あと あと のあと  2016年 6月

6.30
 ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?
 「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。リストラされたテレビマン
 に発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、長い沈黙の後、とんでもな
 い
演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
 自信に満ちた
演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒
 演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。しかし、皆
 気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた〈ホンモノ〉で、70年前と全く変わって
 いないことを。
 そして、天才扇動者である彼にとって、現代の
ネット社会は願ってもない環境であること
 を―。         
               (TOHO CINEMASから)

 イギリスがEUを離脱する現在と状況が似ていて、ゾッとさせられる。
 
6.29
 ちょうど50年前の1966年6月29日、ビートルズが来日した。
 今週発売の「サンデー毎日」には、日本に滞在していた6日間の全行動が表
 になっているのだが、私が知らなかったことがふたつあった。
 ひとつは、公演は5回にもおよび、2日間については昼と・夜との連続公演
 あったということ。
 もうひとつは、4日目の夜22時に、芸者5人が彼らが宿泊していたヒルトンホ
 テルの10階を訪れていること。
 三味線と太鼓を伴奏にして、日本舞踊でも披露したというのだろうか!?
 
6.28  
 普段履いていたズボンのウェストのサイズは85cmだけれど、今はコルセットを着用している
 から、それでは細すぎる。
 家にいるときはゴム紐を使ったトレーナーを履いていたが、まさかそれで仕事に行くわけにも
 いかない。
 今回よかったのは、胃を切除する前に履いていたズボンを保管してあったこと。サイズは91
 cmで、今の状態にちょうどいい。当時何を考えていたのか分からないが、よくそんなものを
 何本も取っておいたものだ。
 昨日今日と、約5週間ぶりの仕事に赴いた。駅のホームでは、エレベーターやエスカレーター
 を探して右往左往し、短い距離もタクシーを使ってと、娑婆で生きていくのはたいへんなことだ。
 疲れたけれど、それでもなんとか、これからもやっていかれる見通しがつきました。
6.27
 24日(金)から25日(土)にかけて、京都で行われた「ワールドグランプリ2016」を、
 BS-TBSで見ていた。
 結果は、第1戦のタイには勝ったものの、次のセルビア戦とロシア戦では、セットポ
 イントとかマッチポイントに手が届いていたのに勝ちきれず、イライラが募るばかりだ
 った。
 メンバーに、主力となる木村や荒木や長岡がいないことも原因だっただろうが、他国
 がオリンピックの準備段階として捉え、ベストメンバーを揃えてきたのに対して、日本
 は選手選考のための試合みたいな展開で、これが本番に影響しなければいいけれ
 どと思ったところ。
 そして、19名を12名に絞り込んだ「リオ五輪メンバー」の発表。古賀が外れたのは
 次があるから理解できるとしても、右足アキレス腱を部分断裂し、そこから這い上が
 ってきた江畑が選ばれなかったのは気の毒だった。でも、長岡や迫田と同じポジシ
 ョンだから仕方がないのかな。

6.27  
 今日から仕事に出ることがはっきりしてから、もしかした
 らと新橋演舞場の「熱海五郎一座」のチケットを探したと
 ころ、2階席が4枚だけあったので早速購入しておいた。
 桟敷席を確保しておいたのに怪我で行かれなくなって、
 チケットを知り合いに速達で送ったのに届かなかった、
 いわく付きの公演だ。
 27日の昼公演は千秋楽で、カーテンコールが3回もあ
 った。1回目はそれぞれが短い挨拶で、2回目はメンバ
 ーの本格的なトークで、それが終わったのでみんなが
 帰りかけたときにもう一度幕が上がって、今度は春風亭
 昇太
の小話だった。
 いったん逃したものを取り戻すという、執念の行動でし
 た。
6.26
 おじいさんが、他人を褒める場合に使う言葉の一つは、「誰々はきまりがいいでなえ」というもの。
 「きまりがいい」とは、物事をひとつずつきちんと処理をして、隙のない状態を表している。もちろん
 身のまわりもきちんと整理が行き届き、乱雑な状態にされていることはない。
 この反対の言葉としては、「だらしがない」が当てはまるだろうか。これは性格的なものからくる要
 素が強いから、他人がどう思おうが本人は何にも感じていないのだ。
 私は、どちらかというと「きまりがいい」方の仲間で、思ったことをその時にやっ
 てしまわないと気が済まないし、時間を守らないなどということが許せないし、
 乱雑な状態に出会うと気持ちが悪くなるくらいの損な性格だ。
 ところが、怪我をしてからは、「やらなければ」と思ったことに手が着かないため、物事が進まず
 に停滞していることが多い。ただ、そんな状態に危機感を感じているから、まだ救われている。
 気力が伴わない原因の一つは、痛み止めの薬にあったと思う。それが証拠に、金曜日に飲むの
 をやめてから、頭がボーッとしていることが少なくなった。でも気持ちが急いても体が思うようにな
 らないから、これはこれで精神衛生上よくないことだ。

