あと あと のあと 2016年7月

7.31
  朝6時。我が家の下にある畑で は、お隣のご夫妻が何かを収 穫してい
  た。
  近づいて見るとそれは「シマウ
  リ
」 で、イノシシの子どもの「
  リボウ
」の語源になっている野
  菜だ。これから出荷するのだと
  いう。
  夫婦の波長が合わない我が家
  では、このような光景を見ること
  ができないけれど、個別の作業
 ながらも、庭や畑の草取りはおおむね終了し、新盆を迎える体制が整い
 つつあります。

7.30
 サラリーマンだった当時の私は、とある部局の責任者として勤務していた。予算や人事的
 な責任だけでなく、その部署における顧客対応と
品質管理の最終責任も私の職握範囲で
 あった。製造ラインなりサービス部局なりのアウトプットが、ある「偏り」や「ばらつき」を示す
 とき、その「偏り」や「ばらつき」には必ず、原因が存在する。
品質管理の手法とは、顧客ア
 ンケートや従業員アンケートなどといった定性的な情報に頼ることなく、徹底してデータを
 集め、そのデータを冷静に分析し、「偏り」や「ばらつき」を生むルートコーズ=根本原因を
 突き止めていく過程に他ならない。その根本原因は、しばしば、想定外のものであったり
 する。
 こうした
品質管理の手法を「保守論壇誌」そして「保守論壇誌の登場人物」の解析に用い
 れば、彼らの「偏り」を生む根本原因を究明できるはずだ。
 そう狙いを定めて以降、手当たり次第に「サンプル」を集め出した。サンプルは、路上のヘ
 イトデモであったり、保守論壇誌の記事そのものであったり、地方議員へのインタビューで
 あったりと、多岐にわたった。時系列的にも、第一次安倍政権誕生時をはるかに遡り、村
 松剛や清水幾太郎など、「元祖保守論壇人」が活躍し出す1950年代末までに及んだ。
 そうして一つの答えに行き着いた。それが、「
日本(につぽん)会議」の存在だ。

                            「日本会議の研究」  菅野 完  から抜粋しました。

 この手の書籍に、「品質管理」の手法が取り入れられているのには驚かされた。
 そしてもっとすごいのは、奥付に著者の住所が住居の部屋の番号まで含めて記載されていることだ。私が「くたば
 れ!ISO。」に自宅の住所を掲載したときに、「大丈夫ですか?」と言われたものだったが、今回の場合はそれより
 もはるかに「危険度」は高い。  

7.29
 今日の仕事があった名古屋の会社には、朝、で移動した。その理由
 は、定宿も含め名古屋のホテルの空きがなかったからだ。
 最近はこういうことが多い。だから前泊を基本にしているのだが・・・。
 そして出会ったのは、中央道の通行止め。恵那JC手前で渋滞にはまっ
 てしまった。
 そこはJCの1.6km手前の地点だったが、渋滞しているのは走行車線
 だけで、追い越し車線はどんどん車が流れている。私の性格からいくと、
 追い越し車線に移ってもよさそうなものだったが、なぜか今日は「我慢」を
 した。
 そこで40分くらい時間をやり過ごしたあと、通行止めは解除になった。そ
 れで気がついたのだが、走行車線に止まっていた車は通行止めの解除
 を待っていたのであって、あそこで追い越し車線に移ったなら、恵那JCを降りなければならないハメになっていたの
 だ。 瑞浪JCまでの普通の道路は結構長いから、あそこで「我慢」をしなかったら、とても30分遅刻では済まなか
 ったところだ。

7.28
 新日本プロレスの「G1クライマックス」が佳境に入っている。
 昨年の覇者棚橋は開幕戦から4連敗で、今夜の所沢での試合もいいところが
 なく、最後は逆さ押さえ込みでやっと勝利をつかんだというところ。
 左肩剥離骨折と二頭筋断裂で前シリーズを欠場し、G1が復帰戦だから無理
 もないことかもしれないが、最近の試合はワンパターンで迫力が感じられない。
 相手の技を受けるのはプロレスだから仕方のないことだけれど、攻撃に鋭さが
 なく、決め技のフライハイフローは、相手に避けてくれと言わんばかりのタイミン
 グだ。
 内藤哲也がヒールに転向して大成功したように、なんとか今の殻を破って欲し
 いのだが・・・。 かのアントニオ猪木は、キラーそのものだった。 

