あと あと のあと 2009年12月

12.31
 昨夜から1日だけ家出をしてみた。 携帯電話の電源を切って、本当は海を見に行きたかったのだけれど、雪が降
 りそうだったのでやめて、結局は伊那でじっとしていた。

 1年間、いろいろとお世話になりました。 それではよいお年をお迎え下さい。

12.30
  朝から自宅の大掃除。 客間にあった長男の荷物を車庫に運び、そこにこたつを入れた。 居間にもあ
  った荷物も車庫に運んだので、結局私の車の居場所がなくなってしまった。
  長男の嫁さんはお手伝いをしてくれたけれど、本人はどこ吹く風でずっと寝ている。
  こんなことを今までに何回も繰り返してきたけれど、つくづく嫌になってしまった。 私の老後の安住の
  地
は、どこに求めたらいいのだろうか。

12.29  
 年末年始のお休みくらいは仕事から解き放たれて、録りだめしておいたドラマや映画を見たり、
 読書で時間をつぶすなどという優雅な生活をしてもいいのに、それができないという哀しい性
 (さが)なのです。
 来年の2月に刊行予定の新刊のゲラ刷りが届きました。 このお休みを使って校正をしなけれ
 ばなりません。
 この出版不況のさなかに、わざわざ私の本を出版してくれるというのですから、贅沢ばかり言っ
 てはいられないのです。 感謝の気持ちを込めながら、今日から作業開始です。

12.28  
 映画「ゼロの焦点」を観てからしばらくして立ち寄った書店で、松本清張の同名の文庫が目
 に入ったので購入した。
 文庫本を読み終わってわかったことは、映画のストーリーが大筋では原作にそってはいても、
 細部ではいろいろな脚色がされているということだった。
 でもそれは無理からぬことで、映画とではその中に込められた情報量に何百倍もの差が
 あるだろうし、は読む人の思考回路に入り込みながら場面を想像させて展開していくのに対
 して、映画は2時間程度の短い時間に、視覚を中心にして訴えなければならないからだ。
 本を読みながら、物語のキーとなる映画の場面を思い出そうとするのだが、おぼろげにしか思
 い出すことができない。映画には映画の良さがあるのだけれど、他人に何かを伝える手段とし
 ては、圧倒的にに軍配が上がることを今回思い知らされた。

12.27  
 有馬記念の練習をしようと思い、昨日は年賀状の添え書きをしながら、テレビで中継がされる3つのレースの馬連
 の馬券を購入し、そのうち2つのレースを当てた。
 有馬記念の3連単の結果は、1着、2着、4着で撃沈。 はじめは3着になったエアシェイディも5頭のボックスの中
 の1頭に入っていたけれど、長女の名前が入っているミヤビランベリを加えたために、そいつがはじき飛ばされてし
 まったもの。 昨日、阪神競馬場で出た、1184万9250円のような高配当でなくてよかった。
 そんなわけで、今年の秋のG1の結果は芳しいものではありませんでした。 その理由のひとつは、3連単などとい
 う確率の低い馬券ばかり買うようになってしまったからです。

12.27a  
 差別とは、富を独り占めしたい者が他者を排除するために使う手段である。そして、この差別は、
 する側になんとも言えない優越感を与える享楽でもある。
 
差別は、いわば暗黙の快楽なのだ。例えば、短絡した若者たちが野宿者を生きる価値のない
 社会の厄介者とみなし、力を合わせて残忍なやり方で襲撃する時、そこにはある種の享楽が働
 いているのだ。それは相手を劣ったものとして扱うことで自分を保つための装置でもあるから、不
 平等な社会では
差別は横行する。そして、あたかも問題があるのは差別される側であるかのよ
 うに人々の意識に根付き、蓄積されていく。
 時の権力は、権力に不満が集まらないようにするためには、ただ、
差別を放置するだけでいい。
 そうすれば、いつまでも分断されたシモジモ同士の争いが続く。
 他方、
差別される側は、差別の理由を求めてさまよう。その理由をなくせば差別されないと考え
 るからだ。しかし、
差別するための「理由」は、いくらでも付け足される。結果、自らの努力ではど
 うにもならない状況が作り出され、多くは無力感を植えつけられていく。

