足あと 爪あと 夢のあと 2003 9月 |
9 月 | 9月の季節が好きだから、寒い季節はゆっくりやって来なさい。 |
9.30 | 日本の社員旅行の団体客380人が、中国広東省のホテルに地元ホステス500人を連れ込んで集団買春したと、 中国外務省領事局から抗議があった。 社員旅行でホテルを利用した大阪の建設会社は、会社ぐるみの買春を否定しているからことの真相はまだわから ないが、毎日新聞の「余録」に次のようなコメントが載っていた。 「日本政府は国民の教育に力を入れろ、とまで言われたら一言だけいいたい。そもそも、なんで広東省にはそんな に大勢の風俗嬢が存在しているのか。中国男性の教育も必要である」 |
9.29 | 9月1〜3日の「風の盆」の頃、テレビでおわらのそれを紹介していた中に、胡弓奏者若林美智子の登場を、今か 今かと待ちかまえている観客の姿があった。 富山県の八尾で育った、「風の盆」の町流しの奏者である彼女が、「哀の調べ〜風の盆の里より」というCDを出し た。 胡弓のもの悲しい音色、淡々とした弦の響きは、寂寥感を誘う。 |
9.28 | 自分の表情を進行形で見ることができたなら、きっと行動自身も変わってくるのだろうと、他人の表情を見ながら思 っている。 |
9.27 | 「結局今年は石毛、山田、伊原、そして原。4人が2年で辞めているじゃないか。2年でどうやって結 果を出せというんだ。甘い世界じゃないんだよ。背広組ももっと勉強をしてもらいたい」 これは、巨人の原監督の辞任に対する星野監督のコメントである。 阪神が優勝をした背景には、星野監督がゼネラルマネージャー的な動きができる条件があったから だとの評価があるが、オーナーの顔ばかりが目立つ球団ではイエスマンばかりが増えるだろうから、 本当の実力は定着しないのだ。 |
9.26 | 「殺人の門」 東野圭吾 角川書店 1800円 ミステリーというと、どこかに非日常的な世界があるものだけれど、この作品は平凡なひとりの男の人生の中にず っと潜み続けてる「殺意」を描いた作品である。 誰しも、多かれ少なかれこういった感情は常に抱いているのではないだろうか? それにしても、作者の構成力と展開力はすごい。 |
9.25 | 経営数字にしても、生産実績にしても、目標に近い数字が実績としてコンスタントに出るようになると、それはレベ ルが上がったということ。 逆に、毎回値がばらつくようだと、まだ大きな問題やムダがそこに潜んでいるのだ。 |
9.24 | NHKテレビの「スタジオパークからこんにちわ」に出演した 中越典子 は こころ そのものだった。 10ヶ月及ぶ撮影の中でいろいろな経験をし、女優として成長していく過程が番組の中から伝わって きた。 こころを演じることによって、たくさんの人たちに幸せや希望を与えられるなんて、幸せな10ヶ月だっ たね。 私も、彼女から希望をもらったひとりだ。 |
9.23 | 「電子メールは企業をむしばむ “がん” だ」と、イギリスの携帯電話販売チェーン「フォンズ4U」は、 業務連絡用を含めた社内でのメールの禁止に踏み切った。 メールのやりとりによって、社員1人あたり1日3時間がムダな作業に追われ、月約100万ポンド (1億8500万円)の損失につながっていると試算した。 社内の業務連絡は直接あって話すように命じ、その後社員や店同士の連絡は効率的になったと いう。 これは、日本の企業にも十分当てはめられることだ。 |
9.22 | 10月に手術をすることが決まった長女との話題は、もっぱら担当医に対する「お礼」をする必要があるのかそれと もないのかということ。 タイミングよく、今夜のテレビ朝日の番組でそのことを取り上げていた。 まだ世間ではいっぱい「お礼」の事例はあるようだが、その中で光っていたのは「手術のあとで感謝の気持ちを込 めて渡すのなら「お礼」になるけれど、今のように事前に渡すのでは「お礼」にはならないのではないか」というアグ ネス・チャンの指摘。 |