7.27  
 このあいだ食事をご一緒したコンピュータプログラムの業者の方が、「森田さんは工業高校
 を出たのに、よくなんか書けますね」とおっしゃられた。理系文系という括りがあるとす
 れば、私は明らかに文系だ。
 工業高校に入学してこれはダメだと思ったのは、数学Bとか応用物理とかいった科目に、全
 然興味が湧かないことだった。だから電気科といっても電気の知識はほとんど身につかな
 かった。
 高校を卒業して最初に入った会社は電源機器の会社で、配属されたのは検査部だから、
 気
の知識を要求されることになるのだが、私などほとんど使いものにならなかった。
 今までに二つの工場を立ち上げたのだが、それはいずれも弱電機器のメーカーだったから、
 現場で専門性を発揮できないのにもかかわらず、よく生き残ってこられたものだ。

7.26
 警察庁は25日、車やバイクを運転中にスマートフォン向け人気ゲーム「
 ケモンGO
(ゴー)」をしていたとして摘発したケースが配信開始の22日以
 降、全国で71件に上がると明らかにした。都道府県警が25日午前11時
 半までに警察庁に報告した。このほか人身事故が4件、物損事故は32件
 あった。
 警察庁によると、運転中の携帯電話の使用が原因の事故は、昨年1年間
 で1954件。そのうち通話ではなく、画面を見ていたケースは846件だった。
 金沢市内の交差点では、20代の男性が「
ポケモンGO」をしながら軽乗用
 車を運転し、渋滞で止まっていたライトバンに追突。ライトバンの30代男性 
                  が軽いけがを負った。

                                       「静岡新聞」  7月26日号から

 もともとこの手のゲームが大嫌いだから、私は、くだらないものが現れたものだと思うしかない。大体、一度しかない
 人生の貴重な時間を、こんなことで「浪費」していいのだろうか。まあ人それぞれ生き方があるから、他人のことをと
 やかく言いたくはないが、いい大人がこんなことに熱中していてはダメだ。 

7.25
 おじいさんが前立腺肥大の手術をしたのが何歳のときだったのか、もう確かめ
 る術はないが、「もう子どもを作ることはできませんがいいですか?」と医者に
 訊かれ、そのときに「年寄りに何を言っているの!」と思ったことを覚えている。
 私も、そんな年齢になってしまったのだ。
 遺伝的な問題を心配して、健康診断の度に前立腺の「検査(血液検査の数値
 でしかないが)」をお願いしてきた。そのPSA値(前立腺がんマーカー)が、先
 日の胃検診の時の血液検査で、基準値の「4以下」を越えて、5.13という値
 を示したのだ。そして今日、泌尿器科の検診を受けてきた。
 超音波検査による画像を見ると、特に左側の前立腺が大きくなって、それは個
 人差があるけれど、普通の人の3倍程度になっている。触診では固くなってい
 る部分は見られなかったが、だからといってがんではないということは保証され
 ない。過去のデータでは、PSAの値が5.13の場合は、12~13%の確率で
 がんの可能性があるという。
 今日の結論としては、3ヶ月後にもう一度血液検査を実施し、PSAの値が下がらないようだったら、前立腺の組織
 を採取して確認することになった。それには入院が伴うという。
 いろいろなことと闘わなければならない現状に、前立腺がんとの闘いが追加された。 

7.24
 私は、物事を押しつけられるのが嫌いだから、他人に対してもそのような
 姿勢を保っている。子どもに対する教育も、その延長線上の考え方から、
 親が一所懸命生きている背中を見せていればいいと思ってきた。
 長男は、家のこと(外仕事のたぐい)をまったくやろうとはしない。私がこん
 な状態の時こそ、いちばんきつい草刈りくらいやってもいいと思うのだが、
 三番草(今年3回目に刈る草)は私が刈って、それを全部集めて堆肥にし
 た。
 先週はお嫁さんの実家のお父さんが見かねて手伝ってくれたり、昨日な
 んかは長女の婿が風邪で具合が悪いのに応援してくれて、今日は咳が
 出て寝込んでいるというような状態なのに、本人はどこ吹く風だ。
 新盆にはたくさんの人がやって来るから、家の周りを綺麗にしておこうと思い、今日も暑い中ハアハア言いながら庭
 の草取りをした。
 どうやら私の背中は、まだ必死さが足りないようで、他人を動かすだけの力がない。  

