードしていたので、みる
 のを途中で止めることができなかった。
 9回の裏、あと一歩のところで同点にされ、10回の表の満塁のチャンスもダブルプレ
 ーで得点できなかったので、あきらめの早い私は、ベッドに横になって本を読み始め
 た。
 それでも気になってスマホでチェックしたところ、なんと11回の表に2点を入れている
 ではないか。慌ててテレビのところまで飛んでいったので、勝利の瞬間を見届けるこ
 とはできたが、時計は0時をかなりまわっていた。
3.13a  
 昨日、駒ヶ根高原の菅の台で撮影したものです。

 これは、先日話題になった「火玉」ではなくて、飛行機雲です。

 スマホのカメラ機能はずいぶんレベルアップしました。これではデジカメが
 売れなくなった理由が、わかるような気がします。
3.12
 チビたちの「アスレチッ
 ク
に行きたい」とのリク
 エストに応えて行った
 のは、「宮田村ふれあ
 い広場」。
 たくさんの子供たち
 動きまわっているから、
 それを監視する親たち
 は気が抜けない。
 でも、楽しかったね。
 
3.11
 昨日、お嫁さんのお母さんから届いたLINEは、「2011年のお父さんの
 ブログ読み返してみてください。6年前の明日は、琉くんと五月人形を買
 いに行った日です」というものだった。
 やっぱり昨日の、お嫁さんからのLINEは、「明日でいいのでちょっと話が
 あります」というもので、その内容は衝撃的なものだった。お母さんからの
 LINEは、それを前提にされていたのだ。
 今夜、久しぶりに声を出して泣いた。お嫁さんが泣いているのをみたら、と
 ても耐えられなかった。でも、必ず取り戻してみせます。
 いろいろあるけれど、畑においては、春に対しての準備が完了しました。 

3.10
 おじいさんがいなくなったから、松本の弟たちが駒ヶ根に来る
 理由がなくなって、来にくいのかもしれないと思っていた。
 昨年身内に不幸があったから、今年のお正月にも会えなかっ
 たので、こちらから松本に行くことを計画してみた。それが今
 夜の「信州健康ランド」への宿泊だ。
 弟も喜んでくれたが、それ以上に喜んでくれたのはチビたち。いろいろな種類の温泉があるので、いつまでも飽き
 ずに楽しめる。琉くんなんか、着いたときに入って、夕ご飯を食べてから入って、もう10時を過ぎたというのに、まだ
 上がってこない。

3.9  
 文章は才能で書くものではない。
 
文章は腕力で書くものである。腕力とは文字そのまま腕の力である。つまり体
 力が
文章を書かせるのである。
 体力の素は、気持ち、気力である。
 気力が続く限り、その人の仕事は
文章家であり、文人なのだ。
 これは大工も、鮨職人も同じである。
 
は口に入れると、新鮮な種を食べているように思うが、実は職人の気力を口
 に入れているのである。
 だから私は、そういうものを子供に食べさせるべきではないと常々言っている
 のだ。
 子供には、母親がこしらえた
もどきか、スーパーの安す売りので十分なの
 である。
 人には年相応のものと接しなくてはならない社会の規範がある。
 
グリーン車は普段、社会のために懸命に働いている人たちがしばし休むために
 あり、きちんとした仕事をして来て、今は高齢になり、ゆっくりと電車の移動をす
 る人たちが乗るものなのである。


   「さよならの力」  伊集院 静   講談社  からいただきました。
3.8
 NHKの桑子真帆アナを知ったのは、吉田拓郎が出演した「SONGS」を見たのがきっか
 けだった。「プラタモリ」を見ていた彼が、インタビュアーに指名したのだ。それ以来、すっ
 かりファンになってしまった。
 彼女は、NHKに入社してから3年間、長野放送局に勤務していたらしい。だから、どこか
 で出会っていたかもしれない。
 今は、平日の23時15分からの「ニュースチェック11」でキャスターをしているから、時間
 が取れるときは見るようにしている。この、秘かに出会える時間帯だというのが嬉しい。
 しかし、この4月からは、「ニュースウォッチ9」のメインキャスターを務めるという。できるな
 ら多くの人の目に触れることなく、私だけのものにしておきたかったのに・・・・・。
 
3.7  
 アカデミー賞の作品賞の大本命といわれ、一度は発表会場の壇上で発表されるも、それは間
 違いだったという、とんでもない出来事と前後して封切られた「LALALAND」。最近の映画
 にしては珍しく、座席が7割方埋まっていた。
 近頃の映画はストーリー展開が複雑だから、最後の「どんでん返し」がよくわからなかったが、
 ホテルに帰ってきてから、ネットの「ネタバレあり!」の批評を見て、やっと納得した次第。だけ
 ど、もう一度見るかというと、それよりも違う作品を見ることを選ぶだろう。
 本当は、一回見てあらすじを頭の中に入れて、次は細部に注目して見て、3回目は目をつぶっ
 て音楽だけを楽しむというのが、映画鑑賞の理想の姿なのだろう。
3.6
 この作品は、2015年1月号から2016年の10月まで、「小説宝石」に連載されたもので
 ある。
 IR法案(カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する法案)は、昨年の12月2日
 に衆議院内閣委員会で可決されたわけだが、私たちにとって突然現れたような感じは否め
 ない。
 ところがこの作者は、それよりもずっと前から、物語の首相はほとんど安倍首相だとわかる
 ような形で、統合型施設を地元の山口県に誘致する過程を描いているのだ。
 作者の真山仁は、テレビで放映されたドラマ「ハゲタカ」を見て知ったわけだが、著書を読
 むのはこれが初めてのことだった。
 八王子の書店で、いったん手にした村上春樹の「騎士団長殺し」を置いて、横に平積みされ
 ていたこの書籍を買ったもの。運命の出会いというほど大げさなものではないけれど、たい
 へん面白い作品だった。 

