おもとは漢字で万年青と書き、めでたい植物、縁起の良い植物として、古くから珍重されてきた伝統的な多年草です。
慶長11年に徳川家康公がおもとを床の間に飾って江戸城に入城したという故事は有名です。
おもとがいつ頃から日本に自生していたかは定かではありませんが、約500年くらい前より長い年月をかけて育種改良
を重ねてきた歴史があります。
おもとの魅力は葉姿や色彩、葉芸の変化です。四季を通じて緑を保ち、葉芸が年ごとに変化して美しく成長していきます。
この点がおもとを育てる醍醐味といえるでしょう。 (「おもとの豊明園」から)