京都の大覚寺で撮影しました。
   ここでは、風情ある嵯峨菊を、毎秋11月に一般公開し、訪れた多くの参拝者の目を楽しませて
   いる。

   嵯峨菊は、嵯峨天皇の時代に、大沢池の菊ケ島に自生していた嵯峨野独特の野菊を仕立て上
   げたもの。
   1鉢に3本仕立てで、草丈は殿上から鑑賞するのにちょうどよい高さの約2メートルに仕立てられ
   ている。

   花は先端が三輪、中程に五輪下手に七輪と、七、五、三に。
   葉は下部を黄色、中程は緑、上の方は淡緑というように仕立て、春夏秋冬をあらわすことになっ
   ている。

   花弁は平弁で、54弁。長さは約10センチが理想とされ、色は嵯峨の雪(白)、右近橘(黄)、小倉
   錦(朱)、藤娘(桃)などの淡色が多い、優雅で気品のある花である。