あと あと のあと  2011年 5月

5.31b
 夕食を8時前にとりなさいという言いつけを守ったのに、の中にはまだ食べ物が残
 っていた。私が食べる量なんてしれたものだけれど、今朝感じたもたれはそれが原因
 だったんだ。「の働きが低下していますからね」と、担当医の方はおっしゃられた。
 カメラによる検査は、いつも苦しいからできればやりたくないけれど、ほんの一瞬我
 慢するだけで病気の芽をみつけてくれるから、そして実際に自分でもこの目で見ること
 ができるから、信頼のおける検査なのです。
 食道の長い管の様子やピンク色した壁をみると、こんなにやわらかそうな器官に負
 担をかけてはいけないから、よく噛んで食べようと思うのです。
5.31a  
 「遠照寺の牡丹」を、「GALLERY」 にアップしました。

5.30  
 高遠の遠照寺に、牡丹を見に行ってきた。
 5月末がちょうど見頃の時期なのに、昨日降った激し
 い雨にたたかれて、花びらは無残にもうちひしがれて
 いた。
 もう2〜3日経つと勢いを取り戻すかもしれないけれ
 ど、しおれた牡丹も風情があっていいものです。

5.29  
 朝からが降り続いていて、6時半から予定されていた「河川一斉清掃」のゴミ拾いは中止に
 なった。
 これだけのだと草刈りができず、物置の片付けをする気にもなれずに、琉くんが里帰りをして
 いたのを幸いに、午前中は5月の月次処理に集中して、あと2日も残っているのに早くも終わら
 せることができた。
 夜は、今日が誕生日のお嫁さんを中心にして、先々週誕生日だった長女の婿と、来月誕生日
 の予定の次女の分まで含めてお祝いをするために、伊那市の中華料理屋さんでの会食 に繰り
        出したところです。

5.28  
 「一太郎」2011年版の購入申し込み期限が今月末までだったけれど、ワープロ機能に「一太
 郎
」を取り入れてから初めて、今年はバージョンアップ版を購入しなかった。
 「一太郎・創」などという名前をつけて目先を変えているけれど、毎年決まってバージョンアップ
 版を売りつけようという魂胆に抵抗したくなったのだ。
 細かいところのプログラムがいろいろ変更されるから、せっかく慣れたのにかえって使いにくい
 思いもしていた。
 私は「一太郎」しか使いこなすことができないけれど、ささやかな抵抗を試みてみました。

5.27  
 栃木県さくら市の、紫塚ゴルフ倶楽部に来ている。1年ぶりのゴルフだ。
 心配された雨の影響もなく、曇り空だったため紫外線も強くなく、平日なので前
 後でプレイしている人達もいなくてと、のんびりとした楽しいひとときを過ごすこ
 とができた。
 前半のハーフはめちゃくちゃだったけれど、後半はスイングの感覚を思い出し、
 もう少しゴルフをする機会を増やしてみようかなと思えるようになっている。
5.26  
 第2・第4金曜日に発売されている「スペリオール」を買わなくなってから久しい。その中に連
 載されている「あずみ」を読むだけに買うことが、割に合わないと思うようになったからだ。
 「あずみ」は、あとで発行される「単行本」を見ればいいからと考えていたのだが、インターネ
 ットで調べたところ、2009年2月に発売された第48集で完結している。つまり、2年以上も
 の間、このことを知らなかったことになる。
 そして今は、「AZUMI」という題名になり、ストーリーも「戦国時代から舞台が幕末へと変わ
 り、人斬りの刺客となった「AZUMI」が幕府側の人間と戦うというもの」となっている。
 単行本の「AZUMI」も、すでに第7集まで発売されているではないか。
 自分が興味があることでもこの疎さだから、私の情報収集能力なんてたいしたものではない。
 そして痛切に感じるのは、時の流れる速度があまりにも速いということだ。

