あと あと のあと  2014年 3月

3.31
 関根憲一先生の葬儀は、東京・虎ノ門の「霊南坂教会」行われた。
 午前中に行われた納棺に、親戚の方々に混じって参加させていただいた
 ため、その安らかな表情にもふれることができた。
 キリスト教の葬儀に参列するのは初めての経験だったが、供物も香典も
 辞退され、賛美歌の合唱と牧師さんの「終祷」だけのシンプルな構成は、
 仏教の騒々しい葬儀しか経験していない私にとって、好ましい内容だっ
 た。 東京は、今、の花が満開です。
3.30  
 昨日のことだけど、ジャガイモを植え付けた。1ヶ月前に種芋を買い、室内
 で日光を当てて「浴光催芽」を行った。農協の指導通りの工程だ。
 今年植えたのは、「キタアカリ」という、豊かな甘味とホクホク感があり、煮
 くずれしないとされている品種だ。
 昨年はひと畝(うね)だけだったけれど、購入した種芋が多かったので、3
 畝(うね)にもなった。まだ畑の全体配置を決めてないけれど、どうやらこれ
 では、野菜たちの領分の取り合いになりそうだ。
3.29
 JRの飯田線の、「駒ヶ根」からは27駅南にある、「天竜峡」駅から電話がかかって
 きた。私の名刺入れが電車の中に落ちており、運転手さんが拾ってくれたのだとい
 う。そこで、距離にして50kmくらいある「天竜峡」駅まで、早速取りに行ってきた。
 その名刺入れにはスイカのカードが入っていたことと、手持ちの名刺が少なくなって
 おり、民生委員の関係で作成をお願いした市内の福祉共同作業所では、この時期
 注文が殺到しているため、仕上がりに時間がかかっているからだ。つまり、名刺を切
 らしてしまう恐れがあったわけだ。
 電車内で落としてしまったのには背景があり、どうしてもしなければいけない作業を
 移動中にしていたため、キャリーバッグをガサゴソひっくり返していたからだ。最近は、
 こうやって何らかの探し物をしている時間がかなり多い。
 
3.28c  
 18時41分に、私の携帯電話が一瞬だけ鳴ってそのまま切れた。ワン切りというやつ
 だ。
 着信を見ると、関根先生のマンションの電話番号だったから、すぐにかけ直したところ、
 しばらくして娘さんが出た。
 私に電話をしようと思っていたけれど、まだ仕事をしているだろうから、もう少し待って
 からにしようと思っていたという。 つまり、私に電話をしてなかったのだ。
 信じる信じないは別として、こういうことは本当にあると思う。 そう、関根先生が、私に
 別れを告げに来てくれたのだ。
3.28b
 今朝方、私の仕事の恩師である、関根憲一先生が亡くなったとの知
 らせが届いた。
 実は昨日、ハワイに住んでいる娘さんが帰ってきているということだ
 ったので、先生のマンションに行った。2~3日前に入院され、集中
 治療室で人工透析を行っていることは聞いていたが、こんなにも早く
 亡くなるとは思ってもいなかった。
 私がまだ30代で「駒ヶ根電子」に勤めていた頃、岡谷で行われたセ
 ミナーに参加したのが知り合うきっかけだった。2日間のセミナーの1
 日目が終わるときに、明日の事例研究にテーマを提出する企業を募
 集したので手を挙げて、その夜会社に帰って、データづくりをしたこと
 を覚えている。
 その次に勤めた「長野ケンウッド」では、私が先生に改善活動のコンサルタントをお願いした。半年向こうでなけれ
 ば体が空かないというのを、無理矢理やり繰りをしてもらい、「CP50」という名前の活動は約3年半続いた。
 そのときの推進役を私が担当したことが、いま現在従事している仕事に結びつくことになるのだが、不思議なこと
 に、先生と一緒に仕事をするということが一度としてなかった。いつか連名で書籍を出版したいという夢は叶わな
 かったけれど、先生のユニークなものの見方と改善の切り口の遺伝子を、私はきちんと引き継いでいると自負して
 いる。
 東日本大震災の前に体調をくずされて入院し、退院した後も痴呆症が進行したために、あるときから仕事の話が
 できなくなり、やがて私が会いにいったことも、その日のうちに忘れてしまうようになってしまったようだ。
 私の今までの人生の中で、私の生き方に大きな影響を与えてくれた人が何人かいるけれど、関根先生はその中
 でも圧倒的な存在感で、今も私の中に位置している。右の画像は、長男夫婦の結婚披露宴に出席してくれたとき
 の写真です。
 来週行われる「お別れの会」が、最終的な先生とのお別れになります。長い間お世話になりました。安らかにお眠
 りください。           
                                               合掌 
 
