あと あと のあと  2010年11月

11.30b
 月末・月初は、少しだけ時間に余裕ができる。仕事がある朝は、目が覚めてもホテ
 ルのベッドの中でグズグズしているのに、お休みの朝は、スキッとなって動き回りた
 くなるから不思議だ。
 今日は午前中、琉くんのベビースイミングに付き合った。まだ3回目で、水に慣れる
 ことからスタートさせているようだ。本人は未体験ゾーンらしくて、まだ不思議そうな
 顔をしていて、眠いこともあってかめずらしく泣くことが多かったサポートをしているの
 は、次女の淑さんです。
11.30a  
 「再会」は、今年の江戸川乱歩賞の受賞作。著者の横関大さんの職業は公務員で、8年連続
 でこの賞に応募し、最終選考に残るのは4度目で、やっと栄光を勝ち取ったのだという。
 「何度も落選すると相当凹むものなのに、粘り強く書き続けてこられたのには本当に頭が下が
 る」と、選者の恩田睦さんは選評の中で述べている。
 「幼なじみの四人組がタイムカプセルに入れたのは、消えない想い出と一丁の銃。四人が大
 人になった今、埋めたはずの銃が殺人事件に使われた。誰が、嘘をついている?過去と現在
 が友情によって繋がれたとき、真の謎が出現する――」。
 この作品は、掛け値なしに面白いから、読んでいてついつい引き込まれてしまった。
11.29  
  私が労働組合活動に夢中になっていた頃は、それが正しいと思ってやっていたこと
  ではあるが、権利ばかりを主張していた。今になって感じることは、何も責任がある
  わけではなかったから、なんて楽だったのだろうかということだ。
  野党だった頃の菅首相は、舌鋒鋭く時の政権政党のやり方を追求していた。逆の
  立場になった今、当時の自分の行動を振り返って、いかに無責任だったのかという
  ことに気がついているのではないだろうか、と思いたい。
  だから長い間政権を運営してきた自民党が、あの頃の民主党と同じことをやってい
  たのではだめなのだ。
 ベクトルが少しでも同じ方向を向いていれば、二つの力が合成されて大きな作用を果たすのに、今の国会の質疑を
 聞いていると、何かを創造しようといった雰囲気が伺われない。そして、日本の国のことを考えているようには見え
 ないから、少なくとも、私たちが未来を託そうとしている子供たちには見せられない光景だ。

11.28b

 ホームページのカウンターにが五つ並んだ。長女がメールで教えてくれて、私がアクセス
 したものが55555になった。
 マジェスタの222222を逃した苦い経験があるので、ちょっと嬉しいのです。
 ほかの人たちに比べるとたいした数ではないけれど、歩いてきたことへの確実な証です。
11.28a
 
 デジカメで撮影した画像は、インクジェットプリンターで印刷している。それが、このところ白っぽくて鮮や
 かさに欠ける。室内が暗いのに、フラッシュを焚かないためだと思っていたが、その原因がやっとわかっ
 た。印刷用紙を変えてしまったせいだ。
 決して安くない光沢紙を頻繁に使うので、今までのEPSONのものを廉価版に変えてしまったのだ。それ
 も大量に買ってしまったから、結局はムダになってしまった。 こういうのを、「安物買いの銭失い」と言うのです。

11.27b
 中国の広州で開催されていたアジア大会が閉幕した。金メダルの獲得数は、日本が48個、韓国が76個、
 中国が199個といった具合に、現在の国力がそのまま現れているような数字だ。
 この前の、バレーボール女子の世界選手権の試合で解説をしていた川合俊一さんが、「相手チームの好プ
 レイに拍手を送るのは日本人くらいだ」と言っていたのが印象に残っている。
 おだやかで、思いやりがあって、争いを好まないという日本人のいい面を、そのまま生かしながら世界の中
 で生きていくことができたのなら、それがいちばんいいのだけれど…。

