あと あと のあと 2007年6月


    何年か前のことです。中国から久しぶりの日本に船で帰ってきたときの長崎は、緑の多さとその濃さが印
    象的でした。
    ロスから飛び立った飛行機が、成田空港に降り立つために千葉の海岸線から陸地にさしかかったときも、
    目の前に表れたのは水がいっぱい張られた水田でした。    
    世界中で、水道の水がまともに飲めるのは、日本を含めてたった8カ国しかないそうです。
    私たちを包んでくれるこの豊かな自然に感謝しながら、梅雨と向き合わなければならない6月です。


6.30
 マジェスタのタイヤを交換した。
 かなりすり減ってきていて、雨の中の長距離運転は危険だから、そして命には替えられないから、17インチのタイ
 ヤ
4本は高価だけれど、思い切ったのです。
 今回交換したのはノーマルタイヤだけれど、冬になる前にスタッドレスタイヤも新品に履き替えなければならないのです。

6.29
 仕事に行かなきゃならないというのに、朝5時からゴルフの全米女子オープンを観ていたから眠くて仕方がない。
 ちゃんはドライバーの距離が出ないから苦しそうだったし、さくらちゃんはグリーンを外したときの寄せに苦しんでいた。
 それでも、本場のアメリカで、2オーバーと1オーバーだから立派なものだ。
 これで、明日から3日間についても、早起きをしなければならないことが確実になったようだ。

6.28  
 「軽く水洗いをし、透明・半透明(無色)のポリ袋(45g)にあきかん・あきびんを入れて出して下さい。」これは、大
 阪のとある市のごみの分別基準であるが、私の地元の長野ではこんな状態のものは収集してくれない。
 空き缶はアルミとスチール製のものにわけるのが当たり前になっているし、ビンにいたっては、一升瓶、ビールビン、
 白色のもの、茶色のもの、透明なものといった具合に細かく分別し、食品を収納していなかったビンはまたそれとは
 別扱いだ。
 環境問題というのは、ひとりひとりの環境に対する認識を高めていくことが基本になると思うから、まずはゴミの発
 生部署に対する働きかけがなければならないと、私は思うのですがいかがでしょうか?

6.27b

 兵庫県の会社を訪問したあと、そこから22kmくらい離れた姫路城まで足をのばしてみた。
 高校の修学旅行の時の印象は、もっと真っ白くて輝いていたような気がするが、今日は曇り空のせいもあってか、く
 すんでいる印象しかなかった。
 思い出というのは、いつまでも美しくありたいと、心のどこかで思っているのでしょうね。
 気温33℃の中、だだっ広い敷地を早足で歩いたので、全身汗でびしょ濡れになってしまった。
 さすがに世界遺産に登録されているだけあって、外国人の観光客の多さが目立った。
 いい写真が撮れていたら、次の表紙に使いたいと思っています。
 
6.27a  
 井之上は、有頂天になっている。 それと意識しないまま野望を植え付けられ、いままさにそれが
 
達成されようとする喜びを味わっている。 だが、そのことが彼という人間を少しずつ変え始めてい
 ることに、自分ではまだ 気づいてはいない。
 
に目覚めた人間が、満足という言葉を忘れてさらに上を望み、達成感を味わうたびに飢えてい
 くものだということも。


       「バイアウト」  幸田真音    文藝春秋  ¥ 1,700 (税込)  からの抜粋
6.26  
 「牛ミンチ」に豚肉を混ぜていたことが発覚したミートホープの記者会見。
 あくまで部下に責任を押しつけようとする社長に、「社長、本当のことを言ってください。お願いします」と訴えたのは、
 取締役である長男。
 同社は、昨年は赤字決算であったのにもかかわらず、妻に役員退職金約8,000万円を支払っていたという。
 経営陣を身内で固める同族会社は、浄化作用を機能させることができないから、ときとしてこのようなずさんな管理
 体制を生み出してしまう。
 同じ役員である長男の、人の良さそうな顔が印象的だ。

6.25  
 朝、事務所に顔を出したところ、部屋の中をスズメが1羽飛び回っていて、床の上には、白い糞
 が点々と落ちていた。
 窓が開いていたのかと思い、全部の窓を点検したけれど、どこもちゃんと閉まっている。いったい
 どこから入ったのだろうか?
 不安げに飛び回っているスズメだったが、窓を開けたところ、そこから外に飛び立っていった。
 あのスズメは、何かいいことを運んできてくれたのかな?