7.23
 野菜は、その年の気候によって、育ちが左右される。
 今年のトマトは、ミニのものは順調だけれど、大ぶりのものがちっとも赤く
 ならない。
 キュウリの最盛期はつかの間で、もう木が衰え始めた。それを見越して這
 いウリの苗を植えてあるから、間が少し空く程度で収穫することができる
 だろう。
 同じように、ナスも秋に備えて植えてあったものが採れはじめた。トウモロ
 コシ
は、はじめに蒔いたものがもう熟れすぎ状態で、2週間後に蒔いた方
 がいま食べ頃だ。
 どれについても量が多いから、家人はそれに振り回され気味だ。

7.22  
 何を期待しているのか。恐怖政治さながらだ。
 
自民党ホームページで、学校教育で「政治的中立を逸脱するような不適切な事例」と
 して、教師の政治的な発言の“
密告”を求めている。「いつ、どこで、だれが」など具体
 的な情報の記入欄がある。
 党文部科学部会長の木原稔衆院議員はツイッターでこう呼びかける。<18歳の高校
 生が
特定のイデオロギーに染まった結論に導かれることを危惧してます>
 一方で、神奈川県の30代教諭は不安そうに語る。「現場の教育を
萎縮させる効果は
 十分です。いまや、生徒に対してばかりか、職員室でさえ政治の話をしづらい空気に
 なっている」
 当初掲示した文面は
中立を逸脱した例示として「子どもたちを戦場に送るな」と主張す
 る教員を挙げていた。ネット上で批判され、「安保関連法は廃止にすべき」と例示を書
 き換え、さらに本音を露呈。その文言も削除するハメになった。
 『戦後回帰「大日本病」の再発』などの著書がある、戦史研究家の山崎雅弘氏が激し
 い口調で指摘する。「狙いは、批判的な意見の者を服従させるため、
恐怖心を植え付
 表紙は「NEWS」のメン   けることです」  
 バー。肖像権だかなんだ  メディアに対し、スポンサーの圧力や放送法をチラつかせたのと同じ手口だ。

 か知らないが不気味だ。 
 まあ、顔を見たいとは思        「まるで“恐怖政治” 自民党が密告サイトを開設」 
 わないけどね。                      「週刊朝日」 7月29日号からいただきました。

7.22  
 「サンデー毎日」に、本宮ひろ志の「まだ、生きてる・・・」の連載
 が始まってから13週目、主人公が死んだことによりあっけなく終
 わってしまった。
 本宮ひろ志は、「サラリーマン金太郎」や「俺の空」や「男一匹ガ
 キ大将」など数々の名作を世に送り出してきた漫画家だから、今
 回の作品ももの凄くいいだ。
 漫画を見ていていつも思うことだが、これだけのを描くのには
 おびただしい時間がかかるだろうに、読者はあっという間に通り
 過ぎてしまう。読むのは文字だけで、描写された線や塗りつぶし
 た色の濃度なんかには、おそらく関心を示さないだろう。
 しかしながらがないと漫画は成立しないし、そのの質によっ
 てストーリーの善し悪しさえも決まってしまう。だから私たちは、もっと時間をかけて
 の中に入り込んでいかなければいけないのだと思う。 
 
7.21
 岡谷の「やまびこ公園」に行ってきた。怪我の原因となった「ジャンボすべ
 り台
」を見るためだ。
 事務所に顔を出して、「5月15日に「ジャンボすべり台」から救急車で運ば
 れた者です」、「その節はご迷惑をおかけしました」と、民生児童委員の名
 刺を渡しながら言った。
 事務所には4人の職員の方がおられ
 たが、「おかけになって下さい」とか
 「その時の様子を詳しく聞かせて下さ
 い」とか言うわけでもなく、無表情な
 顔をこちらに向けるばかりだった。市
 の職員だか第三セクターの社員の方
 だ知らないが、きわめてぞんざいな対応ぶりだったけれど、民間の施設ではな
 いから、無理からぬことなのだろう。
 現場に注意書きはあったがこれでは不十分だし、大体利用する人はこれを事
 前に見ることなどないだろう。最後に、「これは危険です。実際に怪我をした人
 がいるのですから」と言い残してあとにしたが、この酷暑の中さわやかな風が
 流れており、ここは素晴らしい自然環境であった。
 
