あと あと のあと 2024年 2月

2.29
 私がモットーにしていることは、逃
 げない、ごまかさない、へつらわな
 いだ。
 これを仕事の上でも貫いている。

 だから、他人から、「この人は
 るい
」と思われることを最も嫌う。

 ともすれば評論家っぽくなりがちな
 この職業だから、他人の痛みを自分
 の痛みとして受け取ろうとしている
 し、できるだけ相手の立場に立って
 物事を考えようとしている。

 「良薬口に苦し」のごとく、嫌なことを言われれば誰だって気分が悪くなるけれど、本当のことを伝えないと
 「外部の人」の意味がないからと、問題があればそれをかなりストレートに表現している。
 だから結構、我が身をすり減らしているのです。

2.28
 平成3(1991)年に神奈川県下で発生した「二児同時誘拐事件」から30
 年。

 当時警察担当だった大日新聞記者の門田は、令和3(2021)年の旧知の刑
 事の死をきっかけに、
誘拐事件の被害男児の「今」を知る。彼は気鋭の画
 家・如月脩として脚光を浴びていたが、本事件最大の謎である「空白の三
 年」については固く口を閉ざしていた。

 異様な展開を辿った事件の真実を求め、地を這うような取材を重ねた結果、
 ある
写実画家の存在に行き当たるが――。    (公式サイトから)

 出だしは「二児同時誘拐事件」から始まり、緊迫した場面が展開されるが、
 結局そのときは犯人は捕まらなかった。
 
誘拐された男児のひとりは保護されて、もうひとりは行方不明になってい
 たが、なんと事件から3年後に、元気な姿で帰ってきたのだ。


 そこから物語の主軸は、写実画家の存在に映っていく。
 これとは全く関係ないが、今年の「二科展」を見に行きたくなっている。 
2.27
 大正時代に結婚制度や社会道徳に真正面から異議を申し立
 てた女性解放運動家・
伊藤野枝を描き、2022年にNHK BS
 4K・8Kで放送された吉高由里子主演のドラマ「風よ あら
 しよ」を劇場版としてスクリーン上映。
 原作は
村山由佳による同名の評伝小説。

 福岡の田舎の貧しい家で育った
伊藤野枝は、家族を支える
 ための結婚を断り、単身上京する。「元始、女性は太陽だ
 った」と宣言し、男尊女卑の風潮が色濃い社会に異を唱え
 た
平塚らいてうに感銘を受けた野枝は、らいてうらによる
 女流文学集団・青鞜社に参加。
 青鞜社は
野枝が中心になり婦人解放を唱えていく。

 第一の夫であるダダイスト・辻潤との別れ、生涯をともにする無政府主義者・
大杉栄との出会い、そして関東大
 震災による混乱のなかで彼女を襲った悲劇など、
野枝の波乱に満ちた人生を描いていく。  (映画.com)

 この作品は、村山由佳原作だったから見たくなったもの。
 ちなみに、NHKのドラマは見ていなかった。

 大杉栄はもちろん、平塚らいてうのことは知っていたが、不覚にも伊藤野枝の存在は理解していなかった。
 というよりも、書物などで知識を仕入れても、私の場合はその多くを忘れてしまうのです。(MOVIX昭島 にて)
 
2.26
 これは自宅の前にあるお隣さんの田んぼの土手で、土が盛
 り上がっているのは、モグラ君の活躍の跡です。

 モグラ君はあちこちに出没するけれど、地面から外に出て
 太陽の光に当たることはないので、どうやって移動してい
 るのかが不思議です。
 この土手にしても、水路の下を通るなんてもの凄いエネル
 ギーが必要です。

 ということでネットで調べたところ、太陽の光に当たる
 というのはウソで、どうやら人間が気づかないうちに移動
 しているみたいです。 
2.25
 あいみょんのコンサートチケットが取れました。
 11月に行われるものだとみなさんに言うと、一様に驚か
 れます。

 去年は、3会場に申し込んだところ全部当たってしまった
 ので、今年は1箇所に絞りました。

 でも会場の有明アリーナは15000人収容なので、当選
 するのはあたりまえなのかもしれません。 
2.24
 自民党の政党支持率が下がると単純に嬉しいのは、どの政党を支持するのか
 が、私の人生観に基づくイデオロギーになってしまっているからだ。
 だから、自民党に岩盤支持層がいるのもなんとなく理解することができる。

