あと あと のあと  2011年 8月

8.31
 先日お嫁に行ったマジェスタの排気量は4.3 リッターで、今乗っ
 ている新しい相棒は4.6 リッターと大きくなっている。
 今まで高速道路の長距離運転をしたことがなかったが、昨日は、
 中央道を100kmくらい走行したところ、1リットルあたり13.5
 km
という数字をたたき出した。
 前の車はいいときでも11kmが限度だったから、ずいぶんと改良
 されているのだ。現在は燃費を気にするほど使用してはいないけ
 れど、このデーターで安心することができました。

8.30  
 WOWOWが、10月1日から、24時間フルハイビジョンの、3チャンネル放送をスタートさせるこ
 とを発表した。「プライム」は、ドラマをはじめとするエンターティメントのチャンネル。「ライブ」はス
 ポーツと音楽、そして「シネマ」は文字通り映画の専門チャンネルといった充実ぶりだ。

 そしてJ SRORTSは、同じく10月1日からCSからBSに移行し、BS放送としては最大の
 4チャンネルで運営される。ここはスポーツ専門チャンネルで、幅広いジャンルがサポート
 される予定だ。
 こうも優れた情報が多くなると、それを見ようとする側の時間調整がたいへんになる。だか
 ら、取捨選択の精度を向上させないと、テレビ少年になってしまいそうです。

8.29  
 民主党の代表選挙の模様をテレビで見ていた。
 前原さんが立候補を表明したので、これで決まったのかなと思ったけれど、その後
 出演した報道ステーションで、政策を語る内容に重みがないことを感じた。
 古館さんが、質問に対する答えが期待したものではなかったので、ちょっと戸惑った
 ような表情になったような気がした。
 長男の嫁が、「代表は誰になりますか?」と尋ねてきたので、「野田さんが決選投票
 で勝ちます」と回答したけれど、その通りになった。
 「キングメーカー」みたいな人のひと声で誰に投票するのかが決まってしまう、かっての自民党よりも自民党らしい
 やり方に嫌気が差していたし、伝書鳩が飛びまわる軽っぽさにも辟易した。そして、小沢一郎の主張をそのまま立
 候補の政策にしてしまう海江田さんが、ピエロに見えて哀れだった。
 今日の、野田さんの「ドジョウ」の話を聞いていると、この人ならやってくれるのではないかと思
 わされたし、またそうでなければ困る。
 「誰がなっても同じだ」と傍観者に徹することはたやすいことだけれど、政治の責任だと一方的
 に決めつけるだけではなくて、政治の現状は、国民ひとり一人の意志を映している鏡であるとい
 った捉え方が、やっぱり必要なのだろう。
 夜8時からの「プライムニュース」に出演した小池百合子さんの、本当に日本のことを考えてい
 ることが伝わってくるような、野党としての姿勢に共感が持てた。
8.28  
 1歳と4ヶ月になった琉くんに、スプーンでご飯を養(やしな)ってやろうとすると、口を
 開けるのを嫌がって、自分の力で食べたいとばかりに、スプーンを手にとってお茶碗
 の中をぎこちなくかき混ぜはじめる。
 録画しておいたNHK・Eテレの子供番組を見たいときは、テレビのリモコンを持って
 きて催促をする。最近は、見たいものでないものを再生すると、変えてくれと目で要
 求
するようになった。
 手を引いて散歩に出掛けたときも、手助けはいらないというように、私の手を振り切っ
 て自分で歩を進めていく。そして転ぶのだが、自分の力で起き上がる。
 少し前まで赤ちゃんだと思っていたのに、自己主張をするようになったから、彼の要
 求をなかなかごまかせなくなっている。だから、今は、対等の人間として向き合おうと
 しているのです。

8.27  
 今夜は、日本武道館で、東日本大震災復興支援チャリティープロレス 「ALL TOG
 −ETHER
」があり、生中継を楽しみました。
 これは東京スポーツ新聞社が主催したもので、新日本プロレス、全日本プロレス、
 プロレスリング・ノアの3団体を中心とした、プロレスラー80名以上が参加したもの 
 です。
 したがって、試合は多人数のタッグ戦になってしまいますが、それぞれのレスラーが
 持ち味を発揮したから、これはこれで楽しいひとときでした。
                     最後に、次は来年の2月19日に、仙台で行われることが発表されました。