             
                「差別と日本人」 野中広務・辛淑玉    角川文庫 ¥760 からの抜粋です。

12.26b  
 本日の最優先課題として、年賀状に添え書きをした。
 約400枚。 企業宛のもの以外は、その人の顔を思い浮かべながら、心を込めてコメントを書き入れた。
 だから、ポストに入れるのは明日になってしまいます。

12.26a  
 私はいつも自分財布のを空っぽにしておくんです。子どもたちが独立し家内と
 2人暮らし。ぜいたくをしなければ食べていくのにお金はかからない。だから
 が売れて入った画料は、シルクロード沿いの村々の貧しい子どもたちのた
 めに小学校を建てる資金に役立ててもらったり、敦煌やバーミヤンなどの文
 化財保護に使ってもらう。
 不思議なことに、財布が空になるとどこからか私の支援者やファンが、「何か
 お役に立てませんか」とまた
を買ってくださるんです。

                                      平山郁夫 12月2日没、79歳

12.25  
 今年最後の仕事は17時に終わったのに、身延線、中央線、飯田線を乗り継いで自宅に着いたのは、23時をまわ
 っていました。
 今週のように自宅に車を置いて出掛けると、いつ帰るのか定かではないのに、長女から「迎えが必要か」どうかの
 メールが入ります。
 今日の場合は、遅くなってしまうことを伝えて、明日長女に仕事もあることだから、駒ヶ根駅からはタクシーで帰るこ
 とになりました。
 いつもお父さんのことを気にしていてくれる、そんな心遣いがうれしいです。

12.24  
 Merry Christmas!

 今年のイヴは、静岡県で迎えました。
 今夜は、家庭サービスをしなくてもいいお客さん二人と、ささやかな
 パーティです。
 靴下は1週間分も持って出掛けてきているけれど、サンタさんはホ
 テルまでは来てくれないだろうなあ。

12.23  
 朝、なんで人通りが少ないのだろうと思いながら朝刊をながめると、「今日夕刊休みます」という囲み記事が目に入
 った。 そうだ、今日は祝日なんだ。
 昨夜10時に入った八王子の工場では、工場長をはじめとした昼間の勤務の社員の方々がまだ帰らずに残ってい
 た。 その理由を尋ねると、生産設備がトラブっていて、うまく製品が作れないのだという。
 私が変則勤務の職場の部門長であった頃も、このようなことがよく発生した。 私なんか機械のことはまったくわか
 らないから、当時の部下が対応しているのを見守っていることしかできなかった。 だから、その場に一緒に残って
 いることだけが私にできることだと思って、問題が解決するまで帰ることはしなかった。
 その工場の現場に入ると、生産設備はほとんど正しく動作をするようになっていてひと安心したのだったが、そんな
 昔のたいへんだった頃のことを思い出しながら、生産現場は戦場であることを改めて自覚したのです。

12.22  
 2010年春のスギ花粉の飛散傾向が発表されている。
 花粉は前年夏の日照時間や最高気温、降水量が大きくかかわってくるが、2009年夏は梅雨明けが遅れたため
 全国的に日照時間が少なく、北日本を中心に気温が低くなったこと、花粉飛散量は交互に増減する傾向があり、
 昨シーズンはスギ花粉の飛散が全国的に多かったことなどを理由に、ほとんどのエリアで昨シーズンの半分以下
 の飛散量となり、「2005年からの過去5年間の中で最も少なくなりそう」だという。
 私にとっては大歓迎だけれど、念のために、いつものように年明けから抗アレルギー剤を服用しようと思っている。