5.25  
 レイトショーの「八日目の蝉」を観に行った。
 別に原作を読んだわけでもなかったのに、この
 映画は観なければいけないと漠然と思ってい
 た。その理由は、井上真央永作博美に会い
 たかったからなのかもしれない。
 内容は期待をはるかに上回るもので、中島美
 嘉の歌う主題歌が流れるエンドロールが終わ
 っても、しばらくは席を立つことができないくら
 いだった。
 感化されやすい私は、小豆島に行きたくなりました。そういえば、長野県の富士見
 町でロケがあったことを、どこかで聞いたような気がします。副産物としては、NHK
 のドラマバージョンの「八日目の蝉」が、6月1日から再放送されるのを知ったこと。実は、壇れいが主演したこの
 ドラマが、いつ放送されたのかも知らなかったのです。明日、原作の本を買って、感動が薄れないうちに読み始めます。

5.24

 大雨が上がったあとは
 緑が鮮やかでした。
 昭和伊南病院付近から
 撮影しましたものです。



 今朝乗り込んだ車が表示していた気温は7℃。駒ヶ岳を見たら雪が降って真っ白になっており、田植えの時期の
 目安になるという雪形「島田娘」もすっかり姿を消してしまっていた。
 この間の日中の気温は30℃を超えていたのに、今朝はひと桁代でその差は20度以上もある。これでは私の体
 力では陽気の変動に追従していかれない。

5.23  
 坂崎幸之助と吉田拓郎
 のオールナイトニッポン
 を聴いた。

 拓郎の声がハスキー気味で心配したけれど、今作成しているアルバムの曲のため
 に「声を作っている」のだという。その中から「慕情」という曲がオンエアーされた。ア
 ルバムの発売はいつになるのだろう?
 ホームページには「ニッポン放送がインターネットで聴けます!」と表示されているの
 に、「関東地方のみのサービス」なのだという。だから、長野にいるときにはカーラジ
 オで聴くしかない。しかし、インターネットで「地域限定のサービス」などということが、
 どうして可能になるのだろう?

5.23a  
 1982年12月5日に、FM愛知で放送された「吉田拓郎・広島FM開局記念ライヴ」
 をエアチェックしたカセットテープ。後半の部分を録音したものは手元にあったのだ
 が、前半のテープがどこかに行ってしまい、それがずっと気がかりだった。それが物
 置から見つかったのです。
 早速友人にデジタル化したもらったものを聞いた。「素晴らしい音質だね」って、彼も
 ほめてくれた。この番組のスポンサーはトリオ(現ケンウッド)で、私はそのころその
 子会社でプリント板を製造していたから、よけいに思い入れがあったのです。
 この、「王様たちのハイキングツアー」のころの吉田拓郎が、いちばん脂がのってい
 たように思う。私は、屋根の上にFM専用の八木アンテナを立て、電波の弱いFM愛
 知を受信するために、その周波数のコンバーターを取り付けていました。

5.22b
 最近の休日の行動はワンパターンだ。朝のうちに草刈りなどの野良仕事をして、そのあと物置
 片付けに取り組んでいる。今朝なんかも5時30分に目が覚めてしまい、土手の草を集めて畑に
 敷いていたところ、気が付いたら時計は8時をまわっていた。
 物置の片付けはだいぶ目鼻がついてきたけれど、困っているのは古い箪笥の処分だ。いつの時
 代のものかわからない、かといって骨董品の価値などないことが見ただけでわかる箪笥が5棹
 (さお)もある。箪笥は衣類の保管には便利かもしれないが、現代の収納家具としては不適当だ。
 なによりだめなのは、中身の目で見る管理ができないことだ。
 壊って薪(たきぎ)にしまいたいのだけれど、おじいさんの目がつり上がる様子が容易に想像でき
 るから、その処分に困っているところです。
 
5.22a
 レッドソックスの岡島が戦力外通告を受けた。この何年か中継ぎとして活躍し、オー
 ルスターゲームにも出たくらいなのに、少し力を発揮できなくなると放り出されてしま
 う。
 アスレチックスの松井は、昨日の試合なんか、1対1
 で迎えた7回の2死3塁のチャンスに代打として出て
 きたのに、相手投手が左腕に交替してしまうと、代打
 の代打を告げられてしまうありさまだ。
 怪物と呼ばれた松坂も、最近は制球が定まらないうえに球威もなく、相手打線にめ
 った打ちになっていて、見ているのが辛い状態。 実力本意のプロの世界は、結果
 を出すことしか生き残る道はないのだけれど、これでは大リーグの試合中継を見る
 楽しみが半減してしまう。

