モノ作りの改善 在庫削減  リードタイムの短縮 品質改善


  コストダウン

付加価値動作はどれだ   

   人間の動作の中には、付加価値を生み出している動作と、付加価値
   を生み出していない動作、そして付随動作とがあります。
   付随動作とは、今の生産方式を採用している限り必要であるが、本
   当は付加価値を生み出していない動作のことです。
   付加価値を生み出している動作以外は全部「ムダ」であると定義しま
   す。
   付随動作は、生産の方式を変えることにより取り除いていきます。

 



  工程分析からはいる 

   感覚や憶測のレベルでムダを見つけてもたかがしれています。
   まず、ストップウオッチを持って現場に出て、時間測定を行い
   ます。
   そこで、各工程の構成時間を測定するわけですが、目的は正
   味時間を見抜くことにあります。
   それから「組み立て工程表」を作成、作業の前後関係と全体
   の流れを把握します。
   その他にも、その現場に合った手法を取り入れながら、分析
   を進めていきます。
 



工程ばらしと工程設計   

    要素作業単位に、工程を一度バラバラに分解します。
    次に、付随作業をできるだけ取り除くことができるように、
    工程を再配置します。
    設備、工具、治具、部品など、できるだけ少ない動作で
    操作したり取ったりできるよう配置します。
    ものを動かすのか、人間を動かすのか、どうやったら効
    率のいい生産ができるかを、工程分析時に測定した要
    素作業の時間単位で組み立てていきます。
 
 



  Uラインとセルライン 

    Uラインとは、アルファベットのUの字型をしたラインで、入口と
    出口が同じ方向にあります。  
    人の動作というのは、1回1回の工数がかなりバラついているの
    です。ここには、各工程のラインバランスをわざわざ取らなくても
    いい機能を折り込みます。
    Uラインのキーワードは、1個作り・サイクルタイム生産・全数検
    査です。
    セルラインは、多品種・小ロットの製品を、必要なときに必要な
    だけ作るためのものです。
    あらかじめラインを用意しておき、そこに人が入るかたちが一般
    的です。
 



  生産性を2倍3倍に  

    今の作業形態をそのままにして、生産性を2倍・3倍にでき
    るでしょうか。手を早く動かすのにも限度があります。
    しかし、ちょっと見方を変えるだけで、今まで気が付かなかっ
    たムダが見えてきます。また、ムダが目で見てわかるような
    工程にするのです。
    併行して簡易自動機を導入したり、段取り替えの改善も行
    います。
    楽をしていい物をたくさん作る、そう、生産性の向上は無限
    なのです。