6.25  
 午前中は、招待された小学校の音楽
 会
に出かけ、午後はチビたちをスイミ
 ング
に連れて行った。
 入院中に、舜クンがベビーコースから
 上のクラスに上がったので、プール
 一緒に入らなくてもよくなったから、今
 の私でも引率を努めることができる。
 ようやく、日常の生活が戻ったかなと
 いう感じ。

6.24  
 自宅が「タチアオイ屋敷」と化し
 ている。
 土壌に養分があるためか、背が
 高くなりすぎて、自重に耐えられ
 ずに倒れてしまうものが何本も
 見られる。
 毎朝、この花たちに癒やされて
 います。
6.23
 歯医者は、飛び込みのため治療が終わるのに3時間を要した。それから岡谷の病
 院に移動して、やっぱり全部終わるまでに3時間かかった。
 歯は、前回生活反応が見られなかったけれど、削っていったところ痛みを感じたた
 め、そのままにしておいたもの。神経を取らなければ被せものができないため、麻酔
 をして神経を抜いた。
 岡谷の整形外科では、CTの撮影をしたあと医師の説明があった。左の画像の背
 にゴミみたいなものが着いているところが、今回新しいが形成された部分。徐々
 に戻っていくにしても、圧迫した部分が曲がってしまう傾向にあるようだ。
 もう痛みはほとんどなくなったため、痛み止めの薬を飲むのをやめるから、この倦怠
 感は和らぐかもしれない。ただし、コルセットは3ヶ月間着用します。
 だから、予定通り、来週から仕事に出掛けることにします。 

6.22  
 昨日のことだけれど、畑でトウモロコシを網で囲うための支柱を、脚立を使って打ち込んで
 いたところ、をすべらしてひっくり返った。その時は背骨をかばうのに精一杯で、のこ
 とにまで気が回らなかった。
 そのあと、チビたちと買い物に出掛けたときに、がヒリヒリするのでズボンをたくり上げた
 ところ、左の臑(すね)の部分が富士山のように腫れ上がっていた。 かかりつけ医に電
 話したのだが、もう診察時間は終わっていて、湿布して様子を見るしかないとのことだった。
 背骨が治らないうちに足の骨折だなんて、最悪のことも考えてみたのだが、幸い朝になっ
 たら腫れがひいていた。
 今夜は今夜で、固いパンをかじったところ、前が折れてしまった。に関する悪いことば
 かり続くから、どこかでお祓いをしなければならないと思っているが、うまくいかないときは
 何をやってもうまくいかないのです。
6.21  
 チビたちを外で遊ばせるときには、靴を履かないで裸足にさせているのだけれど、いつも困る
 のはに刺されてしまうこと。
 事前にスプレーしておくタイプのものを探しに、ドラッグストアに行ったところ、それよりも実用的
 な製品をみつけた。それは、「香Ring」という商品名で、伸縮性のあるシリコーン製のリング
 手首や足首に巻いておくと、蚊が近づいてくるのを防ぐことができるというもの。
 花の香りとフルーツの香りとがあって、それぞれ形状と色が異なるリングが入っている。だから、
 右手はどれにする?左足は?といった具合に、チビたちの同意を得ながら装着させることがで
 きる。
 子どもが使うことを想定しているから、殺虫成分は使用されていないので、安心して使用するこ
 とができそうだ。 KINCHOは、このようなユニークな商品を次々と開発している。
6.20  
 保育園に送っていくために、外でママが待っているというのに、舜クンは離れにいた私のところ
 にわざわざやってきて、「雨が降らないからじいじが迎えに来て」と言い残して、玄関に向かって
 走って行った。
 雨が降ると、傘を差さなければいけないし、雨合羽も持って行かなければだから、お迎えに行か
 れないと私が言ったことを、舜クンは覚えていたのだ。
 体を動かすことができるようになると、この生活パターンもまんざらではない。朝は決まった時間
 に起きなくてもいい(目が覚めてしまうけれど)し、どうしてもやらなければならないことがないか
 ら、自由気ままに時間をやり過ごしていればいい。第一、こうやっているとお金を全然使うことがないから、決して多
 くはない年金でもなんとか生活していかれそうだ。
 でも、この「魅力的な生活」も、あと一週間を残すのみとなりました。