9.21 | 昨日までなにも掛けないで寝ていられたのに、昨夜は、薄い掛け布団では間に合わないくらい冷え込んだ。 普通の陽気に戻ったといえばそれまでだが、おかげで長男は風邪を引いたらしく、声がかすれている。 |
9.20 | 今日は土曜日で郵便局はお休みだし、火曜日は祭日になってしまうから、荷物が届くかわからないからどうしよう と、朝からずっと思っていた。 すっかり宅配便のことを忘れていたのだ。 電話を入れれば取りに来てくれるのに、私の中の固定観念はまだまだしぶといぞ。 |
9.19 | キャバクラで売っているのは、お酒や女の子でなく「恋愛」です。 恋愛で引っ張るにはまず相手を知ること。それには聞き上手でないと。 会話の合いの手の入れ方でも、「そういえば前にこういっていたよねぇ」と相手の話を入れる。ア ナタの話を大切に聞いて気にかけてるのよ。ってトコを見せる。 そしてジ〜ッと見つめる。これでけっこう落ちますね。 大道絵里子 「聞き上手に聞け!」 週刊朝日 |
9.18 | いま、一番大切なことは、たとえ一人ひとりの給料は下がっても、雇用を守ることではないか。終身雇用は、日本 が降ろしてはいけない旗印だと思います。 戦後、ゼロから出発した日本が経済成長を成し得たのは、終身雇用が働く者のバイタリティにつながったからで す。 一方のアメリカは、従業員の首切りを進めれば進めるほど、その企業の格付けも株価も上がる。国民のわずか 1%の人々が国全体の30%の富を所有している不公平な社会に、日本もしたいのですか。 作家 高杉 良 |
9.17 | 伊那のスナックにおいてあるギターの調弦をしていたら、3番線が「プチッ!」と音を立てて切れた。 そのときのイヤな感触が、いつまでも残っていて気持ちが悪い。 |
9.16 | 検索エンジンで「他人に聞こえるひとりごと」を検索していたら、ビジネス誌を扱っている貸本 屋にぶつかった。 メインページにまでたどり着くことができなかったのでよくわからないけれど、料金は1冊48 0円だ。 メールで申し込むとしても、送料は誰が負担するのだろうか? |
9.15 | 祝! 阪神タイガース セリーグ優勝。 甲子園でのサヨナラ勝ちを車のラジオで聞いていて、ヤクルトが横浜に負け阪神ナインがグランドに飛び出る瞬間 は自宅のテレビで見た。 18年ぶりの優勝は、見ている私をもすがすがしい思いにさせるものだった。 道頓堀にダイビングしたファンの数5300人、そんな大阪の熱狂を伝える新聞の片隅に、星野監督のお母さんが 土曜日に亡くなっていたとの報道が、小さな記事になっていた。 |
9.13 | 睡眠をきちんと取り、暴飲暴食は慎もう! |
9.12 | もう午後5時だというのに、事務所の室内温度計は31℃を指している。 夕べなど、上半身裸のまま夜中までいたけれど、それでも暑いくらいだった。 今年は、夏と秋とが逆にやってきたんだ。 |
9.11 | 4日前に、あがり3ホールパー→バーディ→パー だった私は、そのときの感触にもう一度浸りたく て、ゴルフ練習場に出掛けていった。 ところが、全てのショットがめちゃめちゃになっている。 そして、どこが悪いのかわからないまま、汗だくだくになって200球を打った頃、蛍の光が流れる 11時になってしまった。 |
9.10 | 湯上がりの 肌に月光(ひかり)の パジャマ着て 小俣 雅子 |
