遠州灘を臨む中田島砂丘の凧揚げ会場では花火の合図とともに、大凧がいっせいに五月の空
   へ舞い上がります。
   まず揚げられるのは長男の誕生を祝う「初凧」。まつりの正装をまとった小さな「主役」も父親に
   抱かれてその瞳で自分の凧を追います。

   続いて激闘を鼓舞するラッパの音とともに数百人が入り乱れて闘いが始まります。
   凧揚げ合戦の勇壮さは、太さ5mmの麻糸を互いに絡ませ、摩擦によって相手方の糸を切ること
   にあります。
   このとき糸が焼け白煙が立ち上がり、焦げたにおいが漂います。

   凧は風そして腕。興奮が興奮を呼び、会場をぐるりと取り囲む大観衆からはどよめきが起こり
   ます。
                                        「浜松まつり・ホームページ」より

   おびただしい数の凧が、海から吹き付ける風に乗って、空に舞い上がります。
   地上と空をひとつの画面にとらえるのは難しく、なかなかいい写真が撮れませんでした。
   浜松まつり中日の、5月4日に撮影したものです。