 そんな私が、自民党に投票したことが1回だけあるが、それは小泉内閣が
 「郵政民営化解散」をしたときだ。
 今でも鮮明に覚えているが、私は桑名の会社の駐車場で、小泉首相の演説を
 聴いていて感動した。

 したがって、自民党を支持しないからといって、立憲民主党を単純に支持す
 るものではない。
 今やりたいのは、立憲民主党の国会議員と、「選択制夫婦別姓」や、「同性
 結婚」や、「働き方改革」の弊害について議論すること。
 そして、イデオロギーに縛られない判断をしていかなければいけないと思っている。
 
2.23

天皇誕生日

 食品工場の現場に入るまでにはいろいろな「関所」がある。

 まず玄関から中に入ると、毛髪の持ち込みを防ぐために、私服にローラーをかけ
 るスペースがある。
 そこからは、スリッパを履かずに靴下のままで社内に入っていく。
 社内では、どこにいてもインナーキャップを被っていなければいけない。

 そして現場に入るときは食品工場用の作業服に着替え、フルフードキャップを被
 り、まず1分間のローラー掛けをする。
 そのスペースには動画が流れ、それに従えば、頭のてっぺんから足の先まで、手
 順よく動作ができるようになっている。

 そして50秒間手洗いをする。
 これも動画の手順に従って異なるふたつの洗剤を1回ずつ使用し、ブラシで爪の
 間まで丁寧に洗う。

 そのにあとにエアーシャワーの部屋を通過すると、もう一度こんどは30秒間の
 ローラー掛けをする。
 ここでやっと現場に足を踏み入れることができるわけだ。

 最初のうちは戸惑ってしまったけれど、もうすっかり慣れてしまいました。
 今に始まったことではありませんが、私に祭日の休日はありません。
 
2.22
 今まで長年使っていたPHILIPSの電動歯ブラシがいよいよ動かなくなった
 ので、今度はブラウンの「Oral-B」を購入した。
 歯ブラシの形状が丸くて、いかにも効果があるように感じたからだ。

 ところが、歯ブラシの途中に穴が空いていて、そこから唾液が漏れてくる
 ため、持つ部分がベトベトになってしまう。
 そこで、カスタマーセンターに問い合わせをした。

 その回答は、「替えブラシの穴についてですが、主に水抜きの用途として
 空いているものとなっています。恐れ入りますが、ご使用中の
歯ブラシ
 お顔の角度によっては唾液がお口からこぼれることがございます。持ち方
 や当て方など、ご様子をみながら適宜調整してお試しいただけませんでし
 ょうか」
というもの。

 なぜこんな穴が必要なのかはわからないが、歯の汚れがよく落ちるような
 ので、とりあえず水平にして使うことにしました。
 
2.21
 鷲田さん、おもむろに2枚のメモを
 取り出した。「
多様性の世の中と言
 うけれど、あれはウソですね」。メ
 モには手書きの文字がびっしり。今
 日のために準備してくれたんだ。と
 感謝する私を尻目に、鷲田さんは言
 う。「今の『
多様性』はアパルトヘ
 イト
です」。えっ。

 「『
多様性』は今や誰も正面から反
 対できないイデオロギーになってい
 る」。確かに、環境保護や震災後の「安心・安全」に真っ向から反対できる人はそうはいない。でも、
多様性も?

 「本来異質なものと共存するのは不快でしんどいものです。ところがその覚悟もなく安易に『
多様性』という言
 葉が用いられている。誰からも正面切って反対されないから。その結果、何が起きていますか?」。鷲田さんは
 ゆっくりと言葉を継いだ。「無接触。相互隔離です。ジェンダーや人種・民族の間で『共存しましょ。あなた方
 はあなた方で、僕等は僕等で』というようなすみ分けの論理が広がっています。ゲーテッド・コミニティのよう
 に。行き着く先は、
アパルトヘイトです」

 高い障壁に囲まれ、門番に守られた、富裕層のためのゲーテッド・コミニティを思い浮かべた。日本にはあから
 さまなそれはないけれど、ネット社会を背景に「分断」が社会のキーワードになって久しい。


   「鷲田清一さんと『哲学カフェ』」  小国綾子   毎日新聞  2月21日の夕刊からいただきました。

 ※ アパルトヘイト:「分離、隔離」を意味する言葉で、南アフリカ共和国における白人と非白人の諸関係を規定
   する人種隔離政策のことを指す。
 ※ ゲーテッド・コミニティ:セキュリティの向上を目的として、出入口にゲートを備え、フェンスや壁で囲うこ
   とで、人や車の出入りをコントロールした住宅地。
 