5.21  
 今日の日本の最高気温を記録したのは長野県の松本市。5月としては過去最も高い
 32度3分を観測したという。
 その松本市よりも南にある駒ヶ根市の温度も上昇し、日中は外に出るのも嫌になるくら
 いの暑さだった。
 そこで、今年初めて半ズボンを履いて、肌着をつけずに半袖のTシャツを着て、衣装箱
 の入れ替えをする前に、夏支度となった次第です。>
 身の回りの目立った変化は、宅地の中にある蕗の葉っぱがしおれていたこと。植物だっ
 て、急激な気温の上昇には追従できないんだ。

5.20  
 有名人が出版する書籍は、大体がゴーストライターがかんでい るか
 ら、文章がそれなりにまとまっているけれど、「ロング・グッ バイのあ
 とで ―ザ・タイガースでピーと呼ばれた男―」は、明らかに本人が書
 いたと思われる素人っぽさで、これはこれで好感が持てる。
 昨年秋、彼(瞳みのる)は、ザ・タイガースのメンバーとの38年ぶりの
 対面を果たしており、今年グループの再々再結成(ピー は初)が噂さ
 れている。
 ザ・タイガースも、私の青春時代に彩りを添えてくれたグループ だか
 ら、もしコンサートがあったら行きたいと思っている。


5.19
 今日は手術後5年経過の検診日。超音波の検査では異常なしで、再来週に内視
 鏡(胃カメラ)による検査を予定に入れてもらった。
 右手の痺れのことを相談したところ、ビタミンB12の欠乏だと、右手だけということ
 はないから、脳梗塞を疑ってみた方がいいということになり、急遽MRI検査を行うこ
 とになった。
 工事現場にいるような騒音の中で20分動かずにいた結果、自分の脳の中を覗くこ
 とができた。脳は老人特有の萎縮も見られずきれいなもので、立体的な画像となっ
 て映し出された血管も、まったく異常はなかった。
 それではこの痺れの原因は何なのだろう。握力を測定したところ、右手は17kgな
 どという少なさで、なにより圧力計を握る力が入らない。ビタミンB12の注射をして
 もらって、もう少し様子見となっています。
 
5.19  
 銀行の「総合口座スーパー定期」に100万円を1年間預けたときの利息は606円。その中か
 ら、国税に90円と、地方税に30円取られるから、実質の金額は486円になる。
 一方、1万円を他銀行に振り込む場合の手数料は525円。窓口では、ATMを使うと安くなりま
 すよと言うけれど、420円もかかるからそんなに変わりはない。>
 企業の、利益を上げる構造としては、ちょっとひどいんじゃないかい?

5.18  
 地元の旅行会社「トラビスジャパン」が、「東北ボランティア・バスツアー」を企画し
 て参加者を募集している。
 2泊3日で料金は22,000円と魅力的な内容だけれど、問題は「心身ともに健康
 で体力に自信のある方」という参加条件。
 雑誌などで知った作業の内容はとても過酷なもので、到底私など通用しないばか
 りか、へたをすると迷惑をかけてしまうことになるだろう。だから、私は、違った方法
 で応援するのです。

5.17  
 「続・くたばれ!ISO。」が、やっと増刷にこぎつけた。初版の3000部を売るのに、2年近くか
 かってしまっている。1冊目に比べれば、はるかに遅いペースだ。
 Amazonのランキングを見ていると、いつも1冊目の方が上位にきていて、「」の順位が上
 だったことが1回もない。
 書店にはもうISOのコーナーがなくなってしまい、「くたばれ…」を見かけることはほとんどな
 い。
 読者の方から来るメールも、「続」の刊行を知らなかった人たちばかりだから、健闘している方
 なのだろう。
 企業にとって、今やISOどころの騒ぎではないから限界があるけれど、もう少し上手に宣伝を
 すればまだ売れるのではないかと、私は思っているけれどどうしようもない。

