あと あと のあと  2015年 3月

331
  第1章  1号機の冷却機能喪失は、なぜ見逃されたのか?
  第2章  ベント実施はなぜかくも遅れたのか?
  第3章  吉田所長が遺した「謎の言葉」ベントは本当に成功したのか?
  第4章  爆発しなかった2号機で放射能大量放出が起きたのはなぜか?
  第5章  消防車が送り込んだ400トンの水はどこに消えたのか?
  第6章  緊急時の減圧装置が働かなかったのはなぜか?
  第7章  「最後の砦」格納容器が壊れたのはなぜか?
  特別編  東京電力原発トップが語る福島第一原発事故の「真実」


 この本を読むと、危機に直面した福島第一原発に対する、東電の社員の必死の行動に頭が
 下がる思いを、さらに強くさせられる。
 そして、メルトダウンの進行を防ぐことができたのは、さらには放射能を東日本一円にまで拡
 散させずに済んだのは、ほとんど奇跡に近いことだったことがわかる。
 私たちは、ともすれば薄れていく記憶を、こうやって(読書など)食い止めなければいけない。

3.30
 冬の間、室内に取り込んでいた鉢植えの植物を、屋外に出した。
 昨年はいつ出したのかが定かではないが、そのあと霜が降りて、葉っぱにダメージを受けたこと
 を覚えている。
 今日の軽井沢は6月の陽気だったというが、これだけ暖かくなったので、今年は大丈夫そうだ。

3.29
 最近天気予報が当たらないと思っていたが、今日昼からが降るという予報はぴったり当たった。
 朝から薄日が差して、夕方まで天気が持つのではないかと感じられていたのに、ちょうどお昼ころ、急激
 に黒い雲が空を覆いだし、そして粒が落ちてきた。
 私は、畑のエンドウに網を張っている最中だったが、途中で投げ出さざるを得なかった。今から思えば、
 それ前にスタンドに行って、タイヤを交換しておいてよかったことになる。 

3.28
 「深耕」という言葉は、仕事で大阪の会社に行っていたときに知った。営業
 部門の目標を設定するときに、「既存顧客の深耕」というように使われてい
 たからだ。
 つまり、新規顧客を獲得するほかに、今まで取り引きがあった顧客に対し
 て売り上げを上げるためには、何をすればいいのかがテーマになっていた
 わけだ。
 畑を耕耘機で耕すのも、まさしくこの「深耕」というやつだ。小型の耕耘機は
 力がないから、徐々に深く掘り起こしていくのだ。
 このところ畑にはたい肥を入れているから、耕すと下からフカフカとした土が
 盛り上がってくる。それだけ、土壌が改良されつつあるという証だ。 

3.27
 朝のうちは冷やっこかったけれど、日中になるとどんどん気温が上がって、どうやら東京は20℃を越えたよ
 うだ。
 杉花粉で痛めつけられた私の身体は、この気温の変化に対応できないようで、新宿のホームに立っていて
 も、だるくて仕方がなかった。
 今まで寒さを防御してくれたズボン下はまとわりつく感じで、コートなんか重たくて鎧のようだ。だけど、温かくなるのは
 歓迎、明日から農作業に追われそう。 

3.26
 プライバシーマークの相談を受けた。
 「付与適格性審査を申請できる事業者は、国
 内に活動拠点を持つ民間事業者です」までは
 いいのだけれど、「付与は法人単位」というの
 が納得できない。
 その結果、.申請事業者には、社会保険・労働保険に加入した正社員または登記上の役員の従業者が2名以上い
 ることが必要だという。
 これでは、個人でやっている社会労務士の方が、パートさんを何名か雇っている場合には、プライバシーマークを取
 得できないことになる。
 来年の1月から導入される「マイナンバー」を扱うためには、プライバシーマークで要求している内容が構築されてい
 ることが望ましいのだが、法人でなければ取得の申請ができないというのが、効果を求める制度としてはどうしても
 解せない。 