12.21b  
 僕はよく、映画「戦場にかける橋」の話をするのですが、イギリス人は捕虜になって
 も、
指揮系統をみんながきちっと守る。なぜかというと、その指揮系統は自分たちみ
 んなでつくったものだからです。
指揮官は、ジュネーブ条約によって、絶対に使役に
 使ってはいけないことになっているので、使役に抵抗して独房に入れられたりする。
 その
指揮官が独房から出てくると、みんなが拍手する。
 一方、太平洋戦争末期の帝国陸海軍の
指揮系統がどれだけ醜かったか。そのこと
 は、いくつかの本に記されています。日本兵は、烏合の衆と化してしまった。また、
 捕虜になった日本兵は、聞かれていないことまでベラベラとしゃべってしまう。それは
 なぜかというと、自分たちで互いに認め合ってつくった
指揮系統ではなく、権力関係
 によってつくられたものだったからです。だから、本当の意味での自立的な意識がな
 かった。
 明治時代には天皇陛下との話しあいの場でも、日本のリーダーたちは冗談を言い合っていたという話もあります。
 それだけ形式を排した話し合いができていた。ところが、昭和になると、軍人官僚も行政官僚も無能な輩が増え、
 天皇を形式化、権威化して、それでもって国民を動かそうとした。だから、敗戦を迎える頃には、日本兵は烏合の
 衆になってしまった。それは、みんなが納得してつくった
組織ではなく、権力によってつくられた組織だったからです。
                   
                                       

    「小沢一郎インタビュー」  2009.10.5  国会放送記者会にて  TBS放送記者  武田一顯

12.21a  
 検察や警察といった捜査機関は「国家の暴力装置」と位置づけられ、これを監視することはジ
 ャーナリズムの重要な役割の一つだ。「国家」の恐ろしさは、合法的に人を殺すことが認めら
 れている点にある。つまり、国家は戦争を発動することもできるし、死刑によって人を殺すこと
 も許されている。「
国家の暴力装置」を発動させるか否かをいちいち国民投票で決めることは
 できないので、実際にそれを発動させるのは政府だ。
 歴史を振り返ると、「
国家の暴力装置」〜一般には軍隊、警察、監獄〜は、ときとして暴走す
 ることがある。戦前、軍や警察の暴走にメディアも便乗し、それが戦争の悲劇に拍車をかけた
 ことを忘れてはいけない。国民からすれば、合法的に死に追いやられたり(戦争など)、拘束さ
 れたり(逮捕など)することは一番の恐怖であり、特に関心を持つ必要がある。  
        
                               (本文から抜粋しました)

               「ドキュメント政権交代 自民党崩壊への400日」  武田一顯  河出書房新社

12.20b  
 土曜日〜日曜日と、精一杯動きまわったのだけれど、どうしてもやらなければならないことを優先
 したために、年賀状を仕上げることができませんでした。
 したがって、25日までにポストに投函することは不可能になりました。 もし元旦に届かなかった
 らごめんなさいです。 
 27日以降、今年の仕事が終わって落ち着いたところで、1枚1枚に添え書きをします。

12.20a  
 新年のご挨拶にかえて
 皆様にはおかわりはございませんか。義父○○が○月○日に86歳で永眠しました。
 新年のご挨拶は失礼させていただきますが、年賀状の全くないお正月はさびしいので、皆様の年賀状はいつもの
 ように楽しみにしております。
 これから寒さが厳しくなる折から、どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。

 
 これは、今週知人から届いた葉書の文面である。年賀状を欠礼する挨拶が届いても、こちらから出すのは差し支え
 ないといわれているけれど、なかなかそうはいかずに年賀状を出すのを控えているのが実態だ。
 だから、私の中にある固定観念をぶち壊されたというのは大げさにしても、新鮮な思いでこの葉書を読んだ。