6.19  
 動かないことがいちばんのリハビリみたいだけれど、ぼつぼつ背骨が修復され
 たと自己判断して、畑作業を再開した。
 昨日は、オクラに支柱を立て、インゲンの頭を止め、エンドウのヤブを壊してか
 ら管理機で耕した。 管理機は歩行器と一緒で体を支えてくれるから、なんと
 かなるけれど、立っての作業は何かにつかまっていないとまだ厳しい。
 今日は、玉葱のあったところに3本の畝(うね)を立て、そこに家庭ごみを入れ
 てからマルチシートで覆った。
 管理機の作業以外は、いつもの通りとのさまにお手伝いをしてもらったから、私
 は口でああだこうだ言っているだけ、それでも連日心地よい汗をかきました。

6.18  
 地区の社会福祉協議会のいちばん大きな行事が、毎年この時期に開か
 れる「敬老会」。75歳以上の方が招待されます。
 私は駐車場の担当だったけれど、満足に動き回ることができないので、
 民生児童委員の地区の会長さんにお手伝いしてもらいました。というか、
 まったく役割は果たすことができませんでした。
 自治組合長さんとお話をした中で、私の後任の目鼻がついたという、嬉し
 い知らせが舞い込みました。
 だから、この行事に参加するのも今回が最後となります。
6.17  
 吉田拓郎中島みゆきのこの秋の公演が相次いで発表さ
 れた。
 中島みゆきの夜会は、前作と同じ「橋の下のアルカディア」
 だからスルーするとして、吉田拓郎のコンサートだけは何が
 あっても見逃すことはできない。
 9月末から10月にかけて、関東地区での5公演だけだか
 ら、チケットの入手は困難を極めるだろう。
 このときのために会員になっているのだから、一応は安心し
 ているのだけれど、うまい具合にゲットできるだろうか。

6.16
 行方不明になっていた速達の封筒がみつかりました。
 なんと、郵便局でその時に一緒に買った、ゆうパック専
 用の箱に挟み込まれていました。
 今朝、書籍を梱包しようとしていて見つけたものです。
 その封筒は、もう送付の手続きが終わっていましたから、窓口担当者の取り扱いミスが原因でした。
 そのことを知らせに郵便局に行ったあと、部長さんお二人と担当者が、自宅までお詫びに来てくれました。
 私のお師匠さんが、「営業の極意はお客さんに迷惑をかけることだ」とおっしゃったことをお話ししましたが、そのあ
 との丁寧なフォローによって信頼感が増すということですから、郵便局さんはそれをきちんと実践されたということで
 す。 この間ずっともやもやしていたことが、これで解決しました。

6.15  
 かねてから見たかった「青いケシ」を、リハビリをかねて大鹿村まで見に
 行った。
 この「青いケシ」を栽培している中村農園は、大鹿村役場から40分とい
 う距離にあって、山の中の細い道を延々と上り続けなければならなかっ
 た。
 まいったのは車の行き違いで、対向車もご老人のため、通れるスペース
 をあけたつもりなのに進んできてくれず、何回となく立ち往生をして、もう
 途中で戻ろうかと思ったくらい。
 それだけたいへんな思いをしたあとに出会った「青いケシ」は、 「天上の
 妖精
」と称えられる透き通るような青い花で、見ていると吸い込まれそう
 なくらい綺麗な青色でした。(農園のキャッチコピーをいただきました)

 怪我をしてから今日でちょうど1ヶ月。車の運転は大丈夫だけれど、まだ長い距離を歩くことができない。腹筋に力
 を入れないと歩を進めることができないために、少し歩いては膝に手を置いて体を支え、ハアハアと肩で息をしてい
 る状態。ここで慌ててもしょうがないから、社会復帰は通院日に指定された23日を過ぎた、翌週の27日からにしよ
 うと決めました。