3.25
 Amazonの「e託販売サービス」よりメールがきた。書籍の新規納入依
 頼の連絡だ。
 いつものことだからもう驚きはしないけれど、その納入依頼の数量は1
 冊だ。この1冊のために、依頼者は送料を払って発送しなければならな
 い。わずかばかりの利益は、それで吹っ飛んでしまう。
 Amazonの立場に立ってみればわからないわけではなくて、おびただしい数量の書籍を在庫して置くことなどできな
 いから、売れた分だけを補充することになる。
 問題なのは、個人で出版した書籍は、書店を流通させることができず、公なルートを使って販売する方法はAmazon
 ぐらいしかないことだ。この時代に不思議なことではあるが、本の再販制度が守られ、2大取り次ぎ会社が日本の出
 版流通をほぼ牛耳っているためだ。
 だけど、本を注文してくれた人には罪がないので、1冊を梱包して、ありがたく送らせていただきました。 

3.24
 歴史にifは禁物とはいえ、もしサイパン陥落をもって日本が降伏していれば、あの戦争
 犠牲者は大幅に少なくなっていたはずです。マリアナ諸島から飛び立つ「超空の要塞」B
 29による本土爆撃を受けるようになった瞬間、日本が負けない確率はほぼゼロとなり、
 銃後の民間人まで巻き込むことになりました。にもかかわらず、一度だけ決戦に勝って
 有利な講和に臨みたいという選択や、ソ連の仲介による講話などという愚かな願望にす
 がり、さらには、人間を爆弾として命中率を高めることを期待した特攻を考案しました。対
 する連合軍は究極の新兵器・原子爆弾でそれに報います。
 あまりにも無益な流血。そして戦闘どころか飢餓と疫病で多数の死者を出した上での無
 条件降伏。
 戦時中、撤退を転進と言い換え、全滅を玉砕と美化していた我々日本人は、今も敗戦を
 終戦と、占領軍を進駐軍と言い換え、有史希な敗戦を直視することから逃げています。
 本シリーズが「肉声」を集成しているのは、我々は当事者としてもう一度
戦争を直視すべ
 きだという考え方からなのです。
 
  (文藝春秋「太平洋戦争の肉声シリーズ」刊行委員会 木俣正剛)  からの抜粋です。

3.23  
 土曜日と日曜日と、今日の半分くらいを使って、畑と庭の雑草を退治した。
 左のナズナに似た草は、この白い花が実るころになると、触れただけで「パチ
 パチ!」とものすごい勢いではじけて、まわりに実をまき散らす。
 雑草と闘っている私にとっては、「悪魔の動作」をするやつだから、実る前に最
 低でもこのだけは、どうしても取り除きたかった。
 この間、ほとんど屋外にいて動き回っていたものだから、今が盛りの杉花粉を
 浴びて、私の体調は絶不調だ。
 だけど、この時期の草取りが大事なことが、だんだんわかってきた。
3.22  
 急に暖かくなったためか、オオイヌノフグリが一斉に花開き、家のまわりは、青い絨毯
 を敷き詰めたような雰囲気だ。
 このページに画像を使うべく、そしてなかなかうまく撮れないので、結構たくさんの数を
 撮影しました。
 そこで、その中のいくつかを、GALLERY にアップしたところです。よろしかったら、ご
 覧になってみてください。
3.21
 昨年のうちにブロックを並べておいたガーデンの通路に、ウッドチップを敷き
 詰めた。
 このウッドチップは、国内産の木を
 利用し、発送する前日に砕くのだ
 という。したがって、とてもいい木の
 香りがしている。
 目的は雑草対策だから、厚さ12セ
 ンチになるように計算して、必要量
 を注文した。
 今のうちだけかもしれないが、黒い
 土とのコントラストがとれていて、見た目にも豪華な感じがする。 

