徳寿宮(トクスグン)はソウル市庁の前に位置する。
   元々は朝鮮時代の王族が住んでいた邸宅であったが、朝鮮時代中期、豊臣秀吉により壬辰倭乱が起こり、
   ソウルのほとんどの宮殿が破壊された。そのときに 臨時に王の居所がここに移された。以来、宮殿として
   の性格を持つようになっていった。

   徳寿宮の建物のほとんどは伝統的な韓国の建築様式ではなく、西洋の建築様式によって建てられたものが
   多い。
   19世紀以後、新しい西洋の文明が朝鮮に入るようになり、朝鮮の国力は限りなく衰えるようになっていった。
   そして、王朝の象徴であった徳寿宮も壊されてしまった…

   現在は美しく整備され、訪れる人々はこれが昔ながらの姿だと思うかもしれないが、徳寿宮は朝鮮末期、ま
   だ国力が微弱だった朝鮮の悲しみが深く染み込んだ王宮なのである。

   1月6日、韓国に着いた日の午後行ったものです。 気温は、おそらくマイナス10℃を下まわっていることで
   しょう。
   夕日に映えている様子を撮影しました。