11.27a  
 昨夜のうちに、今日やらなければならないことをリストアップしたところ、10項目くらいあった。歯
 医者に行って、住民票と印鑑証明を発行してもらってという行動計画的なものから、Suicaのカー
 ドを前に着ていたジャケットから取り出すといった、たわいのないものも含まれている。
 いちばん大変だったのは、1週間分のドラマ5本を見るというもの。同じようなシチュエーション
 ものが多いから、頭の中ではストーリーが入り組んでぐちゃぐちゃになっている。さらに先週から、
 WOWOWでは、東野圭吾原作の「幻夜」が始まってしまった。

11.26  
 ナビゲーションのソフトDVDを、3年ぶりくらいに新しいバージョンのものに交換した。
 それまでは、車を移動に使っていたので半年ごとに入れ替えていたけれど、新しい道
 の情報がさほど必要でなくなったので、しばらく放っておいたもの。
 茅野駅で目的地を自宅にセットして、ナビゲーションが駒ヶ根インターから導いてくれたルートは、最近できたばか
 りの道。私が今まで裏道として使っていたものを、ナビゲーションはきちんと示してくれるのだから、これは感動もの
 だ。

11.25b
 このブログの先頭に歌詞を入れ、それにユーチューブの音楽をリンクさせているのだが、ユーチューブのデータが何
 らかの理由で削除されていて、リンクできなくなっているものがあることがわかった。
 そんなメンテナンスをしている最中に、ショックなことを発見してしまった。2008年7月のブログが消えてなくなっ
 てしまっているのだ。
 ブログは毎日更新しているから、過去のデーターは残っていない。家に帰ってから確認するけれど、問題はどこかに
 その時のデータを保存してあるかどうかだ。

11.25a  
 池袋駅の東口のとあるお店に、おびただしい行列ができていた。何事が起きたのか
 と覗いてみたところ、「アンティ・アンズ(Auntie Anne`s)という私が知らないお店だっ
 た。
 ネットで調べると、このお店は、世界最大のプレッツェ
 ル
チェーンで、現在では世界22カ国・地域で1,000店
 舗以上の展開をしているグローバルブランドなのだと
 いう。
 不覚にも、私はプレッツェルという種類のお菓子すら知
 らなかった。今日家に帰られるのなら、列に並んで買ってみたのだけれど…。

11.24  
 「正直なところ、69連勝を抜く姿を見たかったという残念な思いの反面、ホッとした気持ち
 もある」。この感情は、
白鵬が外国人だからではない。おそらく、大鵬や柏戸であっても、
 北の湖や千代の富士や貴乃花であっても、国民は「やって欲しいし、やって欲しくない」と
 思ったはずだ。日本人にとって、双葉山は聖域なのである。69連勝は、開けてはならぬ
 パンドラの箱なのだ。
 
白鵬が負けたのは、慌てた相撲だったとか、冷静さを失って勝ち急いでいたとか、種々の
 理由が言われている。しかし、最大の理由は、どんどん近づいてくる「69越え」に、
白鵬
 身の畏怖の念が強くなってきたせいだと、私は考えている。
 
白鵬が日本人の心を持っていることを、国民は誰も疑うまい、天皇賜杯がなかった名古屋
 場所では、「この国の横綱として」と言って涙ぐんだ人である。そんな
白鵬であればこそ、
 自身も日本人と同じ国民感情を抱いていたのではないか。「69越えをやっていいのかわる
 いのか」と。
 
白鵬を悪く言う日本人に、私は会った記憶がない。再び聖域に挑むことを、本心では私も願っている。ところで、協
 会は座布団を四枚縫い合わせて投げられなくするような野暮は即刻やめよ。座布団が舞わずして、何の金星か。
 ねえ、稀勢の里。

          「白鵬はなぜ負けたか」  内舘牧子  「週刊朝日」 12月3日号から抜粋しました。

11.23  
 今夜、家族はみんなで、伊那市で行われる山崎まさよしのコンサートに行っている。
 6席繋がっているチケットを取ったから、1階のいちばん後ろの席になってしまったの
 だろうと嘆いていた。
 私は、彼の曲は、「育ってきた環境が違うから好き嫌いはイナメナイ…」という、「セロ
 リ
」くらいしか知らない。
 「コンサート行ったことないから楽しみなの」というメールが、長男のお嫁さんから届
 いた。 私はこれから仕事だ