9.9 | 長女が転院したのは、東京世田谷区の「玉川病院」。そこには「気胸センター」があって、専門の治療体制が整っ ている。 到着するとすぐに担当の医師がやってきて、初期治療をしてくれた。明日は肺に造影剤を注入し、薄くなっている 場所を全部見つけてくれるという。 今までいた病院と異なっているのは、競争原理が作用しているかいないかだと思う。開業医の手に負えない患者 が全て集まってくる地方の総合病院に比べる、東京には競合する病院がたくさんあるから、自然と鍛えられていく のだろう。 総合病院の外科のお医者さんは、転院先の手術設備の心配をしてくれたけれど、素人の私が見ても、玉川病院 の方があらゆる面で上回っていると思うよ。 |
9.8 | 白や灰色の鷺(サギ)が、天竜川の浅瀬に突っ立っている。 しばらく様子を見ていたが、サギはまったく動こうとはせず、近寄ってくる魚をただひたすら待っ ているのだ。 サギにとってはそのことが生活の全てであるから、一日中そうやって同じ姿勢を保っていること が出来る。 それに比べると、私たちの日常は、なんて複雑になってしまったのだろう。 |
9.7 | 初めて行った伊那エースカントリークラブは、山岳コースだからたいへんだと聞いていたけれど、そんなにひどくは なかった。 まだショットは安定していないけれど、あがり3ホールはパー→バーディ→パーだったから、次につながるラウンド になったよ。 |
9.6 | デジタルカメラの電池を収納する場所の蓋がきちんと閉まらなくなった。 そこで購入したカメラやさんに持っていったら、蓋の爪が折れているという。修理するには3週間かかる のだそうだ。 部品だけ取り寄せることはできないかと訊くと、PL法が施行されて以来、本体を回収して修理することに なっているという。 私が、それにしても3週間は長すぎやしませんかと言うと、リストラで修理する場所が東京1カ所になってしまったか らとの答えが返ってきた。 今さら店頭でこのことを議論する気もないけれど、この業界も自分たちの論理ばかり優先されて、顧客の立場は二 の次になってしまっている。 |
9.5 | まだ入院している長女は、胸部にパイプを差し込み、ドレインで圧力を調整しながら、肺に出来た穴が塞がるのを 待っている状態だ。 その穴が大ききくてなかなか塞がらないから、手術をしなければならないと医者から言われた。 病状が回復しないまま時間がどんどん経っているので、東京の専門の病院で治療を受けさせたいと転院の希望を 申し出た。 これがすんなりとはいかなかったけれど、何とかお願いして、来週には転院できる運びになっている。 |
9.4 | テニスの全米オープン、杉山 vs. スキアボーネの試合をWOWOWで見ていた。 どのスポーツについても同じことなのだけれど、すさまじいプレッシャーのなかでプレイをしなければならない、あの 精神力には頭が下がる思いだ。 前から不思議に思っていたことだが、スコアの数字が 0→15→30→と進んで、次は45ではなくてなぜ40になっ てしまうのだろう? |
9.3 | 「痩せたんじゃないの?」って、何人もの人に言われたから、風呂に入ったときに体重を量ってみ た。 このところ75sを切ることはなかったのに、体重計の目盛りは73sを指しているから、2sほど 痩せたことになる。 それでも、身長177pに見合う体重となると、あと5sほど少なくてもいいと思っている。 |
9.2 | 夜中、夕涼みをしようと外に出ると、虫たちの鳴き声の競演に出会った。 部屋の中にいたのではちっとも気がつかないけれど、虫たちは精一杯季節を謳歌している。 その草むらの中に、一匹の蛍を見つけた。時季はずれの蛍が青白い光を弱々しく点滅させていた。 今年は行くことが出来なかった、おわら風の盆に思いを馳せている。 |
9.1 | あったかなかったかわからないような夏が終わり、とうとう9月、暦の上では秋になってし まいました。 冷ややかだった夏も、ひっきりなしに降り続いた雨も、どんな陽気になるかわからない秋 も、全てこの時代を象徴しているかのようです。 いろいろ言っても自然の力には逆らえないように、それを受け入れる側が変わり続けるし かないと思うのです。 |