12.19  
 昨夜降り立った茅野駅の気温はマイナス3℃。 駒ヶ根に移動する道すがら、は降り続けて
 いたし、マジェスタの温度計はマイナス2℃から4℃のあいだを示していた。
 ずっと東京方面にいたせいかもしれないが、このさが身に応える。
 子どもの頃なんか、田んぼに張ったでスケートができたし、川には大きなつららがいっぱいで
 きていたくらいだから、今とは比べようがないくらい寒かったことだろう。
 歳を取ったせいか、体脂肪がなくなってしまったせいか、さに対する抵抗力がなくなってしまっ
 ている。
 今朝は、暖かい布団の中から抜け出すのに、ずいぶんと勇気が必要だった。

12.18  
  「ダムダムダムと言い続けて数十年。気づくと、ムダになっている」 
  「友愛を否定する人はいない。問題はその先だ」
                  「初志貫徹と、臨機応変。政治で、より大切なのは、どっちだろう」
                  「赤字八百兆円。子どものツケで、酒を飲んでいる親みたいじゃないか」

 これは、東京都内を走っている電車の、車内に掲示されている、朝日新聞の広告のコピー です。
 それぞれの内容が今の社会事情を反映していて、さらに遊び心が感じられて、朝日新聞もなかなかやるじゃん。

12.17  
 JR有楽町駅のまわりにいると、不況だなんてことが全然感じられない。
 ビッグカメラの店内はラッシュアワーの状態で、宝くじのチャンスセンターにはたくさ
 んの人たちが長い列を作っている。
 私は、キャバレー「白いバラ」に顔を出してみた。ここはフロアーがおよそ70坪で1階
 と2階の2フロアーに83卓200席を有する華やかな社交場。ひとりでも気楽に入る
 ことができて、料金もリーズナブルだから、気分転換にはもってこいです。

12.16  
 松井秀喜のエンジェルス移籍、私はこれでよかったと思っている。
 年俸は半分以下になってしまうかもしれないけれど、常勝を義務づけられているヤンキースの中では、松井が何だ
 か痛々しかった。
 もっと伸び伸びと、これからは野球を楽しみながらプレイして欲しいと思っていたから、人ごとながら安堵していると
 いうのが正直な気持ちだ。
 エンジェルスの本拠地は西海岸だから、イチローのいるマリナーズとの対戦を、観戦に行きやすくなったことも嬉しい。

12.15  
 今夜の優秀台は「CR蒼天の拳」。人気機種だった「北斗の拳」の後継機だ。
 スペックは、大当り確率1/399.6、確変突入率78%という、はまりも大きいが爆発すると
 何回も連チャンが続くという危ない台だ。
 今日はこの台で19連チャン。 出玉は控えめの26231発だった。
 こんなことを書くと、あいつは出たときだけ書いているのだろうと言われるかもしれない
 が、私がパチンコができるのは2週間に1回くらいのペースだから、そんなに頻繁に通っ
 ているわけではないのです。
 それでもこのような場合が多いのは、私は強い星の下に生まれていて、さらに運を自分
 で引き寄せているのではないかと、思っているのです。

12.14  
 REGAL ショップで靴を買った。今のも REGAL の靴だけれど、おそらく2年以上履き続けていると思う。
 色が褪せてきたので何回も靴墨を塗って愛用していたが、最近は底から水がしみ込んでくるようになってしまった。
 今度の靴は、いったい何年間私と付き合ってくれるだろうか。

    製法 : グッドイヤーウエルト式      甲革 : スコッチグレイン
    踵 : リーガルロングライフゴムヒール   表底 : 革

12.13  
 NHKテレビの「SONGS」、今週と来週の出演者は今井
 美樹

 「野生の風」と「PIECE OF MY WISH」の2曲のアレンジと
 ピアノ演奏が倉田信雄というアーティストだった。
 その演奏の繊細なタッチは、見事なまでに今井美樹の歌
 声とマッチしていた。
 彼は、さだまさし、吉田美奈子を中心に、レコーディングと
 ライブ両面のサポートに全力を傾けているという。
 この番組のおかげで知ることができたピアニストだ。