5.16  
 おばあさんが、孫(私の子供たち)のお子守りをしながら縫った雑巾が物置の古い
 タンスの中に入っていて、どうしたらいいものかと前から考えていた。今はどこでも
 使っていないようなタイプの雑巾だったから、市の社会福祉協議会に相談してみよ
 うとも思っていた。
 インターネットで「雑巾・寄付」をキーワードにして検索してみたところ、なんと被災
 地で雑巾を募集しているではないか。受け付けの締め切りが4月28日だったので、
 まだ継続して募集しているかどうかをメールで問い合わせておいたところ、今日に
 なって「ご丁寧にご連絡くださり、感謝しております。ブログでは告知していないの
 ですが、個人的に宮城・福島の避難所に物資を運びにいきます。その際にお渡ししてきますので、森田さまの貴
 重なおばあちゃんからの雑巾を、大変恐縮なのですが送っていただいてもよろしいでしょうか
」という内容のメール
 が届いた。
 枚数を数えたところ、全部で285枚もあった。今日発送してもいいか電話で尋ねたところ、「そんなにあるんですか
 !」と、呼びかけた方が驚いておられた。世の中のお役に立つことができてよかったね、おばあさん。

5.15  
 書類を整理していたところ、大浜五光さんの「九大線物語(1977年発刊)」という詩集が出て
 きた。「九大線」とは、福岡県久留米市と大分市を結んでいるJRの鉄道で、九州に住んでい
 た大浜さんとは、当時、詩の活動で知り合った。
 日本全国をリヤカーと自転車による「放浪の旅」を続けていた大浜さんは、長野にも立ち寄っ
 て、その頃の職場だった「西駒郷」にも顔を出し、「寮生」たちと一緒にご飯を食べた。
 もう手元に残っていないけれど、そのあとでくれたお礼の手紙の文面を覚えている。今はどう
 しているだろうかとインターネットで「大浜五光」を検索したところ、「遺書」という本を出版した
 ことを知った。
 北海道中富良野町べべルイの林の中に廃材で竪穴式の小屋を手づくりで建て、電気ガス水
 道なしの暮らしをしているという。いかにも大浜さんらしいと思ったのだが、ショックだったのは、
 2008年の10月に胃がんがみつかり、4〜6ヶ月の余命を告げられてという。2009年3月1
 日に刊行された「遺書」は、闘病生活のさなかで執筆した、文字通りの「遺書」だったわけだ。
 「遺書」を読んでしまったあとで、やはりインターネットで、その年の5月28日に帰らぬ人となったことを知った。
 私が富良野に行ったのは7月だっから、結果的には会うことはできなかったけれど、なぜもっと早い時期に、大浜
 んのことを思い浮かべなかったのだろう。そうすれば、会うことができたのかもしれないのに…。

5.14  
 仕事がある日は、朝起きてもベッドの中でグズグズし
 ているのに、お休みの日は目覚めのあとの行動が早
 い。今朝も5時半に起きて、約2時間草刈りをした。
 これだけやらなければ止めないという範囲を予め決め
 ていおいたから、少しへばり気味だったけれどなんと
 か完遂することができた。
 右手の痺れはまだ残っていて、思うように力が入らないけれど、たぶん快方に向かっていると思う。今日も、不要
 になった電化製品や金属のゴミを、「無料回収」の場所に持って行った。さらに、本や新聞紙や段ボールを引き取
 ってくれる場所の下見をしてきたから、明日運搬しようと思っている。
 このように、最近は、市役所の回収車以外でもゴミを受け入れてくれるところがあるから助かっている。

5.13  
 「今日中にお医者さんに行きなさい」とお客さんが言ってくれたので、長野まで帰って
 きてかかりつけ医に行ってみた。先生の診断では、脳から来る症状ではなくて、ビタ
 ミンB12
が欠乏しているために起きている痺れではないかとのこと。
 すっかり忘れていたけれど、胃を取ってしまうとビタミンB12が吸収できなくなるため
 に、指先に痺れが出るかもしれないと言われていたではないか。そのために、2回ほ
 どお尻に筋肉注射してもらったこともあった。
 しかし、これほどひどい症状だと、軽い脳溢血によるマヒではないかと疑ってしまう。
 この1週間くらい体調が悪かったのも、これが原因だったのかもしれない。結局、ビタミンB12の錠剤を2週間分い
 ただいて、様子を見ることになった。 ご心配をおかけしましたが、大丈夫みたいです。

5.12  
 西武ドームで開催されていた「第13回国際バラとガ
 ーデニングショウ
」に行きました。
 雨が降っていて場内が暗かったから、シャッタースピ
 ードが遅くなってしまい、撮影をするのに苦労をしまし
 た。
 バラたちは、GALLERYにアップしてあります。