11.22  
 「中島みゆき TOUR 2010」 東京国際フォーラム ホールA。 座席は前から20列目、この
 日のためにファンクラブの会員になって、優先席を確保しようとしている。手が届くような場
 所ではなかったけれど、だだっ広い会場からみるとかなり前の席だった。
 新しいアルバム「真夜中の動物園」を聞き込んで臨んだのに、私が聞き慣れていない曲が
 いくつもあった。ロビーに、今夜歌った曲を掲示してあったけれど、小さすぎて撮影できず。
 連れから曲名を聞かれたけれど答えられないのだから、これでは中島みゆき検定には受か
 らない。
 アンコール前、観客の今までの人生に手をたたいて拍手を送りながら、アカペラで歌い出し
 たのは「時代」。「だから今日はくよくよしないで、今日の風に吹かれましょう…」 を聞いてい
 たら、涙が出てきちゃいました。

11.21  
 秋晴れの絶好の行楽日和の今日、恒例のリンゴ狩りには20名が参加した。
 「サンフジ」という種類のリンゴは、夏の太陽の光をいっぱい吸収して生育し、ルビー
 色に輝いていた。
 地区の、知り合いの農家が栽培したリンゴの木を何本か買い取って、みんなでもいで
 箱に詰めて、それぞれ持ち帰った。
 そのあと、昼食を宮田村のレストランでいただきながら、交流を深めたのです。

11.20  
 プジョーRCZを、松本まで見に行った。こういうコンパクトなスポーツカーに興味があ
 るのです。 横幅が広いため、思っていたよりも大きく
 見えました。
 ちょっと違和感を感じたのは、今まで乗った車のシフト
 切り替えのレバーがあった位置に、サイドブレーキの
 レバーが角のように突き出ていることです。プジョーの
 車はみんなそのような仕様だそうです。
 試乗車は、ちょうど私が好きなブルーの車でした。遊び心がある、こんな車が欲しい
 なあ!

11.19  
 アクセスの数が多いという有名人のブログは、なんであんなに文章の行の間隔が空
 いているのだろうか。 その日の分を全部読むのに、マウスで何回もスクロールしな
 ければならないではないか。
 表現も断片的で、絵文字がいっぱい使ってあって、通常の文章とはちょっと違うカテ
 ゴリー
になっている。そういえば、携帯を使った20代の女性からのメールも、同じよう
 に行の間隔が空いていることが多い。
 これが現代のファッションかもしれないけれど、おじさんにはそれがどうもなじめないの
 だ。

11.18  
 静寂さを表すのに「シーン」という表現を使うが、何も音がしていないときでも、秋の虫が鳴
 いているようなざわめきが聞こえるのです。
 Wikipediaで調べると、「完全な無音状態で、「シーン」という耳鳴りが聞こえること
 があるが、健常な反応であり、病気ではない」とある一方で、「このありふれた病態は、軽い不快
 感から、不眠、ときにうつ状態など、大小のストレスを引き起こしうる」ともある。
 程度の問題だと思うが、最近気になって仕方がないのです。

11.17  
 3日目に入った政府の事業仕分け第3弾の再仕分け。17日は、これまでの仕分けでもムダが多いと指摘されて
 きたJICA(国際協力機構)が対象となりました。
 過去2回の仕分けでも経費のムダを指摘されてきたJICA。17日、取り上げられたのはJICAがアフリカなどの途
 上国に年間1400人のボランティアを派遣している「青年海外協力隊」事業です。
 蓮舫大臣は、現地などで協力隊の事業について調整する「ボランティア調整員」の待遇について質しました。

   「年収は?」 (蓮舫行政刷新担当相)
   「1100〜1300万円くらい」 (厚労省側)
   「実際に現地で汗をかいている青年海外協力隊員の年収は?」 (蓮舫行政刷新担当相)
   「月5万円。年収60万円」 (厚労省側)


 これは、TBSテレビの「NEWS23」で報道された内容です。JICAのほかにJOCA(青年海外協力協会)と
 いう社団法人があって、同じような仕事をしているのです。相変わらずの役人天国、みていて腹が立って仕方がありませ
 んでした。

