お隣のねえさんが、「大羽場の南天はいっぱい実を付けるのに、うちのは全然付けない」とおっしゃっていた。
     確かに、道路を挟んだお隣さんの敷地にある南天は、ほとんど実を付けていない。
     それがコツなのかどうかはわからないけれど、春先に剪定するときに、私は徹底して1本仕立てにしている。
     私が子供のころは、年末になると業者が南天を買い付けに来た。でも今は、そんなに本数があるわけではな
     いから、南天は貴重品になっている。