5.12a  
 特急あずさの座席でうとうとしていて目が覚めたところ、右手がしびれて動かない。正座をし
 ていたときの足の状態に似ているから、すぐに治るとおもっていたのに手首から先の皮膚の
 感覚が鈍くなっており、指先が思うように動かせない。
 手首を振ったりマッサージをしているうちに徐々によくなってきたけれど、5時間経った今で
 も回復状態は80%くらいで、ホテルのチェックインの時の署名ができなかった。
 インターネットで調べた脳梗塞の症状とは違うけれど、いちばん恐れているのは半身不随に
 なったり寝たきりになって家族に負担をかけてしまうようになること。来週は伊那中央病院の
 定期検診が予定されているから、主治医の先生に相談してみよう。

5.11  
 スイッチが入るという表現をしたのは、香奈子だった。不快感や痛み、それにだるさがあるレ
 ベルを超えると
、スイッチのようなものが入るのがわかる。とあるとき香奈子は言った。スイッ
 チが、入るの?切れるんじゃなくて?と私は聞いた。違う、何かが切れるわけじゃないの、入
 るのよ、と香奈子は言った。あきらめるって感情は、普段はなくて、あるとき
、スイッチが入っ
 て生まれるの、少なくともわたしの場合はそう。その
スイッチが入ると、抵抗してもムダだって、
 頭じゃなくて身体でわかって、力が抜けていって、そして、そのあと必ず目の前が暗くなって
 いって、意識が遠くなるの。 


 わたしたちは調子が悪いとき、誰かにそばにいて欲しいし、離れているときは声だけでも聞き
 たいと思う。だが、精神的に参っているとき、自分自身を維持するだけで大変なときには、ど
 んなに
大切な人でも、また大切な人ほど、コミュニケーションが苦痛に思えることがある。

   「心はあなたのもとに」  村上龍  文藝春秋              すごい本に出合ってしまったよ。

5.10  
 物置を整理していて出てきた真空管は、6BM8×5本と12AT7と12AU7Aがそれ
 ぞれ4本ずつ。
 6BM8は、自作のメインアンプに、12AT7と12AU7Aは、これもまた自作のプリア
 ンプに使ったもの。6BM8はプッシュブルの回路だったから、特性を合わせたペアチ
 ューブで、すべての真空管がHiFi仕様のものだ。
 当時はまだトランジスタやプリント基板がなかったから、アルミのシャーシーにシャー
 シーパンチやトリマーで穴を開けて、抵抗やコンデンサは通信販売で購入してと、の
 どかだけれどマニアックな作業だった。
 出来上がったアンプは、電源の雑音を拾ったハム音が少し出たけれど、自分で製作した満足感で、レコードの音源
 を増幅した歌謡曲は、とてもいい音に聞こえた。ネットで調べると真空管は今や貴重品だから、誰かもらってはくれ
 ないだろうか。ゴミと一緒に捨ててしまうのは忍びないのです。

5.9  
 7月21日の発売で休刊することになった情報誌「ぴあ」の首都圏版、これだけインタ
 ーネットが情報発信の主流を占めているのだから、隔週刊ではスピードでかなわな
 いのは当然のことだ。
 その「ぴあ」が、「ぴあプレミアムメンバーズ会員」というサービスをはじめているのだが、これがまたひどい内容だ。
 「PIAカード」というクレジットカードを作成し、年会費3990円を払えば会員になることができ、先行予約が可能に
 なる。
 これだけの年会費でチケットが入手できる確率が増加するのだとしたなら、加入する人が増えることだろう。そうす
 ると、「一般会員」との差別化がだんだん図れなくなってしまう。そんな場合は、もうひとランク上のものを設定する
 とでも言うのだろうか?