11.16  
 昼ご飯を食べるために連れて行ってもらった沼津市の
 「明治館」。カレーが美味しいと教えてもらったのでカレ
 ー
のランチセットを食べてみた。
 黒っぽい色をしたカレーは、今まで食べたことのないよ
 うな深みのある味がした。
 街道から少し奥まった見つけにくい場所なのに、の人
 たちはよく 探し当てるものだ。

11.15  
 ノーベル平和賞受賞者世界サミット参加者のひとこと

 政治家を信じてはいけない。宗教指導者を信じてはいけない。ノーベル賞受賞者を
 信じてはいけない。あなたが探求するんです。あなたが行動するんです。あなたを信
 じなさい。            〜ダライ・ラマ14世(チベット仏教最高指導者)〜

 何万もの市民が立ち上がってくれたから、地雷を無くす条約を5年で成立させること
 ができた。原子爆弾でも同じことができる。政府がやってくれるのを待っていたら何も
              起こらない。     〜ジョディ・ウイリアムズ(地雷禁止活動家)〜

 許しの立場を被爆者が持っていることに感銘を受けた。個人や政府に怒りを向けるのではなく、生活再建にエネル
 ギーを向けたことをほめたたえたい。            〜シリン・エバディ(イランの人権活動家)〜

11.14b  
 テレビを見ているだけなのに、心臓がバクバクするのが
 わかるのだから、試合をしている選手にかかるプレッシ
 ャーはものすごいのだろう。そんな中で、自分たちの力
 を出し切って銅メダルを獲得した。
 正直いって、1セット目を見ている限り、ロシア戦と同じく
 ストレート負けじゃないかと思っていた。
 今回の世界選手権は、実際に代々木第一体育館に行って会場の雰囲気を感じていた
 から、余計に応援に力が入った。試合が始まる前には、スティックバルーンを使って応
 援の練習をするんだよ。だから、テレビの前で自然に選手の名前を叫んでいた。
 選手の皆さんおめでとう! 長丁場をよくがんばったね。

11.14a  
 日本経済新聞に掲載されている小泉武夫さんのコラム「食あれば楽あり」に、日本海の敦賀の沖
 の玄達瀬(げんたつせ)辺りで獲れた「秋サバ」のことが書かれていた。
 そのコラムの見出しは「失神寸前のむしり食い」というもので、食べていく様子が詳細に表現され
 ており、読んでいくうちに無性に食べたくなってしまった。そこで、「魚辻」というお店をインター
 ネットで検索し、早速注文した。
 昨日届いた「焼きサバ」は、コラムの内容通りの美味しさで、「これなら一匹を一人で食べてしまえ
 るね」というのが家族の感想。
 コラムの中で小島武夫さんは、2日間にわたって二匹を、いろいろな食べ方で、一人で平らげてしまったのです。

11.13  
 女子バレーの世界選手権、準決勝のブラジル戦は2セットを先に奪いながらの逆転負け。
 私がテレビ中継が終わったあとしばらくは放心状態だったように、選手たちも同じ状態だったの
 ではないか。右の写真は試合後の木村沙織の姿だ。
 勢いのあるうちに3セット目を取ってしまわないと、地力のあるブラジルには勝てないと思ってい
 た。そして、迫田をメンバーから外してまでして、サーブで相手をくずす作戦だったのに、その第
 3セットで5本くらいサーブを外してしまったのではないだろうか。ライン際を狙ったのだろうから
 あくまで結果論だけれど、それだけ惜しい試合を落としてしまった。
 明日はアメリカとの3位決定戦。選手たちに戦うだけの気力が残っているか心配だ。

11.12  
 東京は暖かかったのに、降り立った茅野駅は気温4℃という寒さ。気をつけないと体調をく
 ずしてしまう。昨夜は風邪っぽかったので、ホテルで腰湯に30分つかって汗を出し、なんと
 か食い止めた。
 1週間ぶりに会った琉くんは「突発性湿疹」で、昨夜は39℃以上の高熱だったという。
   それまで元気だった赤ちゃんが急に38〜39度、ときには40度近い高熱を出します。高
   熱のわりには元気で、熱は3〜4日続いたあと、ストンと平熱か37度台くらいまで下がり
   ます。それと同時か翌日くらいに、おなかや背中を中心に大小不規則な赤い発疹が出
   て、半日くらいで全身に広がります。90%は1才未満でかかり特に生後6カ月から1才く
   らいまでにかかる赤ちゃんが多いようです。