7.20
 麻雀、ゴルフ、飲めないお酒と、誰かに誘われた場合、100%断らないというポリシ
 ーを持っていたときがあった。それはなぜかというと、誘われるうちが花であるし、相
 手だって「嫌いな」やつは誘おうとはしないから、それに応えるのが社会人としての
 基本行動だと思っていたからだ。
 もう一つの理由は、人付き合いが苦手な私の、訓練の場であると位置づけていた。
 自分で壁ばかり作っていて、相手の懐に入っていかなければ、人間としての成長が
 そこで止まってしまうのではないかとも思っていたわけだ。
 私自身がそういう姿勢でいたから、私が逆に誘った場合に相手から断られたら、そ
 の人を半年間くらいは誘うことをしなかった。
 では今はどうかというと、100%断らないというわけにはいかない事例も多いが、少
 なくとも相手の気持ちを斟酌したいという姿勢は変わっていない。これを、相手に迎合せずにやらなければならない
 から、かなりたいへんなことではある。 

7.19
 昨日の午後あたりから体調がすぐれない。体がだるくて頭の奥の方が痛い気がする。
 暑いということもあるけれど、体力がないのに動き回ったことが影響しているのだろう。
 まわりの田んぼの畦の草がきれいに刈られて、我が家の田んぼだけが草ぼうぼうに
 なると、それは普通焦るではないか。
 草刈り機を振り回すのがきついから、動きを止めて休んでいる時間の方が長いくらい。
 集めた草を燃やしてしまえば楽なのに、堆肥にしなければもったいないと、ゴミ搔きで
 集めるのだが、これの方がもっときつい
 今朝は外に出る気にもなれず、朝ご飯を食べたあと、出発しなければならない時間ま
 で、ただぼんやりとベッドに横にな っていました。 

7.18b

海の日
 
 今年も、新日本プロレスの「G1クライマックス」が始まった。
 開幕戦は、北海道立総合体育センター 「北海きたえーる」。出場選手20人が10名ずつ
 のグループに分かれ、全19試合を闘い抜く。
 昨年観戦に行った両国国技館の試合は、今年はなんと8月12~14日の3連戦。しかし
 ながらおじいさんの新盆のため、行くことはできないと去年から諦めている。
 テレビの中継も少ないから、インターネットの「新日本プロレスワールド」を、時間を見つけ
 て見ることになります。
 いつか、軽自動車のキャンピングカーを仕立てて、桜前線に沿って北上したいと思ってい
 るように、「G1クライマックス」の追っかけになって、選手たちと日本中を移動して歩けれ
 ばいいな、なんて思っている。

7.18

海の日
 
 明日7月19日は、舜クン4歳の誕生日。
 私が仕事でいなくなるからと、今日ケーキを吹き消すセレモニーをしました。
 「舜クンは誰の子ども?」と訊くと、「じいじの子ども」と答えるくらい、私が家にいると
 きはべったりで、なかなか離れようとしません。
 この子とは「大人の会話」ができて、言うことはウイットに富んでいて冗談も通じます。
 いつも画像のような硬い表情をしているわけではないけれど、カメラを向けるとなか
 なか隙を見せてはくれません。
 子どもなのにいろいろなことがわかっていて、なかなかごまかしが通じない、末恐ろ
 しような楽しみなような、4歳になる舜クンです。
 
