あと あと のあと  2010年 8月

8.31
 犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査
 を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。 警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析
 研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。
 犯人はこの世に存在しないのか? 時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。
 現場に残された毛髪から解析された結果は…。


             「プラチナデータ」   東野圭吾   幻冬舎   ¥1,680

 今、新刊は必ず買うようにしている東野圭吾のミステリー。 それにしても、これだけ質の高い
 作品を、それも頻繁に世の中に送り出せるのだから、作家というのはすごい職業だ。

8.30  
 天竜川から、釣り人の姿が消えてから久しい。 この時期になると、の友釣りをす
 る人が川にいっぱい入り込んでいたのに、もう何年もそんな光景は見かけなくなって
 しまった。
  が少なくなった理由は、放流した鮎を鵜(う)がみんな食べてしまうため、漁業組
 合が稚魚を放流するのをあきらめたということらしい。
 鵜(う)だけではなく、鷺(さぎ)の数も多くなっている。 鷺は天竜川の浅瀬に立っていて、泳いできた小魚を拾い上
 げてしまう。
 高校時代の夏は、夕方になると毎日のように天竜川に行き、毛針を使った「テンカラ」を楽しんだものだ。 またいつ
 か「テンカラ」行きたいと思っていたけれど、アカウオも減ってしまったようだから、どうやらもう実現しそうにない。 

8.29  
 レスラー・山本小鉄を知ることになったのは、星野勘太郎とヤマハブラザースを組ん
 で暴れ回っていた頃でした。 最近は右の写真のように、テレビ中継の解説者席に
 座っているのがなじんでいました。
 中邑伸輔が他団体からIWGPのベルトを取り戻したときや、中西学が初めてチャン
 ピオンになったときなど、誰はばかるともなくリングの上で涙を流していた姿が、今
 でも私の記憶に強く焼き付いています。
 急逝されたことをインターネットで知りました。 まだ68歳、残念です。

8.28  
 ことしの「天竜ふるさとまつり」には、琉くんの誕生をお
 祝いして、尺玉を一発打ち上げました。
 花火の画面にはその動画を、右側の画像には花火
 会のプログラムをリンクしてあります。
 午前中は、長男が「カッパの川下り・ラフティング大会」に参加して、肩や腕なんか真
 っ赤っかに日焼けして帰ってきました。
 夕方からは、親戚をお招きして、庭でバーべーキューをやりながら花火鑑賞です。 
 私と嫁は、花火を撮影しようと会場に向かって歩いていったのですが、いいアングル
              を探すうちに、結局打ち上げる場所の真下まで行ってしまいました。

8.27  
 少し前からWOWOで放映が始まった『ザ・パシフィック
 は、第二次世界大戦の太平洋戦線を舞台に、3人の海
 兵隊員の体験を実話に基づいて描かれている。
 TVドラマとしては桁外れの総製作費200億円を投じて、
 戦場の最前線が、繊細かつリアルに映し出されている
 話題作だ。
 人間性がむき出しになる戦争映画は、自分の内面と対
 話をする意味もあってできるだけ観るようにしているけれど、この作品は戦う相手が日本兵ということもあってか、
 争
のむごたらしさが特に心に突き刺さっている。

8.26  
 小沢一郎 ……… 不肖の身であるけれども、代表選に出馬する決意をした。
               ↓
              俺を排除するなどという生意気な奴らに、存在感を示してやる。

 鳩山由紀夫 …… 民主党に入っていただいた経過か
             らして、応援するのが大儀だと思っ
             ている。
                                 ↓ 
            前の代表選で担いでもらい、首相に
            までしたもらったから、今度はあなた
            の順番だ。

 菅直人 ………… 挙党態勢は受け入れられない。
                 ↓
            党を私物化する小沢さんを、幹事長のポストには登用できない。