8.27  
 第23回天竜ふるさと祭りは、昨年試験的に行われたラフティングが正式に採用さ
 れ、一昨年までの筏下りが近代的なものになりました。
 決められた区間を何秒で通過できるかとか、川岸の箱を狙って、ボールを投げてポ
 イントを競うゲームも折り込まれ、全長6キロの流れを下るものです。
 前日までの雨でかさが多くなっていましたが、20人も乗っているため、浅瀬では
 立ち往生している場面も見られました。写真のラフトは長男の職場のチームが乗っ
 ているものです。

8.26  
 都内の大雨の影響により、八王子を15分遅れで出発したあずさは、山梨県に入ってまもなくして停車し
 てしまった。降雨量が基準量を突破してしまったため、運行ができなくなったのだという。しばらくして雨
 がおさまったので動き出したが、時速35キロのスピードだ。
 結局1時間20分遅れで茅野駅に着いたところ、駅のホームに流れていた放送が、次のような内容を伝
 えていた。「今日は特別に、自由席に限って、特急券なしでも乗車してもいい」という。次の駅は上諏訪、そして下
 諏訪、岡谷というように、小刻みな停車をしていくから、各駅停車の電車を待っていた乗客は、きっと助かったこと
 だろう。粋な計らいをしてくれるではないか、JRさん。

8.25  
 書店で平積みにされていた「鉄の骨」の帯に、土曜ドラマ20
 10年7月3日(土)[総合]夜9時スタートと書かれていました。
 そのとき思ったのは、うっかりして「見逃してしまった」というこ
 とでした。土曜ドラマには注意しているのに、何で気がつかな
 かったのだろうとそのときは思ったものです。
 ところが、実際に放送されたのは昨年のことだったの です。
 本を読み始めたところ、どこかで聞いたようなストーリーです。よくよく考えたら、昨年その
 曜ドラマ
を私は見ていました。私の記憶力はこんな程度なのです。健忘症でも老化現象でも
 なく、これが私の地です。だから、見るもの全てが新鮮です。
 そして、今は「下町ロケット」がドラマになって放送されています。だけど、録画はしませんで
 した。「中小企業の努力もの」は、なんだか仕事の延長線にあるようで嫌だったからです。

8.24  
 昨夜は、前原誠司前外相が民主党代表選に立候補したニュースを、「NHKニュースウオッ
 チ9」で見たかったのだが、なぜか、テレビ東京で8時54分から放送された「開運なんでも鑑
 定団」を「見なければいけない」という気持ちになり、結局それが島田紳助をテレビで見る最
 後の機会になってしまった。
 その夜は、これもなぜか11時54分からの「NEWS23クロス」にチャンネルを合わせ、トップ
 ニュースになっていた島田紳助の芸能界引退の事実を知った。
 6本ものレギュラー番組を持っているタレントが、その日を限りに引退してしまう背景には、た
 ぶんもっと大きな事実が隠されているのだろうし、吉本興行側が引導を渡したのだと思われ
 るが、そんなことよりも、自分のこの、タイミングを見計らったような、動物的な勘の鋭さに驚
 いているのです。

8.23  
 電車が三鷹に到着する前に、降車する人が立ち上がったために、私の隣の席がひとつだけ空
 いた。三鷹に到着すると、その席よりも遠い入り口から乗り込んできた「おばさんが」、駆け足
 で突進してきてその席に座った。
 普段の自分の歩調を保ちながら近づいてきて、その結果席が取れなくてもよしとする、「美学
 みたいなものはないのだろうか。
 あなたの、自分のことしか考えていないような必死な形相を見ていると、同じ人間として寂しい
 気持ちになるよ。
8.23a
 昨夜は夜中まで仕事をしたので、こんな時くらいはいいじゃないかと自分を納得させて、病状が
 明らかになってからは断っていた生ビールを、デニーズに行って久しぶりに飲んだ。
 久しぶりの生ビールは、渇いた喉にジーンと染みて、たいへん美味しかった。
 普段の状態では異常を感じないけれど、騒音から遮断されて、ベッドに横になったりした場合な
 どには、血液が噴出する音が、時限爆弾が残り時間を刻むように耳に響いてきて、怖い。 