3.28a
 たとえばここに、父と親孝行な娘がいたとする。その父が娘に「これは私が20年間使っ
 た箸だが、おまえにやろう。明日から使いなさい」と言ったとする。娘はどういう反応を示
 すだろうか?
 「ありがとう、使わせていただきます」と答える娘はまずいないだろう。むしろ断固拒否す
 るに違いない。それでも父が強要したら娘はなんと言って拒否するか。これも日本人なら
 予想がつくはずである。「キタナイ」という言葉だ。「キタナイ」から嫌だと言うはずである。
 そこで父が「箸は熱湯消毒したし、汚れは一切付着していない」と反論しても、娘はやは
 り「イヤ」だと言うだろう。仮に、現代科学で開発された最高水準の消毒方法を使い、顕
 微鏡で雑菌などをチェックして汚れは一切ない、と言っても答えは同じだろう。
 そういう父にしたって、会社へ行き、普段自分が使っている湯飲み以外の、他人の湯飲
 みで茶を入れられたら、やはり嫌だろう。いくら「キレイに洗いました」と言われても、納得
 しないはずだ。
 われわれは、他人が長い間使った箸や茶碗に、その人独特の「垢(あか)」のようなもの
 を感じている。これがケガレなのである。お気付きのように、ケガレというのは実態としては存在しない。つまり幻
 覚のようなものだ。ある人が幻覚でゴジラを見て、おびえ恐れたとしよう。ゴジラというのはあくまで現実の世界で
 は存在しない。つまり「実態としては無い」。だが、その人にとっては「存在する」のである。「存在する」からこそ恐
 れるのだ。
 ケガレ思想は、怨霊信仰・言霊信仰と共に日本が生まれたときからあり、日本人の思想と行動に甚大な影響を与
 えている。そして、その最も重大な影響とは何か? それは、ケガレは「差別」を生むということなのである。

      「逆説の日本史4 中世鳴動編 ケガレ思想と差別の謎」  井沢元彦     からの抜粋です。
 
3.27
 
アイドルグループ嵐の櫻井翔と宮崎あおいが夫婦を演
 じ、地方医療の現実と向き合いながら成長する医師の
 姿を描く感動のヒューマンドラマ。深川栄洋がメガホン
 を取り映画化。要潤や原田泰造、柄本明など豪華な共
 演陣が脇を支えた珠玉のドラマは必見だ。
                       
(Yahoo!映画)

 ロケ地が松本だったから見たくなったのだけれど、これ
 には泣かされた。どうも最近、涙もろくなってダメだ。
 
3.26
 出張のときの定宿にしていた「
東横イン」が、テレビのBS放送を中止してしまった。
 これは、2012年の9月に、NHKが「
東横イン」を相手にして、受信料約5億5210
 万円の支払いを求めて訴訟を起こしたことが原因になっているようだが、ホテルの
 一利用者としては、この処置にたいへんがっかりしている。
 