6.14
 2週間前に紛失した速達と同じ条件、つまり昨日の月曜
 日の昼前に郵便局に持っていった。
 封筒も宛名書きも同じにして、中身は「民生児童委員だ
 より」2枚と、その間に今回はチケットではなく、「囮」の
 意味を込めてクオカードを挟み込んだ。
 前もって横浜の知人に知らせておいたところ、今日の14時半ころ、無事に届いたとの知らせ。そう、順調ならば、翌
 日のこの時間には届くはずなのだ。
 ネットで「速達・紛失」で検索すると、決して多くはないが、紛失した事例がいくつかあった。今回のことをもう検証す
 る方法はないけれど、通常の郵便を信用できないとなると、これからの対応を考えなければならない。
 新橋演舞場には、今度新しく笑点の司会者になった春風亭昇太が出演していた。彼が登場したときに、観客席が
 湧いた様子が、目に浮かんでくる。 

6.13
 5月28日に岡谷病院を退院するときに、次の通院日を設定するけれど都合の悪い日はあるかと訊か
 れたので、その日を最優先しますと答えたところ、6月23日が設定された。
 そのときは、なんでそんなに向こうなのだろうかと思ったものだが、今の回復状態を見れば、病院側に
 はちゃんと裏付けがあったのだろう。
 今日は、歯科医院に定期検診のために通院し、そのあと郵便局まで郵便物を出しに行った。いずれも
 自分で車を運転してでの行動であったが、それだけで疲れがどっと出て、昼食後ベッドで横になったところ、目が覚
 めたのは3時近くになっていた。その間、比較的現実的な夢を見続けていた。
 歩行は自力でかなりできるようになったけれど、倦怠感は相変わらず続いていて、生命保険の入院費を請求する書
 類に手がつかないし、横になっていれば、平気で1時間くらいぼんやりしていられる。
 来週から社会復帰をしますと、お客さんに連絡したい気持ちもあるけれど、まだ様子見の段階です。 

6.12
 今月10日夜、三重県四日市市の文化会館で開かれた参院選立候補予
 定者の決起大会。安倍晋三首相は会場を埋め尽くした約1800人に向
 かって
アベノミクスの成果を強調。胸を張って繰り返した。「私たちは3割
 減らしたんです」
 
アベノミクスは滑り出しの円安・株高で、一部の大企業に巨利をもたらし
 た。安倍政権は、巨利が中小企業へ「トリクルダウン(滴り落ち)」する状
 況を思い描いていた。
 民間信用調査会社「東京商工リサーチ」によると、
倒産はしないまでも休
 業や廃業、解散のケースが多数存在する。確かに
倒産件数は2012年
 比で3割近く減ったが、休廃業・解散軒数は09年以降、2万5000件超
 の高水準で推移。昨年は2万6699件で、倒産件数の3倍に上がってい
 る。
 東京都大田区による「区内の工場数の推移」によると、民主党政権当時の12年2月時点に3967軒あった工場は
 14年12月時点で3481軒。その月には、安倍首相が「
アベノミクスの成果」を掲げる衆院選があった。ほぼ2日に
 1軒のペースで工場が消えている。


   「町工場 2日に1軒消滅 ~「倒産3割減の陰で」~」    「毎日新聞」  6月12日号から抜粋しました。 

6.11  
 昨日お会いした弁護士さんの息子さんは、プロの雀士だという。モンド王座戦に優勝したり、最
 高位戦Classicや最高位戦を制覇するなどして、テレビにもよく出ているそうだ。
 浜松在住の知人から届いたメールは、女子ゴルフのステップアップツアーである「ルートインカッ
 プ・上田丸子グランヴィリオレディース」の案内。彼の娘さんはプロゴルファーなのだ。
 サラリーマンの頃はよく麻雀をして、その度に徹夜になったものだけれど、最近はとんとご無沙
 汰だ。ゴルフは、もう一度挑戦したい気持ちもあったけれど、今回の事故で諦めるしかない。
 だから、あまり私を刺激しないでおくれ。