 それぞれの本音を、私なりにでっちあげてみました。
 このように分析してみると、3人の取った行動が何となく理解できます。

8.25b  
 八王子から移動しようとする埼玉県の入間市にはJRの駅がない。 最短の移動方法は、JR八高線の金子駅で降
 りて、そこからタクシーに乗る方法。 金子駅にはタクシーが常駐していないので、金子駅に着く時間を知らせて予
 約しておくことになる。
 タクシーの手配をしてから、ホームに入ってきた八高線に乗ったのだが、三つ目の駅の拝島が終点で、そこで降ろ
 されてしまった。 次の八高線の下りは15分後にくるのだが、それの終点は金子駅の手前の箱根ヶ崎だ。 
 それに乗るしか方法がないので待っていたところ、その電車は前の4両だけが箱根ヶ崎駅行きで、それ以外は五
 日市線に入るということで、目の前で車両の切り離しが始まった。 夕方の7時という通勤時間帯なのにこんなにも
 不便な状況だ。
 やっと辿り着いた箱根ヶ崎駅には予想通りタクシーがいなくて、また電話でお願いすることになる。 暑いこともあっ
 ていらいらは募るばかりだけれど、こういったことを受け入れるだけの広い心を持たなければと、自分自身に言い聞
 かせているのです。

8.25a  
 1994年4月から放送が始まった、「警部補 古畑任三郎」の最初のシリーズの再放送をBS
 フジで行っていて、それを録画しておいたものを楽しんでいる。
 もう15年以上も前に製作されたドラマだから、登場する人たちがとにかく若い。 西村雅彦
 まだ青年の雰囲気だし、笑福亭鶴瓶など髪の毛がふさふさしている。
 いずれも以前に一度見たものだから、進んでいくうちに結末が予想できるようになるのだが、
 それでも解決するストーリーは今でも色あせておらずに新鮮だ。
 これは、ドラマの冒頭で殺人事件の全容を知らせて、それを解決していくという三谷幸喜の脚
 本力と、田村正和の持っている人を食ったような不思議なキャラクターが、うまくマッチした結
 果だと思う。 この録画をみるのが、毎週末の楽しみのひとつになっている。

8.24  
 「透明感と健全なイメージで、老若男女から愛される
 彼女たちの魅力は、大陸型の細身のスタイルとすっき
 り系の美貌」。 これが、私が気に入っているK-POP
 「少女時代」のキャッチコピーだ。
 アイドルに“普通っぽさ”を求める日本人からみると、そ
 の完璧さが逆に新鮮なのだという。
 
8.23  
 勉強することが大嫌いだった私は、夏休みの宿題を放っておいて、いつも学校が
 始まる前日になって、泣きべそをかく羽目になった。 そして、最終的には全部や
 りきれなかった。
 学校に行くと、宿題の答え合わせを、机の並びにそって発表していくのだが、私
 の順番になっても「わかりません」と答えるしかなかった。
 そこで思うのだが、夏「休み」なのに、なんであんなにもたくさんの宿題を出さな
 ければいけないのだろうか。 押しつけで勉強を強制したって、本人の実力とし
 ては身に付かないし、第一片付け仕事みたいになってしまうではないか。 夏休
 みは「お休み」なのだからで何もしないことを前提として、必要だと思う人だけが
 勉強をすればいい。 キリギリスみたいに遊んでいて困るのは、結局勉強が嫌い
 だった自分自身なのだから。

8.22  
 「同時退場」してまだ3ヶ月足らずの鳩山由紀夫前首相と小沢一郎・前民主党幹事長を
 約160人の同党所属国会議員が取り囲み「気合だ」の掛け声とともに歓声を上げる-
 -。 19日、長野県軽井沢町にある鳩山氏の別荘で開かれた懇親会の光景をテレビ映
 像で見て、「この時期、一体何をやっているのか」と違和感を覚えた人は多いのではなか
 ろうか・しかも、党内の一部では9月の党代表選に
小沢氏の出馬を求める声が強まって
 いるという。勘違いぶりに驚くほかない。
 