3.20
 今年から5年日記をつけ始めた。農作業のタイミングを、まわりの人たちの動
 きから知るのでなく、少しは学習機能を取り入れようというもの。
 今日の記入内容は、
  ・南の庭の枯れ葉集め、水仙が伸びていてやりにくい。寒いうちにやらない
   とだめ。
  ・エンドウとタマネギの畝(うね)の雑草を取る。
 月曜日から昨日まで、4日間家を空けただけなのに、この暖かさで、まわりの
 環境は様変わりしていて、緑の草が目立つようになってきた。 
3.19
 (前略) 間違いなく死ぬな。そのつもりでい
 る方がむしろ精神が安定する。
 それからの私は生きて帰ってくることをまった
 く予定に入れない覚悟を決めた。携帯電話の
 受信メールも送信メールもみんな消去した、
 保存されている画像もすべて削除した。私の
                                死後、トラブルめいたものが一切起きないよう
 にしたつもりだがこれはまさに人生にさよならを告げる行為であり、あまりいい気持ちのものでは
 ない。得体の知れない何とも冷たい興奮につつまれてなかなか寝つけない。私は歌謡曲のヒッ
 トメーカーであり、人気作家にもなり、ずっと日の当たる場所にいた人間であるが、今ひとりの人
 間として、この命の深奥から表現できることは何かと考えた。 (中略)
 3月2日に退院し、自宅療養したのち、9日に再入院した。D医師のとっさの処置が功を奏したの
 だろう、私は今、術後3週間目を生きている。私の胸の爆弾はその見えない針の動きを緩慢にし
 始めたのかもしれない。 (中略)
 いま、がんの再発という迫りくる肉体の危機にあって、私は断固として生きることを選択した。自
 分自身の生と死を凝視した私は、同じ視線を日本という国のありようにも向けずにはいられない。
 そして、破滅への欲望に取り憑かれたかのようにみえるこの国が、死の誘惑を断ちきり、決して
 あきらめずに平和で幸福な生のほうへ歩んでいくことを祈っている。    2015年3月14日


                      「サンデー毎日」   2015.3.29 からの抜粋です。

3.18
 ケニアで医療ボランティアに従事した実在の医師・柴田紘一郎氏の話に、さだまさしが
 着想を得て作った楽曲から生まれたヒューマンドラマ。
 ケニアの病院で働くことになった日本人医師が、心と体に深い傷を負った患者たちと向
 き合っていく。
 監督はさまざまなジャンルの作品を世に送り出してきた三池崇史。テレビドラマ「JIN -
 仁-」シリーズなどの大沢たかお、『幕末高校生』などの石原さとみ、『さよなら渓谷』な
 どの真木よう子らが集結。医療のあり方を見つめた物語に加え、ケニアの雄大な風景も
 観る者の胸を打つ。

                                        「シネマトゥデイ」より

 事前に上映時間を調べて、20日で終了してしまう「悼む人」を観るつもりで映画館に行っ
 たのだが、チケットを買うときに、なぜか「風に向かうライオン」と言ってしまった。
 さだまさしのファンではない私は、彼の原作だというこの作品をどこかで敬遠していたが、
 アフリカのケニアの大地を背景にして流れる、さだまさしの歌声は心にしみた。

3.17  
 「世界女子カーリング選手権 札幌大会2015」のテレビ中継を楽しんでいる。
 日本代表の北海道銀行チームは、おそらく今考えられる最強メンバーだ。特に、サード
 に吉村が入ったのが大きい。今日のアメリカ戦では、試合中に悔し涙をながしたという
 が、いかにも気が強そうな、いい面構えをしている。
 NHK・BS1のゲスト解説者は、中部電力チームのキャプテンだった市川美奈なのだが、
 試合中の彼女とは表情が全く違った穏やかさが、吉村とは対照的だ。
 これまでは順調な戦いぶりだったが、今日のふたつの試合は両方負けてしまった。やは
 り、世界の壁は厚くて高い。
3.16  
 朝なんか、まだ氷が張るくらいの寒さなのに、畑に目を向けると、雑草が目
 立ちはじめていました。
 左の画像は、ようやく冬を越そうとしているエンドウの畝(うね)に生えている
 たちです。
 畝(うね)の向こう側は、昨日の日曜日につまみ取ったのですが、こちら側は
 今週末の作業になってしまいそうです。
 いよいよ、畑と格闘をしなければならない、季節になってきました。
3.15