2.20
 PMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢
 さん
は、会社の同僚・山添くんのある行動がきっかけで怒りを爆発させて
 しまう。
 転職してきたばかりなのにやる気がなさそうに見える山添くんだったが、
 そんな彼もまた、
パニック障害を抱え生きがいも気力も失っていた。

 職場の人たちの理解に支えられながら過ごす中で、藤沢さんと山添くんの
 間には、恋人でも友達でもない同志のような特別な感情が芽生えはじめる。
 やがて2人は、自分の症状は改善されなくても相手を
助けることはできる
 のではないかと考えるようになる。
        (映画.com)

 ほとんどの映画には「起承転結」があるから、この作品もいつ「事件」が
 起きるのかと思って見ていたが、最後まで日常の世界を描くだけだった。
 だから、そんなことを考えていた自分が恥ずかしい。

 気になったのは、二人が務めている寺田製作所の社員たちが、ユニフォー
 ムの前のジッパーを止めずに、ただ羽織っているだけだったこと。
 仕事上の制服はきちんと着なければいけないと思うのは、古い考え方でし
 ょうか?            (TOHOシネマズ新宿 にて) 
2.19
 OCRとは、「Optical Character Recognition:光学的文
 字認識」の略称で、紙書類をスキャンして電子化した画像
 データをテキストデータに変換する技術。


 私は「一太郎」しか使えないから、「一太郎」をベースに
 したソフトを探していたところ、「一太郎Pad」という
 のを見つけた。

 これは、スマホで文書を撮影すると、それを文書に変換してくれるもので、16ページの短編小説を実際に行っ
 てみたのだが、ほぼ誤変換は見られない高い精度だった。

 すさまじい技術の進歩を体験したわけだが、圧倒的少数の「一太郎」ユーザーを、こういったかたちで救ってく
 れていることが嬉しい。
 
2.18b  
 今日はポカポカ陽気だったので、野良仕事にたくさんの時
 間を割くことができた。

 この芝焼きの画像は2週間前のもので、今日は残っていた
 小さな雑草を取り、「シバゲン(除草剤)」を散布した。
 私が仕方なく除草剤を使うのは、手入れが難しい芝に対し
 てだけです。

 家のまわりの井ざらいは、流れ込んできた土砂をふるいに
 かけて、小石だけを取り除きます。
 水路に水が流れてくる前にやらなければならない作業で
 す。 
2.18a  
 「ボディ・スナッチャー 恐怖の街」、「SF ボディ・スナッチャー」などに続く
 ジャック・フィニイの古典SF小説「盗まれた街」、4度目の映画化。

 精神科医
キャロルの周囲で、ある日を境に人々が感情を失った“何か”に変貌してい
 く。その症状は瞬く間に伝染し、いまだ感情を残す人々を襲い始める。

 
キャロルは愛する息子を守るために、恋人の医師ベンらとともに原因究明を急ぐが
 ……。                        
 (映画.com)

 男ならクリント・イーストウッド、女ならニコール・キッドマンが、私の推し俳優
 だ。

 スペースシャトルが大気圏に突入する際に爆発し、350℃の高温にも耐えるウィ
 ルスが地球に侵入し、人間の脳に取り憑くことにより人格を変えてしまう。
 なんだかコロナ禍を予言するような内容だが、自宅で見た割には集中して見ること
 ができた。                   (WOWOW にて)

2.17
 地元のうたごえサークル「ざざむし」にお招きいただき、
 「風」を演奏した。

 物置から埃だらけのギターケースを持ち出してきたのだけ
 れど、これを使うのは何十年ぶりかのことだ。

 うまくコードを押さえられないものを、なんとか練習をす
 る時間を作って、つっかえずに、歌詞も間違えずに演奏
 ることができました。

 また呼んでいただけたら参加したいです。   
2.16b  
 「白湯」などというペットボトルが自動販売機にあったので買って飲んでみたところ、た
 だの温かいお湯でした。