民主党は野党時代、自民党の首相が次々代わるたびに「衆院を解散し、総選挙で信を
 問え」と要求してきた。わずか1年で鳩山前首相、菅直人首相の2人が交代するとなれ
 ば当然、解散するのが筋だが、「
小沢首相」のもとで衆院選に臨む覚悟が民主党議員に
 あるようにも思えない。
 各種の世論調査では「
小沢首相」には反対する声が大勢だ。その理由は、「古い体質」
 を象徴しているような政治と金の問題だけではないだろう。 
小沢氏は菅首相が昨年の衆院選マニフェストを修正
 しようとしていることを批判しているようだが、そもそも「政権交代すれば、いくらでも財源は出てくる」と財政論をあ
 いまいにしてきたのは
小沢氏と鳩山氏である。 既に「小鳩」体制時代に始まっていたことを、小沢氏を支持してい
 る議員たちはまるで忘れてしまっているようだ。
 私たちは今度の代表選を党の政策と結束を固める場にするように求めている。だが、相変わらず「反
小沢対親小
 沢」の対立だけがエスカレートしている現状を見ると、それは望み薄だと言わざるを得ない。求められているのは党
 内の主導権争いではなく、政策を一歩でも二歩でも進めることだ。所属議員全員が少し頭を冷やしたらどうか。


    「小沢氏擁立論・民主党の勘違いに驚く」  「毎日新聞」  2010.8.22 の社説から抜粋しました。

8.21b  
 朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキーは、妻に先立たれ、
 愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていた。
 そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにし
 て心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良
 グループが2人の関係を脅かし始め……。


 「グラン・トリノ」は、クリント・イーストウッドが、「父親たちの星条旗」や「硫黄島から
 の手紙」のあとに作った作品。 WOWOWで録画しておいたものを観たのだけれど、
 彼の作品が訴えるメッセージは、いつもながら強烈だ。

8.21a  
 夕方になるのを待って、田んぼの土手の草刈りに出掛ける。 ところが、8月も後半になると、暗くなる
 のがかなり早くなっているので、見る見る間に夕闇が迫ってくる。
 1時間くらい草刈り機を振り回しただろうか。 今日は途中で息が上がってしまって、思い描いていただ
 けのスペースを刈ることができなかった。
 いったいどうしちゃったんだろう。 この挽回は、明日の朝涼しいうちにしようと思っている。

8.20  
 中央道の高速バスから降り立った瞬間、都会とは明
 らかに違う駒ヶ根の空気のさわやかさに気付く。 こ
 のわけは、単に湿度が低いだけではないような気が
 する。
 照りつける日差しの強さはどこも同じだけれど、駒ヶ
 根
にいると不快な気分にならないばかりでなく、体を
 動かして汗を流したくなってくる。
 1週間ぶりに私の顔を見た琉くんは、何か知らないも
 のでも見ているような顔をして、そのうちに泣き出そう
 とした。先週の週末なんか、あんなに抱っこして遊んであげたのに、もう忘れてしまっているの?

8.19  
 上映50分前に窓口に行って渡されたのは、「67」という番号が入った整理券。そのう
 え「補助席になりますがよろしいでしょうか」と念を押された。
 「キャタピラー」を観るために行った、名古屋の「シネマスコーレ」は、若松孝二監督自
 身が立ち上げた映画館。 座席が56席しかないこともあって、観客を受け入れきれな
 いでいる。
 最近の映画館は、観客が2~3人なんてのがあた
 りまえだと思っていたのに、見終わって外に出ると、
 次の回に入る人たちが路上にあふれていた。
 主演した寺島しのぶが、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したことが人気の
 理由だと思われるが、こうやって、関心を持って映画館まで足を運ぶ人たちが、
 こんなにもたくさんいることがうれしい。

8.19a  
 黄色い半袖のお揃いのTシャツを着た一団が、新幹線の指定席の車両を占拠して
 いた。 どうやら、中国からの観光客らしい。 静岡駅のホームでは、お弁当の入っ
 た段ボール箱をいくつも積み込んで、大昼食会が催された。
 日本人の乗客と雰囲気が違うのは、とにかく表情が明るいということ。 団体客と個
 人の乗客を比較することに無理があるかもしれないが、それでも日本人の醸し出し
 ている空気は暗すぎる。
 日本の国内では元気になる材料があまりにも少ないのかもしれないが、それでも努
 めて明るく振る舞わなければいけないと教えられた気がする。
 この世に生を受けて、こうやって生きていることだけでも、素晴らしいことなのだから。