8.22  
 いま使っているホームページ作成ソフトは「Front Pa
 ge2003
」。 Microsoftの製品なのに、すでにかなり
 前からサポートがされていない。ということは、インター
 ネット上で公開できなくなる日が近いということになる。
 仕方がないので、「ホームページ・ビルダー」の勉強を
 はじめることにした。
 ワープロソフトの「一太郎」といい、この「Front Page
 といい、私が導入するソフトは、やがて圧倒的な少数グループになってしまう。ホームページを手がけた当初は、
 私も「ホームページ・ビルダー」を使ってみたけれど、「Word」と同じく使い勝手が悪かった経緯がある。ホームペ
 ージは、自分で作成しなければメンテナンスができないからと、こうやって勉強をはじめるのだけれど、本当は誰か
 が作成してくれないものかと、願っている。

8.21  
 「CATレディース」の最終日、首位の有村智恵と2打差でスタートした我らが森田理香子は、15
 番ホールで2.5mのバーディーパットを沈め、単独首位に立った。ところが、次の16番ホール
 で、ティーショットを右のラフに打ち込んでしまい、このホールはボギー。そして、最終18番ホー
 ルで、プレーオフをかけたバーディーパットがはずれた瞬間、感極まって涙がこぼれてきた。
 優勝のプレッシャーが訪れたティーショットをミスしてしまうところなんか、まだ未熟さ残っている
 ことの証明だが、この悔し涙は、確実に次に繋がっていくと思う。ぜひ、今シーズン中に彼女の
 笑顔を見たいものだ。
 それにひきかえ、決めるべきところではきちんとしたショットを打つ、有村智恵の強さが際立った
 トーナメントだった。

8.21  
 昨日と今日の2日間、「証言記録・日本人の戦争」が、NHK・BSプレミアムで放送
 された。
 昨日の前編は「1937−1944 熱狂と破局、今日の後編は「1944−1945 絶望
 の一年」で、いずれも85歳を超えた戦争体験者が、涙ながらに語る真実の証言だ。
 不思議なのは、なぜこのような番組を地上波で放送しないのかということ。おそらく、
 現代の視聴者の多数の要求に応える内容ではないからだろう。
 いつのまにか、地上波BSの番組の質に大きな差が生じてしまった。地上波の番組はお茶の間に流され続ける
 けれど、BSは、それを観たい人だけが選択するといったパターンになっている。
 この番組を観た後で覗いた「24時間テレビ」は、平和ボケした人々の、極めて軽っぽい「時間つぶし」にみえてくる。

8.20  
 今日の長野の日中の気温は19℃。26℃に設定してある車のエアコンからは、冷風でなく温風が吹き出してきた。
 居間は、網戸にしなくても寒いくらいで、半ズボンを履いて外出した素足は、どこか所在なさげ。
 過ごしやすい陽気になったことは確かだけれど、これはこれで、急激な環境の変化に体がついていかれるかが心
 配だ。

8.20  
 ニュースを観ていたら、東海テレビの「ぴーかんテレビ」という言葉が出て来てびっくりしてしまった。実
 はこの番組がはじまった当初、あたしはレギュラーとして呼ばれていたのだけれど、ちょっとした理由
 から辞めさせてもらった。
 あたしがこの番組を辞めたのは、この番組でエコバッグのブランド品を取り上げた(というかヨイショし
 た)のがきっかけで、番組終了後、「それじゃ、エコバッグの意味がないのでは」とその時、司会をして
 いたアナウンサーに質問してみたら、「主婦なんてものは、いトマトもいといえば、いものだって思うんです」
 との答えが返ってきた。
 お客様である主婦を馬鹿だと思って、番組を作る。この人たちが怖いと思った。仲間だと思われたくもなかったの
 で、辞めた。
               「しがみつく女」  室井佑月    「週刊朝日」 8月26日号から抜粋しました。

8.20  
 継続的に円安にするには簡単です。私が首相なら、1週間で1ドル=100円にして
 みせるでしょう。日銀がたくさんお金を刷って、世の中に出回る
お金の量を増やせば
 いいのです。
 マネーサプライ(
お金の供給)を増やせば、円の価値が下がります。すると円は売ら
 れるから、
円安に動く。1ドル=100円になるまで、ひたすらお札を刷り続ければい
 いのです。
 この場合の問題点は、インフレを呼び込むこと。
お金の量を増やせば、お金の価値
 が下がるため、相対的にモノの価値が上がり、インフレになります。日本はどうやら
 インフレを嫌って、お札を刷ることをためらっているようですが、今は超がつくデフレ。
 デフレが終わるまでは、お札を刷り続けても何も問題はない。刷った
お金は東日本大震災の復興予算に回すこと
 もできます。経営学の教科書をもう一度読みなおしましょう。
円安にするのは簡単なのです。