 この世に出てきた以上、いろいろなことと闘わなくちゃあならないんだね。

11.11  
 たとえば、赤ん坊があれほど可愛らしくなければ、つまり、人間の、「可愛らしい」という感覚
 刺激してこなければ、大変な手間をかけて育てようとは誰も思わないのに違いない。
 いくら、コアラは凶暴である、と言われ、それを頭で理解したところで、子供を背負い、のんびり
 としたコアラに警戒心を抱くのは至難の業だ。反対に、グロテスクで、不気味な姿のものに対し
 ては、どれほど友好的な態度を取られたところで、気を許すことはできない。
 人の行動は、頭ではなく、
直感で決まる。生理的な感覚は、人の心を操作する際の梃子(テコ)
 になる。


   「マリアビートル」  伊坂幸太郎   角川書店  ¥1680  から抜粋しました。

11.10b  
 東京の代々木第一体育館に、女子バレーのロシア戦の応援に行った。
 インターネットで購入したチケットは、アリーナ席で前から3列目だったけれど、コート
 と対角線の位置にあって見にくかったために、係員と交渉して普通の指定席に変更
 してもらった。
 結果は完敗。3枚のブロックが飛んでも、ロシアのスパイクはその上を飛んでいき、
 ワンタッチがとれないのだから試合にならなかった。
 試合の鑑賞面だけをクローズアップするならば、部分部分をタイムリーに捕らえるテレビの画像とは比べるべくもな
 いけれど、あの緊迫感と会場が一体となる雰囲気は、ライブならでのものだ。
 土曜日のブラジルとの準決勝は、自宅でテレビを見ながら応援しよう。

11.10a  
 「1Q84」をはじめとした日本のベストセラー小説の中国語版が、著者や出版社に無断
 電子書籍化され、米アップル社のソフト配信サイトで販売されていることがわかった。これ
 はたいへんゆゆしき問題だ。
 中国を中心にして出回っているいろいろな製品の海賊版が、大手の販売網を通じて堂々
 と売られている事実、これはこの問題の根の深さを表している。
 尖閣のビデオがそうであったように、一度公開されてしまった電子データは、もう制御でき
 ずに拡散していくばかりである。コピーガードがそなわっているものでもコピーできる裏技
 があり、配信される有料の音楽だって無料で手に入れる方法があるのだから、放っておいたらこの世界は無法地
 帯
になってしまう。いや、もうなってしまっている。

11.9b  
 今夜のテレビ東京で放映された「日経スペシャル・ガイアの夜明け」は、「緊急取材!
 中国リスクの真実〜日本企業が直面する本当の危機〜」というテーマだった。
 現在、中国に進出している日本企業は4878社にも及んでいるという。そのなかで、
 本当にうまく運営さている企業はいったいどのくらいあるのだろうか。
 昨夜紹介された企業は、日本人は社長と工場長の二人だけで、あとはすべて現地で
 採用された社員だ。そしそしてみんながやる気をなくし、目の届かない夜勤などではサボタージュがあたりまえのよ
 うになっている。その原因は、日本的な押しつけの企業運営がされているからだった。「俺たち二人の年収が、日本
 人の月給だ」と、ある社員がつぶやいていた。
 日本の企業に共通してみられる問題は、社員が必ずしも主人公になっていないこと。そればかりか、能力を引き出
 されることもなく、やる気を失っている例が多い。それは全部経営者の側に何らかの問題があるのだが、彼らはそれ
 がちっともわかっていない。それでいて「権力」を行使しようとするものだから、どうしようもない組織体なってしまっ
 ている。
 今夜の例を見る限りでは、社員を安い労働力としてしかみていない、日本の企業側のスタンスに問題がある。

11.9a  
 東北新幹線の車内にあるゴミ箱がすべて閉鎖され使えなくなっていた。車内放送によると、APEC(太平洋経済協
 力会議)の警備のために、ゴミはホームのゴミ箱に捨ててくださいとのことだった。東京に向かう新幹線だけならま
 だしも、昨日の仙台行きの下りの便にも同じ規制がかかっていた。
 日本は、いくつかの外交の課題を抱えながら、いろいろな意味での正念場を迎えている。

