確かな朝焼けをめざして



          登りくる初日の輝きをもて
          買い占め 投機 物価値上げと
          生活を圧迫する
          インフレ政策のもとでも

          虚空に広がる星雲の展望をもて
          高度経済成長の破綻を
          しかめっ面でごまかし
          居直る田中内閣のもとで

          肌をさす寒風のきびしさをもて
          政治的な石油危機が
          経費節約という名のもとに
          合理化を正当化させる中で

          静まりかえる大地の落ち着きを保て
          帝国主義の芽が
          強大な軍事力を背景に
          着々と経済侵略をすすめる中で

          労働者階級のあしたは
          きょうを闘うことからはじまる
          確かな朝焼けをめざして
          今、決意も新たに

              (全金原電気支部機関紙「激流」新年123号)