あと あと のあと  2011年3月

3.31b
 昨夜から、ホームページのプロバイダーがダウンしていて接続できないため、ブログも更新できませんでした。
 何人かの方から、心配していただいたメールを頂戴しましたが、17時になってやっと繋がりました。したがって大
 丈夫です。元気でやっております。

3.31a 
   ← 「不等辺三角形」  内田康夫   講談社  ¥1,785 (税込)

 浅見光彦加賀恭一郎がそれぞれ大活躍する小説だ。
 好みの問題もあるかもしれないが、このふたつを比べると、圧倒的に後
 者の方が味わい深いと私は思う。
 単行本は、読んでみないと中身はわからない。そして一人で同じものを
 2冊以上買うことは滅多にない。したがって、売れ行きの差は、やっぱり
 買う前に持っている、好みの問題になってくるのだろう。

      「麒麟の塔」  東野圭吾   講談社   ¥1,680 (税込) →

3.30
 杉花粉は、もう75%が飛んでしまったと、大量の抜け殻を手にした気象予報士さんが、天気予報の中で言ってい
 た。そのせいもあってか、この2〜3日は症状があまりひどくならないでいる。
 昨夜宿泊した埼玉のホテルで、震度3の揺れに遭遇した。10階だったこともあって身体にかなり感じる横揺れ
 ったが、恐かったのはそれが長い時間続いて、しばらく治まりそうもなかったことだ。一度津波の来襲を体験した
 人たちの恐怖が、少しだけわかったような気がする。
 昨日今日と計画停電がないので、予定通りに移動することができるから嬉しい。
 
3.29b  
 「東北地方太平洋沖地震復
 興支援チャリティーマッチ・
 んばろうニッポン!
」は、私
 たちに元気を与えてくれた。
 計画停電は必要かもしれない
 けれど、影響を及ぼさない各
 種のイベントをもっと復活させ
 ようよ。
3.29a
 今回一気に評価を下げたのは科学技術そのものではなく、それをコントロールしてきた「日
 本型秀才」たちじゃないかと思うんです。秀才というのは常に正解を出そうとする。だから、
 エビデンス(証拠)が示され、失敗したときの言い訳が準備されない限り、自己責任で重大
 な決断を下すことができない。
 フライングして、責任を問われることを病的に恐れる。それよりは上位機関からの指示が出
 るまで、黙って「フリーズ」している。今度のように、上からの指示を待たずに、現場の責任
 で決定を下さなければならないというようなときに、秀才たちは必ず決断の時期を逸する。
 津波で被災した段階で、現場には「海水を注入して廃炉にするオプションを検討しましょう」
 と言った技術者はいたと僕は思う。それを抑えて、「経営陣の指示を待て」と言った秀才
 足踏みが結果的に事態をここまで大きくした。
 「責任を問われたら、オレが腹を切る」と言えるだけの胆力のある人間がどのレベルにもい
 なかったことがこれだけの災害を生み出したと思います。

             「震災と日本」 養老孟司×内田樹    「AERA」 4月4日号からの抜粋です。

3.28  
 かかりつけ医での定期検診は、花粉症の症状を訴えることがメインになってしまった。
 「今までの中で森田さんがいちばんひどいね」と言われて、前にいただいたものより少しきつめの
 抗アレルギー剤と、点鼻薬と、「本当にひどいときだけ飲むように」念押しをされたステロイド剤
 いただいてきた。
 眼も鼻も症状はひどいけれど、いちばんきついのは、微熱があって、だるくて、頭の奥の方が痛い
 こと。ただでさえ怠け者の私が、何もやりたくなくなってしまうのだから困ったものだ。
 あと1ヶ月もこんな状態が続くのも、被災地の人たちに比べればなんのこともないのだけれど…。
3.27  
 お嫁さんの実家で、お節句カブトを届けてくれた。お金を使ってもったいないから
 といいと事前に伝えてあったけれど、立派なカブトをご両親が持って来てくれたもの。
 私が住んでいる集落の氏神様は女の神様だから、男の子が生まれても鯉のぼり
 立てない風習になっている。その代わりに、床の間に飾る置き物を嫁いだ先に贈る
 ようになる。
 長男のときにいただいたお飾りも30年ぶりくらいに出してきて、一部屋しかない畳
 の部屋に並べた。 来月、お誕生とお節句のお祝いを、一緒に行う予定だ。
 このような明るい話題を、たくさんブログに掲載できるようになればいいのにね。