7.17  
 グラジオラスは、茎が長くて花が重いから、折れやすい。
 例年なら支柱を立てて、それに茎を固定していたけれど、今年は手が回
 らないからこのざまだ。
 動いていないわけではなくて、今日だって、汗びっしょりになった下着を3
 回も着替えて、その都度残り湯の冷たい浴槽につかって、を冷やした。
 しかしながらが思うようにならないから、生産性が低い。
 「草が1本もないじゃんか。草がかわいそうだ」といつも言う、犬の散歩で
 畑の横の道を通る人。今年は何を思っているだろうか。
7.16  
 「駒ヶ根ベンチャース」のコンサートは盛況だった。
 会場で生ビールが飲めることを昨年知ったので、今年は
 とのさまを誘って一緒に行った。
 ドラム担当の同級生と握手をして、目と目で確認し合っ
 たのは何だろう。
 26日には、昨年に引き続き本物のベンチャーズが駒ヶ
 根にやって来るけれど、またもや行かれそうにない。
7.15
 今週は4日(も)仕事をした。 久しぶりのことだ。
 体への負担を考えて、このところ特急あずさはグリーン車に乗っている。普通車と
 比べるとシートが全然柔らかくて心地よい。
 昨夜の新幹線も、今日帰ってきた中央西線のしなの号も、やっぱりグリーン車を利
 用した。贅沢この上もないことだ。
 変な言い方になるが、グリーン車には「いかがわしい」乗客が少なくて静かだ。とこ
 ろが今日のしなの号では、断続的に聞こえてくる女性の声が耳について仕方がな
 かった。そのうちにわかったことだが、その人は「シンゴー」とつぶやいているのだ。
 そこで気がついたのだが、私の席は最前列で、ガラスの仕切りの向こうで、女性の
 運転手が信号を指さして「信号」と言っていたのだ。 そのことがわかってからは気
 持ちが落ち着いたが、それは降車駅の塩尻に着く間際のことだった。

7.14  
 トヨタ生産方式の権威だった私のお師匠さんに出会ったころ、こんな話をしてくれたことがあ
 る。
 あるアパレル業者から経営改善のコンサルタントの依頼があった。経営数字や実態を分析し
 てみると、このままでは会社が3ヶ月ももたないことがわかった。
 そこでお師匠さんは、社長に対していちばん好きなものは何かと尋ねた。社長はチェーンス
 モーカーだったから、「タバコです」と答えた。それに対してお師匠さんは、コンサルタントを
 引き受ける代わりに、いちばん好きなタバコをやめることを迫った。つまり、いちばん大きな
 欲を断つ、そのくらいの覚悟が必要だということを求めたわけだ。
 社長は、その場で持っていたタバコを握りつぶし、ごみ箱に捨てた。そんなに簡単なことでは
 なかったけれど、お師匠さんと社長が一体となって改善に取り組んだところ、やがて業績は
 回復していったという。
 タバコを吸うことが悪いと言っているわけではない。タバコによってストレスを解消できたり気
 分転換をすることができれば、効用がないわけではない。ただ私自身は、タバコは意思の弱
 さの表れであり、一種の「逃げ」だと思っている。

7.13  
 今夜19時から、地区の小学校と中学校の地区懇談会があって、民生児童委員
 として出席した。
 夏休みを控えての、生活の決まりや地域の課題について話し合うものだ。
 私は去年出席しなかったし、今年で最後だからと、この会合に出席するためだけ
 に帰って来た。 そして会合は、たった16分で終わってしまった。
 片道6時間近い移動時間と交通費を考えると、決して効率のいい行動ではない
 し、今の私にとってはかなりきついけれど、まあこれが「役目」というものだろう。
 だから明日は、朝、移動しなければなりません。
7.12  
 昨夜はテレビ朝日の「橋下×羽鳥の番組」で橋下
 徹
さんに、今夜はBSフジの「プライムニュース」で
 櫻井よしこさんに、会った。
 イデオロギー的には私と対極(最近はよくわからな
 いけど)にあるはずの、お二人の歯切れの良さが
 好ましい。そして二人に共通しているのは、笑顔
 素敵だということ。
 私に欠けているのはこの笑顔だということは自覚し
 ているけれど‥‥。
7.11  
 カメラによる検診は、いつやっても苦しい。
 結果をその場で画像を見ながら説明してくれたけれど、軽い炎があっ
 た程度で、食道からと十二指腸にかけては、何も問題がなかった。
 炎は、と十二指腸をつないだから、◯◯ ← (説明してくれたけれど
 覚えていない)や△△(同じ)が逆流するために起こるもの。
 ピロリ菌は退治してあるからそんなに心配はないとのことでした。
 の手術からもう10年経過したけれど、来年も継続してカメラによる
 検診を受けるつもりです。
7.11  
 「全米女子オープン」最終日。
 18番ホールのパー5に臨んだ渡邉彩香は、1打目をツーオン可能な距
 離に付けたものの、パーだとリオへの出場権を確実にできないからとバ
 ーディーを狙い、レイアップを選択した。
 ピンまでは残り65ヤードの第3打。ウェッジで慎重に放った一打は無情
 にもグリーンエッジから転がり落ち、手前の池に消えた。
 まだ若いから、この緊張感や悔しさが、きっとこれからのになるよ。
7.10  
 雨が降って気温が高いこの時期は、の成長が著しい。本当はあまりや
 ってはいけないのだけれど、見るに見かねて刈りを始めた。
 優先するのは田んぼの畦元だから、自宅の上にあるの大きい田んぼと、
 この画像の田んぼを刈り終えた。
 次の問題は、屈(かが)まなければできない集め。そこで、次女の休日
 を充てて貰って、炎天下の元、たくさんのを集めて堆肥にした。
 だから、今日は朝・昼・夕と、3回汗だらけの下着を替えたことになります。
7.9
 まあ大丈夫だとは思っていたけれど、吉田拓郎コンサー
 トのチケット先行予約で、当選の知らせがあった。
 10月19日(水)16:30分開演、東京・東京国際フォー
 ラム・ホールAでの公演だ。
 この10日間、健康問題以外での人生最大の危機があ
 って、それはかろうじて乗り越えつつあるけれど、とにか
 く滅入ってしまう日々に、少しだけ希望を与えてくれる出
 来事だ。
 私より4歳年上の拓郎に励まされて、私ももうひと踏ん
 張りしなければなりません。   一日中雨が降っていて、外の作業が全然できないのは痛い。 

