あと あと のあと 2007年12月

12.31
 去年みたいな大きなニュースはなかったから、それだけ落ち着いて動き回ることができた1年でした。
 手術の前のようにはいかないけれど、体力が徐々に回復してきて、まだがんばれそうな確信がもてたことが、何よ
 りも大きなことでした。
 競馬にたとえれば、今は、第3コーナーと第4コーナーの真ん中といった感じです。
 これから第4コーナーを曲がり、直線を全力疾走するために、確かな位置取りを確保しようとしています。
 1年間たいへんお世話になりました。皆様方も、どうぞよいお年をお迎えください。

12.30  
 長女とふたりで、自宅の大掃除をやった。
 いつもは大晦日の午前中になってしまうのが、今年は30日が日曜日だったので、1日早く
 終了させることができた。
 一昨年までは今日あたり餅つきをしていたのに、おばあさんがいなくなってしまったので、
 それも途絶えてしまった。
 
12.29  
 日本国憲法の第二十五条「生存権、国の生存権保障義務」。
 そこには、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と決
 められている。このことが、今の「経済大国」の日本で守られているのか?
 国が保障しているはずの「健康で文化的な最低限度の生活」。そのためのセーフティネッ
 トとして存在するはずの生活保護。しかし、その生活保護水準以下で暮らす、まじめに働
 いても豊かになれない「
ワーキングプア」の人々が大量発生している現実……。 「どう考
 えても、深刻な問題、『新たな貧困』という事態が発生している」。

                            〜「はじめに」より抜粋〜

   「ワーキングプア 〜日本を蝕む病〜」  ポプラ社  ¥1200(税別)
12.28  
 今年の仕事納めは、静岡の会社での活動だった。
 あっという間の1年だったけれど、よく働き、よく原稿を書き、その結果あまり遊べなかった。
 一昨年に比べれば、身の回りは穏やかだったけれど、だからといって決してのんびりできたわけではない。
 お正月休みくらいは何もしないで過ごしたかったけれど、いくつかの宿題を自分に課してしまっている。
 まあそれはさておいて、今夜はこれから浜松の街に繰り出して、自分なりにはじけてみるのです。

12.27  
 常宿になりつつある富士市の「フジポートホテル」には、サッポロビール直営のレスト
 ラン「ポートピア」がある。
 ここで提供される生ビールの味は、普段のものとは段違いに美味しい。
 いつものように生中を注文すると、ふたまわりくらい大きなジョッキが運ばれてきて、
 私の小さな胃には収まり切らなくなってしまう。
 料理もワンランク上のレベルで、超おすすめのレストランです。
12.26  
 湯冷めをするのが怖かったので、ふた晩入浴するのを我慢した。
 浴槽にお湯を張らないから、ホテルのユニットバスは綺麗なままで、何だか損をしたような気持ちになる。
 体調がすぐれなかったのは休日の間だけで、仕事が始まってしまえばシャキッとしてしまうからよくしたものだ。
 今夜は少し時間の余裕があったので、京都のゴルフ練習場に行った。2週間前に大阪で買った60°のウエッジ
 は使いこなせたけれど、ショットはスイングのバランスが崩れてしまっていて、いろいろ試みたが修正するまでには
 至らなかった。思い出したように練習する程度では、上達するはずがないのに、それだけで心がブルーになってしまう。

12.25  
 半年かけて書き上げた原稿は、18日に印刷所入ったそうです。
 出版社からは、「原稿は、いちいち手をいれる必要がないほど完成度が高く、すみやかに印刷所に持ち込むことが
 できました。ありがとうございました」とのコメントが届きました。

 印刷所から初校が出たあと、社内での校正作業を進め、著者校正は2月上旬になり、順調にいけば3月下旬には
 発刊できる予定です。

12.24  
 この3連休は、どこにも出掛けずに自宅でぐだぐだしていた。
 気が緩んでしまったためか、日曜日の朝起きたらときから頭がギンギンして、首や背中が
 痛い。
 風邪を引いてしまうわけにはいかないので、夕べは葛根湯を飲んで、布団の中に潜り込ん
                だ。
 やったことといったら、年賀状をさらに100枚追加で印刷し、差し出す個人宛のすべてのものひとつひとつに、全部
 コメントを書き入れたことくらい。
 今年のクリスマスイブは、大阪に向かって移動。今年最後の密度の濃い4日間の仕事が始まります。

12.23  
 有記念は今年最後のG1レース。
 前の晩に「競エイト」を買ってきて、調教のときに調子のよかったと評価されているB、F、K、にAとLを加えて、
 5頭のボックスにしようと思っていた。
 当日の朝買ってきた「サンケイスポーツ」では、水戸記者と佐藤記者が、重場だからという理由でKのインティラ
 イミを本命に押していた。
 レースが始まる直前まで迷ったけれど、ふたりの記者が同じを本命にするなんてことは滅多にないことなのでと、
 Kを軸にして@を加えた5頭流しの券を購入してしまった。
 結果は、連 B−F は22,190円という高配当。ショックでしばらくは立ち直れない。