 金曜日の午前中と、土曜日の午後を使って、たまっていた、たくさんの木の枝を焼却した。
 新設の焼却炉の使い初めだったが、ものすごい熱が出るためなのか、背面のレンガがズレて、補強用のコンクリート
 にもひび割れが生じてしまっている。
 機会があったら修正しようとは思っているけれど、このままでも十分役目を果たしているから、しばらくは手を付けない
 でおくつもり。
 ステンレスの格子を使った「灰落とし」の効果は素晴らしくて、木が完全燃焼して白い灰になってくれたので、畑に肥
 料として撒くことができました。

3.14  
 毎年この時期に、公民館と社会福祉協議会の共催による「東伊那寄席」と
 いうのが開催され、これの運営も民生児童委員の任務のひとつだから、朝
 7時半から会場の設営をし、終わったあとの会食までおつきあいをした。
 高座をつとめた春風亭愛橋さんは駒ヶ根市内の出身で、今回まで12年連
 続の出演となる。
 いつも平日に実施されたこの「東伊那寄席」は、今まで見る機会がなかった
 から、私にとっては初めての経験となった。
 観客が来てくれるだろうかと気を揉みながら、人を集めるというのは難しい。
3.13
 今日は、市の民生児童委員協議会
 の理事会と例会があった。
 私が旅行委員長を務める今年の
 修旅行
は、発生から20年を経過した
 阪神淡路大震災を知ることができる、
 神戸の「人と防災未来センター」を訪
 ね、2日目は、平成の大修理を終え
 て今月グランドオープンする、姫路城
 まで足を伸ばすことにしました。
 民生児童委員の参加率は、66.2%という高い数字で、とにかくみなさんは活動に熱
 心です。
 私なんかは、まだギラギラする世界に身を置いているから、今ひとつのめり込むことができないでいます。

3.12  
 今週は月曜日から、静岡、千葉、東京
 と、ずっと関東地方にいたが、地図に
 表示された杉花粉の東京の予報は真
 っ赤で、ずっとマスクを欠かさなかった
 のに、目が痒くて、鼻水が出て、熱っぽ
 いために頭がポーッとしている状態だ。
 できるだけ鼻炎のカプセルは飲みたく
 なかったのだけれど、いよいよ我慢ができずに、今年初めて手を出してしま
 った。この状態があとどのくらい続くかわからないけれど、勘弁して欲しい。
3.11
 原発は、賛成とか反対とか言う以前の問題だ。
 2011年3月11日以降の何日かは、私は祈るような気持ちで、福島第一原発から
 のテレビ中継を見ていた。メルトダウンがもっと拡大すれば、東京を含む関東一円が
 避難を余儀なくされ、生活の場を失い、もう帰ってくることができない状態になる可
 能性だってあったのだ。
 原発賛成する人は、自分の生活の場が奪われることを覚悟しなければならない。
 逆に反対する人は、今のような「文化」的な生活を、維持することができないことを
 悟
しなければならない。冷蔵庫がなければ食品を保存することはできないし、洗濯
 機がなければ、たらいと洗濯板を使って衣類を洗わなければならないということだ。
 だから、安易に、賛成とか反対とかを主張するのではなく、自分自身が覚悟できる
 かできないのかの問題なのだ。 

3.10  
 「民生児童委員だより」は、毎月10日付で発行しようとしています。今月はそれの№4
 です。
 市にはいろいろな相談窓口があって、困っている人たちに門戸を開いているので、それ
 を紹介してみました。

 「民生児童委員」という名前の通り、高齢者だけをフォローしていればいいのではなく、
 子どもたちが健やかに育っていくための、フォローもしなければなりません。
 今月から来月にかけては、学校や保育園の卒業式、卒園式、入学式、入園式などが目
 白押しで、それぞれの招待状が届いています。だけど、どれだけ出られるかはわかりま
 せん。
 早いうちに、「介護保険」の内容を説明したかったのですが、4月から運用が一部変わる
 ようなので、来月以降のテーマにしました。
3.9  
 中国の「日本専門家」たちと、「文藝春秋」の企画で7時間も9時間も論争したこ
 とがあります。相手は精華大学という、日本でいえば東京大学のような一流大
 学の劉江永教授や、中国社会科学院近代史研究所長の歩平氏らでした。
 緊張しましたが、非常に面白い体験でした。
 彼らは中国では一流の学者です。専門分野も持っています。けれど、中国共産
 党の
定めるとおりに歴史問題などを語らなければなりません。ですから彼らの主
 張の矛盾をこちら側が指摘するたびに、厚さ10センチもあるマニュアル本をめく
 って
正しい回答をしようとするのです。