 メーカーは、中味が冷めにくい不織布素材の保温ラベルを採用することで温かさが長持ち
 します
と言っているけれど、この寒さの中ではすぐに冷えてしまいました。

 お茶が有料になるなんてことが昔は考えられなかったけれど、ついに何も入っていない水
 にお金を出すという世の中になって8b日本は、多くの国には見られないような、自然水
 を飲んでも安全な環境だというのに、これでは外国に行くと胃腸炎に罹ってしまうような、
 弱い身体になってしまいます。

 ちなみに、白湯は「さゆ」と読みます。
 私が子供の頃は、一般的に使われていた言葉です。  
2.16a
 記号の使い方は変わっていくとはいえ、このニュースは驚いた。
 若い世代が
句点の「。」を使わなくなっているらしい。

 スマートフォンで文章をやり取りをするメッセージで、相手が文末に
句点を使うと「怒
 り」の感情を感じるという。
 会話を切りたいのか-と考えてしまうようだ。

 大東文化大の山口謠司さんの著書によると、和歌や候文(そうろうぶん)など日本語の
 リズムを基に文章を綴った時代には
句読点はなかった。
 そうした調子感が失われる中、明治期になって
句読点が定着した。
 若者が
句点を嫌うのも会話のリズムを重視するゆえか。

 
      「斜面」  信濃毎日新聞  2月16日号 からの抜粋です。

 これを「マルハラスメント」というのだそうだ。 なんでも「ハラスメント」を付ければいいとされる、こんな
 時代に生きていたくはない。
 ちなみに私はスマホでのメッセージにも、
句読点をしっかり付ける。
 なぜなら、これが今の「日本語」であるからだ。

2.15  
 今日車の中でラジオを聴いていたところ、胆のうの話をしていた。
 下痢が止まらないのは胆汁の量にも原因があるというのだ。

 胆のうは、肝臓と十二指腸をつなぐ管の途中にあって、西洋梨のよ
 うな形をしており、肝臓で作られた胆汁を溜めておくはたらきをし
 ている。

 そして、胆汁は脂肪を消化するために必要な液体で、肝臓で1日に
 1リットルほど作られているそうだ。
 だから脂肪を消化しきれないことが、下痢に繋がるというお話だっ
 た。

 私には胆のうがない。
 だから、1年に1回行っている血液造影剤を注入してのCT検査で
 は、所見のところにいつも「胆のう?」と書かれている。

 胃の摘出手術をしたあと、カルテに「胆のう切除」と書かれていたから、執刀した先生「にどうしちゃったので
 すか?」と訊いたところ、「ああ取っちゃったんだ」という答えがあっさり返ってきた。
 胃を取ってしまうと胆石ができやすいから、胃と一緒に取ってしまったようだ。 
 胆のうはポンプの役割をしているだけだから、なくても全然大丈夫だとの説明だった。

 胆のうに起因する下痢の対策は、もちろん脂っこいものを食べないことであるが、もうひとつは、食事を何回に
 も分けて採れば、胆汁の働きを強めることができるということだ。
 だから、朝食を食べないなんてことはもってのほかだと、そのラジオの声は締めくくっていた。
 
2.14b
 
 スターダムの当日券を求めて後楽園ホールまで行った。
 当初は行くつもりはなかったけれど、「ロッキー小川問題」で岩谷真優が心を痛めていたから応援に行ったつも
 り。

 スターダムのいいところは、ユニットのみんながリングサイドに集まり、仲間の応援をすること。
 みんな小さい身体をしているのに、ユニフォームを身につけると大きく見える。
 そして、本当にプロレスを楽しんでいる様子が伝わってくるから、わざわざ見に行こうという気持ちになるです。
 
2.14a  
 今に始まったことではないが、今日の衆議院の予算委員会でも、「説明
 責任
」という言葉が飛び交った。

 今回の「裏金」問題にしても、それぞれの議員はその人なりの説明をし
 てきたはず。
 だだその内容は、議員本人は知らなかったとか、会計責任者に責任を押
 し付けるようなものばかりだったが、一応は説明をしてきた。

 でもこれでは「説明責任」を果たしていないというのが、国会でのやり
 とりだ。
 では、どのような説明をすれば、みんなが納得するというのだろうか? 
 そんなのは「説明」という行為では無理だ。  
 それなのに、国会ではこんなやりとりしかできないから、テレビ中継を見
 ていても空しい。

2.13
 「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督が、自身が47年間向き合い続
 けてきた過去の出来事をモチーフに撮りあげたドラマ。
 北海道・
洞爺湖の中島、伊豆諸島の八丈島、大阪・堂島の3つの「島」を舞
 台に、それぞれ心に傷を抱える3人の物語が交錯する。

