「あつしくんねえ
大きくなったら なにになる?」
「ええと
ぽっぽのる」
2才と3ヶ月になったあつしは
どんどん言葉を覚えて
それらをつなげることにより
自分の意志を表現できるようになってきた
おやじは
いつもおまえの前を歩いていきたいし
おまえに影響を与えたいし
おまえに乗り越えられたくないという
おかしなプライドを
捨てきれないでいるが
おまえは
目で見 手でさわり
足で踏みつけて
いろいろなことを
自分の中に取り入れていく
手を引こうとしても
それを振り切って
どんどん駆け出していく
おやじが
おまえにできることは
いつまでも
おまえの「おとうさん」である
というだけなのかもしれない