3.26  
 被災地へ1週間くらいボランティアに行きたいと思い、どこかで募集をしていないか
 とインターネットで調べてみた。 そして、そこにはこんなコメントが掲載されていた。
 「現在、東北地域における“他地域からの個人”ボランティアの支援要請はほとんど
 出ておりません。行政、専門家、地域住民の方、訓練された方、組織された方(NPO
 /NGOなど)が活動しています。多くの被災地の方や現地の若者・学生もボランティ
 ア
として活動しています。誰もいないわけではありません。まずは、ご安心ください」。
 そして、さめたような表現で、「あなたの善意が、今、ボランティア活動につながらな
 くても、焦らないで。まずは、災害ボランティアの基本的なマナーを落ち着いて読ん
 でみてください」とも書かれていた。
 防災ボランティアの「お作法」集には、「水・食料・常備薬・適切な服装・保険等、必
 要な備えをして自己完結を原則に被災地に入りましょう」とあったから、私みたいに「甘い考え」で、ボランティア
 したい人がたくさんいるような雰囲気が伝わってきた。
 きっと、「素人」が駆けつけたところで役に立たず、足手まといになるだけなんだ。だけど、「お金」だけじゃなくて、
 行動をしたいって思うのは、普通の感覚だよね?

3.25  
 もう30年近くも前のことだけれど、ある日突然、目が痒くて
 が詰まるようになった。近所の耳科を3軒もハシゴした
 けれど、どこでも異常がないという。そのころは、まだ「花粉
 症
」が世間一般には知られていなかった。
 こんなにも花粉症のベテランの私でも、マスクをかけなけれ
 ばならなくなったのは今年が初めてのことだ。それだけ杉花粉の飛散量が多いということ
 になる。
 特に首都圏は症状がひどい。そんなとき役に立っているのが「セレブ」というティッシュ
 ペーパー。値段が3倍するけれど、使っていてものまわりが痛くならないから助かっている。

3.24b  
 震災後、数日間にわたって、私は小説を一行も書くことができなかった。小説という、虚構の世
 界に逃げ込むことすらできなかった。
 私たちはこれまで、凄まじく暴力的に前進し続けてきた。その繁栄と進化は頂点に達し、それで
 もなお、膨張は繰り返された。あげく、あちこちで歪みが生じた。人の心は荒廃した。しかしなお、
 誰もそれをやめようとしなかった。津波はそうしたものをすべてのみこんで、去っていった。
 私たちは生来のやさしさや愛、勇気など、人間の本質的な何かを取り戻さざるを得なくなってい
 る。引きこもりや孤絶、無縁、といった
言葉は今や、過去のものになった。人々は血縁地縁を超
 えて連帯し始めた。これが3月11日以前の日本と同じ国なのだろうか、とすら思う。ひとつ間違
 うと、集団発生した連帯意識は個人を抑圧してかかることにもなりかねないが、今に限って言え
 ば、そんなことにもならないだろう。誰もが悲惨さと不安を共有している。
 愛の本質、生きていくということの本質が、これほど私たちの中に甦ったことはついぞなかった。 作家として何が
 できるかと考えるたびに、烈しい無力感に襲われる。しかし、すぐに考え直す。戦時中も
小説は絶え間なく読まれ
 ていた。死と別離と不安と食料不足が長期にわたって日常化していた時でも、人々は本を読んだ。
言葉は人を救
 った。
 時が流れ、再び立ち上がり、歩き出すにつれ、私たちは必ず、新しい
言葉、新しい物語を必要とするようになるだ
 ろう。その時のために、私は書き続けていこうと思っている。


