モノ作りの改善 コストダウン 在庫削減 リードタイムの短縮


  品質の改善

品質の対策は簡単   

   品質の対策は難しくないと考えています。
   なぜならば、ひとつひとつの不良には必ず原因があるからです。
   その原因にまでたどり着くことができれば、対策を講じることができ
   ます。
   ただ、表面的に目に入るさまざまな現象が、真の原因を見つけ出
   すのを阻害しているのです。
 



  3現主義に徹する 

    真の原因を見つけだすのに、「QCストーリー」や「Q
    C七つ道具」を使う方法もありますが、私は3現主義
    に徹します。
    それは、たてまえの品質を論じていても、問題が解
    決しないからです。
    つまり、現場に出て、不良の現物を見、現実的で具
    体的な対策を見つけ出します。できるだけ、不良を
    現行犯で捕まえたいからです。
    現行犯で捕まえるためには、その不良の潜在的原
    因を、いかにして顕在化させるかがポイントになっ
    てきます。



プロセス管理   

    たとえばものを作る場合、それぞれのプロセスにおい
    て、どうやって良品100%を保証するかを、仕組みと
    して機能させるのです。
     ・ 入れない
        購入部品、外注加工部品、あるいは製造の前
        工程である設計の「不良」を、製造ラインに入れ
        ない仕組み
     ・ 作らない
        工程の中で不良を発生させない、つまり作り込
        みの品質をどうやって確保するのか。
        そして、それをどんな方法で確認するのか。
     ・ 出さない
        お客様の手に渡さないためには、どんなフィルタ
        ーをかけ何をチェックするのか。そして、それら
        は現状の市場品質をベースにして考えます。

  



  検査そのものはムダ 

    検査そのものは付加価値を生み出しません。言うなれば
    必要悪です。
    その必要悪をどうすればなくすことができるのか、そのた
    めに検査項目を減らしていこう、といった発想 をもてば、新
    しいムダが見えてくるものです。
    私作る人、あなた検査する人、といった、従来から存在して
    いた分業の考え方をやめ、製造はもの作りの中に全数検
    査を折り込み、品質保証部には物を作るプロセスをコ ント
    ロールをしていく機能をもたせ、それをうまく噛み合わ せる
    ことにより、品質の向上を図っていきます。