5.8
 朝、早起きをして草を刈ろうとしたところ、田んぼに水が浸かっていた。代掻きをする
 用意のためだ。したがって、足を踏ん張る場所がなくなってしまった。だから、昨日
 うちにやっておかなければいけなかったんだ。
 お葬式は、親戚の家のおばあさん。95歳で死因は老衰だという。天寿を全うしたわ
 けだ。昨日の朝亡くなったというのに、どうしても日曜日に本葬をしたいという喪主さ
 んの配慮があったので、慌ただしいスケジュールになった。
 昨日の夜は、6時から枕経と納棺と通夜振る舞い。今朝は、8時半から釘打ちと、出
 棺と、焼き場と、本葬と、納骨と、お寺参りと、精進落とし。今夜中に移動しなければ
 ならない私は、精進落としには出ることができなかった。
 そんなわけで、やりたいことの予定が狂ってしまった週末でした。だけど「義理」だから仕方ないのです。そして本
 当に久しぶりに、の仕事のために日曜日の夜目的地に向かっています。

5.7  
 あっという間に、田んぼの土手のが伸びて、刈りをしなければならなくなっている。
 お米はよそに作ってもらっているけれど、家のまわりの田んぼの刈りくらいはしようと思って
 いるからだ。
 田んぼが何枚も続いている場合、上の田んぼの所有者が土手の刈りをしなければならない。
 放ったらかしにしておくと下の田んぼの田植えに影響が出てしまうから、なんとか代掻きまでに
 終わらせようと焦っている。
 今朝は、7時から9時ころまで刈り機を振り回したけれど、相変わらず体力のなさを痛感させ
 られて、午後になったら続きをやろうと思っていたのに、結局手をつけることができなかった。急なお葬式が入ってし
 まったことも理由のひとつだけれど、明日の朝も頑張らねば!

5.6  
 日刊工業新聞の月刊誌「プレス技術」に、私の「考察 新たな一歩を踏み出す方向〜ありた
 い工場環境の絵を描くために〜」という論文を掲載していただいた。
 これは、東北大震災後の企業のあるべき姿を私なりに解釈したもので、どうしても一度考え
 方を整理しておきたかったもの。
  ・震災が従来の価値観をぶち壊してしまった  ・みんなが幸せになるということ
  ・義援金と消費活動との違い ・生産財のありよう  ・量産拠点としての場
  ・製造業の海外への流出を防ぐことができるか   ・サプライチェーンの機能を強化させる
  ・プレス加工メーカーに必要な営業活動  ・今まで進めてきた改善活動に自信を持とう
 の構成で、6ページにもおよぶ文章だ。内容そのものには矛盾することがいくつもあるけれ
 ど、逆に捉えれば、それらが、私自身のこれからのテーマでもあると思っている。

5.5  
 40年以上前の、アルバムに貼ってない写真がいっぱい出てきたので、新たに買ってきた
 ルバム
2冊に整理して貼り付けた。
 中にはセピア色になっているもの何枚かあって、それはそれでいい味が出ている。ネガフィ
 ルムは、ほとんどのものが色が抜けて茶色くなっていたため、思い切って捨てた。
 連休の頭に、4冊のアルバムに整理した、家族を中心にした写真のフィルムは、写真屋さん
 にベタ焼きをお願いしたので、どれが何だかわかるようにして保管しておくつもり。
 このような作業をしていてつくづく感じるのは、デジタル写真の便利さだ。データは劣化しな
 いし、保管や整理が簡単だから扱いやすい。それでも念のために、ハードディスクとCDディ
 スクに二重に保存して、将来何かに使うかはわからないけれど、とりあえず万全を期してい
 るのです。

5.4b
 毎日、かなりの時間をかけて、物置の整理に取り組んでいるが、いつになったら終
 了するのか、まだ先が見えない。
 今回の戦利品は、吉田拓郎のコンサートを録音したカセットテープ。ひとつは、「FM
 広島」の開局記念のものと、もうひとつは「ローリング30」と名付けられたコンサート
 のもの。さっそく、この2〜3日何回も登場してくる友人に、デジタル化の作業をお願
 いした。
 今までは、いつかは使うだろうと保管しておいたものも、思い切って捨ててしまおう
 という気持ちになっている。その理由のひとつは、この先10年くらいしか見通すことができなくなってしまっている
 から、自分で処分しておかなければいけないという気持ちが、どこかで働いているからだと思う。