         「言霊の祈り」   小池真理子    「日本経済新聞」 3月24日号から抜粋しました。

3.24a  
 3月11日の震災以来、昨夜、初めて首都圏にやってきた。
 計画停電の影響で、昼間の時間帯のあずさは運行休止、再開された便に乗って到着した新宿駅は人出があふれ、
 埼京線はすし詰め状態だった。
 さいたま新都心駅の照明は消され、エレベーターも動いていない。昨日のうちに宿泊できることを確認しておいた
 ホテルでは、非常用のペンライトを渡された。室内のエアコンの温度設定も限られていたために、布団に潜り込ん
 で寝るしかなかった。
 そして今日訪れた埼玉の工場では、午前中に余震を体感した。昨日は3時間の計画停電があったそうで、みんな
 いろいろな不安や不便さを抱え込みながら生活をしていることが実感できた。

3.23b  
 震災で東北地方の石油精製所が大きな被害を受け、食料や水を被災地へ車で運ぶの
 に欠かせないガソリンが不足する中、宮城県南三陸町で、自称・震災ボランティアの男
 が、横転した乗用車からガソリンを抜き取るところを目撃したという。
 「気仙沼信用金庫・松岩支店」の金庫から、4千万円金が盗まれたという報道もあった。
 被災地では、車内の金品を狙う車上荒らしも横行していることから、南三陸町では有志
 の住民が自警団を結成し、パトロールに乗り出したそうだ。
 まったくもって嘆かわしい限りだ。このようなときに、被害者の立場に立って助け合うこと
 ができるのが、「日本人」のいちばんいいところだと思っていた。「日本人は誇りを失って
 しまったのか」と、誰もが嘆きたくなるような事態だ。

3.23a
 今日の「毎日新聞」の一般の投書欄「みんなの広場」に、歌手の橋幸夫さんの「国会議員は何をしている」という
 投書が掲載されていた。

 毎日、新聞やテレビで震災報道を見ていて、義憤に駆られることがある。国会議員の顔が
 見えない。いったい、議員はどこにいるのだ、ということだ。
 選挙の時だけ地元で笑顔を振りまいているが、メディアにまったく登場しない。今、地元に
 帰って、国とのパイプ役にならずしていつなるのだ。地元有権者が悲鳴を上げているのに、
 こんな時だけ国民の代表だ、と言うのか。
 阪神大震災の時、矢も楯もたまらず、友人の歌手やタレントに声をかけ、「歌で結ぶ絆の
 会」というチャリティコンサートを行った。3800万円を集めて、神戸市などに送った。今度も
 「やらなきゃ」と思うのだが、僕らの力は小さい。二番手三番手だ。一番先頭に立つのは

 会議員
だろう。
 16日の夜、首相経験者の議員に「どうなっているんだ」と電話したら、「申し訳ない」と謝る
 ばかり。謝ってどうなるのか。新聞は
国会議員のこの1週間の行動を検証して欲しい。

3.22
 公共広告により啓発活動を行っている社団法人のACジャパン(旧公共広告機構)に、抗議の電話が殺到している
 ことがわかった。
 民間企業が震災の影響でCMを自粛する中、大量に放送されているACジャパンのCM。穴埋め的な役割を果たし
 ているにもかかわらず、とんだとばっちりを受けている。
 ACジャパンは、マナーやモラル向上などといった社会啓発的なCMを年間13本制作している。その制作費は約
 1200社の加盟社から得られる年会費で賄っており、今回大量にCMを放送しても、テレビ局との間で金銭的な
 やりとりは一切発生していない。 
                           (ディリースポーツ)
 
 番組の間に入る2分間のコマーシャルに、同じ内容のものが3回も流されると、さすがにしつこいと思ってしまうけ
 れど、私たちは、このようなことも受け入れなければいけない。なぜならば、決まり切ったようになっている日常の
 パターン
に、慣らされてしまっていることから発生する感情であるからだ。<br />
 テレビ局やACジャパンに抗議をするエネルギーを、もっと違うところに振り向けなければならないときなのです。