6.24  
 −−−戦火が迫った6月19日、隠れていた糸満市真栄里のガマ(壕)に米軍の戦車が迫った。
 
沖縄守備軍が現地で召集した防衛隊から逃げてきたおじが言った。「アメリカーにやられるより、自分で死んだ方
 がまし」。手投げ弾を持っていた。それを見た母がおじの手に取りすがった。「いくら何でも生きている子供たちをな
 ぜ殺せるか」。子を持つ母親の訴えに、おじは思いとどまった。
 翌日、一人の
沖縄の青年が、隠れている住民に呼びかけた。「アメリカの捕虜になったほうがいい。みんなで出て
 行こう」。すると2人の日本兵が走り寄り、「こんなバカがいるから
沖縄は負けるんだ」と言い放つや、日本刀で青年
 の首を切った。
 怖くなって下りた摩文仁の断崖。海には赤ん坊の死体が浮き、岸辺には破傷風で苦しむ人たちが大勢いた。


        毎日新聞  6月24日号  「戦火生き延びた77歳」  仲程シゲさんの証言より抜粋しました。

6.23  
 無意識のうちにお腹をかばってしまうので、どうしても前屈みになることにより猫背
 なってしまっている。
 それを矯正するために、居間の階段にぶら下がって床から足を浮かしたところ、背骨
 のあちこちからボキボキッ!っと音がした。
 これで、ずれていた背骨が少しは元に戻ったのだろうか?
 居間から2階に繋がっている階段は空中を走っているから、こんな器用なことができ
 るのです。

6.22  
 11月末までに400テーマを仕上げなければならない執筆活動は、やっと1/8が終了したばかり。
 内容がこれでいいのか心配だったので、すでに出来上がった50テーマを出版社に送って評価をしてもらった。
 その答えは、「予想していたとおり、原稿の水準が高く、申し分ありません。このような調子で、書き進めてください」
 というもの。
 ダメ出しをされるとは思っていなかったけれど、「これでは通用しないからもうやめにしましょう」 と言われることを期
 待していた弱気な自分も、正直を言ってどこかにあったのです。
 まだ私の中の泉は枯れてはいないみたいだけれど、無から有を生み出すという作業は、たいへんなエネルギーを
 必要とします。

6.21  
 昨夜のNHKの「SONGS」は、DREAMS COME TRUEのスタジオ・ライブだった。
 20年ぶりにリメイクをしたという 「未来予想図II」 、270名の学生たちと大合唱をした
  「何度でもLOVE LOVE LOVE」 、この夏公開される映画の主題曲となる 「きみに
 しか聞こえない」 、そして 「大阪LOVER」 と、ドリカムの歌声を聴いていると幸せな
 気分になれるのはどうしてだろう。
 今年の夏は、4年に一度のコンサートイベント 「ドリカムワンダーランド 2007」の開催
 が予定されているという。
 デビュー18年を迎えるDREAMS COME TRUEは、いまだに“旬”の状態が続いている。

6.20  
 甲府盆地を横断する中央道の沿線には、夾竹桃の花が見事なばかりに咲き乱れている。花の色は、ピンク
 黄色と様々だ。
 い花とい花の間に挟まれた夾竹桃がピンク色になっているのは、ふたつが掛け合わされた結果のものなのだ
 ろうか。
 なんてことに思いを巡らせながら車を走らせてきたけれど、足まわりからかすかな異音がしているのが気がかりだ。

6.19  
 父の日に、娘たちがをプレゼントしてくれた。
 去年の誕生日にもらったGUESSのは、1年半も履き続けたけれどまだ現役を続けている。
 日曜日に屋さんにを選びに行ったのだけれど、今まで26.0cmのものばかりだったのに、今
 回は25.5cmのものがちょうどよかった。
 靴の寸法にもバラツキがあるにしても、体重が減ったことに伴って足のサイズも小さくなっている。
 今日はこのを初めて履いて、仕事に出掛けます。

6.18  
 市から、「市民・県民税」と「国民健康保険」の納付通知書が届いた。毎年これを見て一喜一憂するのだが、
 今年の額は、昨年よりも25%近く安くなっている。
 昨年は高額医療費の控除があったため、それが効いているのかもしれない。しかし、金を払うために働いている
 ような感覚は、こればかしのことでは和らがないのです。

6.17  
 今年の夏はおばあさんがいないから、我が家の周りの雑草はのび放題だ。
 来月には一周忌の来客があるため、それまでに綺麗にしなければならないので、日曜日の度に
 草取りに励んでいる。
 私は原稿の執筆に追われているから、シルバー人材センターにでもお願いしようかと考えていた
 けれど、今日は思いがけず長男が手伝ってくれたので、かなり広範囲のを取ることが出来た。
 太陽の光が強いので、土から離れたたちはすぐに干からびてしまっている。