11.8  
 午前中の仕事はいつになくストレスのたまらない展開だったけれど、そんなにいいことばか
 りは続かないもの。
 夕方、茅野駅から乗った特急あずさの指定席車両は、中央部の8つの席が向かい合わせ
 にされて4つのボックス席が出来上がり、そこでは大宴会が催されていた。私の席は少し
 離れていたけれど、大声がうるさくて本も読めやしない。通りがかった車掌さんに「なんと
 かしてください」とお願いしたところ、「小さな声で話すように頼んでみますが、車両を移って
 もいいですよ」との返事。そこで、隣のガラガラだったグリーン車両に緊急避難した。
 当初の計画では、立川で「むさしの号」に乗り換えて、大宮まで最短の時間で移動する予
 定だったが、降り立ったホームで聞いた放送は、「『むさしの号』は運休になりました」とい
 うもの。そんなことならあずさを降りなかったのに、すでにあずさは出て行ってしまった。予定している人もいるのだ
 から、勝手に運休しないでよ。
 仕方がないので、中央線は快速で、大宮までは湘南新宿ラインで、立ちっぱなしでの移動だった。そんなわけで、
 結局、1時間のロスが発生した。
 だから、イライラが止まらない。こんな状態が続いていると顔つきが卑屈になってしまうから困ったものだけれど、こ
 んなとき落ち着き払って悠然としていられますか? 

11.7  
 11月1日と2日に連続で開催された新日本プロレスの「G1・タッグリーグ戦」大阪府立体育館大
 会を、サムライTVでは5日と6日の夜中に放映した。
 当然録画しておいて見たわけだが、第一試合からメインイベントまで全試合の中継だから、それ
 を見る時間を作るのがたいへんだ。
 そんなわけで、これも録画を予約してあった5本の連続ドラマを、征服することができませんでし
 た。時間が欲しい、時間が欲しい、時間が欲しい!

11.6b  
 女子ゴルフの「ミズノクラシック」17番ホール・パー3。馬場ゆかりがいちばん近い距離につけ
 たのに、バーディーパットとパーパットを続けて外してボギーにしてしまったのに対し、第1打を
 バンカーに入れた申ジエは長いパーパットを決めて、集中力と精神力の差をまざまざと見せつ
 けられた。
 今いちばん負けたくない中国と対戦した女子バレーは、今まで試合に比べ
 ると明らかにリズムが乱れており、選手たちが堅くなっている感じで、中国
 に惨敗してしまった。
 この、今日の嫌な流れを断ち切ってくれたのが、フィギュアスケートのGP・
 中国大会の安藤美姫と小塚崇彦。安藤美姫は、後半に五つのジャンプを
 持ってくるなど、二人とも気迫のあふれる演技でアベック優勝を勝ち取った。
 ナショナリズムを否応なしにかき立てられながら、私も熱い思いを抱きながら、
          連日テレビにかじりついています。

11.6a  
 今日は茅野の親戚で法事(三回忌)、明日はお隣の家の法事(一周忌) と実家のおじいさんの七
 回忌、といった具合にこの休日は義理が続きます。
 「人は、義理とふんどしだけはしなければいけない」と、まだ子供の私に、親父は口癖のように言っ
 ていたのです。
 亡くなった人は、子供や孫のことを心配しながらこの世を去っていったのだから、残された人がきち
 んと生きることがいちばんの供養になるなんだと、和尚さんがお経のあとにおっしゃっていました。

11.5  
 電子書籍をめぐる状況を、ポジティブに変えていきたい」――作家の村上龍さんが
 11月4日、
電子書籍を制作 ・販売する新会社を5日付けで設立すると発表した。自
 著のほか、よしもとばななさんなどの
電子書籍を刊行。
 制作コストや利益配分を公表することで、
電子書籍ビジネスの公平なモデルを示し
 たいという。電子化にかか るコストはすべて公表することで、売り上げの配分料率を
 フェアに決め、
電子書籍制作のモデルとして示していきたいという。作家の取り分は
 作品によって変わるが、電子化コスト回収後は、売り上げの10〜30%をグリオが受
              け取り、残りの90〜70%を作家に配分する考えだ。

