悲しくはないの



          あなたの好きなのは
          私ではなくて
          私の中にいる
          だれかなのね

          あなたの指にふれるのは
          私ではなくて
          だれかにつながる
          思い出なのね

          あなたは思い出に恋をして
          時々ふるえている
          私だけのために
          自分の道を見失ってはだめ

          悲しくはないの
          あなたは男だから
          思ったとうり歩けばいい
          私は女だから
          きっと耐えられるわ