 お正月、
洞爺湖の近くで1人暮らしするマキの家に家族が集まり、彼女が作
 ったおせち料理を囲む。マキはかつて次女れいこを亡くしており、一家団
 らんの場に喪失の雰囲気が漂う。

 
八丈島に暮らす牛飼いの誠のもとに、娘の海が5年ぶりに帰省する。誠は交
 通事故で妻を亡くし、男手ひとつで海を育てた。海は妊娠しており、結婚さ
 え知らずにいた誠は複雑な思いを抱く。

 元恋人の葬儀に参列するため故郷の
堂島を訪れたれいこは、レンタル彼氏
 をしている男トト・モレッティに声をかけられる。過去のトラウマから誰
 にも触れることができない彼女は、そんな自分を変えようと、男と一晩過
 ごすことを決意する。

 「船でやってきた者」れいこを前田敦子、「船を待つ者」誠を哀川翔、
 「船で向かう者」マキをカルーセル麻紀が演じ、坂東龍汰や片岡礼子、宇
 野祥平、原田龍二、とよた真帆ら実力派キャストが共演する。          
 (映画.com)

 「東京テアトル」の製作だから、大きな映画館ではやっていなくて、内容も大衆受けするものではなかった。
 私も、映画における商業ペースに、巻き込まれているのかもしれない。     (新宿テアトル にて)
 
2.12b

振替休日

 2月から3月にかけての入学試験の時期は、ホテルがいっぱいになるから
 と気にして早めに手当てをしていたが、4月以降の分を予約するのを怠っ
 ていたところ、首都圏の定宿は満室になっていた。

 もしかしたら工事でもするのではないかと、直接ホテルに電話をしたとこ
 ろ、団体の予約で一杯になっているとのことだった。
 そして困ったのは、定宿ばかりでなく、その地区一帯のホテルがすべて満
 室になっていたことだ。

 おそらく、中国からの観光客が大量に押し寄せているのだろう。
 国内のビジネス客を優先してよと言いたいところだけれど、ホテルだって
 ビジネスだから、予約客は受け入れることだろう。
 だから困っている。
 
2.12a

振替休日
 
 荒野の町リデンプションで開催される早撃ちトーナメントに、ガンマン
 たちが続々と集結。
 その中に、父を殺した悪徳保安官ヘロッドへの復讐をたくらむ美女エレ
 ン、そしてヘロッドのまだ若い息子キッドや牧師のコートといった面々
 もいた。

 凄腕ガンマンのヘロッドは息子にも容赦しない男だった。そんな彼に恐
 れをなし、一度は逃げ出してしまうエレンだったが……。
 正義のために戦うヒロインを描いた痛快ウェスタン。ライミ監督らしいビ
 ジュアルセンスも健在。
            (映画.com)

 「氷の微笑」のシャロン・ストーンは知っていたが、西部劇に出ていた
 ことは知らなかったので、NHK BSで放送されていたものを録画して
 おいた。

 シャロン・ストーンのガンマン姿は凜々しかったよ。
2.11b

建国記念の日

 23日と24日の新日本プロレスの北海道の大会に、先月
 いっぱいで新日本プロレスを退団したオカダカズチカは、
 サイン会に登場するけれど試合が組まれていないから、今
 日のエディオンアリーナ大阪での棚橋との試合が最後にな
 るかもしれない。

 予想としては、エキビションマッチ的な内容で、時間切れ
 引き分けになるだろうと思っていたが、そこは新日本プロ
 レス
らしく、最後はオカダが必殺技の「レインメーカー」
 で試合を決めた。
 だから清々しい終わり方だった。

 ところが、メインのやっぱりこの試合を最後に退団するウ
 ィル・オスプレイが出場した10人タッグは、今までにも
 見たことがないようなおぞましい内容の流血戦だった。

 リングのまわりに金網が組み立てられ、有刺鉄線や、手錠や、画鋲が当たり前のように持ち込まれ、リングを覆
 っていたカバーまで剥がされ、板がむき出しにまでなったということは、会社が仕組んだ内容なのだろう。

 これで私の新日本プロレス離れは決定的なものになった。 「KING of SPORTS」のスローガンが泣いている。
 おそらくもう、試合を見に行くことはないと思う。
 