8.18  
 読売新聞の調査によると、「100歳以上」の高齢者の不明者の数は、14日現在、全国で20都道
 府県(52市区町)、計242人に上っているという。
 所在の確認もしないで年金を払い続けていたのもひどいけれど、それ以上の関心事は、日本の
 均寿命
の値がこのことにより下がってしまわないだろうかということ。
 平均寿命とは、その年に生まれた霊歳児が平均で何歳まで生きられるかを推定した数値。ところが、
 平均寿命の計算では、98歳以上の男性と、103歳以上の女性に関するデータは取り除いているそ
 うだ。 その理由としては、これらの年代の人数が少なく、分析対象に含めても統計学的に体勢には
 影響が出ないからなのだという。
 まあそんなことはいいとして、明らかになった不明者の多くが、子供がきちんと面倒をみていなかったという事実が、
 現在の社会の問題点を表しているのではないだろうか。 自分をこの世に生み出してくれて、成人になるまで育て
 てくれた親の老後に、子供は責任を持たなければいけないのだと、自分自身に対しても戒めなければならないのです。

8.17  
 武蔵野線を走る「快速むさしの号」は、八王子~大宮間を一日に2往復だけ走るとい
 う特殊な列車だ。(正確には、大宮行きの1本は府中本町発となっている)
 以前、所沢に仕事に行っていたとき、東所沢から八王子に向かう便を利用したことが
 ある。 そのときに教えてもらったのは、普段は列車が定期的に走らない貨物線を、
 点検するために走らせているとのことだった。
 インターネットで調べたところ、国立-新小平間および西浦和-大宮間が貨物線
 ある ことがわかった。
 今回は、16日に移動するための乗車券を前もって買ったときに、茅野駅で経路を検
 索してくれたから、この貴重な列車に乗ることができたもの。 立川からは真っ暗な地下を通っていくため、銀河鉄
 道999
に乗ったような不思議な気分だ。

8.16  
 朝、家族全員で、仏様をお墓まで送って行った。
 墓地は歩いて400mくらいの距離だから、おじいさんは車に乗せていくけれけど、他
 の人たちは歩いていかれる。
 おじいさんが立って右の方を向いているのは、となりでご近所さんが送り盆をしている
 のを見ているからです。
 ミンミン蝉の鳴き声を聞くと、もう秋になってしまうんだと感傷的になってしまいます。
8.15b  
 新日本プロレスの「G1 CLIMAX」は今日が最終戦。 会場の両国国技館は1万1千人
 の観客を集め超満員で、ひとつひとつの試合もそれに応える熱いものだった。
 Aブロックは3人が、Bブロックは5人が首位で並んだけれど、Aブロックで1点差で2位
 だった棚橋が予想通り決勝戦に進み、Bブロックを勝ち上がった小島と賞金1000万円
 をかけて戦った。
 このように、プロレスは大きなストーリーが出来上がっているから、あらかじめ展開を読
 むことができるのです。 それを知りながらファンは、レスラーたちとスイングする、それ
 がプロレスなのです。
 私は棚橋を応援していたけれど、紙一重の差で負けてしまいました。 優勝した小島
 IWGPへの挑戦をアピールし、このまま新日本に定着しそうです。

