柏は落葉樹だけれど、秋に葉が枯れても、翌年の春に新芽が芽吹くまで葉が落ちることがありません。
   ただ、秋に一斉に落ちてしまうということがないだけで、少しずつ徐々に落ちていきます。 
   したがって、強い風が吹いたあとには、写真のような状態になるのです。
   あるときおじいさんに、なぜ柏の主幹を切ってしまうのかを訊いたところ、「葉が落ちてしょうがないから」という答えが返ってきました。
   柏の葉は大きくて目立つため、春になって散ってしまうまで、家のまわりに落ちたものを拾う作業が続きます。