    「ドルの安全神話は崩壊、お札を刷れば円高は止まる」     「週刊朝日」 8月26日号からの抜粋。
                      ジェームス・スキナー

8.19  
 出版不況が叫ばれるようになってから何年も経つが、新刊の数はむしろ増えているのだという。
 なんと、1日あたり200点以上もの新刊が発行されているのだ。
 ただ、書店に置ける数は限られているため入れ替えがはげしく、現在の「新刊の寿命」は2週間
 程度になっている。つまり、初めの2週間くらいの売れ行きが悪ければ、書店から姿を消していく
 ことになる。
 これは、本の売れ行きが悪いのを新刊の数で補っているのであって、「薄利多売」の路線に突き
 進まざるを得ない面があるからだ。その結果、1冊あたりの儲けは減ってしまうため、著者や出
 版社にとってはあまりよくない状況が続いている。ただ、これを脱却できる可能性が、「電子書籍」にはある。
 まず「電子書籍」には書店におけるような「寿命」がなくなる。冊子を作るという物理的なコストもかからない。そし
 て、直接読者に配信できるから流通経路を省略できる。
 今、私に提案されているものは、なんと印税が売価の50%にもなっている。書籍の場合は多くても10%が限度だ
 から、「電子書籍」は売価を5分の1にしてもいいことになる。書籍という形になった従来のものに慣れてしまってい
 るから、あの紙の質感には魅力があるけれど、時代は変わりつつあるのだろう。ちなみに、アメリカのアマゾンは、
 この5月に、「電子書籍」の販売部数が、紙の書籍の販売部数を抜いたと発表した。

8.18  
 昭和天皇の側近・松平康昌と米国中枢部の接点に位置し、GHQを介さないチャンネルの要
 にいた、一人の男。
 流暢な日本語、人懐こい風貌、そして情報を嗅ぎ分ける類い稀な嗅覚…。戦後歴代宰相の
 懐に食い込み、機密情報をワシントンに送り続けたC.パケナムとは―。
 虚実が錯綜する、その全貌を追う。新発見の日記を手がかりに、占領下の知られざる「点と
 線」に迫るノンフィクション。 
                  (「BOOK」データベースより)

  「昭和天皇とワシントンを結んだ男」             青木 冨貴子
    〜「パケナム日記」が語る日本占領〜          新潮社    ¥1,680

 この「情報過多」の時代に、まだ私たちが知らなかった真実がある。彼女のパケナムに対す
 る追跡調査は、イングランドからアメリカ、そして生地である日本と、たいへん幅広いものだ。それでも、東條英機ら
 のA級戦犯の処刑があった翌日、岸信介と児玉誉士夫のふたりが、なぜ釈放されたのかというが残る。

8.17  
 五味川純平の「人間の條件」を読んだのは高校生のころだ。河出書房が出版した
 「グリーン版日本文学全集」に収録されていた作品だった。ネットで調べたところ、
 出版されたのが1967年からだから、時期的にはぴったり合っている。
 かなり長い小説だったけれど、それこそむさぶるように読んで、就職試験の書類の
 愛読書の欄には、「人間の條件」と書き入れたものだ。そして時期は定かではない
 が、映画を見たときの震えるような感動は今でも忘れられない。
 NHK・BSプレミアムの「山田洋次監督が選んだ家族の映画50本」では、8月15日
 (月)から20日(土)まで、この「人間の條件(全6部)」が一気に放送されている。
 VHSのビデオテープのものは以前に購入して持っているが、やはりDVDでないと気軽に見ることができなかった。
 今回のものは全部録画をしているから、総放送時間9時間半をこえる超大作を、いつか落ち着いて見るのです。

8.16b  
 「ろくでなし啄木」は、謎に包まれた歌人石川啄木と、彼に翻弄された男と女の物語を三谷
 幸喜が作・演出し、今年の1月〜2月にかけて、東京芸術劇場と大阪の点王洲・銀河劇場
 で上演されたもの。5月にWOWOWで放送されたものを録画しておいたので、この長い演
 劇を、昨夜一気に見ることができた。
 藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵の3人だけの出演者で、上映時間2時間45分、それも
 ほとんどが会話ばかりの場面を演じきるのだから、改めて役者の能力の高さに感服したと
 ころです。
            小学の 首席を我と争ひし 友のいとなむ 木賃宿かな