8.15a  
 お盆休みに読もうと思っていたのに、いくら探しても「終わらざる夏(上)」
 がない。
 どうやら先週持ち歩いていて、どこかのホテルに置き忘れてきてしまっ
 たようだ。
 ブックカバーを外して、汚れないように袋に入れていたから、目立たなく
 てホテルを出るときに気が付かなかったのかもしれない。
 もう一回買うのもしゃくだから、考えられるホテルに次に行ったときに訊
 くようにしようと思っている。
 一年に一回、何かしなければと感じる終戦記念日が、今年もやってきた。 
8.14b   
 一人の男が殺されたことで、新聞やテレビは大騒ぎだ。平和なもんだと俺
 は思った。
平和、いいことだ。素晴らしいことだ。たった一人の死に、それ
 だけ騒げるそういう世の中を、俺たちは望んでた。
 だがそれが、一人ではなく千人の場合、一万人の場合、そしてそれが何
 十年前の出来事であったならば、君たちはいったいどれぐらい騒ぐんだろ
 うか。
 俺たちの仲間、海に沈んだままの
英霊たちは、三十万体を超えている。
 三十万の
英霊が、南の海のあちこちに、少しずつ固まり忘れられたまま生
 き残っている。
 俺たちは冷たい海底にいる。俺たちの唯一のささやかな楽しみは、うねり
 の強い人気のない夜、海面に浮き上がって星を見ることだ。星を見ながら、
故国のことを想う。
 あの星の下で俺たちの子孫は幸せな眠りを眠っているだろうか。家族の寝息が聞こえるだろうか。そして、時折悲し
 い過去を、そのために死んでいった俺たちの
世代を、思い出している 、感謝している、いや感謝などしなくていい。
 思い出してくれればそれで十分だ。そう思うことを心の支えにし、冷たい海底へまた沈んでいく。俺たちは眠らない、
 食わない、遊ばない。無残に戦死したあのままの心で、ひたすら
故国の幸せを祈っている。

               TBS 終戦ドラマスペシャル 「歸國」  秋吉部隊長の台詞から抜粋しました。

8.14a  
 今日は、親戚の人たちと一緒に、お隣さんに新盆見舞いに行った。 そのあとは、先日お亡くな
 りになった東京整体の先生宅にやっぱり新盆見舞い。
 お盆は、このようにいくつかの「義理」を果たさなければならないから、普段の休日とはちょっと趣
 が異なる。
 連日の雨模様で、気温が上昇しないから過ごしやすいけれど、湯たんぽのような体温の琉くんを
 抱っこしていると、汗が噴き出してきてたいへんだ。 
 毎月この時期になると、頭の中が次の原稿にせかされるようになるから、休日といっても本当に
 解放された気分にはなれないのです。

8.13  
 今年は、35軒ある常会の中に3軒の新盆の家があったので、長男と手分けをしてお伺いをした。
 私が行った家は、玄関に入ってもいやに静かだったので、おかしいなと思いながら座敷に入っていったところ、ちょ
 うどお寺さんの読経が始まるところ。 みんなの目が一斉にこちらに向いたので拍子が悪かったけれど、私に先に
 お線香を上げさせてくれたので、そのあと一緒にお経を聞かせていただきました。
 我が家にもご先祖様が帰ってきて、それとは関係ないけれど、夕食の後で家族麻雀に興じた迎え盆でした。

8.12  
 5日間のお盆休みが始まった。 自由業にしては、ちょっと短いかな?
 スカパー・サムライTVで録画してあった新日本プロレスの「G1 CLIMAX」は、2会場
 分で6時間にも及ぶ。 それを昨日の夜中と今日の午前中で、全部見終わった。
 この試合がいつもと違うのは、各選手が真剣勝負に近い戦いをしているということ。
 小島聡なんか、「いっちゃうぞ、バカヤロー!」とポーズするのが呼び物になっている
 のにそのような「遊び」がG1の試合では見られない。
 ただ気になったことは、どの会場でも空席が目立つこと。 昔なんか会場の入り口に
 はダフ屋がたくさん群がり、「余り券あったら買うよ!」と叫んでいるくらいチケットを手に入れる
 のが難しかったのに、それだけプロレス人気が衰退してしまっているということだろう。

8.11  
 殺処分の反対者とて、OIE(肉の輸出を再開するためにはOIE・国際獣疫事務局に「きれいに
 なった」と認定されなければならない)のことも考え、国の方針も理解し、それでも苦渋の結果、
 反対名簿に署名したはずだ。それくらい、山田大臣でも想像がつくだろう。ご自分とて同じ苦渋
 を経て、「一頭残らず殺処分」を決めたのだろうから。
 なのに、立ち上がりもせずに「そこに置いといて」と目で示す神経は普通ではない。それも、一
 人一人が直筆でサインした名簿である。普通の神経なら、立ち上がって両手で受け取る。それ
 はたとえ反対者であっても、署名者たちへの敬意である。
 私は東国原知事がよく怒らずに、むしろ素直に、テーブルに置いたものだ
 と思った。だが、繰り返しニュースを見ていて気づいた。おそらく、知事
 臣
のあの態度を、予想だにしなかったのだ。人として、最低限の儀礼とし
 て、立ち上がって両手で受け取ると思い込んでいたのだ。というのも、「そこ
 に置いといて」と言われた 瞬間の、知事の表情を見ればわかる。それこそ「ハトが豆鉄砲」とい
 う状態で目をまん丸くし、「ハ、ハイ」と答えて、目で示された位置に置いている。きっと、後で猛
 烈な怒りがこみあげてきただろうと思う。