2.11a

建国記念の日


 毎年2月11日に行われる高遠の「だるま市」。
 今年は日曜日と重なったため、行くことができました。

 過去には、鉾持神社まで行く長い石の階段が大渋滞していたのですが、今朝は9時半
 に着いたため、スムーズに神社に到達することができました。
 お参りをしたあと露店巡りをして帰路についたわけですが、満杯になっている駐車場
 には、入りきれない車が列を作っていました。

   第二番  大吉
 何事も末の見込みがある。改めかえてよい運です。
 意志強く驕り高ぶる事なく信心すれば、龍が風や雲を得て天に昇るように出世しま
 す。 辛抱が第一です。

  
2.10
 松本人志さんについてであるが、私がまず思ったのは、ど
 うして
一対一で口説かないのだろうということである。

 もし私が地方に住む女の子だったとする。若くて容姿にも
 自信がある。
 そんなある日、東京からスターがやって来て飲み会に誘わ
 れた。絶対に行くはずだ。ドキドキして、うんとおしゃれ
 して。

 そしてスターさんの隣に座り、楽しいひとときを過ごす。
 そしてこっそりコースターを渡される。部屋番号が書いて
 ある。たぶん私は行く。
 そしてその部屋で二人きりになり、やさしくされたら、き
 っと断らない。青春の想い出として……。
 そして帰りはやさしい言葉が必要。私はタクシー代なんていらないけど、携帯の番号は欲しい……。

 と、ここまでの手続きを踏めば、誰だって恨まなかった。地元の仲のいい友だちには言いふらすが、
週刊文春に
 売ったりはしない


 それを松本さんの場合、子分の芸人たちが囃し立て、無理やりに〝献上品〟みたいに、二人きりの部屋に押し込
 もうとしたらしい。
 もし本当ならば、身の毛がざわつくほど、おぞましい光景である。

 こんなことをすれば、松本さんへの好意と好奇心とでやってきた、女の子の心はズタズタになるはず。
 女性の尊厳を損なうことは、絶対に許されないとようやく皆が気づいた。


   「夜ふけのなわとび」  林真理子   「週刊文春」  2月15日号 からいただきました。
 
2.9b
 夜中に放映された「バスケットボー
 ル
女子パリ五輪世界最終予選」を録
 画しておいた。

 これは4ヶ国が参加し、上位3ヶ国
 がパリ五輪のキップを手にできると
 いうもの。

 そして世界ランキング9位の日本
 が、4位のスペインと戦ったものだ
 が、見事に勝利をもぎ取った。

 次は9日のハンガリー戦。
 今から楽しみだ。


 10日、世界ランク19位のハンガリーに負けてしまった。 前戦で勝ったことの驕りがあったかどうかはわか
 らないけれど、勝負というのは厳しいものだ。
 
2.9a
 2019年に「自民党 価値とリスクのマトリクス」という本を出版した。
 これは、自民党有力議員の過去の発言・論考・対談を徹底的に調べ、それぞれの議員
 がいかなるビジョン・理念を持っているかを明らかにした。
 この時、分析に困った政治家がいた。現在の
岸田文雄首相である。

 
岸田氏の発言にはとにかく一貫性がない。時々の権力者・有力者に沿って変化する順
 応型で、何をしたいのかが極めて不明瞭。
 当たり障りのないことを言う才能だけはたけており、出身派閥である宏池会のリベラ
 リズムを継続しているのかも定かではない。「ブレることだけはブレない」というの
 が、当時私が下した評価だった。

 この傾向は、
首相就任後の言動でより明確になった。
 自民党総裁選では金融資産課税の導入を強く主張したが、
首相になってから積極的に
 取り組もうとする姿勢は全くない。
 就任時に「新しい資本主義」を掲げ、新自由主義を是正すると言っていたものの、格差是正が進んだとは言い難
 い。

 結局のところ、何かやりたいことがあるから
首相をやっているのではなく、ただ首相をやりたいだけ、確固たる
 理念やビジョンに基づく政策実現を目指しているのではなく、
首相でいること自体が目的化している。

  
 「『ブレる』岸田首相 権力維持が目的化 ~理念なきリーダーに怖さ~」  中島 岳志
                        「信濃毎日新聞」  2月9日 朝刊からいただきました。
 