私がホテルを選ぶための選定基準は、① トイレにウォッシュレットがついていること。
 ② ベッドに読書灯が備わっていること。③ BS放送が受信できること。のみっつだっ
 たが、そのひとつが「東横イン」には欠けてしまったことになる。
 ボーっとテレビの画面を眺めていることなど滅多にないが、それでも見るときはだい
 たいがBS放送の番組だった。地上波の番組の質が低下してしまったために、今や
 新聞の番組欄さえ見ることはなくなっている。
 年間50日間くらい利用していた「東横イン」だったから、なんとか復活してもらいたい
 と思い、真面目にアンケートに答え、その旨を記入し続けている。 
3.25
 昨夜(今朝方)は、
2時に工場に入ったから、ホテルに帰って眠りについたのが4時らい
 になった。
 そして朝は8 時ころ目が覚めたけれど、朝食を食べにホテルのロビーに降りていくのがお
 っくうで、そのあとも工場の現場に入ったりしていて食事を採る間がなく、朝食兼昼食にあ
 りついたのは、結局14時半になってしまった。
 でもこれは、現場の現実を見ないと方向を打ち出せないという、私の仕事のあり方を実践し
 ているもので、決して愚痴を言おうとしているものではありません。
 ただ、いつまで続けることができるのかと、不安がよぎるときがあるのです。
 
3.24  
 今年の冬、田んぼや畑の土手から拾った小石が、これだけの量にな
 った。肥料袋に詰めたものが26個にもなったのだ。
 拾うといっても、むき出しになっているものは少なく、枯れ草をかき分
 けると、
砂利石が敷き詰められている状態になっているので、それを
 手で掻き出すのである。なかには、指の感触で
探し出し、一つひとつ
 をつまみ上げるという、たいへん根気のいる作業だった。
 さてこのの処理だが、前は近所で垣を積むときに使ってもらった
 けれど、今回は新たな方法をみつけなければならない。
3.23  
 金曜日は雨が降っていて屋外の作業ができなかったか
 ら、集中して
製本作業をすれば、1日にどのくらいできる
 のかを試したくて、朝の⒌時から夜中まで、徹底して作
 業にあたってみた。
 右の画像は、その日のものだけではないけれど、累計
 で86部に達した「
書籍」です。目標は400部だから、ま
 だまだ長い道のりを、これから辿っていかなければなり
 ません。

 もし機会があったなら、公民館活動の中で、製本作業
 の講習会を開きたいけれど、希望者はいるだろうか?

3.22  
 野菜作りの、春への布石第一弾として、エンドウにネットを張った。
 いまは密集して生えているので、これから徐々に間引いていって、最終
 的にはひと株に1本だけ残して、それを大きくなるように育てていく。
 去年は、気候の影響なのかうまくいかなかったけれど、今年はいまのと
 ころ順調に育っている。
 あちこちで桜の開花宣言がされているけれど、手前にあるの桜の木の蕾
 は、まだ全然ふくらみをみせてはいません。
3.21  
 このあいだの日曜日、いちご狩りの後で、「菜々ちゃんへバイキング料理を食べに
 行った。「森田」で予約をしておいたのだ。
 そのときひとりの従業員が、「さんが歯科衛生士ですか?」と話しかけてきたので、
 「妹ではないけれど、長女がそうです。一緒に来ていますから見に来てください」と答
 えた。なんでも、たいへんお世話になったのだという。
 そのあと仕事の合間をみてやってきたけれど、その人は長女の知り合いだった。そし
 て冗談てはなく、だと本当に思っていたのだそうだ。
 それにしても、とでは全然違うじゃないか。だから、長女が老けているのか私
 が若作りなのかのどちらかなのだ。
 新宿のカレーセンターで、店員が年配の方に「紙のエプロンがありますが必要です
 か?」と声をかけているのに、私には何も言ってくれない。映画の「シニア割り引き」
 は60歳以上なのに、私はいつも「証明書が必要ですか?」と問いかける。嘘をつい
 ているのではないかと、思われるのが嫌だからだ。
 長女は、20代だと言っても通用する(?)から、やっぱり私が年齢よりも若く見られているのだろう。若い頃は年配
 に見られ、歳をとったら若く見られるのが望ましいといわれているから、これはこれで良しとしよう。

3.20  
 ホームページの
カウンターが、アクセス数10万回を表示した。苦節(?)
 13年間の積み重ねだ。
 
カウンターの設定は、同じIPアドレスではカウントしないようになっている
 ので、これは純粋に訪れてくれた人の数だ。 ありがとうございました。
 私に働きかけがあるIT関係のビジネスモデルは、このアクセス数を人為
 的に増やそうとするものだが、一方では、本人の意志で訪れてくれた人の
 数を知りたいという気持ちもあって、いまひとつビジネスライクな対処が、
 好きになれないでいる。