 啄木の“歌”のなかで、私がいちばん好きなものがこれです。

8.16a  
 花壇の百日草が、今盛りを迎えている。
 ただし、水不足と肥料不足が影響しているためか、例年に比べて鮮やかさが 足りな
 いような気がしている。狭いスペースに、あまりにもたくさんの百日草を植えてしまっ
 たことが原因かもしれない。
 昨日撮影したいくつかの画像を、GALLERYにアップしました。本当は、北海道の写
 真が、GALLERYを飾っているはずでしたが、これで我慢しておきます。

8.15  
  66回目の終戦記念日を迎えた今日、東京都千代田区の日本武道館で開かれた「全国
    戦没者追悼式
」。
                        そして、参拝者でにぎわい
                          をみせる
靖國神社。  →     

 家にいたところ、突然サイレンの音が
 聞こえきたので、慌ててその場で黙祷
 を始めるありさま。
 戦争の風化と共に、緊張感がなくなっ
 てしまっている自分がいる。 

8.14  
 大相撲の白鵬が、14日目にして優勝を決めてしまうようなパターンはプロレスには
 ない。なぜならば、両国国技館での最終戦に対する興味が半減してしまうからだ。
 だから、昨夜の後楽園大会は、出来レースのような試合が多かった。
 そして今日の最終戦は、永田が、真壁が、棚橋が、後藤が次々と負けて、私の予
 想通り中邑真輔がG1初優勝を果たした。
 このようにストーリーが読めるプロレスだけど、それでも熱中できるのだからいいじゃ
 ないか。
 今年は、20人がふたつのブロックに分かれてのリーグ戦だったから、全部で180試
 合
を見たことになる。試合をする方もたいへんだったけれど、それを欠かさず見ようとする方もかなりのエネルギー
 を必要とした。

8.13  
 迎え盆。我が家には野菜をイラストのようにして飾る風習はなかったけれど、今年はお嫁
 さんが作って、精霊棚にお供えしてくれました。
 迎え火は、いつもはおじいさんが赤脂(あかし?)を木戸で燃やすけれど、今年はそれだけ
 の気力がないようだったので、土手で枯れた茅(かや)燃やして代用しました。
 今日は一日中、2月に亡くなったおじいさんの弟の家で、新盆(当地では“しんぼん”と呼
 ぶ)のお手伝いでした。何もすることがないというのも、これはこれで疲れます。
 夜は軒先で花火をしたのですが、去年は幼すぎて参加することができなかった琉くんも、こ
 としは怖がって逃げたり、それでも興味を示して近寄ったりで、子供がひとりいるかいない
 かによって、単調な花火が俄然楽しくなるのを、みんなで認識したところです。

8.12  
 新宿発19:00のあずさに乗らないと、岡谷から出ている飯田線の最終便に合わな
 い。まあそれはいいとして、飯田線はストレスがたまるローカル線だ。
 まず目についたのは、4人が座れる横長の座席に寝転がっている人がいたこと。
 荷物を隣の座席に置いているのはまだいい方で、それを向かい合っている座席でや
 って、さらに足を投げ出しているものだから、4人分の座席をひとりで占有しているこ
 とになる。立っている乗客がいないのならそれでもいいが、半数は座れない状態なのだ。
 天井からは冷たい空気が吹き出てきて、真夏だというのに風邪を引きそうなくらいだ。車掌さんに訴えたところ一
 瞬風は止まったが、しばらくしたら元通りになった。都会の電車を利用することが多いと、田舎とのモラルの差に
 驚くことになるけれど、それが嫌なら以前のように車で移動すればいいだけのことだ。
 家に帰ってきたら、「G1クライマックス」の試合が4日分録画されていた。延べ12時間分、これを全部チェックしな
 いと、14日の決勝戦の生放送に臨めないということになる。

8.11  
 大熊・双葉地区は、着工から12年の歳月を経て、総発電出力469万6,000KWという世
 界屈指の
原子力発電地域としてクローズアップされた。このため、従来は福島県のチベット
 として不毛の地とされていた当地方も急に活気を呈し、所得は倍増し、生活に潤いをもたらし
 たのである。
 