     「暖簾にひじ鉄~そこに置いといて~」 内舘牧子
                    「週刊朝日」2010.2.20号から抜粋しました。

8.10  
 アンジェリーナ・ジョリーに会いたくて、「SALT」を観に行った。
 大統領暗殺を計画するロシアのスパイと疑われたCIAエージェ
 ントのイヴリン・ソルトが、自らの潔白を証明しようと、裏切り者
 を捜す姿を描いたスパイ・アクション映画。
 ソルトが、CIAのメンバーなのかロシアのスパイなのかはっきり
 しないまま物語は進み、見終わった今でもそれが私にはよくわ
 からない。
 主人公は死なないとわかっていてもドキドキしてしまうアクション映画は、いろいろ難しいこと
 を考えなくてもいいから、これはこれで気分転換になる。「SALT」は、予告編を観たときから
 狙っていて、計画的に観ることができた映画です。

8.9  
 「くたばれ!ISO。」が、この8月に9刷が発行されることになった。 
 ところが、発刊して1年を経過した「続・くたばれ!ISO。」はいまだに初版のままだ。 せめて9刷りに「」の広
 告を掲載して欲しいなんて思っている。
 このような本が出版されていることを知る方法は限られているから無理からぬことだが、「まだ宣伝をすれば売れる
 のではないですか?」と、出版社に呼びかけてみた。
 その答えは、「地道な書店周りはしており、最近ではいろいろなフェアを企画提案して、弊社の本のコーナーを作っ
 て頂き、まとめて積んでもらい売って頂くというようなことも積極的に進めています」とのこと。
 そうです、平積みされることを想定して表紙のデザインをしたんだものね。 期待していていいでしょうか。

8.8c  
 今日は、琉くんの食い初めの日。 尾頭付きの鯛やお赤飯を用意してもらって、スプ
 ーンを手にしている場面です。 まだお乳以外は食べられないけれど、生後100日
 を経過したお祝いをしました。
 琉くんは丸々と太って重くなり、抱っこしているのが重労働になってきました。横にな
 っているのが飽きてくると、抱っこをせがむようなそぶりをするので、私が家にいると
 きには、できるだけスキンシップをするようにしています。
 私の腕の中で眠りにつくのをながめていると、幸せな気分になってきます。

8.8b  
 柿川鮎子さんが、7冊目の単行本「頼れる動物病院ガイド―首都圏版」を上梓されました。
 動物の専門医については取り上げ方が難しく、所管の厚生労働省・環境省や東京都などと何
 回もやりとりをして、2年がかりでようやく完成させることができたものだそうです。
 今回のものは首都圏版ですから、東京・神奈川・千葉・埼玉が対象です。 なんか売れそうな
 ネーミングですね。 
 私の本の場合もそうですが、書店にはなかなか置いてもらえないし、かといってそんな本があ
 ることさえ知る機会もなくて、読者の皆さんにいかにして情報を届けることが、販売のためのポ
 イントになっていると思います。
                          (オクムラ書店 定価 1600円+税)

8.8a  
 長野も、昼間は一人前に酷暑でして、昼から3時くらいまでの時間帯は、外に出ると体を 壊してしまいそうなくらい
 の熱気だから、クーラーもない部屋で、じっとしているしかありません。
 ところが、日が沈んでしばらく経つと、空気から熱がサーっとなくなっていきます。 昨夜なんか8時頃になると、網
 戸から入ってくる冷気で寒くなり、戸を全部閉めてしまったくらいです。
 今日も最高気温は32℃くらいになるようですが、もうすぐ、こんなにも暑かったことが、懐かしくなるようになってし
 まうことでしょう。
                   