5.4a  
 国道153号線沿いの空き地に、「無料回収」の看板が出ていて、そこに廃品を持って行けば引き取ってくれること
 を昨日の友人が教えてくれた。
 今までは、市役所のゴミ収集車に対応できるように、電化製品なんかは全部分解し、さらに分別して袋に詰めて
 いたし、分解が不可能なものについては、地元の処理業者に持って行き、有料で引き取ってもらっていた。
 ゴミの処分にはそれ相応のコストを負担しなければならないと覚悟していたのに、そこでは金属類も含めてプラス
 チック以外のものは何でも引き取ってくれるのだ。
 そこで、親戚に軽トラックでAV機器と金属類を運んでもらった。プラウン管式のテレビだけ手数料を1000円とられ
 たけれど、はたしてこれで採算が合うのだろうか。

5.3b  
 今日は、宮田のおいさんの四十九日の法要があった。
 このところのムズムズは止まっていたのに、お墓に行ってお線香に火をつけたと
 きに、大量のを吸ったのが引き金になって、花粉症と同じくらいの症状になってし
 まった。そういえば、お葬式のときもひどかった。
 久しぶりに炎用のカプセルを飲んだけれど、まったく効く様子がない。せっかく新
 日本プロレスの「博多どんたく」大会がPPS(有料生・中継)があったのに、ボーっと
 したままの辛い状態で見るしかなかった。

5.3a  
 片付けをしていたビデオテープの中に、前田日明の試合を録画してあるものがあった。それは新日
 本プロレスに入団してからのもので、デビュー戦のポール・オンドーフとの試合や、藤波との試合な
 どだ。
 録画したのが1983年だから、その頃私が使っていたビデオデッキはベータのもの。これを見るた
 めに物置にあったSONYのデッキを取り出してきたが、スイッチを押しても電源が入らない。
 長男に見てもらったけれどだめだったから、もっとセットに詳しい友人にわざわざ自宅まで来てもらっ
 たけれど、結局動作してくれなかった。だから、このテープは泣く泣く捨てることになります。

5.2a  
 SMAPの熱狂的なファンだった長女の、夢の跡の片付けをしている。
 いちばん手を焼いているのが、VHSのビデオテープ。プラスチックと金属
 の部分を分別するために、ビスを5本外すのだが、+ネジだけではないも
 のが2種類も使われているから、特殊な工具が必要になるではないか。
 ケースもプラスチックでできているから、切り刻んで体積を小さくしないと
 ゴミ袋に収まらない。
 カセットテープも同じで、分解するのにドライバーを持つ手が痛くなった。
 本は捨ててもいいか問い合わせて、メンバーの顔写真入りのうちわは捨
 てるのを少し迷ってと、過去を捨て去るのにはエネルギーが必要だ。いら
 ないものがいっぱい詰め込まれている物置の、整理に手をつけはじめま
 した。

5.2a  
 朝の、光がまだやわらかいうちにチューリップを撮影しようと、かねてから目をつけていた宮田村に出掛けた。車で
 7分くらいの距離にある、3ヶ所の目的地のそばにそれぞれ車を停めて、撮影に取りかかった。
 本当は、昨日の朝行く予定だったのだか、あいにくの雨で1日延期になったもの。そして、この雨がもう開いていた
 チューリップの花弁を押し広げていた。
 それでも鮮やかな色彩は健在で、ついつい何枚も撮ってしまった画像を、GALLERYにアップしました。

5.1b  
 子供同伴で、割り引きのチケット持参だと40%引きになる「焼肉・冷麺の金太郎」
 に、気が付いたら行くような段取りがなされていた。
 もう「こどもの日」の対象にはならない我が家の大きな子供たちに、なんかはめられ
 たような気がしないでもない。
 生ビールを飲んで、たらふく焼き肉やビビンバやクッパを食べて、計算された金額の
 6掛けなのだから、申し訳ないような気分にさせられた、我が家の外食パーティーで
 した。

5.1a  
 ループとかフィリップとかアクセルとか、どこがどう違っ てい
 るのかさっぱりわか らないのに、ジャンプをとんだ瞬間にそ
 れが出てくる解説者はすごいなんて思うけれど、その道の
 プロならあたりまえか。
 フィギュアスケートの中継は、ライバルのジャンプが成功し
 ないようにと、どこかで願いながら見ているから、精神衛生
 上よくない。
 こんな浅ましい精神の持ち主はきっと私だけかもしれないけど、安藤美姫の優勝は嬉しか
 った。一方で、表彰台で泣いていたキム・ヨナの底力を認識させられた試合だった。
 だから、まだ引退しないで欲しいな。