原発建設に要する労働力はいきおい地域の農家から求められ、いままでは出稼ぎ、二、三
 男対策などその就職先が問題になっていたことも、
原発建設への雇用によって一挙に解消
 され、都市への流出はなくなり、逆にUターン現象が見られるようになった。
 「浜通り」の“
原発銀座”地区を車で走って気がつくのは、何の変哲もない田園風景の中に
 突然、現れる町役場や体育館、公民館、図書館などの建物の立派さである。    
 それは文化とはほとんど縁がなさそうなこの地区に、
原発を受け入れてくれたご褒美に、国
 から突如下賜された有難い文化的思し召しのようにみえた。
 
原発建設にともなう国からの潤沢な電源三法交付金は、“福島県のチベット”をたちまち裕福な町にしたのである。

              「津波と原発」  佐野 眞一   ¥1,575   講談社 から抜粋しました。

8.10  
 日本サッカー協会が8日に、女子の「ロンドン五輪アジア最終予選」に臨む日本代
 表20人を発表したが、その中に岩淵真奈の名前がなかったので心を痛めていた。
 しかし、その後ネットを見ていたところ、W杯準々決勝のドイツ戦で右足首を痛めて、
 現在も完治せずに松葉づえを使っている状態だというから、戦力的な理由で外され
 たわけではなかったのでひと安心。
 ただ、そのニュースの隣に、7月22日に投稿された「熱愛」動画と画像が掲載され
 ていたから、再び心を痛めている今日この頃です。

8.9  
 灼熱の京都駅から新幹線に乗った。タクシーの運転手の話では、気温が38℃を超
 えているとのことだった。ひと仕事終えた開放感を肴にしてビールでも飲みたいとこ
 ろだったが、あの病んでいるか細い血管を思い浮かべると、アルコール類を口にす
 るのは避けたいという気持ちが勝る。
 明日の仕事は昨夜、明後日の仕事は今日の午前中に、それぞれ延期になった。お
 盆前の受注増で、ゆっくりと私の相手をしていられないようだ。そこで違う会社に電話をして事情をお話ししたとこ
 ろ、「それじゃあ2日間来てよ」ということになった。それで、急遽ホテルの変更を行ったところ。
 3ヶ月も前から予約を入れておいて、直前になってキャンセルする客に振り回されても、嫌な顔ひとつできないホテ
 ル
が気の毒だ。そのうえ、今夜連泊するホテルは、ポイントがたまっていたために1泊分がタダになっている。

8.8  
 信州大学医学部付属病院には、今まで入院している人のお見舞いには行ったことがあった
 けれど、自分が検診してもらうのは初めてのことだった。さすが長野県でいちばん大きな病
 院、なんといっても規模が違う。
 脳神経外科の医師は、画像を食い入るように見ていたけれど、所見は伊那中央病院と同じ
 だった。ただ、脳の方まで影響を与えていないから、カテーテルによる手術をしてもリスクの
 方が大きいこと。そして、今までの例として自然に症状が消えてしまうことも少なくなかった
 ことなどから、「耳鳴り」さえ苦痛でなければしばらく様子をみましょうということになった。
 とりあえず3ヶ月に1回伊那中央病院に通院し、進行していなければ、半年に1回、1年に1
 回といった具合に、間隔を延ばしていってもいいのではないかとのこと。まずは、10月に検
 査の予約を入れることにしました。
 多くの場合は、脳に影響を及ぼした後に通院してくるから、ほとんどの場合が手遅れになっ
 てしまうけれど、今回は、最短距離でここまでたどり着いたことになる。そういった意味では幸せなことでした。
 日常生活で気をつけなければならないことは特にないそうだけれど、アルコール類は口にしないようにし、水分
 多く採ることを心がけるつもり。そんなわけで、いろいろご心配をおかけしましたが、この件に関しては一段落とい
 うところです。

8.7  
 先週の「NHKスペシャル」の再放送は、太平洋戦争ものがふたつ放映された。

 「封印された原爆報告書
 アメリカ国立公文書館のGHQ機密資料の中に、181冊、1万ページに及ぶ原 爆
 被害の調査報告書が眠っている。子供たちが学校のどこで、どのように亡くなった
 のか詳しく調べたもの。200人を超す被爆者を解剖し、放射線による影響を分析し
 たもの…。
 報告書をまとめたのは、総勢1300人に上る日本の調査団。国を代表する医師や
 科学者らが参加した。調査は、終戦直後から2年にわたって行われたが、その結果
 はすべて、原爆の“効果”を知りたがっていたアメリカへと渡されていたのだ。
 なぜ貴重な資料が、被爆者のために活かされることなく、長年、封印されていたの
                    か?