8.7b  
 4月に注文した波動スピーカーがやっと届いた。
 早速アンプに接続して聴いてみたが、外観からは考えられないような
 クリアーな音が飛び出してきて、このスピーカーの特徴である定位がし
 っかりしているから、目の前に演奏家が本当にいるようだ。
 これで癒しの環境は整ったけれど、問題は、音楽をゆっくり聴いている
 時間があまりとれないこと。

8.7a  
 新日本プロレスの真夏の祭典、「G1 CLIMAX XX ~20th Anniversary~」が、昨夜後楽園ホ
 ール
で開幕した。これは16人の選手がふたつのグループに分かれリーグ戦で激突し、両ブロ
 ックの1位の選手が15日に両国国技館で決勝戦を行うもの。
 スカパー・サムライTVでは、全試合を23時から録画中継をした。 シングルの公式戦が8試合
 も組まれていて、見はじめたら止まらなくなってしまい、2時まで3時間かけてすべての試合を
 見てしまった。
 NOAHの丸藤正道が怪我のため出場できなくなってしまったのは残念だけれど、1000万円の
 優勝賞金がかかった試合は、どれもガチンコ勝負で中身が濃い。 いつも応援している棚橋弘
 至は、「ちゃらい」試合をして負けてしまった。 今夜は大阪大会だ。

8.6b  
 「富士見高原ゆりの里」の写真を、GALLERYにアップしました。 ご覧になってください。

8.6a  
 朝5時に起きて名古屋に向かった。
 工場の現場に携帯電話を持って行かなかったので、会議室に戻ると小牧のホテルからの着信が
 何回も記録されていた。 そこではたと気が付いたのは、昨夜の宿泊をキャンセルしてなかったと
 いうこと。 このところ頻繁にスケジュールが変わったので、予定帳に貼り付けておいたホテルか
 らの返信を見逃してしまったのだ。
 慌ててそのホテルに電話をし、ひたすら謝ってキャンセル料を支払いますと言った。 その結果は
 今回はよろしいですとのこと。
 こういった間違いを普段私はしないはずなのに、いっ たいどうしてしまったのだろう。

8.5b  
 都内近郊だけですが、週刊朝日も電車の車内吊り広告を出しています。今週号の特集「女医
 が教える『本当にいい
SEX』」のタイトルがJRの広告審査に引っかかりました。 
 「いい
SEX」という言葉が卑猥だというのです。「SEX」がだめなら「セックス」ではどうかと聞い
 てもだめです。
 結局交渉の末「
S●X」と伏せ字ならOKとなりました。一部の方にはお見苦しい広告をご覧い
 ただくことになりましたが、こういう事情だったのです。
 それにしても、伏せ字ならOKという感覚はどうも理解できません。

 
                          2010.8.13号 編集後記 から

8.5a  
 昨夜の「朝日新聞」夕刊の一面のど真ん中にこんな広告が掲載されていた。
 目についたとき、一瞬どきっとし、なんで「風俗」の広告が朝日新聞に載っているの?
 と思った。
 よくみていくうちに、ニュージーランド航空の宣伝だということがわかった。 成田空港
 に勤務している、(年齢ナイショ♡)の従業員のキスマークなのだ。
 読者の目を引きつけて、いろいろ想像させる、たいへんインパクトのある広告だ。

8.4  
 石原さとみが演じる、「CR・ギンギラパラダイス」のTV・CMを気に入っている。
 表情だけで、心理の変化を表現してしまうのだから、女優という職業に就いている人の
 能力はたいしたものだ。
 このCMに出合うまでは、石原さとみという女優のことをよく知らなかったけれど、たった
 30秒出合っただけで親しみが増してしまったのだから、映像の与える影響力はすごい
 ことがわかる。
 かといって、「CR・ギンギラパラダイス」を打ってみようとは思わない。 月に1回くらい
 のパチンコなら何とか許せるが、こんなものにはまり込んでしまってはいけない。 なぜ
 ならば、私に残された時間は、もう決して多くはないのだから。 