2.8  
 NISA(少額投資非課税制度)を始めた。

 お客さんの会社の一人が、NISAの良さを説明してくれたのと、銀行
 の窓口で勧められたのがちょうどタイミング的に一致したこともあって、
 新しく口座を開設する申し込みをした。

 NISAで行うのは投資信託で、それは「多くの投資家から集めたお金
 を一つにまとめ、専門家が国内外の株式や債券などに
投資して、運用成
 果を還元するもの
」だ。

 毎日新聞の記事に、「投資は自分自身の代わりにお金を通じて経済活動
 や社会活動に参加するという行為で、誰かがもうかったら誰かが損をす
 るというギャンブルとは根本的に違う
」との記述があった。

 問題は5年間くらい続けないと結果が伴わないことで、私の場合は成立
 するはずがないから、新しもの好きな私の短絡的な行動でもあるのです。
 
2.7
 パソコンの中のデータのように、頭の中から消したい記憶がいっぱいある。
 それは、たわいのないものから深刻なものまで様々だ。

 その中のたわいもないものをひとつ。
 公民館の夜間ソフトポール大会は、審判員を交代で出さなければならず、役員をや
 っていた私は、とある試合の三塁の塁審を務めた。

 滑り込んできたランナーと、三塁手がタッチしたのは同時だと思ったので、私は
 「セーフ」の判断をした。
 ところが、「追いタッチ」ではないかとの抗議があったのだが、私は「追いタッチ」
 などというものを知らなかった。

 このように、記憶は一方では「」となって、その人の人格を構成している。
 
2.6
 日曜日に、エディオンアリーナ大阪で行われた、スターダ
 ムの13周年記念の試合をPPVで見ていた。

 全試合終了後、メインイベントで赤いベルトを防衛した舞
 華が、「さて、今日は、13周年記念大会。私一人で締める
 のも、もったいないよねえ!? スターダムの今日出た選手、
 セコンド、欠場してるヤツらも全員出てこい! …出てこ
 ーい! …
ロッシー小川も出てこーい!」と叫んで、全員
 がリングに上がった。

 そして昨日発表されたのは、創業者であるロッシー小川
 の業務委託契約の解除だ。
 その理由は、多数のスターダム所属選手・スタッフに対す
 る引抜き行為があったことを覚知したからというものだった。

 ということは、スターダムが分裂してしまう可能性があるということで、せっかくここまでスターダムにのめり
 込んできたのに、そうなってしまったら悲しいことだ。 
 
2.5b
 高速道路に入ろうとしたところ、目の前で閉鎖になってしまった。
 国道はスリップから抜けられないトラックが立ち往生し、長い渋滞を作ってし
 まっている。
 だから、今日の移動はあきらめた。

 朝行った泌尿器医院では、先週採取した血液の検査結果が出ていたが、PSA
 値は前回よりも0.5悪化し、6.47というものだった。

 70歳以上の基準値は4.0以下だから、かなり悪い数字だ。
 それでも先生は、3ヶ月後の検査の結果を見ましょうとおっしゃった。

 数字だけを見ればかなり危機的な状況だけれど、私の前立腺が肥大している実
 態を知っているからの判断だと思う。
 「生体検査をしてください」なんて、とても怖くて言い出せない。 
2.5a
 おじいさん(父親)が、私のいくつかの人生の岐路にあたって示してくれた対応
 は、心の狭い私からは考えられないものがある。

 地元の工業高校を卒業して、自宅から通うのではなく、茅野市の会社に就職した。
 当時は、長男は家を守るのが当たり前で、おじいさんは国鉄(JR)とか中部電力
 に就職させたいと思っていたようだ。
 家を出るときに、おじいさんはバイクの後ろに私を乗せて宮田駅まで送ってくれた
 のだが、私はその間泣きっぱなしだった。

 31歳のとき、もうすぐ次女が生まれるというのに、私は安定していた公務員(事
 業団職員)を辞め、千葉の松戸市で仲人をしてくれた人と起業することにした。
 おじいさんを駒ヶ根駅前の「水車」に連れて行って、ソースカツ丼を食べながら私
 の意志を伝えた。
 家を出る日、車で自宅まで迎えに来てくれた仲人に、「よろしくおねがいします」
 とおじいさんは言った。

 そして会社員を辞めてこの仕事を始めるとき。
 土建会社の土場で、コンクリートの基礎に入れる鉄骨を曲げる作業をしていたおじいさんにそのことを伝えたと
 ころ、「世の中は厳しいぞ」と一言だけ言った。