12.12  
 お客さんのご招待で、静岡県の伊豆の国市にある「富士箱根カントリークラブ」でゴ
 ルフをした。
 私の前日の仕事が富士宮だったため、私の都合に合わせてわざわざ熱海までおい
 でいただいて、リゾートホテルに前泊したもの。
 ゴルフバックや衣類の運搬と、帰り道の都合を考えて車で移動したのだけれど、最
 近車を運転することが少ないものだから、高速道路や市街地を走行するのが怖くて、
 特に帰りの250kmにおよぶ運転は疲れた。
 「富士箱根カントリークラブ」は素晴らしいロケーションでした。 レストランから撮影し
 た夕陽を表紙にアップしましたのでご覧下さい。

12.11  
 米女子ツアーが来季は27試合から24試合に減る影響だろう、米女子ツアーで活躍する韓国選手が「米日掛け持
 ち」を狙って、今月初旬の国内ツアー最終予選会(静岡)に参加した。
 結果は、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が懸念していた通り、トップ4はいずれも
韓国勢で、上位10人のうち日
 本選手は新人・竹村真琴(8位)らわずか2人。1位通過の全英は米ツアー1勝、3位の李宣和は2006年に宮里
 藍を抑え新人賞に輝き、通算4勝を挙げている。4位の朴仁妃は昨年の全米女子オープン覇者だ。
 賞金シード50人中、
韓国勢は10人。米ツアーを席巻する韓国パワーが、来季は日本で吹き荒れるかもしれない。

           「ホールアウト 2009 下」   日本経済新聞  12月10日号から抜粋しました。

12.10  
 昨夜顔を出した大阪のラウンジの棚に、見慣れないCDが2枚立てかけられていた。「そ
 れは誰のものですか?」と訊いたところ、久保浩のものだという。夏頃キャンペーンにや
 ってきて、新曲のCDを10枚買ったものが2枚だけ売れ残っているのだそうだ。
 そこで私は彼のヒット曲「霧の中の少女」をカラオケで歌った。こんな古い曲を知っている
 人はその場にはいなかったと思うけれど、それを聴いていたママさんが、2枚のうちの1
 枚を私にくれた。

12.9  
 朝、京都のホテルからお客さんの会社までタクシーで移動した。
 運転手さんと景気のことについて話をしているうちに、今のお給料がどのくらいなのかという内容になった。64歳の
 その運転手さんの手取りは、なんと10万円/月程度なのだという。
 子供はいないから夫婦二人暮らし。奥さんは2年前にくも膜下で倒れて療養中、僅かだけれど年金が支給されるか
 らなんとか生活ができていると言っていた。
 この不況でお客はがた減りで、夜中中流していても、一人もお客さんが拾えないことだって珍しいことではないとい
 う。 日本が、たいへんな状態になっていることを、こうやって事実として突きつけられてしまいました。

12.9a  
 沖縄県普天間基地移設問題がこじれている。
 基地が存在していることからくる危険を除去したり、騒音の問題など沖縄県民の負担を軽減す
 るために日本側が移設を要請し、普天間基地をキャンプ・シュワブ沿岸部に移設させることが、
 日本とアメリカの間で合意された経過がある。
 これをひっくり返すことはたいへんなことだけれど、逆に政権交代がなされた今でしかできない
 ことだと思ったりもする。もしグアム島に移設されるなんてことができれば、それはすごいことだ
 と思うけれど……。
 昨日開催された、日本経済新聞と米戦略国際問題研究所が共催したシンポジウムの場で、
 自民党の石破茂政務調査会長が発言した内容、「日米同盟が中国への抑止力を持っている
 かが問題だ。(この問題について)日米両国の政府の間で協議していないからこんなことになっている」というのが、
 最も現実的な捉え方なのではないだろうか。