 お金の怖さも実感していました。お金を持つと、その人の性格が10倍も強調さ
 れて出てきます。立派な人はさらに立派になり、だらしのない人は限りなくだら
 しがなく、狡(こす)い人は限りなく狡くなります。そういう意味では
お金は魔物で
 す。ですから自分に自信がない人は、
お金は持たない方がいいと思います。

 親の介護をするときに、息子とそのお嫁さんが引き受けるのは、やはり難しい面
 があるだろうということです。実の
の方が、構えないで一緒に暮らせるという気
 がしています。
 その
が結婚していようがいまいが、親はと一緒に住むのがいいのかもしれ
 ません。そのほうがしっくりくるようです。

 そう言うと、息子のお嫁さんが悪いように思われるかもしれませんが、そうではあ
 りません。お嫁さんはお嫁さんで、自身の親を見ればよいわけです。そういう、人それぞれのつながりを考えて、上手
 に
老後を過ごすのがよいと思います。

         「迷わない。」  櫻井よしこ   文春新書   から それぞれの文を抜粋させていただきました。  

3.8
 左の画像が、先週までに積み上げた10段の耐火レンガ。これだけでは強度
 が不足していると思われたので、外側を普通のコンクリートで補強した。
 下の方は枠板で3センチの隙間を
 作り、コンクリートを流し込んだ。
 問題は上側で、壁塗りの要領で塗
 り始めたのだが、やはり耐火レンガ
 がなじませてくれなくて、たいへん
 困難な作業になってしまった。
 材料費だけにとどまらず、投入した
 工数を金額に換算すれば、ずいぶ
 ん高い金額の焼却炉になってしまっ
                          たことでしょう。
 節目節目に長女の婿殿に応援を頼んだのですが、今夜は一緒にプロレス
 を見る予定だったのに、頭が痛いとかで帰ってしまいました。ちょっと、こき
 使いすぎたのかもしれません。 

3.7  
 今日は湯河原で、お客さんの会社のゴルフコンペがあったけれど、朝から冷たい雨が
 降っており、それがやがてみぞれに変わり、さらに強い風が吹き付けるという、最悪の
 コンディションだった。
 これがプライベートのものだったなら、キュンセル料を払ってコースには出ないのだけ
 れど、お客さんの会社とあってはそうするわけにもいかない。
 レインウェアを着てのプレイは、手がかじかんで、身体が冷え込んで、そんな状態だから満足にボールを打つこともで
 きない。それを見かねた社長が、「身体が大事だからハーフで上がってもいいですよ」と言ってくれたので、そのお言
 葉に甘えさせていただいて、昼食をご一緒したあとひとりでゴルフ場をあとにした。
 家に帰り着くためのプランは、小田原からロマンスカーに乗って新宿に行き、そこから高速バスに乗るというものだっ
 た。駒ヶ根の高速バスの駐車場に車を置いてあったからだ。 
 ところが小田急が人身事故のため、特急の運転の見込みが立たないのだという。B案としていたJRの新宿湘南ライ
 ン
も、やはり人身事故のために運休になっている。そんなわけで、踏んだり蹴ったりの一日が、現在進行中です。

3.6
 毎週金曜日は、BS日テレで放送される「コロッケ千夜一夜」を録画し
 ておいて、あとになってから見ている。
 「サンデーモーニング」でスポーツコーナーを担当している唐橋ユミが、
 チーママとしてアナウンサーとは別の顔を見せ、今や「愛人にしたい
 女性ナンバーワン」になった橋本マナミが、アシスタントとして色を添
 えている番組だ。
 先週ゲストとして登場した作詞家の荒木とよひさが、こんなことを言っ
 ていた。「よくお若いですねえ!と言われるけれど、それは歳をとって
 いることの証拠だ」と。 なんか身につまされた次第です。
 