3.21
 お彼岸に、青大将が姿を現した、かなり長い時間玄関の石畳のあたりにたたずん
 でいて、やがてどこかに行ってしまった。
 昔から、青大将は家の守り神として、大切にされてきました。まだ冬眠開けには早
 いと思われるこの時期に、我が家に顔を出したのは、どんな意味があるのでしょう
 か?
 ちょうど親戚のおばさんたちが来ていて、きっと吉兆を運んできてくれたんだねと、
 期待し合ったところです 

3.20
 菅首相は19日昼、自民党総裁の谷垣氏に電話で「国家的危機だ。復興には相当なエネルギーが必要だ。ぜひ
 協力を、副総理兼震災復興担当大臣でお願いしたい」と要請し、谷垣氏との会談も求めた。だが、谷垣氏は「あま
 りに
唐突な話だ」と回答を保留した。
 谷垣氏はこの後、自民党本部で緊急役員会を開いて対応を検討。出席者からは、入閣すれば自民党が反対して
 きた子ども手当法案など新年度予算関連法案の成立に協力せざるを得ず、菅政権の延命につながるとの意見が
 大勢を占め、入閣要請を拒否することを全会一致で決定した。
 谷垣氏は役員会後の記者会見で、「与野党が協力する可能性を全く否定するつもりはない。(しかし)大連立を組
 むとなると、互いに信頼感を醸成しなければならない。トップダウンは、順序が逆ではないか」と述べた。


 地震は「唐突」に発生する自然災害だ。こんなときこそ「トップダウン」でことを進めなければならない。つくづく、国
 会議員の無力さを、痛感させられている。
 
3.19  
 今日は、宮田のおいさんのお葬式でした。
 戒名は、「新帰元公誉武明居士」。「」は公務員生活が長かったから、「」は俗名の福村武からとって、だろう
 と想像しています。「」は、浄土宗の戒名には必ず入るのだそうです。
 この土地には「おみあけ」という風習があります。お葬式で汚(けが)れている一家に食事を振る舞って、それを落
 としてからでないと外部と接触できないというものです。
 「おみあけ」の意味を、インターネットや広辞苑で調べたけれど、載っていませんでした。だから、もしかしたら語呂
 が違うかもしれません。明日親戚の叔母さんに訊いて、調べておきます。

3.18
 納棺と火葬は長男に任せて、名古屋まで仕事に出掛けた。思い上がりかもしれ
 ないけれど、ペースメーカーの役割を果たしている私が行かないと、改善活動が
 進まない、と、勝手に思っている。
 工場間を移動しているときの、同行してくれた担当者の意見だが、原子炉に水
 を注いでいるけれど、目的物まで届いているか疑わしいから、もっと長いホースを上から垂らして注げばいいとい
 うもの。高圧ホースが水平になっていて届かないのなら、トラックかなんかで傾斜をつければいいではないかとも
 言っていた。
 私はニュースを詳しく見ていないからよくはわからないけれど、なるほどと思える意見だった。本当のところはよく
 わからないけれどね。
 
3.17  
 東京に住んでいるおじさんの孫が、昨日は長野に帰ってくることができなかった。高速バスに乗
 るために新宿に出たくても、その手段が断たれていたためだ。 そして、今夜のお通夜にやっと
 間に合った。今日は、停電時以外は「あずさ」が運行されているようだから、東京とを結ぶ足が
 やっと確保されたことになる。
 お線香の煙が目鼻を刺激するようで、枕経を聞いている最中鼻水が止まらなくて困った。そこで、
 やっと今年の花粉量の多さを実感したりで、憂鬱なことばかり多くて滅入ってしまう。
 そんな中で、夜遅く到着したホテルでは、私が前に立っただけで、部屋のキーを差し出してくれ
 たフロントマン。名前を覚えてくれていたのか、予約していて到着していなかったのが私だけだっ
 たのか定かではないが、こんなちっぽけなことで、心が和まされています。