12.8  
 毎日届くいろいろなメールマガジンの中で、この時期いちばん多いのはの売り込
 みだ。
 指定されたウェブサイトをアクセスをすると、きれいな写真と魅力あるうたい文句に
 引き込まれて、ついつい注文したくなってしまう私がいる。
 しかしこれだけたくさんの人がを食べるとなると、海の底で暮らしているたちは
 たまったもんじゃないね!だからというわけじゃないけれどがまんがまんだ。

12.7c  
 沼津における3回目の整体の治療を受けた。
 「これだけ強い治療をすると、普通の人は痛くて我慢できないのに……」とおっしゃるけれど、私は 治したい一心で、
 脂汗をかきながら我慢しているのです。
 私はよほどたちの悪い症状のようで、「忙しければ先生(中国人は誰に対しても「先生」と呼ぶ)のような体は治療し
 たくない」とおっしゃった。伊那の整体の先生がさじを投げたくらいだから無理もないけれど、治療をすると疲れて仕
 方がないという。
 2回の治療で改善がみられたから、これからも沼津に来るたびに通おうと思っています。だからたいへんでしょうけ
 ど、これからも治療をよろしくお願いします。

12.7b  
 映画「2012」は期待はずれだった。
 まず私が観たのは日本語の吹き替え版であったこと。
 洋画は字幕で観なければその迫力が伝わってこない
 のに、なぜこの手の映画を吹き替え版で上映するのか
 が理解できない。
 CGの映像は迫力があったけれど、ストーリーがありき
 たりで、単なる娯楽映画の域を出ていない。
 以前は、日本映画には見向きもせずに洋画ばかりを観
 ていたけれど、最近は日本の映画の方が、総合的にみ
 ても質が高いのではないかと思っている。
12.7a  
 上りの新幹線の左側の座席に座っていたカップルが、浜松駅を過ぎた頃からそわそわし出した。ふたりともデジカ
 メを手にしているから、どうやら富士山を撮影したいようだ。
 車窓の外に現れた今日の富士山は、上の方4分の1くらいが雪を被って、素晴らしい眺めだった。
 新婚旅行で日本を訪れたらしい外国人のカップルの、走る列車の中から真剣に撮影している動作が、妙にほほえ
 ましかった。

12.6   
 人間には男と女のふたつのだけではなく、染色体はXYでありながら器の外見は
 女である人と、染色体はXXであっても女性性器が欠如して男化している人と、男
 と女器の両方を持っている人との、五つの別があるということだ。
 インターセックスとは、男と女のふたつの以外ののことを指している。それは遺伝的
 な病気ではなく、妊娠のごく初期、4週から6週にかけて胎児に何らかの異常が加わって生じ
 ることがわかっており、発生率は出生4千から5千に1例くらいで、そんなに希な病気ではない
 ということだ。患者は人知れず悩み、家族もひたすら秘密を守ろうとする。だから人の口にのぼ
 らないだけだという。
 「インターセックス」 帚木蓬生 集英社 ¥1995 は、ストーリーがミステリー仕立てになっ
 ているが、インターセックスの問題をわかり易く解説している力作である。

12.5b  
 来年の1月〜3月までの仕事の予定がおおよそ出来上がったので、今日はホテルの予約を完結させた。
 1週間前に予約をしてあったのだけれど、一部に変更が生じたため、それを修正しながら確定させたもの。
 これが結構たいへんな作業で、メールで返信されてきた通知の必要な部分だけを切り抜いて、スケジュール帳に貼
 り付ける。 ホテル住まいが多い私は、こうしておかないと何が何だかわからなくなってしまう。

12.5a  
 昨日フィットネスクラブで走って汗をかいたおかげもあったのか、久しぶりに朝まで目
 が覚めずに熟睡することができた。 それでも明け方夢を見て、それはみつばちに関
 する論議だった。
 その人は、子どもたちがみつばち刺されると危ないから、何らかの対策を立てなけれ
 ばならないと言っていた。
 私は、みつばちはどこにいるのかわからないから(他のハチは巣があるかないかを注
 意していればいい)、対策を立てるのは困難だし、そもそもなにがしかの行動をすると
 いうことはリスクを伴うことだから、このまま放置しておけばいいと主張していた。
 夢の中でのことだから、全体のストーリーは明確ではないのだけれど、こんなことを考えながら眠っていたのでは、
 疲れが本当に解消されるわけがない。