                                         「原爆投下・活(い)かされなかった極秘情報

 広島・長崎あわせて20万を超える人々の命を奪った原子爆弾。これまで日本は
 アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受
 けたとしてきた。しかし実際は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知して
 いたことが、新たな証言と資料から明らかになってきた。
 日本軍の諜報部隊が追跡していたのは、テニアン島を拠点に活動するある部隊。
 軍は、不審なコールサインで交信するこの部隊を、「ある任務を負った特殊部隊」
 とみて警戒していたのだ。
 8月6日、コールサインを傍受した軍は、特殊部隊が広島に迫っていることを察知。
 しかし、空襲警報さえ出されないまま、原爆は人々の頭上で炸裂した。そして9日未明、軍は再び同じコールサイ
 ンを傍受、「第2の原爆」と確信した。情報は軍上層部にも伝えられたが、長崎の悲劇も防ぐことはできなかった。


 ふたつの番組を見て強く感じることは、当時の「生き証人」が、みんな90歳くらいになっていること。不自由な体で
 懸命に言葉を絞り出してくれるけれど、それらの証言を後世に伝え、多くの人々の死を無駄にしないようにしなけ
 ればならないのは、私たちの責務であるということだ。

8.6  
 新日本プロレスの「G1クライマックス」は10日間におよび、開幕戦と最終戦はPPV
 で、中の5日間はサムライテレビで、残りの3日間はJスポーツで放映される。それ
 を全部見たい私は、Jスポーツと新たに視聴契約を結んだ。
 ところが、8日の放送分を録画予約しようとしたところ、「契約されていません」という
 クレジットが表れた。スカパーに電話で問い合わせたところ、Jスポーツは4チャンネ
 ル
あって、そのうちの3チャンネルしか契約されていませんという。
 「G1クライマックス」の中継も、6日は252CHで、7日は251CHで、8日は256C
 でといった具合に、毎日チャンネルが異なっていて、普通の契約だけでは見ることができないものができる。仕
 方がないので追加契約をしたけれど、これっておかしいよね。

8.5  
 子ども手当の見直しと、所得制限がかかる児童手当の再導入で、いちばん負担がかかるのは
 地方自治体なのではないか。支給するためのシステムを変更しなければならないし、各世帯の
 所得を反映させることが必要になってくる。このことを日本全体で考えたなら、ものすごいコスト
 アップになってくることになるだろう。
 今回の合意に対して自民党の石原伸晃幹事長は、「子ども手当法案は財源が全く安定してお
 らず、そういうものと決別できて満足している」と述べた。私がかちんときたのは、「満足してい
 る」という発言に対してである。自民党内からは、「これで民主党は崩れていく」との声も出 てい
 るというではないか。これでは、民主党がマニフェストとして掲げた項目を排除することが目的で
 あって、子育ての支援とか少子化の対策を真剣に考えてはいないと捉えられても仕方がないで
 はない。まさしく「政争の具」に使われているのである。
 新聞やテレビを見た限りでは、所得制限の基礎になっている「世帯」がどの範囲を示しているの
 かがわからない。中には「世帯主」という表現もあった。
 わが家の世帯主は私で、世帯は4世帯が同居している。これの全収入を合算して所得とされたのでは、実際に必
 要なのは若夫婦なのに、実際は「児童手当」がもらえなくなってくるのではないかという不安が、頭を持ち上げてき
 た。

8.4b  
 西武線の池袋駅のホームの柱には、西武ライオンズ
 選手たちのほぼ等身大の写真が飾られている。
 これがどれもかっこよくて、西武ライオンズのファンでも
 ない私でも、ほれぼれと見とれてしまうくらい。
 プロ野球のナイター中継を見なくなってから久しいが、
 わざわざ東京ドームやナゴヤ球場までジャイアンツ
 試合を見るために出掛けて行ったことがウソに思えるく
 らい、いまはしらけてしまっている。
8.4a  
 中学生の男の子が、夏休みの宿題になかなか手をつけない。部屋でゲームばかり
 している。しびれを切らせて母親が問う。「いったい、いつになったらやめるの」。
 供
は涼しい顔だ。「一定のメドがついたらやめます」。実話である。
 ただでさえ節電で暑い夏。母親はイライラが募るだろう。「一定のメドって何なの?」
 と聞けば、「動きを注目しています」。頭にきて「そんなだらしのないことでは駄目な
 大人になるよ!」としかると、「私の価値なんかどうでもいいんです」と、しょげてみせ
 る。 機転のきく子供のようだから心配はなさそうだ。