12.22  
 大相撲・横綱審議委員会の内館牧子委員が21日朝、事前通告なしにけいこを視察するため、
 
高砂部屋を訪れた。しかし、朝青龍はけいこを休み、師匠の高砂親方も早々と指導を切り上
 げ、肩すかしを食う格好となった。内館委員は「こんな緩いけいこで、心の指導ができるのか。
 仕事に対する真摯(し)な態度が見たかった」と不満を露わにした。
 内館委員は午前8時半すぎに到着。
高砂親方は約30分間、同席したが、日本相撲協会の理
 事会があるため、午前9時にはけいこ場を出た。この間、部屋付きの若松親方が応対し、内館
 委員が
高砂親方と直接言葉を交わす場面はなかった。
 東北大相撲部監督を務めている内館委員は「大学だって強いところはもっと厳しい」と言い、

 青龍
については「けいこは毎日が当然。(けいこを休むなら)まわしを付けて若い人を指導する
 のが横綱。拍子抜けというより情けない」と息巻いた。
 
高砂親方は報道陣に「申し訳ありません」と言いつつも「内館さんの都合で動いている訳じゃないから」とぼやく場
 面も。午後に行われた力士会に出席した
朝青龍は「きょうは休み。あした(22日)からやるよ」と気に掛けない様子
 だった。

                                 毎日新聞  12月22日号 から抜粋

12.21  
 貯金通帳の欄がすぐにいっぱいになってしまうから、その都度銀行の窓口に行って新しいものを作ってもらわなけ
 ればならない。
 平日の昼間に地元にいるなんてことはほとんどないので、会計の月次処理が中途半端になってしまっていた。
 銀行の窓口で、もっとページ数の多い通帳はないのかと訊いたけれど、最大6ページのものしかないという。
 ところが、ATM通帳を記帳したときにいっぱいになった場合は、そのATMで新しいものが作れることを教えてく
 れた。
 にわかには信じがたいのだが、今度挑戦してみよう。 もしかしたら、知らなかったのは私だけなのかな?

12.20  
 夜中に事務所に帰ってきて、寝酒用のアルコールを仕入れようとしたところ、前にあるコンビニに
 も、その先にあるコンビニにも、アルコール飲料が置かれていない。
 確か、両方のお店でいつも買っていたはずなのに、飲みもの棚にはアルコール類がまったく存在
 しないのだ。
 不思議に思って片方のコンビニの店員さんに尋ねたところ、「販売の免許を更新中」とのこと。
 もうひとつの方のコンビニの理由まではわからないけれど、もしそうだとしたなら、あまりにも計画
 性がないのではないかと思ってしまうのですが…。

12.19  
 1月17日が定期検診の日だったけれど、お客様の都合に合わせてその日に仕事をするために、翌週の24日に変
 更してもらった。
 そして病院に電話をしてお願いした次の日に、それとは違うお客様の都合に合わせて、翌々週の31日に再度変更
 してもらったような状態だ。
 主治医の中山先生の外来の診察日は火曜日と木曜日で、1月の私の火曜日の予定を動かすことができないから、
 このようなかたちになってしまう。
 自分の体のことも考えなければならないのに、私の場合はどうしてもこういったパターンになってしまうのです。

12.18
 寒いのでからだが縮こまっているためか、背中や肩や首が凝って仕方がない。
 左側の肩胛骨の横の筋肉が張るために、それがからだ全体をゆがめているようだ。
 以前からこのような状態が続いていて、もうかれこれ7年以上も整体の治療を受けている
 のに、なかなか治らない。
 風呂上がりに湿布薬を貼ってなんとかしのいでいるけれど、運動不足もその原因のひとつ
 なのかもしない。
12.17  
 浜松で、GTRを見た。
 見たといっても日産のショールームは月曜日が定休日だったから、ショウウインドウの外側からしか見ることができ
 なかった。
 GTRのやつは、まわりを近寄れないように赤いテープで区切られて、ショールームの真ん中に鎮座していた。
 何年か後に訪れる還暦のときに、赤いちゃんちゃんこの代わりに、赤いGTRに乗ってみたい。