7.8  
 今年、アルプスに隠された魅力にスポットをあてることを目的にして、市
 民による投票により、「駒ヶ根三十六景」が選定された。
 今日の民生児童委員の研修は、その「駒ヶ根三十六景」の一部を巡るも
 のだった。
 小さな市の中の風景から36箇所も選ぶのだから、そんなにたいしたこと
 もない場所も多いけれど、普段は行ったこともないところを見直すことがで
 きて、これはこれでいい研修だった。
 右の画像は、天竜川の名勝の一つ「伊那峡」です。
7.7  
 七夕の今日は、私の母親の命日。早いもので、亡くなってからもう10年が過ぎた。
 今日は仕事に出ていてお墓参りに行かれないから、昨日のうちにお墓にいってお
 掃除をしておいた。 お墓はスギナがはびこっていたから、一度退治しなければな
 らない。
 私が母親の歳まで生きられるとすれば、あと15年しかないことになる。だから1日
 を、1時間を、1分を、そして今のこの瞬間を、無駄に過ごしていいはずがない。
 怪我をしてからの5週間は、無駄だとは言わないが結果として生み出したものはほ
 とんど何もなかった。 だから、これからは、張り詰めた自分を取り戻していきます。

7.6b  
 自民党の小池百合子元防衛相(63)は6日、国会内で開いた出馬表
 明会見で、都連が都知事選への対応に関する結論を参院選後に先送
 りしたことに関連し、「(都連は)どこで誰が何を決めているのか不透明
 なことが多かった。
ブラックボックスのような形だ」と批判した。
                               (産経デジタル)

 この会見で彼女は、公約のひとつとして「都議会の冒頭解散」を掲げた
 が、これはメガトン級の爆弾だ。 久しぶりに政治家の気概を見た。
7.6a  
 「新・くたばれ!ISO。」の表紙は、デザイナーの方から
 4種類のものをいただいた。
 それに対する意見を募ることになったのだが、題名の
 抜
さからいくと、私は左側のものが選ばれるだろうと予
 測していたのだが、意外にも家族のほとんどが、比較的
 地味な現在流通しているものを選んだのだ。
 私はそれが意外だったが、そこで気付かされたことは、
 興味本位に捉えられるのではなく、真面目な書物として
 受け止めてもらわなければいけないのではないかという
 ことだった。
 それがと出たかと出たかは定かではないが、私の
 療養中からは、家人が納入のための梱包を担当してく
 れています。 
7.5
 ある5階建てマンションでの出来事だ。
 エレベータの改修費が議論になった時、普段は使わない1階の住民は負担を拒んだ。する
 と2~5階の住民が怒り、1階の住民だけが負担する案に5分の4の住民が賛成したという。
 
