雪の白さよりもっと白く 咲いていたよ雪柳 あなたとはじめて夜を過ごした その朝に
     雨の淡さよりもっと淡く 咲いていたよあじさいの花 ぬれた体をあなたのコートで つつんだ夜に
     風の甘さよりもっと甘く 咲いていたよ沈丁花 二人で暮らした部屋の窓の その下に
     めぐりめぐる季節の中で 別れても追いかけて 求め続けた
     海の青さよりもっと青く 澄んだ秋の空の中へ 出てゆくあなたに何をあげよう その手に

                                                      雪柳」  詞・曲 加藤登紀子