12.16  
 12日に発売された、DREAMS COME TRUEのアルバム「AND I LOVE YOU」の最後に、1分52秒のア
 ルバムと同名の短い曲が収録されている。
 これは、9月26日に亡くなった、吉田美和の最愛のパートナーである末田健さんに捧げた曲です。
 昨日は、WOWOWで、東京の国立競技場で行われた「地上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUEW O
 NDERLAND 2007」が放映されました。
 このイベントが行われたのは、彼が亡くなるわずか3日前。そんな状況の中で、吉田美和は何度も涙を流しながら
 歌をうたっています。
 2時間50分もの長い番組だったけれど、トイレに立つこともできずに、聞き入ってしまいました。

12.15  
 年を取ると、涙もろくなるのだろうか。
 NHKテレビドラマ「ひとがた流し」の最終回を見ていた
 ら、しゃくり上げるように泣けてきた。
 ガンに冒されたニュースキャスターと幼なじみの親友た
 ちが、それぞれの人生と正面から向き合いながら、必
 死に生きていく姿を描いたものであるが、泣けてきてし
 まったのは、ガンがひとつのキーワードになっているか
 らなのかもしれない。
 それにしてもガンというやつは、なんて残酷なことをする
 のだろう。

12.14  
 朝、静岡県富士市のホテルを出たところ、目の前に雪を抱いた大きな富士山が
 現れた。
 こんなに近くで富士山を見た記憶はあまりないくらい、その姿は雄大でどっしりと
 していた。
 毎日こんな環境で暮らしていれば、広くて大きな心が育まれるのだろうか。
 しばらくはこの地に通うことになるから、四季を通じてシャッターチャンスが訪れそうだ。

12.13  
  近年、カモの肥満が問題化している。
  日本で越冬中に丸々と太り、飛ぶ能力やエサを捕る能力が落ちて、繁殖地のシベリアにたど
  り着けずに死ぬ恐れがあるのだ。
  動きが鈍く警戒心も薄れて、ネコに食べられるカモも 多く見られるようになったといい、東京都
  は野鳥へのエサやり防止キャンペーンをはじめた」


 インターネットで見つけた話題です。
 人間と同じような現象だけど、人間の場合は、エサやり防止キャンペーンを、自分で進めるしかないのです。

12.12  
 「ダイニング・アイ」   東野圭吾   光文社   ¥1600+税

 東野圭吾のミステリーは、どうしてこんなにおもしろいのだろう。
 昨夜は、大阪のホテルで読み出したら止まらなくなり、いくぶん睡眠不足になってしまったた
 め、今夜の長距離移動はきつかった。

 それにしても、プロの作家は、書く量が半端じゃあないね。
 こうやって、どんどん新作を、それも質の高いものを世に送り出せるのだから、すごい!
 ちょっとの文章を書くことにひいひい言っている、自分が恥ずかしいね。
12.11  
 月曜日の夕方、京都紅情報の「落葉近し」のメッセ
 ージを頼りにして、清水寺まで足を伸ばしてみた。
 ところが、紅の見頃は完全に終了して、落してい
 ないっぱも、木の枝にしがみついたまま色褪せてし
 まっている。
 それはそうだよね。2週間前に京都に行ったときが最
 盛期直前だったのだもの、そんなに紅の時期が続
 いているわけはないよね。
 それでも、過ぎ去っていく秋を惜しむかのように、観光客があふれかえっていた。

12.10  
 馬券を買うときは、サンケイスポーツを買って、水戸記者の予想を見ることにしている。
 なぜかというと、水戸記者が万馬券を当てる確率がかなり高いから、それを参考にするためだ。
 昨日の阪神10レース、「六甲アイランドS」で、三連単の577万馬券を、◎ ○ △ で当てたそうだ。
 もちろん私は買ってないけれど、一度くらいは水戸記者の予想にあやかりたいものだね。

12.9  
 おじいさんの分も含めて、4種類のデザインで、合計550枚の年賀状を印刷した。
 25日までにポストに投函すれば元旦には届くというから、それまでのどこかで宛名を印刷するのです。
 問題は、1枚1枚にひと言ずつ言葉を添えられるかということ。
 毎年そう思っていながら、実行できずに終わってしまっています。
 できるだけ虚礼にしないようにという、1年に1回のお付き合いなのです。

12.8  
 燃え尽き症候群に罹(かか)っている私の心の隙間を埋めるかのように、「プレス技術」の編集長から急な原稿
 依頼があった。
 「来るものは拒まず、去る者は追わず」がモットーの私だから、快く執筆を引き受けることにした。
 締め切りは1週間後だったけれど、その間どう考えても書いている余裕がありそうもなかったので、今日は事務所
 に缶詰状態になってその原稿を仕上げた。
 パソコンと向き合うこと約4時間、さぼりたい気持ちを抑えながら、集中力を持続させることができました。