                            「春秋」  日本経済新聞   8月4日号から抜粋しました。

8.3  
 「森田さんは運がいいですね」と、脳神経外科の担当医はおっしゃった。それは、動脈から血液が流れ込んでいる
 静脈が、脳のあたりまで達していなかったからだ。最初の診断通り、右側の血管は正常だけれど、左側の静脈に
 血液が流れ込んでいることが、画像を見るとよくわかる。
 そこで治療方法だが、動脈に空いている穴が無数にあるため(だから動静脈瘻(ろう)という病名になっている)、
 流れ込んでいる静脈を根本でふさいでしまう方法をとるのだという。前にも書いたように、その方法は3種類あっ
 て、ひとつめは頭蓋骨を切開する方法。ただ、患部が奥の方にあるために、これは事実上不可能だとのこと。
 最近よく採られている放射線による治療は、完治するまでに2年かかってしまう。そこで現実的なのは、カテーテ
 ルによる治療で、これは1回の治療で終わり、入院期間は4日程度になるとのことだ。
 そこで、医師からの提案は、その先生の師匠にあたる人がこの道の権威で、信大付属病院にいらっしゃるから、
 判断を仰いでみたらどうかというもの。症例が圧倒的に多いから、より的確な判断ができるし、もしかしたら、この
 まま様子を見ることになるかもしれないともおっしゃった。
 目の前で、信大付属病院の来週月曜日の予約を入れてくれて、昨日撮影したデータをCD3枚に焼いたものを渡し
 てくれました。したがって、来週、松本の信大付属病院に通院します。
 まだ原因が解明されていないという「珍しい」病気にかかるなんてすごいこと。人生は最終的にはプラス・マイナス
 ゼロで終わっていくというから、その分いいことが待ち構えていればいいのだけれど…。
 普段の生活に戻っていいということでしたので、あしたから「社会復帰」します。

8.2  
 午前9時に入院して点滴を開始し、処置室に入ったのが11時40分、そして病室に
 戻ってきたのが12時だったから、検査に1時間強かかったことになる。
 右手首の動脈からカテーテルを挿入して、頸動脈4本にそれぞれ血液造影剤を注
 入し、レントゲン装置で撮影をしたもの。やる前は怖かったけれど、部分麻酔をして
 いたから痛みはなかった。
 終わった後の医師の第一声は、「いい検査ができたよ!」でした。結果と治療の方
                    向は、明日の朝、家族と一緒に説明してくれることになっています。

8.1b  
 今夜は、思いがけず移動しなくてもよくなったので、新日本プロレスの「G1クライマ
 ックス
」の開幕戦を、ペイ・パー・ビューで見ることができた。
 G1の場合は選手の真剣度が違うので、全10試合がすべてシングルマッチだった
 が、いつもとはまた違った緊迫感の中に身を置くことができた。
 19時試合開始だったから、長女の婿は仕事が終わってから駆けつけてきた。テレ
 ビに見入っている彼の横顔を見ると、本当に一所懸命プロレスとお付き合いをして
 いることがわかって好ましいのだが、翌日に入院を控えている私は、いかにせんどこかすっきりしない部分が残っ
 ていて、いまひとつのめりこむことができなかった。
 8月14日の最終戦まで、10会場全部の試合がテレビ中継されそれを録画しておく。だから次の段階として、それ
 を見る時間を作り出さなければならないということだ。

8.1  
 物置の外壁に貼っておいたネットに、ものすごい勢いで伸びてきた朝顔が、ツルを
 巻き付けている。
 実生のものや、去年まで蒔こうとして蒔けなかっただから、どんな色の花をつけ
 るのかはわからないけれど、かえってそれも楽しみだ。
 隣の花壇にある百日草と同じく、長い期間楽しめるのもこの花の特徴なのです。