3.19  
 今年のアカデミー賞の作品賞に輝いた「それでも夜は明ける(原題:12
  Years a Slave)」をどうしても観たかった。
 アカデミー賞は、「ゼロ・グラビティ」の方がたくさんの賞を取ったけれど、
 作品の内容は、比べものにならないくらい「
それても夜は明けるの方が
 上だ。
 東京で映画を観る機会は、2週間に1回くらいしかないのに、観たい映画
 ばかり重なることがあり、上映期間が短いのが恨めしい。
 この時代のアメリカで、自由証明書で認められた「自由黒人」と、奴隷とし
 て売買の対象になっている「黒人」との違いがわからない。まだまだ勉強
 をしなければならないことが、いっぱい残っているということだ。
 「大脱走」のスティーブ・マックーンとこの映画の監督は同一人物だよね?
3.18  
 中央線の「特急あずさ」は、通常の終点は新宿だけれど、それが千葉ま
 で伸びるものが、日に1便だけある。茅野駅発17時50分発というもので、
 昨夜はそれで移動した。
 私の目的地は千葉県の津田沼だから、いつもは新宿からお茶の水まで
 行き、そこから総武線の普通列車に乗るか、東京駅まで行って総武線の
 快速の乗るかの、どちらかの方法をとっていた。しかしながら、どちらも時
 間がかかり、さらにはラッシュアワーに巻き込まれていた。
 だから、「
あずさ」で船橋まで連れてってもらい、そこからふたつ先の津田
 沼まで移動するのは、至極快適な行程だった。
3.17
 一度ガンに罹ってしまうと、もう生命
保険に入れないと思い込んでいた。ところが今
 回カード会社から紹介された
保険は、ガンの手術から5年経過していれば、新たに
 加入できるというものだ。

 いま入っている「ガン保険」は、10年経過したところで保険料が倍の金額になった。
 私は、一度支給を受けてしまったから高くなったとばかり思っていたが、そうではな
 くて、年数の経過で自動的に増えていき、あと5年後には、今の金額の2~2.5倍
 になってしまうというのだ。これではとても保険料を払いきれるものではない。
 そこで、保険業の会社に勤めている友人のところに相談に行った。そこで説明を受
 けた内容は、高齢化が急速に進んでいるために、高齢者を対象にした、告知の条
 件があまい商品が出てきているのだという。
 だから、長期入院した場合の、差額ベッド代程度を補償してもらえるくらいの、掛け
 捨てのタイプの保険を検討している。
 
3.16
 おじいさんの呼びかけで、お嫁さんの実家のみなさんと一緒に、いちご
 りに繰り出した。
 地区内にある
いちご園は、食べ放題で1,500円だから、その金額分だけ
 食べられるのかは疑問だけれど、温室の中は暖かくて、その場所だけ一
 足先に春が来たという感じだった。
 こうやって少しだけ「屋外」にいただけなのに、ついに
花粉症のスイッチが
 入ってしまったようで、目が痒くて、頭痛がして、鼻水が出てきた。
 
3.15
 おばあさんの妹が
入院して手術をした。胃を2/3摘出し、腎臓も片側を取ってしま
 ったという。
 おじいさんの妹も
入院して、カテーテルで心臓の血管の検査をした。狭心症で、常
 時ニトログリセリン錠を携帯しなければならなくなったという。
 ふたりとも叔母さんだから、私よりも年齢は上だけれど、いつも元気な姿を見ていた
 から、それを知ったときには驚いた。
 2回も命拾いをした私だけれど、やっぱり
病気になるのは怖い。喉が痛いと食道ガ
 ンではないかと思ったり、横腹がうずくと膵臓が異常をきたしたのではないかと疑
 ったりで、自分の意志ではどうしようもないことなのに、見えない相手と今後もずっ
 と向き合い続けなければならないのです。
 