 阿部知事が公約に掲げた「信州型事業仕分け」の仕分け委員に私が選ばれた。
 おじいさんは、「勝がテレビに出るで見てくれ」と、知り合いの人たちに電話をしていた。そして当日、耳が遠
 くなってうまく聞こえないのに、松本の会場の最前列に座り、私が県職員と討論をしているのを聞いていた。
 そしてそのときに、「親を超えた」と言った。

 おじいさんは次男だったため東京の紙屋さんに就職していたのだが、志願して乗員養成所の13倍という試験に
 合格し、陸軍の戦闘機「隼」の操縦士になった。
 当時、戦闘機乗りになるなんてことは、極めて難しいことだったのにだ。
 ところがあの戦争で、長男と三男が戦死したため、次男であるおじいさんがこの貧乏家を継ぐことになった。

 頑固だけれど働き者で、真面目だから遊ぶ楽しさも知らずに働き通し、3人の子供を立派に育ててくれたおじい
 さん
の、今日2月5日が誕生日です。 (2015年11月24日 没)
 
2.4
 朝起きてカーテンを開けたところ、外は真っ白だった。
 まさかが降るとは思っていなかった。

 今日は、水路の井浚いと、堆肥の畑への移動とを行う予定
 だったけれど、このでそれも叶わなくなってしまった。

 なぜ今かというと、スギの花粉が本格的に飛ぶ前にいろい
 ろやってしまいたかったからだ。

 家にいないことが多いから、これが平地への「初雪」なの
 かはわからないが、もしそうだとするとあまりにも遅い
 「初雪」だ。
 
2.3
       風
 
     あなたの瞳を開き あなたの心を開く 私は風 南の風
     病院や村を焼かれた 子供や少女の言づけを
     泥と炎の戦線から 世界に告げる 私は風 南の風

     あなたの暮らしを開き あなたの世界を開く 私は風 南の風
     密林の銃座に眠る 頬の産毛のあどけなさを 
     戦火の絶え間の虫の音を 世界に告げる 私は風 南の風

     あなたの希望を開き あなたの未来を開く 私は風 南の風
     ただひとつの祈り込めて 木の葉は鳴る大地に潜む
     名もない少女の栄光を 世界に告げる 私は風 南の風

     あなたの自由を開き あなたの平和を開く 私は風 南の風
     この緑の祖国を犯す 鉛や鉄打ち砕くまで
     揺るがぬ確かな足音を 世界に告げる 私は風 南の風

     いたいけな子の涙と死を あなたに告げる 私は風 平和の風    詩:武内辰郎  曲:岡田和夫

 1箇所だけ歌詞を間違えて歌ってしまったようです。
 この曲は三拍子で、楽譜を見ながらでないとタイミングよく歌えないのですが、その楽譜には、1番から4番ま
 でがひらがなで4列に並んでいるため、見間違えたようです。
 まあ、ご愛敬です。                                (YouTube) 

2.2
 今日は2月の「レコーディング」の日。
 場所は自宅です。

 「」という曲ですが、作詞も作曲も私ではありません。
 でも、曲名とその人たちの名前を入れて検索しても出てこ
 ないので、何らかのかたちで残したかった曲です。

 そもそも、12月から行っている「レコーディング」は、
 この曲をかたちにしたいことからスタートしたものです。

 ギターを演奏してくれたま~さかさんも、満足してくれた
 出来映えでした。
 そのうちにYouTubeにアップします。
 
2.1
 1979年に、自治労(公務員の労
 働組合)が、結成25年周年を記念
 して、「自治労文学賞」を設定し
 た。
 それに「中野君」という作品を応募
 したのだが、「特選」ではなく「入
 選」という結果だった。

 選評にあたった長谷川龍生さんの批
 評は次のようなものです。

 森田勝の作品は、具象的で、日常の
 中に生きる人間のやさしさを100%
 とらえている。べつにこれといった
 詩的1行の良さはないが、全体的に、ありありと職場の空間がわかる。
 もう一つ、何かが欲しいと私は思う。それは森田勝自身の激しい意志力みたいなものであろうか。燃えるものや
 りきれなく熱いもの、そのようなものが背骨として欲しかった。


 指摘としては正しいと思うのですが、何だか悔しかったから翌年も応募しました。そして「笑う」が「特選」に
 入ったのでした。