3.16  
 朝、叔父(父の弟)が危篤に陥ったとの連絡があり、急いで病院に駆けつけたとこ
 ろ、叔父は身体全体で呼吸をし、必死の形相で「死」と戦っていた。
 看護婦(師)さんが、「なにか言っておきたいことはある?」と呼びかけると、薄目を
 開けて何かを訴えたかったようだったが、結局言葉にはならず、午前9時49分に息
 を引き取りました。
 叔父は、私の家から隣の村に婿に行きました。小さい頃から今までずっと身近な存
 在で、「西駒郷」への就職の手引きをしてくれたのも叔父でした。
 退職してからは、地域の詩吟の会の講師をしたり、小学校へこんにゃく作りの指導
 に行ったりと、幅広い活動をしていましたが、最近は耳が遠くなって、きちんと意思
 疎通できなかったのが残念です。
 私の人生に大きな影響を与えてくれた宮田のおいさん。いろいろとお世話になりま
 した。そしてありがとうございました。安らかにお眠りください。                           合掌


3.15  
 昨日の夜から今日にかけて予定していた仕事は、工場側に受け入れ体制がないということで事
 前に中止になっていた。
 明日の仕事をするためには、今日中に中央線のあずさで移動しなければならないが、駅に問い
 合わせたところ全日運休だという。
 高速バスはなんとか動いているようだが、明日の夜のうちに東京まで移動できる保証はない。
 したがって、今週の関東方面の仕事はすべてできないことになった。
 空いてしまった時間は、次の仕掛けのための作業に充てています。日本を復興させるとは、経
 済を立て直すことだから、私の力を活用していただく場が今後増えることを期待しての作業です。

3.14  
  いつもなら、おびただしい数のメールマガジンが届くのに、それがぴったり止まって、海外から届く英
  文のものだけになっている。それだけ、日本の経済活動が止まってしまっているということだ。
  NHKの教育テレビやBS2の「安否放送」を見ていると、戦後の「尋ね人の時間」を思い出した。
 「尋ね人の時間」は、太平洋戦争に伴う行方不明者を捜すために放送されたNHKラジオの番組。1962年の7月ま
 で放送されたというから、子供だった私の記憶にも残っているのだろう。 

3.13  
 先週の火曜日にお伺いしたばかりの、福島県の郡山の工場は、地震の後の「ダメージが大きく製造ができない状
 態」だという。応援に駆けつけたくても、そこまで移動する手段がないのだろう。
 そんななかで、それと違う会社の経営者の方から、「ウチの工場も大変そうですが、“朝のこない、夜はない”で頑
 張ります」というメールが、出張先のシンガポールから届いた。
 私が励まさなければいけない立場なのに、こんなひとつのメールで逆に勇気をもらっています。

3.12
 私が、金曜日に地元にいることは、今年になって初めてのこと。当初は埼玉での仕事が入っていたものが変更に
 なったから、たまたま関東地区にいることがなかっただけ。
 もし、いつものように新宿からあずさに乗って家に帰るパターンだとしたなら、帰宅難民の一人になって、日本武道
 館あたりに避難していたかもしれない。
 そんな私を心配してメールをくれた人もいたけれど、回線が混雑していたようで、かなり時間が経ってから届いた。
 ご心配ありがとうございました。
 自分のことばかり言っていられる状況ではないけれど、私たちがこれから何ができるのか、何をやらなければなら
 ないのかが、問われています。
 
3.11
 松本の会社に今後の仕事の打ち合わせに行って、自宅に帰ってきたのが14時ころ。遅いお昼ご飯を食べてソフ
 ァーに横になっていたところ、部屋の窓を誰かがたたいているような音がした。起き上がってまわりを見渡したけれ
 ど、外には誰もいない。そして、そのあと本格的な揺れがやってきた。
 参議院の決算委員会の中継をしていたNHKテレビが緊急放送を告げ、しばらく経って仙台の上空を飛行していた
 ヘリコプターが、押し寄せる津波に車や住宅がのみ込まれる様子を映し出した。
 そんなわけで、地震の被害が進行する生々しい様子を全部目にすることができたけれど、事実が同時進行で突き
 つける衝撃はすさまじいものがある。
 