12.7  
 諏訪ステーションパークの中にある、ラブラブというブランド品を売っているお店に、ダンヒルのバ
 ッグの修理を頼んであったところ、出来上がってきたとの連絡があったので取りに行った。
 10時の開店までに30分ほど時間があったので、時間つぶしのために、すぐ傍にあった「珈琲屋
 OB
」というお店に入ってココアを注文した。
 しばらくして運ばれてきたココアは、どんぶりのような器になみなみと入っているからびっくり。
 味は普通のココアだけれど、やっとの思いで飲んだ量は、10分の1に満たなかったと思う。
 帰りがけに覗いた隣の席では、花瓶みたいな器に注がれたコーヒーが、テーブルの上に鎮座し
         ていた。

12.6  
 独立行政法人の整理合理化の方向について政府の有識者会議が報告書を出した。渡辺喜美行革担当相が各法
 人を所管する
閣僚と具体策を協議しているが、民営化や組織の廃止に難色を示す閣僚が多い。
 独法は国家公務員の天下り先であるばかりか、親元の官庁から補助金を受けるところが多く、官製談合の舞台に
 もなった。各
閣僚は官僚のいいなりにならず、組織の廃止や民営化に自ら道筋をつけるべきだ。
 都市再生機構など大物法人の民営化は冬柴鉄三
国交相が早速、拒否した。桝添要一厚労相も雇用・能力開発機
 構の見直しに慎重だ。若林正俊
農相行革相に対して実質的にゼロ回答だった。各閣僚は「反対するのではなく
 政治家として指導力を発揮して欲しい」という福田康夫
首相の指示を重く受け止めるべきだ。

            日本経済新聞 12月6日 社説  「霞ヶ関は独法の廃止・民営化を阻むな」 より抜粋

12.5  
 今日は、マジェスタを、日帰りのカードックに入れた。
 足まわりにガタが来だして、でこぼこ道を走ると、ギコギコ音がするのが気になったからだ。
 どこから音が出るのかはよくわからないけれど、おそらくショックアブソーバがへたっているのではないかとのこと。
 そして、いただいた見積書の額は、なんと149,248円なり。
 左側後輪のショックアブソーバーを夏に交換して、10月には車検を取って、つい先日1本33,000円もするスタッ
 ドレスタイヤを4本買ったばかり。
 マジェスタのお子守りにはお金がかかるから、私の方がよっぽど「ショック」だ!

12.4  
 野球の北京五輪予選を兼ねたアジア選手権、日曜日は対韓国戦を自宅の65インチ
 のテレビで、昨夜は台湾戦をホテルのちっぽけなブラウン管のテレビで、それぞれは
 じめから最後まで見ることができた。
 ふたつの試合ともものすごい展開だったから、テレビの前で大騒ぎをしながら応援を
 していた。
 普段の試合では決して見ることのできない選手たちのガッツポーズは、負けることが
 許されない緊張感の中で、自然に生まれた喜びの表現だった。
 日本のプロ野球も、このくらいの張り詰めた気持ちを持って戦えば、ファンから見捨て
 られることはないのになあ。

12.3  
 ハードディスクのレコーダーに録りだめをしておいた、ドラマや
 映画を少しずつ見はじめている。
 中でも、WOWOWのオリジナルである「ドラマW」は、いずれ
 も質が高いため見応えがある。
 ← 「孤独の歌声」の内山理名。彼女の名前は知っていたけ
    れど、単なるアイドルだと思っていた。それが、こんなにも
    シリアスな演技ができるなんて、大評価です。
 「蒼い瞳とニュアージュ」の深田恭子は、キャラクターがストー
 リーの雰囲気とは異質な感じがして、なじめなかった。         ↑
 こうやって、女優にばかりに関心がある、私なのです。

12.2  
 読書用のメガネを注文しました。
 10年前くらいに買ったものは度数が合わなくなってしまっていて、新聞や雑誌の文字がにじんでしまって読
 みにくいのです。
 今回は、出張するときにも持って行かれるようにと、レンズの小さいものにしてみました。
 そのときに測定した視力では、両目とも0.6くらいになってしまっています。
 来年の1月に運転免許証の更新があるけれど、いよいよ「眼鏡使用」が条件になりそうです。

12.1  
 原稿を書き終えてしまってからは、どうやら燃え尽き症候群の仲間入りをしたみたいです。
 あれだけ時間を切り詰めて生活をしていた頃に比べると、はるかにはるかに余裕があるのに、新しいことにちっとも
 手が着きません。
 こうやって考えてみると、ひとつひとつの積み重ねというのは、本当に大事なことだと思えてきます。
 過ぎ去ってしまった時間はどうやっても取り戻すことはできないのに、その時間との対価としての原稿が残り、それ
 が本というかたちになるなんて、やっぱり素晴らしいことなのです。
 だから、息を抜く時間は早めに切り上げて、次の目標に向かってチャレンジしなければなりません。