3.14
                    今日は、朝9時から
民生児童委員の市の理事会。続いて10時からは定例会。そし
 て午後12時50分から16時までは研修会。さらに19時からは地区の福祉団体と
 の話し合いといった具合に、まさに
民生委員デーだった。
 南信地区の
民生委員が駒ヶ根に集結した研修会では、ルーテル学院大学学長で
 ある市川一宏教授の講演を、2時間にわたり拝聴した。こうやって勉強する(させら
 れる?)たびに、
民生委員の存在の重さを次第に自覚させられている。
 3月19日は小学校の卒業式、3月25日は保育園の卒園式、4月3日は保育園の
 入園式、4月4日は小学校の入学式、4月5日は高齢者クラブの総会と、いずれか
 らも招待状が届いている。
 
保育園の入園式は孫が対象だったこともあり、あらかじめ空けてあり、高齢者クラ
 ブ
は土曜日にしてもらったから出席できるが、それ以外の平日の行事には、申し訳
 ないけれど顔を出すことができない。このように、各団体の要請に応えることができ
 ない、自分の境遇が辛い。
 

3.13
 あるところから、新しい
ビジネスモデルを提案されてい
 る。その土俵は
IT産業だから、どう化けるかわからない
 し、爆発するかもしれない可能性も含まれている。
 私が参加することに二の足を踏んでいるのは、もう20
 年も前に体験したことが、
トラウマとなっているからだ。
 それはまだ
インターネットの影もかたちもない頃、物販
 の仲介をファックスを使ってやろうというものだった。だ
 から、現在の
インターネットショッピングサイトを先取り
 しようとしたものだ。
 ところが、その
ビジネスモデルは、ファックス本体を買
 うことによって権利を得ることになるため、それを紹介することによって利益を得ていくという、つまり「子」をたくさん
 作って「親」になることが要求される、「
マルチ商法」そのもだったのだ。
 立派なスポーツタイプのベンツを乗り回している「親」からは、セミナーを開催することや、そこに人を集めることが
 頻繁に要求された。だから、熱心な勧誘を受ければ受けるほど、私の心は防御姿勢に突入してしまうのです。
 

3.12
 私の仕事部屋に、立派な
アゲハチョウが1羽いることに、昨日気が付い
 た。この時期、窓を開けるわけではないし、蝶々が外を飛んでいる季節で
 もないから、きっと室内に置いてあった鉢植えの植物のどれかに、
サナギ
 がついていたとしか考えられない。
 外に出してもこの寒さにやられてしまうだろうと、ひと晩そのままにしてお
 いたが、朝になって弱っているのが目に見えたので、屋外に放してやるこ
 とにした。
 その後どうなったのかをわからないけれど、おそらく凍えているのではな
 いかと思う。
 
3.11
 
インドという物質的にも経済的にも貧しい、まして、そのような環境に在りながらあえて
 
欲望を切り捨てようという世界に深くかかわったせいか、帰国して見る日本国は、一見、
 全てに恵まれたパラダイスでした。
 しかし、これほど恵まれた環境にいながら人間の顔がよくない。なんだこの顔は、と感じ
 る相当重症、劣悪な
病気が蔓延しているように感じました。
 最近、ああそうかと気がついたことは、物と
への欲望には限りがないということ。そし
 て、はてしない物と
への執着と肉欲成就の夢の目覚めには、必ず、もっと大きくなっ
 た
欲望と、それに付着した不満と不安の自業苦(地獄)がつきまとうという事実(こと)で
 した。
 人の心は
で買えると言った馬鹿がいましたが、多くの日本人の顔が、このと物に完
 全にとらわれて、まるで拝
拝物教とでもいうような邪教に身も心もゆだねてしまったよ
 うな、ちょっと怖さを感じました。

                 「滝田栄、仏像を彫る」  毎日新聞社  からの抜粋です。
 
3.10
 3ヶ月に1回の定期検診のために、眼科医院に通院した。最近は、個人医院でも、
 隣に
処方箋薬局が併設されている場合が多い。
 医院については、薬の在庫を持たなくてもいいというメリットはあるかもしれないが、
 