3.10  
 民主党の土肥隆一衆院議員が、先月末にソウルで開かれた集会で、日本政府に対し竹島の
 領有権を放棄するよう訴える韓国側との共同宣言に署名していたことが9日、分かった。
 土肥氏は産経新聞の取材に、「個人的には竹島は日本の領土とは一概に言えないのではな
 いかと思っている」と述べた。途中から「固有の領土だ」と発言を修正したが、「本当に議論す
 るなら緻密な歴史的検討をやらねばならない。いろんな考えや思想があっていいじゃないか」
 とも述べた。
                      産経新聞   3月10日(木)7時56分配信

 今まで、政権交代を果たした民主党に、なんとか頑張って欲しいという気持ちがあったが、ここ
 までくるともう擁護しようがない。個人的にはいろいろな意見があってもいいけれど、少なくても
 国会議員の、それも政権政党の議員が取る行動ではない。お粗末すぎてお話にならない。自
 分自身が「政府」そのものではないか!

3.9
 誰にも共通の条件として与えられている。24時間。それをどう使うのかは本人の意志に委ねられ
 ている。8時間仕事をし、8時間睡眠を取り、残りの8時間を余暇に充てればバランスがいい。
 私の場合は、今日は10時間を超えてしまったけれど、仕事は大体8時間以内だ。睡眠を取らない
 と身体が持たないから、7時間以上は無理矢理眠ることにしている。問題は残された8時間余をど
 う活用するかだ。
 ところが、移動する時間がその大部分を占めてしまうため、なかなかまとまった時間が取れないし、
 取れたとしても大部分は自宅にいることがない。だからこそ余計に、1分、1秒が、貴重に思えてくるのでしょう。
 ダイヤモンドくらいの価値がある時間を、もっともっと有効に使わねば……。
 
3.8  
 懐かしき温泉街の射的場。外相人形は意外と簡単に落ちた。厚労相人形はもう揺
 れている。いっそ棚ごとひっくり返すか。
 永田町に生息するキリギリスたちは、春からの暮らしの算段もなく政局の歌ばかり
 うたってる。働きアリの苦労も知らず。
 米国みたいに一度「政府閉鎖」してみないと気づかないのかもしれない。高い授業
 料は国民が払わないといけないけど。

            「素粒子」   朝日新聞  3月8日 夕刊からの転載です。

3.8a  
 「J・エドガー」は、週刊誌などに掲載されている評論の評価は高くなかったけれど、
 クリンと・イーストウッドの作品だから観ようと思い、新幹線の中で上映開始時間を
 調べた。
 その結果は21時05分開始だったから、時間を調整してチケット売り場に行ったとこ
 ろ、もう始まっていて入場できないという。文句を言おうと思ってホテルに帰って確認
 したところ、私が日程を1週間間違えていて、20時45分開始だった。自分の思い込
 みが悪いのだけれど、こういうのは結構ショックが大きい。

3.7b
 前原さんの外務大臣の後任は、自民党の谷垣総裁にお願いしたらどうだろうか。日
 本のために、民のために、ここはどうか力を貸して欲しいとお願いするのだ。
 彼にも立場があって、公には受けることができないだ
 ろうから、先にお願いする旨をマスコミに発表してしま
 うのだ。
 連日の、野党の動きを見るにつけ、政治家が本気で
 のことを考えているとは到底思えない。
 そのくらいの大胆さと、柔軟性がなければ、日本が置
 かれているこの危機は乗り越えることができないと私は思うのです。
3.7a  
 確定申告をするための計算が終了したとの連絡があったので、会計事務所まで出向い
 て結果をお聞きした。
 税金の納付書には金額が入れられておらず、私の了解を得てから書き込む手順のよう
 だったが、それに異論を唱えてもどうなるものでもない。結局、決して少なくはない額の
 消費税と、配偶者分の所得税を納めなければならなくなった。
 サラリーマンの頃は、税金が給料天引きされたから、手取りの範囲以内で生活すれば
 よかったけれど、今は、あとで収めなければならないからその痛手は大きい。