多数決が、常に正解を得るとは限らない例だ。
             「毎日新聞」  7月5日号 「余録」からいただきました。

 イギリスでは、EU離脱に対する不安が巻き起こっているが、国民投票が、本当に「民主主
 義」を担保するものかどうかは、疑問が残るところだね。

7.4
 怪我をした5月15日の翌日の月曜日は、伊那中央病院の外来を予約してあった。胃がんの手
 術をしてから毎年お願いしている、定期検診を受けるためだ。
 それが延び延びになっていたが、ようやく今日受診することができた。血液検査のための採血を
 し、血液造影剤を注入してのCT撮影を行った。
 中山先生は、「もう胃カメラはいいのではないか」とおっしゃられたが、前にがんが見つかったの
 も胃カメラによってだからとお願いして、来週そのために通院することになった。
 早いもので、あれからもう10年が経過しました。 

7.3
 警察庁と内閣府の発表によると、2015年の自殺者は前年より1456人(6%)少ない2万3971人だ
 ったという。原因別では「健康問題」が1万953人で最も多く、「経済・生活問題」は3698人だった。
 私などがこんなことを言える筋合いではないが、入院していて、ベッドの上で排便をしなければならない
 状態のときに、自殺する人の気持ちが少しはわかるような気がした。
 倦怠感からは脱したけれど、ベッドの上で横になっているのが心地よくて、何事にも持続できないため
 に、いつもきれいにしている机の上やまわりは、いろいろなものが散乱している状態だ。
 この時期屋外で仕事がいっぱいあるのに、なかなかその気になれなくて、やっと夕方になって外に出て、タチアオイ
 の刈り取りやガーデンや芝生の取りをした。土手の刈りや庭の取りや畑の手入れを、去年まで一人でやっ
 ていたことが信じられない。

7.2  
 6月27日に発売された「緊急復刊・朝日ジャーナル 2016年 7/7号」、発売からも
 う1週間経とうとしているのに、Amazonの「人文・社会・政治の雑誌部門」の1位をキ
 ープしている。
 まだ若かりし頃、リベラルを気取って「朝日ジャーナル」と「世界」を購読していた。「朝
 日ジャーナル」は途中で廃刊の憂き目に遭ったのに、「世界」はまだしぶとく生き残っ
 ている。
 当時、それぞれの論文の内容をどの程度理解できていたのかは疑わしいが、今回
 の「朝日ジャーナル」は、どの内容についてもたいへん興味深く読み進めることがで
 きた。中には、本多勝一さんとか石牟礼道子さんとかいう懐かしい方のものも含まれ
 ていたり、あの櫻井よしこさんも登場しているから参ってしまう。
 これは手前味噌になってしまうが、若い頃よりもスムーズに理解することができるとい
 うことは、自分も当時よりは少しばかり成長していると言ってもいいのだろう。
7.1  
 この度の、私の怪我と入院に際しまして、丁重なるお見舞いと励ましのお言葉を頂戴しま
 して、ありがとうございました。

 怪我の内容は第12胸骨の圧迫骨折ということですが、一歩間違えれば半身不随の車椅
 子での生活や、寝たきりの状態で過ごさなければならないなどいうことになっても、なんら
 不思議ではありませんでした。

 幸いにも、2週間の入院と、退院後の3週間におよぶ静養を経て、今週より仕事に復帰す
 ることができました。3ヶ月間はコルセットの着用が義務づけられていますから、完治する
 のは8月以降になりますし、それからも、曲がってしまった背骨を少しでも矯正するべく、
 リハビリを続けなければなりません。

 この間、テレビを見る気にも、本を読む気にもなりませんでしたから、ソファーに横になってテレビを眺めていただけ
 の、おじいさんの気持ちがやっと分かったような気がします。 駅の構内で、よちよち歩いている人を見ても、もう「邪
 魔」だとは思わないことでしょう。

 今回皆様から寄せられたご厚情に感謝しながら、この経験を今後の人生に少しでも活かせるように、努力を続けて
 いく所存でございます。引き続きご指導をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

                                お床上げ(快気祝い)に添えたご挨拶です。