処方箋薬局に在駐している、薬剤師の役割はいったいどんなことなのだろう。
 今日なんか、目薬を出してもらうだけなのに、「他に薬は飲んでいますか」とか、「規 
 則正しい生活をしましょう」とかいった、「余分なこと」を語りかけてくるのだ。
 薬を処方してもらう場合でも、担当の医師からきちんと説明してもらっているから、

 薬剤師
の出る幕などないのに、いれば何か「仕事」をしなければならないから、「ど
 うでもいい」やりとりをしなければならなくなる。
 だから、この薬代の中にも、
薬剤師さんの「人件費」が含まれてしまっているのだ。

3.9
 ソチオリンピックでメダルを逃した
高梨沙羅は、その後のワールドカップ
 で3連勝した。今日のラージヒルなどは、1回目に132メートルを飛んで
 の圧勝だった。
 カーリングの日本選手権は、オリンピック代表の
北海道銀行チームに
 「疲れ」が見られ、中部電力にいいところなく負けた。
 昨年の賞金女王の
森田理香子は、ショートホールでの短いパーパットを
 外し、優勝こそは逃したものの、今年の活躍も期待できるものだった。
 こうやってスポーツ観戦三昧の日曜日だったけれど、日中は暖かくなっ
 たからじっとしていられずに、芝生の中の草をむしり、昨日の続きの作業
 を行ったので、体が悲鳴を上げています。
 
3.8
                                                         
 田んぼの
土手の下の水路に、小石が落ちている。土手の斜面から転がり落ちたものだ()。土手にはのよう
 に
砂利石が紛れ込んでいる。それを拾うのは今の時期しかない。
 まず、草が生えてくると
が隠れてしまうこと。そして雪がないこと。さらには適当に暖かいことだ。1月のうちにも
 手をつけてみたが、寒くて長続きしなかった。
 
を拾った後で、()のように土をジョレンでかき上げる。この作業が結構きつくて、すぐに息が上がってしまうか
 ら、休み休みでないとできない。たから、今日は半分くらいしかできませんでした。
 
オオイヌノフグリが顔を出していますね。それと、今年初めての杉花粉を、私の敏感な目がキャッチしました。 

3.7
 私が、この仕事を始めてからまもなくしてお伺いした上場会社は、私が何かを提案すると、次
 にお伺いする2週間後には、その110%くらいの内容が実行されていた。つまり、私の提案を
 きっかけにして、自分たちの構想を膨らませていたわけだ。
 今日お伺いした工場の、まだ入社1年にも満たないある社員は、素晴らしい
改善センスの持ち
 主で、「やらなければならないこと」を確実に実行してくるから、私と話がよく噛み合う。
 それに比べ、超一流大学を卒業しているのに、現実的な
実務能力が全くない人も、他所の会
 社で目にしているから、その社員の方に学歴を訊いてみた。その方は、普通高校を卒業した
 あと、ホテル関係の専門学校に進学し、そのあと外国に渡って修行をされたようだ。
 今や、大学を卒業しなければ一人前ではないような見られ方をされがちだが、学歴よりも、実
 践的な
能力の方が、より評価される社会でありたいものだ。 
 
3.6
 「宅急便」というのは、たしかヤマト運輸の商標だと思った。だから、一般的な表現としては、
 「宅配便」というのだろう。こんな解説をしなければならないほど、「
宅急便」という言葉が、一
 般化してしまっているのだ。
 昔は、
荷物を送る方法としては、鉄道の貨物列車を使うしかなかった。国鉄の最寄りの駅ま
 で持っていって、無愛想な職員にお願いして預け、逆に、届いたという通知が来たらまた駅ま
 で取りに行かなければならなかった。
 それが今は、全国のほとんどの地域に、翌日の、時間指定で
荷物を送ることができる。このビ
 ジネスモデルのすごいところは、この便利さを、金銭的な価値に変えてしまっていることだ。
 肝心の映画は、見ているあいだ中ずっと、ユーミンの「
やさしさに包まれたなら」をイメージして
 いたけれど、残念ながら、エンディングに、その曲が流れてくることはなかった。
 