3.5  
 9時に、新任の民生児童委員の方が、通帳の名義変更の書類を持ってやってき
 て、そのあと舜クンを床屋さんに連れて行った。
 昼ご飯を挟んで、畑の3畝(うね)分を耕して、堀り割って、堆肥を運んで入れて
 マルチシートを張った。そしてチビたちをスマホのゲームから引き離すために自
 転車の練習をさせて、グリーンファームに連れて行って山羊と遊ばせて、アピタ
 (大型店舗)で少しだけゲームをした。たまっているストレスを、どこかで発散させ
 ようと思っての行動だ。
 夕方、家に帰って来てからはお風呂を洗って、二人の「洗濯」をした。
 このように、私の日曜日の行動は、かなり充実(?)しているのです。
3.4b
 私が住んでいる地区の氏神様は女性だから、鯉のぼりを立ててはいけないという風習が昔から
 ある。だからチビたち二人のための
鯉のぼりを、立てることができなかった。
 そんなこともあって、柊弥くんにはどうしても鯉のぼりを立ててあげたくて、今日、長女の婿とお店
 に下見に行ってきた。
 
いちばんの心配ごとは、庭のスペースが限られているため、大きな鯉のぼりは治まらない事だっ
 たが、長さは2mから5mまで1m刻みに取りそろえられていて、心配ごとは杞憂に終わった。

3.4a  
 今のめり込んでいるドラマは、NHKで放送されている
 「
スリル!」。
 警視庁庶務係の瞳が主役を演じる「赤の章」は総合で、
 弁護士の白井真之介の「黒の章」はBSプレミアムでと
 いった具合に、ふたつのドラマが連動しているユニーク
 なパターンだ。
 瞳を演じる小松菜奈の大きめの鼻が、顔に不釣り合い
 なことが気になっているけれど・・・・・。


3.3
 今日いた千葉県の花粉情報は「非常に多い」だった。例年だと、鼻や目
 がグチュグチュになっているのに、今年はどういうわけか症状が軽くて、
 目が幾分しょぼしょぼする程度だ。
 これは、抗アレルギー剤が効いているのか、はたまた新陳代謝が衰えて
 いるのか理由は定かではないが、願わくばこの状態が続いて欲しい。
 夜9時過ぎに降り立った茅野駅の気温は0度。首都圏とは寒さの程度が
 違う。長野に花粉が飛散するのは、もう少し後になりそう。 

3.2
 八王子にいるときによく利用している「デニーズ」が改装されていた。私が好んで座ってい
 た入り口近くのカウンター席が、奥の方に移動してしまったのだ。私が一等地だと思って
 いたこのカウンター席に座っていると、壁に掛かっている時計を見ることができるし、何よ
 りも従業員の動きが観察できて、いろいろと勉強になっていた。
 カウンター席の代わりに設置されたのは、堂々としたドリンクバー。その他に変わっていたのは、水とおしぼりのサ
 ービスがなくなり、自分で取りに行かなければならなくなったこと。水を取りに行くくらいならと、ドリンクバーを追加
 することを期待しているのかもしれない。ランチにプラスされる212円は、おそらく利益率が高いことだろう。
 それよりも問題なのは水とおしぼりで、これではサイセリヤやガストと同じレベルになってしまったということ。少なく
 とも私には、もうわざわざ「デニーズ」に行く価値は見いだせない。 

3.1b  
 新宿に向かうあずさに車内で見た新日本プロレスのホームページ
 で、今夜、後楽園ホールで試合があることに気がついた。そしてメ
 インには、タイガーマスクWが登場するのだ。
 そこには、「チケットには余裕があります」と書かれていたので、ダ
 メもとで会場に行ったところ、リングサイドの席を確保できた。
 観客は若い女性の数が多く、もの凄い熱狂だったが、私みたいな
 「おじさん」が、だんだん少なくなっていることは寂しい限り。
3.1a  
 畑の野菜がないところ全面に、苦土石灰をまいて耕した。肥料の施し方は
 よくわからないから、これは当てずっぽうだ。
 そして3畝(うね)だけ堀り割って、そこに堆肥を入れた。ここにはジャガイ
 モの種芋を植える予定です。
 これだけやって思ったのは、堆肥をたくさん作りすぎたので、全部畑に入
 れられないのではないかということ。それでも土壌はだいぶ改善されて、
 耕すとフカフカの土が湧いてくるような感じです。