3.5
 「109シネマズ名古屋」には、「IMAXシアター」といって、映画を構成する
 映像、音響、空間、そして作品の要素すべてを最高の水準まで高めた上映
 システムが設置されている。
 同じ館内の、通常のホールでも同じ作品が上映されていて、「
IMAXシアタ
 ー
」の方が料金が200円高いけれど、よりよい条件の中で映画を観たかっ
 たから、あえてそっちの方を選んだ。
 「
アメリカン・スナイパー」は、アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリ
 ス・カイルの自叙伝を実写化したドラマだけれど、
クリント・イーストウッド
 監督をした作品だったからどうしても観たかったもの。

 4回にわたってイラクの戦地に送られ、自国の兵士を守るためのスナイパーとしての役割を求められる。帰国するたび
 に、家族への対応の状態が変わっていき、だんだん心を病んでいくのがわかる。誰だって、あのような環境に身を置
 けば、心なんてズタズタになってしまうだろう。
 無音で流れゆくエンド・クレジットは、私たちに、この作品を観たあとで、自分自身の頭で思考し続けることを求めてい
 るのだという。

3.4
 久しぶりに、ネットを使って高速バスの
 予約をしたところ、なんと
座席指定がで
 きるようになっていた。

 こんなことは今の時代あたりまえのこと
 だけれど、それまでは自動的に前の席
 から埋められていたため、前の席はい
 っぱいなのに、後ろの席がガラガラの
 時があったりした。
 できるだけ窓側の席に、それも隣の席に誰もいない状態で座りたい私は、乗る前に、座席表を見ながら、運転手さん
 とよく交渉をしたものだった。
 こんな単純な取り組みだけれど、利用する側に取ってみれば、ずいぶんとサービスが向上したような気分にさせられ
 るのです。

3.3
 知人に何度も大病を体験し、がんではベテランと言ってもいい人がいます。
 彼の話では、
胃がんは、わりあい神経質で嘆き体質の人がなりやすいという。手術して切
 り取っても、「再発するんじゃないですか?」と医者に聞き続けるような患者ほど再発すると
 いう。わかる気がします。                                (中略)
 私はもともと
心臓に持病があって、そんなことも重なったので、いま私が余命わずかだと言
 ったら誰がどう言うのかな、と考えてみました。
 一応、最初に
女房はどうか。「今はちょっと困るわ。家のローン全部払ってからにしてくれな
 い」。ちなみに私は生命保険には入っていない。自分が死ぬことで女子ども大金が入るの
 は教育上よろしくないからね。
 では
カールフレンドがいたらなんと言ったものか。「何よ、せっかく海外とか温泉とか旅行に
 行けると思っていたのに」。
 
編集者はどう出るか。「できれば借金を返してからにしていただけないでしょうか」。
 やっぱりダメだ。全員俺のことなんか考えていない。別に責めているわけじゃなくてみんな
 自分のことしか考えていない。だったらこんなことで死ぬもんか。そんなことを考えていたら
 朝まで寝つけなくなってしまった。


                   「無頼のススメ」   伊集院 静   新潮新書    から抜粋しました。 

3.2
 野菜作りや屋外の作業をしなければならない朝は、4時頃から目が覚めてしまい、5時半には外に出て
 行ったのに、この冬は寝坊がすっかり身についてしまった。
 それでも7時半に起きていくのは、チビ達が保育園に行く支度をする時間だから。 少しでも役に立てれ
 ばと思い、洗濯物を物干しに吊したり、朝ご飯を食べているチビ達の相手をしている。
 今朝も冷え込んで、とても外仕事をする気にはなれなかったけれど、日中はかなり暖かくなったので、で
 きることから手を付けはじめた。
 私もそろそろ、「冬眠」から目覚めなければならないのです。 

3.1  
 枯れ葉の間から、福寿草が顔を出しました。
 増えすぎて、庭が福寿草だらけになったので、昨年、花が終わったあとでだいぶ間引
 きました。
 だから、ちょうどいい具合に咲くかもしれません。