6.16  
 かなり前から車のエアコンの効きが悪かったのだけれど、点検のたびに、修理を担当してくれた人に訊いても、そ
 の都度もこんなものじゃないかと言われ続けていた。
 最近は屋外の温度がこれだけ高くなっているのに、車の中の温度は思うように下がってくれない。そこでトヨタのデ
 ィラーに車を持って行った。
 私なんかは、エアコンのガスが不足しているのではないかと思っていたけれど、担当してくれた人はフィルターが詰
 まっているのだとおっしゃった。
 そこで、フィルターを交換してもらったところ、今までの10倍くらいの風量で、エアコンが冷気を吹き付けてくるように
 なった。
 こんなことだったら、もう少し早く手を打てばよかったけれど、この夏にはなんとか間に合ったみたい。

6.15  
 大阪府工業協会様主催のセミナーが無事終了した。
 出席者からいただいたアンケートからは、かなり好評だったらしい。
 6時間に及ぶ真剣勝負はさすがに疲れたけれど、難波で軽く打ち上げをした後急に長野に戻りたくなっ
 て、夜中に着いた長野でも個人的に打ち上げをした。
       いまのところ、セミナーはあと2本入っている。

6.14  
 左腕に赤い湿疹ができて痒くて仕方がない。
 原因ははっきりしていて、自宅の庭にある小梅をもいだ時に、そこにいたアブラムシに触れたことによるもの。
 今年はアブラムシが多くて、小梅の幹にべったり密集していた。それが腕に降りかかってきたのだけれど、すぐに洗
 うことをしなかったためだ。
 薬屋さんで買った「虫さされかゆみにケアクール」を塗って、なんとかしのいでいる。

6.13  
 振り向いたら、居間のテレビの前のソファーに、おばあさんが座ってこっちを見ていた。
 「帰ってきたの!」と言って肩を抱いたら、その体は柔らかくて温かかった。 「ゲートボールしている?」と訊いたら、
 「しているよ」と返事をしてくれた。
 夢の中のことだから、「お花は習っているの?」などというとんちんかんな質問をした私だが、「それはしてない」とい
 う答えが返ってきた。
 「おばあさんが来られないのなら、みんなでそっちに行くか?」と言ったところ、「どうやって来るのよ?」とおばあさん
 はいつものように冷静だった。
 こうやって、夢の中ででも会えると、幸せな気持ちになれます。実は、一昨日単行本のあとがきを書いていたところ、
 こみ上げるものがあってひとしきり泣いてしまったのです。

6.12
 
 久しぶりのパチンコは「必殺仕事人V」。
 5時間で突然確変も含めて24回来たから、ほとんど出っぱなしの状態だった。
 プレミアで、ふすまが開いたらアイドルの実写が出てきて「おめでとう!」と言ったけ
 れど、あれは誰だったのだろう? ← 夏川純だということが判明。( 6/15)

6.11  
 単行本のゲラ刷りの校正を長女に頼んだところ、私たちでは発見できない不具合ヶ所をたくさん
 見つけてくれた。
 専門用語のわかりにくさなんかは、違った仕事に就いている人にしか指摘することができないし、
 文章そのものに引き込まれていったのでは、記号としての文字の不備を発見することができな
 い。
 原稿をデータとして送る前に、自分でも読み直したし、知人にもチェックしてもらったのだけれど、
 まだこんなにも修正する箇所が残っていたんだ。

6.10  
 1954年に旧厚生省に入省して、1985年8月に社保庁長官のポストに就き、翌年5月に退官したある官僚の厚生
 省時代の合計給与は4億1193万円になるという。
 退官前に務めた社保庁長官は事務次官に次ぐランクの10号俸で月給は124万円。わずか9カ月間の着任だがその
 ときの給与が退職金に反映されるため、退職金は7890万円にもなるのだそうだ。
 さらに、その後天下りを繰り返し、国会で明かされた退官後の報酬・退職金は3億6600万円だという。
 この元官僚は、東京・田園調布駅から徒歩3分の超一等地、延べ床面積275平方メートル、不動産価値は「土地建
 物を合わせて約4億5000万円」の豪邸に住んでいる。
 役人天国日本。それにしても日本人はおとなしすぎるぜ。

6.9  
 午後1時から麻雀を開始して、6時間くらい経ったら頃から極端に集中力がなくなっているのがわかった。
 明日はゴルフで早く起きなければならなかったので、代わりの人を呼んで交代してもらった。
 かなり元気になってきたと本人は思っているけれど、こんなところに体力のなさが表れてしまうのです。