12.4  
 9時が始業時間だというのに、その時間に行っても誰もやって来ない会社の前に車を停めて待って
 いたところ、軽自動車に乗ってヤクルトのおばさん(ヤクルトレディと呼ぶようだ)がやって来た。
 この前のときもこの時間にここで見かけたから、どうやら毎日同じルートをまわって製品を販売して
 いるようだ。
 こんな光景を見ているとついつい買ってあげたくなってしまうから、私の方から近づいていき「ジョア
 をください」と声をかけた。 何個かまとめてパッケージされているものを想像していたのに、車に積
 んである保冷庫の中に入っているヤクルトの製品は、みんなバラバラの状態で、いつもスーパーで
 買うような場合とは様子が違っている。
 こうやって毎日いろいろなところをまわりながら、1個ずつの単位で販売しているのだと思うと、感動
 みたいなものを覚えてきた。企業は、このような末端の人たちの努力の上に成り立っていることを、
 自覚しなければならないのだ。

12.3  
 12月1日付の支払いで、5年間に及ぶマジェスタのクレジットが終了した。借金の一部がなくなったことと、晴れて
 自分の持ちものになったことが嬉しくて仕方がない。
 その頃は車を使って移動していたから、4WDの、運転をするのに疲れない車が必要だった。そして5年間頑張っ
 て仕事をしようと張り切っていた。 しかし今考えていることはいたって後ろ向きだ。
 ある程度経費を使わないと税金に持っていかれるばかりだから、新しい車を買うことも視野にないわけではないけ
 れど、走行距離が21万kmを超えるマジェスタの下取り価格はほとんどゼロに近いことと、新たな借金をしても、こ
 れからさらに5年間やっていく体力の自信がいまひとつだから、マジェスタが悲鳴を上げない限り、お付き合いをし
 てもらおうと思っているのです。

12.2  
 中島みゆき36枚目のオリジナルアルバム「DRAMA!」。
 前半はミュージカル「SEMPO」の主人公「杉原千畝」への敬意をこめて作られた楽曲
 で、後半は2008年の「夜会VOL.15」からの作品で構成されている。
 どちらも舞台音楽の部類に入るため、ひとつひとつの曲を聴いてもインパクトがいま
 ひとつだ。このアルバムに収められた曲は、舞台を見ながら聴いてはじめて、彼女の
 主張が伝わってくるのではないかと感じられた。
 今年の「夜会」の題名は、昨年と同じ「〜夜物語〜元祖・今晩屋」。去年と内容は異
 なるかもしれないけれど、今回はチケットの抽選にも挑戦しなかった。
 来年はコンサートツアーを計画しているというから、それには絶対行こうと、今から楽
 しみにしている。

12.1b  
 いつものキャリーバックに加えて、手提げのバックを持ってきたものだから、湘南新宿ラインの大宮駅で、それを網
 棚の上に忘れて降りてきてしまいました。 慣れないことをするものではありません。
 駅員の方のお話では、終点の宇都宮駅に行かなければ発見できないとのこと。そこで、ホテルのチェックインを済
 ませてから新幹線で宇都宮駅まで移動です。
 宇都宮駅の忘れ物を扱う部屋には、今届いたばかりの私のバッグがチョコンと置かれていました。このような動作
 を、私が仕事でいつも指摘している「ムダ」と呼びます。

12.1a  
 あっという間に1年が過ぎていき、今年も師走になってしまいました。
 もっとゆっくりと流れていく時間の中に浸っていたいのだけれど、それが無理だとするならば、後悔しない生き方を
 するしかないのかもしれません。