6.10  
 半年前から総合病院の眼科を予約してあって、前もって長男に送迎をお願いしてあった
 のに、朝起きてこなかったので、仕方なく自分で車を運転していかなければならなくなっ
 た。
 ほとんど1ヶ月ぶりの運転だったが、運転席に座っても痛みは感じなかった。ただ、スピ
 ードを出せないために、うしろから来る車にあおられて、ちょっぴり惨めな思いをした。
 午後の市の民生児童委員の理事会も、自分で運転していったから、もう大丈夫だと思わ
 れるかもしれないが、自力で歩くのはまだまだ困難を極めるのです。
 だから、まだ「社会復帰宣言」はできません。
6.9  
 自営業者は誰だってそうだと思うが、できるだけ領収書が欲しいもの。ただむやみに経費を増やすと、キャ
 ッシュフローが悪化する。このあたりのさじ加減が難しいところだ。
 個人の事業主には、税務署が監査に入ることはおそらくないだろうと税理士さんに言われているから、多
 少の「ごまかし」はできるのだろうけれど、私は一切それをやっていない。
 自宅を事務所として兼用しているのに、水道光熱費や生活費や趣味などに使ったお金は経費として計上しない。こ
 れは、人としての矜持の問題だと思っている。
 人間は最後はプラスマイナスゼロで死んでいくと言われている。横断歩道に立ったときに、車が来る気配が全くない
 場合でも、信号がの場合には渡ることをしないのは、そのような行動の「つけ」が、いつかは自分自身に跳ね返
 ってくると思っているからだ。

6.8  
 録画しておいたテレビ番組がたくさんあって、こんな機会だからと思い見はじめたのが
 「古畑任三郎」。いま見ているシリーズは、1994年に放映されたものだ。
 今から20年以上前の作品だから、なにしろ登場人物が若い。第一回の中森明菜はま
 だ少女だし、第二回の堺正章の髪は黒々としている。
 その頃の感想としては、追い詰められる犯人がかわいそうに思えたくらい、古畑任三
 郎
は、あのネチネチした口調で、いずれも自白をせざるを得ない状況を作っていくから
 だ。
 田村正和の演技は見事だし、西村雅彦も脇役としていい味を出している。毎回のスト
 ーリーもおおよそは覚えているのだけれど、最後の決め手となるトリックは忘れてしま
 っているから、そこに至るまでの展開を楽しんでいる。
 ただ、まだテレビを見ている時間より、ボーとしている時間の方が多い、今の私です。
6.7  
 病院ではどこも悪くないという診断だったのに、やせ細って具合が悪いと顔をしかめて、
 苦しそうだったおばあさん。肺にがん細胞がどこからか転移して、余命3ヶ月を宣告され
 た8日後に亡くなってしまった。
 おじいさんは半狂乱状態に陥り、病院に対して何らかのアクションを取らずにはいられな
 いような状態だった。かろうじてそれを思いとどまったのは、おばあさんの死に顔があま
 りにも安らかだったからだ。
 その時におじいさんは、よく「しく」と言うけれど、しみが全部なくなったいい顔をしてい
 るとつぶやいた。私はその時、「しく」がどんな意味なのか分からなかった。
 「四苦」とは、「生老病死」のことで、生まれることのしみ、老いることのしみ、病の
 しみ、死ぬことのしみだという。この「生老病死」をさらに具体化したものに4つのしみ
 があるわけだが、私がずっと疑問に思っていたことを、この本が教えてくれた。
6.6
 自営業者に有給休暇はなくて、60%とか80%支給とかいった休業補償もないから、こうやって
 いれば収入が閉ざされることになる。
 でも、自宅にいて「何もしないで」いればお金を使うこともないから、これはこれで成り立つのでは
 ないかと思ったりもする。だけど、そんな人生を選択してはいけないし、きっと私らしくはないのだろう。
 今夜は、どうしても諏訪に行かなければならない用事があって、長男の運転する車の、後部座席で横たわった状態
 で移動した。
 ベッドに横たわっていれば痛みがないので、そんな状態を退屈だと思わないから困ったものだ。前々から思っていた
 ことだけれど、私には「ぐうたら」の素質も十分あることが証明されているのかな。 