8.3  
 公務員制度改革というと、人員削減とか、給与カットとか、天下り禁止とかいった内容が、すべて暗いマイナスのイ
 メージを私たちに与えている。
 たとえ公務員の給与が高額であったとしても、私はそれでいいと思っている。 ただし、それに見合うだけの付加価
 値を生み出していることが前提となる。 公務員の場合は、自分の給与を自分で「稼ぐ」という意識がないから、そん
 な価値観が仕事の質にまで、少なからず影響を与えてしまっているのだと思う。
 このことを解消するためには、できるだけ若いときに、民間の中小企業に出向させればいいのではないか。最低3
 年間、公務員給与を保証した上での出向ではなく、本人の実力と実績に応じて、相手先の民間企業の基準に合
 わせるようにするのだ。
 若いときにできるだけ厳しい環境で揉まれていくことにより、意識というものは自然と身に付いていくものだと思う。

8.2  
 「週刊プロレス」の元編集長だったターザン山本さんが、「プロレス団体から受け取った『カネ』
 のすべてを告白する」と宣言し、左の写真のような本を発行した。
 今は、3300万円で購入し20年以上を過ごした自宅を、ローンの返済が滞って競売が確定し
 たために手放し、家賃6万円のワンルームアパートに転居したという。
 彼が編集長をしていた頃の「週刊プロレス」は手に入りにくくて、退社時間が遅くなってしまっ
 ていた私は、木曜日のたびにコンビニを4~5軒ハシゴをして、やっと手に入れたものでした。
 この本の内容はプロレスの世界を端的に表していて、ついつい引き込まれてしまいます。私は
 このダーティでスキャンダラスな面を含んでいる、プロレスが大好きなのです。
 新日本プロレスのG1クライマックスを見るためにスカパーのサムライTVに加入しました。 
8.1c  
 朝6時に起きて、鹿フェンスの修復作業に参加した。 鹿の数が増えて、農作物を食
 べに出てくるようになったので、山に住む鹿と里に住む人間との境界線をはっきりさ
 せたフェンスだ。 鹿にも言い分はあるだろうけれど、人間も自分たちの生活はこうや
 って守らなければならない。
 帰ってきたあとは、昨日掻いておいた畑のを寄せる作業。 放っておけばやがて枯
 れるだろうという計算だっが、おじいさんがトラクターで土を起こしてもらえというので、
 意地でもなんとかしようと土から浮いていたを集めたもの。
 おじいさんにいろいろ言われたくないという思いが、こうやって行動を先取りさせる。
 こんなふたりの関係は、私に物心がついた頃からずっと続いてきた。
 顔からしたたり落ちる汗をTシャツの裾でぬぐいながら、爪には黒い土が詰まるのが気になったけれど、この夏の土
 ・日はこうやってたちと格闘している。 
 前屈みになっている状態が多かったから、自然と丸くなって背骨を矯正するために、フローリングに仰向けに横にな
 ったところ、「ボキボキ」という骨たちが元の位置に戻る音がした。

8.1b  
 先々週は「全英オープン」が、先週は「エビアンマスターズ」が、そして今週は「全英
 女子オープン
」が、それぞれ深夜に放映された。
 「全英オープン」は石川遼が、「エビアンマスターズ」は宮里美香が、「全英女子オー
 プン
」は上田桃子が首位争いに加わったので、見る側も熱が入った3週間だった。
 しかしながら、深夜のお付き合いをしていると体が持たないので、途中まで見ておい
 てあとは録画をしておき、翌日早送りをしてみることになる。
 そんなわけで、生活のリズムが崩れてしまった、楽しい日々でした。

8.1a  
 吉田拓郎が歌ったもののなかで、「祭りのあと」、「落陽」、「旅の宿」、「おきざりにした悲しみは」、「アジアの片
 隅で」、「襟裳岬」など は、岡本おさみが作詞をしたものだ。
 今月のテーマ曲「いつも見ていたヒロシマ」も彼の作品で、8月が来たらこの曲を入れようと手ぐすねを引いていた
 もの。 だから、前もってヒロシマに行っておきたかったのです。 GALLERYヒロシマの写真をアップしました。