                               IT media News 11月5日(金) 0時33分配信

 「書く人」が主人公になっていなかったこの業界に、このようなかたちで問題提起をしてくれました。いよいよ時代が
 動いてきたなという感触です。

11.4  
 昨日の夜は京都から大宮に移動し、今夜は大宮から名古屋に移動するという、たい
 へん効率の悪い行動をしています。
 会社の業務の中に潜んでいるムダを取り除くのが私の仕事なのに、自分自身ではこ
 ういったことをやっているのが現状です。まさに「紺屋(こうや)の白袴(しろばかま)」と
 いった状態です。
 ただし、行動そのものはムダだけれど、それよりも優先しなければならないのはお客
 さんの都合なのです。どんな仕事についてもそうなのですが、お客さんの要求を最優
 先させることからスタートさせなければなりません。

11.3b
 「おれはお前が死んでうれしいよ」   ← ディエゴ・マラドーナ前アルゼンチン監督
     サッカー南アW杯で、計8試合の結果を的中させた「予言ダコ」のパウルが死んだこ
     とを受け、ツイッター上で。パウルの予想通り、準々決勝で敗れた恨み?

 「あの人の癖ですから」          ← 鳩山邦夫衆院議員
     辞任時に政界を引退することを表明していた鳩山由紀夫前首相が、政界引退を撤
     回する意向を示した。朝日新聞の取材に対し、兄の発言のブレについてチクリ。


                 「Words」 AERA  2010.11.8 号より 

11.3a  
 今週から長袖の下着を着て出張に出ている。ズボン下を履くのはもう少し寒くなってからだ。
 昨日乗った新幹線の私の後ろの席の人は、ほとんど止まるときがないくらいをしていた。そこで嫌な感じがしたけ
 れど、ホテルに着いてから気のせいか背中がぞもぞもする。
 こんな時は早く寝るに限ると判断をして、女子バレーのテレビ中継が終わったところで眠りについた。仕事に入って
 しまうと風邪っぽいことなんか忘れてしまうけれど、 今日もまた乗った新幹線の中で微熱を感じている。

11.2  
 作り付けの本棚が満杯になって、2列にして収めなければならなくなったけれど、そ
 れでは奥にある書籍書名がわからない。
 一度読んだものにはそれなりの思い入れがあって、なかなか捨てることができない
 からこうなってしまっている。
 私がこの世からいなくなったら、このはどうやって処分されるのだろうかなどという
 ことを、考えはじめている今日この頃だ。 

11.1b  
 大沢在昌の作品を久しぶりに読んだけれど、ストーリーが理屈っぽくてすんなりとなじめなか
 った。
 彼の著作は、「新宿鮫」の頃から新作が出るたびに全部購入し、主人公に感情移入をしなが
 ら読んだものだが、いつの頃からかどうしても読みたいという気持ちが薄くなってしまた。
 私の好みが変わってしまったのかもしれないが、渡辺淳一しかり、馳星周しかり、連城三紀彦
 しかりで、今も新作を必ず購入して読み続けているのは東野圭吾くらいだ。
 流行作家が、いつもレベルの高い作品の状態を維持するのはたいへんなことなのだろう。
 どんな世界でも、プロの置かれている環境は厳しいのだ。

11.1a  
 映画「高原のお嬢さん」に出逢ったから、私は就職先に、映画の舞台になった蓼科高原に近い茅野市の企業を選
 択しました。それくらい私の人生に大きな影響を与えた作品です。
 その後も何度となく撮影した場所を探して蓼科高原に行っていますが、今はもうほとんど存在しなくなってしまいま
 した。
 舟木一夫のすごさは、デビュー45周年記念のDVD「舟木一夫純愛ボックス」に特典としてついている、「スペシャ
 ルインタビュー」を見るとよくわかります。歌手も俳優も、私たちが触れているのは表面に現れているほんの一部分
 だけれど、一世を風靡した人たちには、それぞれ人間としての奥深さが備わっているのです。