3.6  
 第20番 大吉  なにをしても幸運のもとになります。自分の仕事に熱中する事です。
            自分かってなことをしたり、色や酒におぼれることはいけません。

 光善寺に、長女と一緒に昨年の厄年のお札を返しに行きました。そのときに引いたおみくじです。
 実は、初詣のときは「末吉」で、あまりいいことが書かれていませんでした。光善寺のおみくじは
 よく当たるのでブログに載せなかったのですが、ここで運勢もリセットされるでしょう。

3.5  
 久しぶりに琉くんに会った人は、みんな「くねっぽくなったね」と言う。自分もそのような表
 現をするのだが、どうも一般的な言葉ではないようだ。
 「広辞苑」で調べたけれど載っていない。ネット検索では、ただひとつ「ジャパンナレッジ」
 だけが引っかかって、「大人びたさまだ」という意味だという。
 新潟県、山梨県、長野県の方言のようだが、それ以上知るには会員登録(有料)が必要
 だから、全容まではわからない。

3.4  
 「月と蟹」   道尾秀介  1470円(税込)  文芸春秋  は直木賞受賞作品。

 小学生の慎一と春也は「ヤドカミ様」なる願い事遊びを考え出す。100円欲しい、いじめっ子
 をこらしめる――他愛ない儀式はいつしかより切実な願いへと変わり、子供たちのやり場の
 ない「祈り」が周囲の大人に、そして彼ら自身に暗い刃を向ける……。



 道尾秀介の小説を読んだのは、「シャドゥ」、「カラスの親指」に続いて3作目。<br />
 いつかはブレイクするのではないかと思っていたけれど、直木賞を受賞した作品を読んで、彼
 の力量をあらためて評価したところです。

3.3  
 国会の予算委員会の様子をテレビで見ていると、なんだかやるせない気持ちになっ
 てくる。
 信州型事業仕分けの場でも主張したことであるが、質問者と答弁者といった対立軸
 を作っているだけで、少しも創造的な議論が交わされない。結果はわかっているの
 に、ちょっとなんかあると問責決議案や不信任案を提出するといった図式も理解でき
 ないことだ。
 これだけさまざまな問題を日本の国が抱えているのだったなら、その問題を解決す
 るのにはどうしようかということを話し合って、それを実現させることが国会議員の任
 務だと思うのに、そんなスタンスはちっとも感じられない。もはや、国会議員を選出することそのものが、税金のム
 ダ遣いになってきている。

3.2  
 ほぼ1ヶ月ぶりに浦和の中国気功整体に行った。
 沼津の整体は気が狂うほど痛かったけれど、ここの治療はそんなに痛くないからかえって
 物足りない。それでも、私の身体の悪いところを的確に指摘してくれるから、しばらく通って
 みようと思う。
 そんなやりとりをしていたところ、同一系列のお店がさいたま新都心にあることがわかった。
 そこは、最近定宿にしている東横インのそばにあって、かなり前から気になっていたところ
 だ。
 看板に「中国気功」という表示がなかったから入ってみなかっただけで、ここなら、もっと通いやすくなる。こういうの
 を「なんて間がいいんでしょ!」と言います。

3.1  
 NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」は秀作だ。
 「第1回 “外交敗戦” 孤立への道」、「第2回 巨大組織 “陸軍” 暴走のメカニズム」、「第3回 “熱狂”はこうして
 作られた」と続いて、今週は最終回の「第4回 開戦 ・ リーダーたちの迷走」だ。
 戦争を体験した人たちがだんだん少なくなってきたから、おじいさんにも「戦争の愚かさ」を文章で残して欲しいと
 思い、専用の原稿用紙を作って渡したけれど、なかなかその気になってくれない。