花の時期が終わったタンポポは一度、花を閉じ、茎が地面際に倒れこむようにだらりとなります。
     その間に種子を作り、綿毛を作るのです。
     綿毛ができ、種子を飛ばす準備ができたタンポポは再び、茎を立ち上がらせます。
     遠くまで飛ばすため、周りの草よりも綿毛部分が高くなるように、しっかり茎を伸ばしてから綿毛を開きます。
     タンポポの綿毛は、遠くまで種子を飛ばすために、このような戦略のもとにできあがっているのです。