6.8  
 今日お会いした方は、「くたばれ!ISO。」をインターネットでたまたま見かけて購入したそうだ。
 先月訪問した会社の役員の方は、東京に出張したときに、本屋さんで偶然見つけたのだとおっし
 ゃられていた。
 私のセミナーに参加した人たちに聞いても、セミナーに来るまでその存在を知らなかったと言うの
 だからがっかりしてしまう。
 皆さんの意見を総合すると、もっと宣伝をすれぱ買いたい人はいっぱいいるよということだけれど、
 私にはそんな財力の余裕はもうないから、どうしたらいいものだろうか。

6.7  
 朝5時に起きなければならないというだけで、それがプレッシャーになるらしく、ベッドに入っても眠りにつくことがで
 きない。そんな状態で1時になってしまったので、桑名に向けて出発をすることにした。
 桑名の工場の駐車場に着いたのが午前3時過ぎ。コンビニで買ったピールを飲んで眠ろうとするのだが、狭苦しい
 車内では熟睡できるはずがない。
 ほぼ30分ごとに目を覚まし、朝になったら体の節々が痛くて仕方がない状態だ。
 この子供の頃から続いている深刻な入眠障害を、誰か治してくれませんか。

6.6  
 今週は、ふたつの新しい会社を訪問する。
 ひとつはウェブサイトで私を見つけてくれた会社で、もうひとつは「くたばれ!ISO。」を読んで声をかけてくれた会社
 だ。
 今日お伺いした会社では、私の対応の早さに驚かれていたけれど、こうやって連絡をくれるということは、何かに困
 っていたり何かを求めているのだから、素早い対応をすることなんか商売の基本だ。
 家に帰ったら、「他人に聞こえるひとりごと」を出版した会社から封書が来ていた。私がアクションを起こしてから3ヶ
 月、見積もりを出すと言ってから1ヶ月半、どんな事情があるのかはわからないけれど、もう怒りを通り越してあきれ
 ている。

6.5  
 国道16号線はいつ通っても渋滞が慢性化しているけれど、朝と夕方の通勤時はさらにひどい状
 態だ。
 カーナビのVICSは頻繁に抜け道を提示してくれるけど、その指示に従ってもあまり変わりがない
 ということを今までに経験しているから、最近はあまり動かないことにしている。
 工事中だった圏央道が23日に中央道と繋がるから、それによる移動時間の短縮に期待を寄せ
 ているのです。

6.4  
 私がホテルに求める3要素。
  @ トイレにウォッシュレットがついていること。
  A テレビが液晶でBS放送が見られること。
  B インターネットに接続でき、それがブロードバンド対応であること。
 ところが、今日宿泊した八王子のホテルは、これだけの都会にあるホテルなのに、ひとつも備わっていないのです。
 ただ、工場と駅に近いので、今のところ我慢をしています。

6.3  
 中島みゆきのコンサートがそろそろありそうだから、でじなみ(オフシャルサイト)の会員にならなければならないと、
 今週の頭くらいから思っていた。
 虫が知らせると言うけれど、ウェブサイトを覗いたら、この秋のコンサートを6月1日から受け付けていたのです。た
 だし、今日あわてて会員になっても、チケットの申し込みは6月18日からにずれ込んでしまうという。なんというタイ
 ミングの悪さなんだろう。吉田拓郎の件といい、どこかが少しずつずれている。
 これでもコンサートにどうしても行きたい場合は、オークションに出ている高価なチケットに手を出すしかないのです。

6.2  

 「かなぶん(金沢文子)」が帰ってきた。
 2005年12月1日に、彼女の公式ブログで長期休養の宣言があってから1年半、早く復帰
 しないものかとたびたび覗いていたところ、5月31日付けでブログ再開の知らせがあった。
 私の人生に大きな影響を与えるほどの出来事ではないけれど、ファンの一人としてうしいのです。
6.1  
 自宅に棲み着いていた野良猫のゴマちゃんが、家族の前にあまり顔を出さなくなった。
 玄関のいつもの場所に食べものを置いても口をつけない。たまに見かける姿はずいぶん小さくなってし
 まって、どこか体に異常をきたしているようだ。
 娘たちが物置の屋根裏を覗いたところ、ゴマちゃんがそこにたたずんでいた。目ヤニでもう目は開けら
         れない状態で、声をかけてもうめきみたいな鳴き声しか帰ってこなかったそうだ。
 介抱も、看病も、ましてや病院に連れて行くこともできない野良猫だから、家族は何もしてあげられないけれど、
 マちゃん
は、おばあさんがいた時代を一緒に生きてきた仲間なのです。