3.5
 男子の、キリンチャレンジカップのニュージーランド戦と、女子の、アルガルベカップのア
 メリカ戦が、連続でテレビ中継される至福の時間、一日にふたつの国際試合が見られる
 なんて、なんだかもったいないような気がする。
 しかしながら、ホテルのテレビの画面は小さく、ベッドに寝転んでいたのでは詳細がわか
 らない。だから、椅子に座っての長時間観戦だった。
 
男子は、4点先取したからなのか大雑把な試合展開で、これではワールドカップでは通
 用しないだろうなと思った次第。
 
女子はまあまあ頑張ったけれど、世代交代中だというアメリカとは、まだまだ大きな差が
 あることを感じさせられたところ。
 

3.4  
 東京に出てくると、ときとして「おかしな人たち」に出会うことが多い。きょう出会
 った、電車の車内での出来事ふたつ。
 ひとつは、座席に座った乗客が、スマートフォンに向かって、一心不乱に両手の
 指を動かし続けている光景。その動きも異常だが、ひどいのは、そこから「ピコピ
 コ」という
が、まともに出ていることである。
 もうひとつは、車内での
電話をしないことがマナーとして定着しているのに、それ
 にお構いなしに延々と会話をしているやつ。それが自然と聞こえてきてしまうの
 だが、その内容のしつこいこと。同じことを何回も繰り返していて、なかなか終わ
 りそうにない。
 そしてもっと
問題なのは、私を含めて、その人達の行為を誰も注意しないことだろう。そう、あちこちでひんぱんに発
 生している「無差別殺人」のことが、ついつい頭をよぎってしまうのです。


3.3
 この時期、畑に住み着いているのは、ほうれん草とえんどうと、それから
 この
ニンニクくらいのもの。
 ほうれん草は寒波の洗礼を受けて、甘味が増して美味しくなった。エンド
 ウは、少し枯れたのもあるけれど、様子を見ながら、最終的には1本にま
 で間引いて欲しいと、お嫁さんにお願いしてある。
 興味深いのは
ニンニクで、これが、スーパで売っているような茎のついた
 ものに、どうやって成長していくのかが、楽しみだ。
3.2
 冬は野良仕事がなくて、体を動かすことが少ないから、ズボンがきつくなっているような気
 がしたので、
体重計に乗ってみたけれど、体重は増えていなかった。
 手術をする前に、「
体重が10kg減るかもしれないけれどびっくりしないように」と言われた。
 そして結果は、それまで72kgあったものが62kgになり、それから3kgだけ挽回したけれ
 ど、それ以上は何をしても
えることがない。
 これは考えてみればいいことで、欧米では、ダイエットのために胃を手術で小さくしてしまう
 人もいるくらいだから、
メタボになる可能性はもうなくなったということだ。
 普通の人に比べれば食事の量が少ないのに、栄養失調にならず健康を維持しているという
 ことは、みなさんは
カロリーを採りすぎているということなのです。 
 
3.1
 昨日の、公民館と社会福祉協議会が共催した行事では、駐車場の整理を担当しな
 ければならなかったけれど、どうしても外せない仕事があったので勘弁してもらった。
 だから、土曜日に行われるものに参加するのは、役目柄仕方がないなというような、
 「よこしま」な精神で出かけて行った市の「
社会福祉大会」だったけれど、第50回大
 会の記念講演を行った、
滝田栄さんの話には心を打たれた。
 NHKの大河ドラマで、主役の徳川家康を演じなければならなかったけれど、どうに
 も家康の実態をつかむことができずに、家康が幼少のころかかわりがあった禅寺で
 
修行をしたこと。
 14年間にもおよぶ帝劇での「レ・ミゼラブル」での真剣勝負の後、ブッダと同じ環境
 に身を置くために、インドで2年間の
修行をし、今は世界中で7人の里親となってい
 ることなど、彼の表面からはうかがい知ることができないような、壮絶な生き方を投
 げかけられた、圧巻の1時間半だった。