長野、山梨の県境にある南アルプス北部の主峰。 標高3033メートル。
尾根を四方に延ばし、伊那(いな)盆地からは目だつ存在である。
山頂付近は赤石層に属するチャートや砂岩からなる。
山頂は小仙丈ヶ岳、仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳の三つのピークに分かれ、それぞれの頂上近くに氷
食地形である藪沢(やぶさわ)、仙丈、小仙丈の三つのカールが形成されている。
仙丈カールの堆石(たいせき)(モレーン)上に仙丈小屋がある。
カールを中心にタカネウスユキソウ、センジョウアザミなど高山植物の宝庫といわれている。
1980年(昭和55)の南アルプス林道の開通で北沢峠までバスで行くことができ、峠から頂上まで
約4時間で登山できる。
山頂からは北方に鋸(のこぎり)岳や甲斐駒(かいこま)ヶ岳、南に南アルプスの連山など雄大な
眺めが楽しめる。
(Yahoo! 百科事典から)