6.5  
 コルセットの業者に採寸のとき、「こんなに胸板の厚い人には久しぶりに出会いました」と
 言われた。自分は「ひ弱」だとばかり思っていたので、意外な言葉だった。
 リハビリの担当者に、「体重の割には足が細いですね」と言われた。胃を切除したときに
 10kg痩せて、それ以来太ることができない。だけど、筋肉は強いというから、日頃の野
 良仕事の成果が現れているのだろう。
 病院ではなぜ痛いのかという理由を説明してくれなかったけれど、いろいろな人の話を総
 合すると、背骨が損傷した事による神経の痛みのようだ。それが証拠に、体を動かすと「ピ
 リッ」とした激痛が走る。
 通常3~4週間で、痛みが嘘だったみたいに治るけれど、それまでは体を動かさないこと
 が最善の治療方法だと、ネットで見つけたサイトに書かれていた。
 そう、痛みはだいぶ和らいできたから、もう一週間くらいの辛抱かもしれない。
6.4  
 玉葱の収穫。
 今年は私ができないから、弟夫婦や長女夫婦がお手伝いに来てくれたの
 で、割と短時間のうちに終わらせることができた。
 今年は当たり年らしく、一つひとつのが大きくて、大豊作といったところ。
 私もやっと畑に足を運べるようになったので、遠隔操作であれこれお願い
 し、みんなに対応してもらっている。
 だけど、今まではこのような作業を全部一人でやっていたことを、少しは理
 解してくれただろうか。
6.3b  
 休日に、とのさま(長女の婿)が芝刈りに来てくれるかもしれないので、
 根が深い「カタバミ」だけでも抜いておこうと思い、やっとの思いで芝生
 で移動した。
 芝生の上なら座っていてもできると思ったのだが、座っているのがいちば
 んきつくて、ときには横になって体を休めながら1時間余、およそ1/3く
 らいは駆除しただろうか。でもそのあとのダメージが残っている。
 私が計画した今週いっぱいでの社会復帰は到底叶いそうにもなく、今後
 の見通しも、いまの段階ではまったくわからない。
6.3
 今日、新橋演舞場で16:30開演の、「熱海五郎一座~熱闘老舗旅館・ヒミツの仲居と曲者たち~」の
 桟敷席のチケットを購入してあった。
 しかしながら、行くことができないことがわかったので、横浜在住の知人に代わりに行ってもらうように
 お願いし、チケットを速達で月曜日に発送した。ところが、待っているけれど届かないという連絡が、昨
 日の午前中に入った。
 駒ヶ根郵便局に問い合わせたところ、11:32(領収書の時間)に発送すれば、翌日の14時以降には到着するは
 ずだという。知人の苗字が極めて少ないものだったため、横浜のその区の管内には同じ苗字の人がいないこともあ
 って、配達担当者3人にヒヤリングした結果、配達した記憶はないという。その郵便局では、わざわざ知人のお宅
 までやってきて説明してくれたとそうだ。
 私は私で、駒ヶ根郵便局経由で中継局まで調べてもらったが、封筒はみつからなかった。単なる速達だから、トレ
 ースすることができず、自ずと限界はあるのだが、日本の郵便というものを信用しきっていた私がいけなかった。
 いったいあの封筒は、今頃どこをさまよっているのだろうか?

6.2
 介護認定【4】だったおじいさんは、日曜日以外の毎日ヘルパーさんに入
 ってもらい、その他に、週2回の訪問看護と、週1回の入浴サービスを受
 けていた。
 さらに、2週間に1回はかかりつけ医の往診があったら、ベッドや酸素供
 給機などのリース料を含めると、1ヶ月に必要な費用は40万円を越えて
 いた。
 介護費用は介護保険の適用を受け、医療費共々負担するのは10%で
 よかったから、なんとか年金でまかなうことができたが、残りの90%は、
 税金などにより、国民がみんなで負担していたことになる。
 消費税が上がらない方がいいというのは誰もが願うことだが、このような
 社会福祉のための費用を、今後どうやって捻出していけばいいのかと、一方では思わざるを得ない。
 
6.1b  
 吉田拓郎のCD「18時開演」は、私がチケットを取れなかったコンサート「TAK 
 URO YOSHIDA Have A Nice Day LIVE 2009」を収録したもの。
 このコンサートは、拓郎の体調不良のため、途中で中止になった。
 コンサートの開演は18時30分なのに、題名が「18時」となっているのは、会
 場後、ファンがまだ埋まってない状態で、サプライズで演奏が始まったから。
 その時に演奏された曲が「無題」でした。
 だから、CDでは、「無題」の後に会場のざわめきがかなり長い時間にわたって
 入っています。状況を知らないと、何が何だか分からないと思います。
 今年のコンサートの通知を、心待ちしているところです。
6.1
 今月は、「民生児童委員だより」を発行できません。
 コンピュータの前に座り続けていられないのと、まだ作成するだけのパワーが湧いてこないのです。